アップデートの管理
製品のアップデート機能において、いくつかの大幅な機能強化が実施されています。
- Acrobat のアップデートは、ほとんどの場合、ベースリリースへの累積アップデートです。(旧製品とは異なります。)詳しくはリリースノートの「リリースタイプ」を参照してください。
- 完全に自動化されたアップデートモード : このモードは Acrobat/Acrobat Reader の両方のトラックにおいて初期設定で有効になっています。
- コンピューターの再起動や起動中のアプリケーションの終了などの手間を省くため、アップデーターは使用中のファイルを検出し、ファイルが解放されるまで待機します。Acrobat はサードパーティ製品と連携するため、一部のアップデート処理において特定のアプリケーションやファイルの使用を終了するよう求められることがあります。
- アップデートの際に新機能が提供される Continuous(連続トラック)
デスクトップとクラウドの互換性
組織内にデプロイメントを実施する前に、アップデートの証明とテストを行う必要があるため、アップデートを無効にしてデプロイメントのタイミングと方法を制御することができます。ただし、デスクトップ統合サービスはクラウドベースのコンポーネントと通信する必要があります。クラウドコンポーネントは最新のデスクトップ製品と連携できるよう、定期的にアップデートされます。どちらのトラックも定期的にアップデートされます。デスクトップとオンラインサービスが正常に連携できるよう、Adobe ではアップデートリリースから 60 日以内には組織内に展開することを推奨します。
設定
以下の機能は引き続き利用可能です。
- 従来通りのアップデート管理
- 個別のアップデーター環境設定により、Web プラグインコンポーネントのアップデートを管理
- すべてのサービスを一括で無効化、または各機能を個別に無効化
- Customization Wizard を使用したアップデート設定
- レジストリまたは plist を手動で設定
- UI からアップデートを設定(設定オプションは制限されます。)
サービスを有効にして Web プラグインのアップデートを防止することはできません。
製品ユーザーインターフェースのアップデート環境設定から指定できるオプションには制限がありますが、Customization Wizard、レジストリ、plist ファイル、コマンドラインプロパティによる設定は引き続きサポートされています。
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Windows |
Mac OS |
Acrobat |
11.x と同様にレジストリの設定オプションが引き続きサポートされています。 |
初期設定で完全自動アップデートが有効ですが、無効にすることもできます。 |
Acrobat Reader |
初期設定で完全自動アップデートが有効ですが、無効にすることもできます。 |
初期設定で完全自動アップデートが有効ですが、無効にすることもできます。 |
環境設定およびファイルパス
Continuous(連続トラック)
Continuous(連続トラック)のアプリケーション環境設定およびデータはバージョンに依存しません。つまり、アップデートの回数に関わらず、アプリケーションとデータの保存場所は変更されません。どのパスにも、バージョンを示す識別子は含まれません。その代わりに、レジストリおよび plist 設定が、アプリケーションデータと同様に <製品名>フォルダー内に保存されます。以下の保存場所はバージョンに依存しません。
- HKCU および HKLM エントリ両方に対するregistry/plistの製品環境設定。
例:HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe\Adobe Acrobat\Acrobat Reader\ - 製品のアプリケーションデータ
例 : \Roaming\Adobe\Acrobat\Acrobat Reader - PDFMaker および Distiller のアプリケーションデータと環境設定
- 環境設定およびインストーラーによって生成されるその他のインストールパス
例 : C:\Program Files\Adobe\Acrobat Reader\
Classic(クラシックトラック) :
製品のインストールパス、レジストリ、フォルダー、プログラムデータは、製品名とメジャーバージョンに依存します。2015 などのバージョンは、新しいメジャーバージョンのリリース時に更新されます。メジャーバージョンには通常 1 年間以上の期間が設けられています。