PDF の機能強化

Adobe ColdFusion 2016 リリースでは、メタデータのサニタイズ、インポートおよびエクスポートなど、cfpdf タグに関する新しいアクションが提供されています。Adobe ColdFusion 2016 リリースの新しい cfpdf アクションについて、簡単に説明します。

サニタイズ

概要

サニタイズアクションは、PDF を発行する際に誤って機密情報を一緒に渡してしまうことがないよう、PDF ドキュメントからメタデータを除去します。

サニタイズによって、次のものが除去されます。

  • メタデータ
  • 添付ファイル
  • スクリプト
  • 検索インデックス
  • フォームデータ
  • レビューおよびコメントデータ
  • 不鮮明なテキストおよび画像
  • 参照されていないデータ
  • リンク
  • アクションおよび JavaScript
  • 重なっているオブジェクト

使用例

一般オーディエンスにレポートを発行する前にサニタイズする。

機密情報を扱っている場合にサニタイズを行うと、ドキュメントの機密レベルが低下し、機密扱いではないドキュメントにできる可能性があります。

シンタックス

<cfpdf
required
action="sanitize"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document variable|cfdocument variable"
Use any one of the following attributes:
destination = "PDF output file pathname"
name = "PDF document variable name" />

属性

属性名

必須/オプション

説明

 

action

必須

実行するアクション:sanitize

 

source

必須

PDF ファイルへの

絶対または相対パス名 | PDF ドキュメント変数または

cfdocument 変数

 

destination/name

必須

destination = "PDF 出力ファイルのパス名"。

name = "PDF ドキュメント変数名"。

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を true に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

コードサンプル

<cfpdf action="sanitize" source="C:\dev\font1.pdf" name="Myvar" overwrite="true"/>

コメントのエクスポートおよびインポート

概要

PDF ドキュメントから XFDF ファイルにコメントをエクスポートできます。XFDF ファイルから指定した PDF ドキュメント内にコメントをインポートすることもできます。

コメントのエクスポートでは、ソース PDF ファイルと保存先 XFDF ファイルを指定できます。コメントのインポートでは、ソース PDF ファイル、ソース XFDF ファイルおよび保存先パスを指定できます。

シンタックス

コメントのエクスポート

<cfpdf
required
action="export"
type="comment"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document variable|cfdocument variable"
exportTo = "destination of xfdf file">

コメントのインポート

<cfpdf
required
action="import"
type="comment"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document variable|cfdocument variable"
importFrom = "source of xfdf file"
Use any one of the following attributes:
destination = "PDF output file pathname"
name = "PDF document variable name">

属性

属性名

アクション

必須/オプション

説明

 

action

N/A

必須

実行するアクション:

export

import

 

type

comment

 

必須

コメントをインポートまたはエクスポートする場合に指定します。

source

export

import

 

必須

PDF ファイルへの

絶対または相対パス名

destination/name

import

必須

destination = "PDF 出力ファイルのパス名"。

name = "PDF ドキュメント変数名"。

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を yes に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

exportTo

comment

 

必須

コメントのソース XFDF ファイル

importFrom

comment

必須

コメントのソース XFDF ファイル

コードサンプル

<!--- Export comment --->
<cfpdf action="export" type="comment" source="c:\source.pdf" exportto="c:\destination.xfdf">
</cfpdf>

	




<!--- Import comment --->
<cfpdf action="import" type="comment" source="c:\source.pdf" importfrom="c:\import.xfdf" destination="c:\destination.pdf">
</cfpdf>

注意:

参考として、サンプル XFDF ファイル(cf_comment3_exported.xfdf)がこの PDF に添付されています。PDF の左側のパネルにある添付ファイルアイコンをクリックして、ファイルを保存できます。

メタデータのエクスポートおよびインポート

概要

Acrobat 5.0 以降で作成された PDF ドキュメントには、XML 形式のドキュメントメタデータが含まれています。メタデータには、作成者名、キーワード、著作権情報など、検索ユーティリティで使用できる、ドキュメントとその内容に関する情報が含まれます。

メタデータのエクスポートでは、ソース PDF ファイルと保存先 XMP ファイルを指定します。メタデータのインポートでは、ソース PDF ファイル、ソース XMP ファイルおよびファイルの保存先を指定します。

Extensible Metadata Platform(XMP)は、発行ワークフロー全体にわたってドキュメントメタデータの作成、処理、交換を標準化する共通 XML フレームワークを Adobe アプリケーションに提供します。ドキュメントメタデータの XML ソースコードを XMP 形式で保存してインポートし、様々なドキュメント間でのメタデータの共有を容易にすることができます。

注意:

インポートおよびエクスポートアクションでは仮想ファイルシステムをサポートしていません。

シンタックス

メタデータのエクスポート:

<cfpdf
required
action="export"
type="metadata"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document variable|cfdocument variable"
exportTo = "destination of xmp file"/>

メタデータのインポート

<cfpdf
required
action="import"
type="metadata"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document variable|cfdocument variable"
importFrom = "source of xmp file"
Use any one of the following attributes:
destination = "PDF output file pathname"
name = "PDF document variable name"/>

属性

属性名

アクション

必須/オプション

説明

 

action

N/A

必須

実行するアクション:

export

import

 

type

metadata

必須

メタデータをインポートまたはエクスポートする場合に指定します。

source

export

import

必須

PDF ファイルへの

絶対または相対パス名

destination/name

import

必須

destination = "PDF 出力ファイルのパス名"。

name = "PDF ドキュメント変数名"。

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を yes に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

exportTo

metadata

必須

メタデータのソース XMP ファイル。

importFrom

metadata

必須

メタデータのソース XMP ファイル。

コードサンプル

<!--- Export metadata --->
<cfpdf action="export" type="metadata" source="c:\source.pdf" exportto="c:\destination.xmp"></cfpdf>
<!--- Import metadata --->
<cfpdf action="import" type="metadata" source="c:\source.pdf" importfrom="c:\import.xmp" destination="c:\destination.pdf"> </cfpdf>

注意:

サンプル XMP ファイル(cf_metadata3_exported.xmp)が添付されています。

ダウンロード

PDF のアーカイブ

概要

PDF ファイルをアーカイブできます。PDF/A は、電子ドキュメントの長期デジタル保存に特化された ISO 標準の Portable Document Format(PDF)です。

PDF の変換中に、処理しているファイルを指定された標準に照らしてチェックします。PDF/A が PDF と異なるのは、(フォントの埋め込みではなく)フォントのリンクなど、長期的なアーカイブに適さない機能を禁じている点です。

これまでのバージョンの ColdFusion では、PDF/A-1b 標準をサポートしていました。Adobe ColdFusion 2016 リリースでは、PDF/A-2b 標準のサポートも追加されています。

シンタックス

<cfpdf
required
action="archive"
source="#sourcefilename#"
Use any one of the following attributes:
destination = "PDF output file pathname"
name = "PDF document variable name">
optional
standard = "2b"/>

属性

属性名

必須/オプション

説明

 

action

必須

実行するアクション:

archive

source

必須

PDF ファイルへの

絶対または相対パス名 | PDF ドキュメント変数または

cfdocument 変数

destination/name

必須

destination = "PDF 出力ファイルのパス名"。

name = "PDF ドキュメント変数名"。

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を yes に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

standard

オプション

適用する標準を指定します。

値は "1b"、"2b" または "3b" です。デフォルト値は "1b" です。


コードサンプル

<cfpdf action="archive" source="C:\Hello World.pdf" name="Myvar" overwrite="true" standard="2b"/>

PDF へのファイルの添付

概要

PDF や他のタイプのファイルを PDF に添付できます。PDF を新しい場所に移動すると、添付ファイルも一緒に移動します。cfpdfparam を使用して、添付ファイルの場所、添付ファイルのファイル名、添付ファイルの説明、エンコーディング、添付ファイルの MIME タイプを指定できます。ファイルはドキュメントレベルで添付できます。

シンタックス

required
action="addAttachments"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document
variable|cfdocument variable|directory path"
Use any one of the following attributes:
destination = "PDF output file pathname"
name = “PDF document variable name”
<cfpdfparam
required
source= "path of attachment"
filename = "filename for the attachment"
encoding = "encoding for filename" />
optional
description = "descriptive text"
mimetype = "application/pdf, text/html">
/>

注意:

 
  • 1 つ以上の cfpdfparam を使用してください。
  • addAttachments アクションでは仮想ファイルシステムをサポートしていません。

属性

属性名

必須/オプション

説明

 

action

必須

実行するアクション:

addAttachments

 

source

 

 

必須

PDF ファイルへの

絶対または相対パス名 | PDF ドキュメント変数または

cfdocument 変数

filename

必須

添付ファイルのファイル名

 

mimetype

オプション

mimetype 属性値の例としては、text/html、application/pdf などがあります。

 

encoding

必須

filename のエンコーディングのタイプ

description

オプション

添付ファイルの説明

destination/name

必須

destination = "PDF 出力ファイルのパス名"。

name = "PDF ドキュメント変数名"。

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を yes に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

コードサンプル

<cfpdf action="addAttachments" source="C:\cf_file3.pdf" name="Myvar">
<cfpdfparam  source="C:\file1.txt" filename="file1.txt" description="descriptive text"  encoding="UTF-8" />
<cfpdfparam  source="C:\file2.txt" filename="file2.txt" description="descriptive text"   encoding="UTF-8"/>
</cfpdf>

スタンプの追加

概要

紙のドキュメントにゴム印を押すのと同じように、PDF にスタンプを適用します。事前定義されたスタンプのリストから選択できます。

コンテンツとアイコンに加えてスタンプを追加するページおよび場所を指定できます。

シンタックス

required
action="addStamp"
source = "absolute or relative pathname to a PDF file|PDF document
variable|cfdocument variable"
Use any one of the following attributes:
destination = "PDF output file pathname"
name = "PDF document variable name">

pages = "page number|page range|comma-separated page numbers"

<!--- It is recommended that that ratio of the stamp width:height is 10:3--->

coordinate = "x1,y1,x2,y2"

note = "content of stamp" />
/>

属性

属性名

必須/オプション

説明

 

action

必須

実行するアクション:

addStamp

 

source

 

 

必須

PDF ファイルへの

絶対または相対パス名 | PDF ドキュメント変数または

cfdocument 変数

 

destination/name

必須

destination = "PDF 出力ファイルのパス名"。

name = "PDF ドキュメント変数名"。

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を yes に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

iconname

オプション(デフォルトは draft)

アイコンの名前を指定します。サポートされているアイコン名の詳細なリストは、下記のリストを参照してください。

note

オプション

アイコンに関連付けられたコンテンツの簡単な説明。

pages

必須

スタンプを追加するページ番号を指定します。

coordinates

必須

スタンプを追加するページ内の

座標の位置を追加します。

コードサンプル

<cfpdf action="addStamp" source="#sourcefile#" destination="#destinationfile#" >
<cfpdfparam pages="2" coordinate = "397,532,519,564" iconname="Approved" note="stamp1"/> </cfpdf>

アイコンのリスト

  • Approved
  • Experimental
  • NotApproved
  • AsIs
  • Expired
  • NotForPublicRelease
  • Confidential
  • Final
  • Sold
  • Departmental
  • ForComment
  • TopSecret
  • Draft
  • ForPublicRelease

編集

概要

PDF ドキュメントの画像またはテキストを墨消しできます。

シンタックス

<cfpdf action="redact" source="source PDF document" destination="destination PDF document" overwrite="true | false">

<cfpdfparam pages="from page-to page" coordinates="llx,lly,urx,ury">

</cfpdf>

属性

action="redact" の場合の cfpdf の属性

属性名

必須/オプション

説明

action

必須

実行するアクション - redact

source

必須

ソース PDF ドキュメント

destination

必須

編集先 PDF ドキュメント

overwrite

必須

保存先のファイルが既に存在する場合は、overwrite 属性を true に設定します。保存先のファイルが存在せず、指定した親ディレクトリが存在する場合は、ColdFusion によってそのファイルが作成されます。

cfpdf 内の action="redact" の場合の cfpdfparam の属性

pages

必須

編集を適用するページを指定します。

coordinates

オプション

単語または画像を編集するページ内の座標の位置を追加します。
llx - 左下の x 座標値。

lly - 左下の y 座標値。

urx - 右上の x 座標値。

ury - 右上の y 座標値。

画像を編集する場合は、coordinates パラメーターで画像の位置を渡す必要があります。

コードサンプル

<cfpdf action="redact" source="#sourcefile#" destination="#destinationfile#" overwrite="true">
<cfpdfparam pages="1-2" coordinates="0,0,100,100">
</cfpdf>

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