全般:
他のアプリケーション ( 例:InDesign、PageMaker、Freehand、CorelDraw、Microsft Word、Microsoft Excelなど ) から作成または書き出されたPostScript、EPS、PDF ファイルを Illustrator で開くことができなかったり、開いたとしても予想していた結果と異なる状態で開かれ、編集が不可能な場合があります。例えば、1行に入力していたテキストが選択すると1行ではな、1文字づつに分かれていたり、四角形を選択すると4つのパスに分解されていたりします。
一般にアプリケーションは、PostScript や EPS、PDF ファイルとして保存または書き出す際にそれぞれ異なる方法で文字に関する情報やグラフィックオブジェクトの情報を作成します。例えば、PostScript ではカーニングの属性を持っていませんが、アプリケーションがカーニングを設定したテキストをそれぞれ1つの文字として記述するので、文字の位置を正確に再現します。また、再度書き出したファイルを編集できるように、そのアプリケーション独自の情報も記述します。
Illustrator は他のアプリケーションから書き出された独自の PostScript コードを解析することができません。Illustrator はそのアプリケーションから生成された標準的な PostScript コードのみ解析することができます。 よって、Illustator 以外のアプリケーションから作成されたPostScript、EPS、PDF ファイルを Illustrator で開いた場合に変換されたオブジェクトの見ためは同じであるが、他の状態に変換されて(例:見ためは四角形であるが、4つの分割されている線で構成されている、など)表示されたり、開くことができなかったりします。
PDFファイルについて:
残念ながらすべてのPDFファイルに対応しているわけではありません。読み込み可能なPDFファイルとは、Illustratorが取り扱えるオブジェクトに変換することが出来るPDFコードで構成されたもののみとなります。Illustratorオブジェクトへ変換できないような特殊なPDFコード(オブジェクト)を含むPDFファイルは開いたり、読み込むことは出来ません。 弊社以外の製品から作成されたPDFファイルにはこのような傾向が強いようです。