この文書では、Adobe Photoshop Elements に搭載されている 3 つの消しゴムツールの違いについて説明します。
消しゴムツール、背景消しゴムツール、マジック消しゴムツールは、それぞれ用途が異なります。各ツールでは詳細なオプション設定が行えるので、最適な結果を得ることができます。
この文書は、 Photoshop Elements 11 を元に作成されています。その他のバージョンをご使用の場合、お手元の表示内容や配置が掲載画像と一部異なる場合がございます。
A. 消しゴムツール
「消しゴムツール」は、ドラッグした部分のピクセルを背景色、または透明ピクセルに変更するツールです。背景レイヤーや透明ピクセルがロックされたレイヤーで作業している場合は、消去された部分が背景色に変わります。それ以外のレイヤーで作業している場合は、消去された部分が透明になります。モードを選択することにより、はっきりとしたエッジで消去することも、ソフトなエッジで消去することも可能です。
- ブラシ
ブラシの先端を設定します。種類は多数用意されています。 - サイズ
ブラシのサイズをピクセルで設定します。 - 種類
「ブラシ」を使用すると、ブラシツールの特性が使用され、ソフトなエッジで消去できます。「鉛筆」を使用すると、鉛筆のようにハードなエッジで消去できます。「ブロック」を使用すると、ハードなエッジの 16 ピクセルの四角形が消しゴムとして使用されます。 - 不透明度
消去の度合いを定義します。不透明度を 100 %にすると、消去された部分はレイヤー上では完全に透明になり、背景レイヤー上では背景色になります。不透明度が低いと、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では半透明になり、背景レイヤー上では背景色で半透明にペイントされます (ブロックモードでは、このオプションは使用できません)。
B. 背景消しゴムツール
背景消しゴムツールは、ドラッグした部分を透明ピクセルに変換します。これにより、オブジェクトのエッジを維持しながら、背景のフリンジピクセルを取り除くことができます。
背景消しゴムツールはブラシの中央 (ホットスポット) でカラーを抽出し、円の中にある近似するカラー値のピクセルが消去されます。円が画像内の残したい部分に重なった場合でも、重なった部分にホットスポットのピクセルに近似するピクセルがなければ、消去されません。
- サイズ
ブラシのサイズや硬さなどを設定します。 - 制限
ホットスポットのカラーを含んでいて隣接している領域だけを消去する場合、「隣接」 を選択します。ホットスポットのカラーと近似する円の中のピクセルだけを消去したい場合、「隣接されていない」 を選択します。 - 許容値
ピクセルがどの程度ホットスポットのカラーに近似していればツールが適用されるかを定義します。許容値を低く設定すると、ホットスポットのカラーに非常に近いカラー領域だけが消去されます。許容値が高いと、消去されるカラーの範囲が大きくなります。
C. マジック消しゴムツール
マジック消しゴムツールでレイヤーをクリックすると、すべての近似ピクセルが透明、または背景色に変更されます。透明ピクセルがロックされたレイヤーで作業している場合は、消去された部分が背景色に変わり、ロックされていない場合は透明になります。
現在のレイヤー上で隣接しているピクセルだけを消去するか、すべての近似ピクセルを消去するかを選択できます。また、許容値の設定では、クリックしたピクセルと非常に近いカラー値のピクセルだけを消去するか、広いカラー範囲のピクセルを消去するか設定できます。
- 許容値
消去する色の範囲を指定します。クリックしたピクセルと非常に近いカラー値の範囲内のピクセルだけを消去する場合は、許容値を低く設定します。許容値を高く設定すると、広いカラー範囲のピクセルが消去されます。 - アンチエイリアス
消去する領域のエッジを滑らかにします。 - 隣接
クリックしたピクセルに隣り合うピクセルのみが消去されます。画像内にあるカラー値の近いピクセルをすべて消去するには、このオプションの選択を解除します。 - 全レイヤーを対象
すべての表示レイヤーからのデータを組み合わせて、消去するカラーをサンプルします。このオプションを選択しない場合は、アクティブレイヤーのピクセルのみを消去します。 - 不透明度
消去の度合いを定義します。不透明度を 100 %にすると、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では完全に透明または背景色になります。不透明度が低いと、ピクセルが消去された部分はレイヤー上では半透明になり、ロックされたレイヤー上では背景色で半透明にペイントされます。
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