切り抜きツール
を選択します。
画像の切り抜き
切り抜きツールは、切り抜き選択範囲を取り囲む画像部分を削除します。切り抜きは、不要な背景要素を排除して写真のテーマを強調する場合に便利です。初期設定では、写真を切り抜く場合、解像度は元の写真と同じになります。「写真の縦横比」オプションを使用すると、写真を切り抜くときにサイズと画像解像度を表示し、変更できます。既定サイズを使用する場合は、解像度は既定サイズに合わせて変更されます。
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ツールオプションバーから、要件に合った切り抜きガイドを選択します。「三分割法」、「グリッド」、「黄金比」または「なし」から 1 つ選択します。切り抜きガイドについて詳しくは、この記事のよりよい結果を得るためのガイドを使用した切り抜きを参照してください。
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元の写真とは異なる解像度を使用する場合は、縦横比メニューから次のいずれかのオプションを選択するか、オプションバーの「幅」および「高さ」ボックスで新しい値を指定します。
自由な形に
画像を任意の寸法へサイズ変更することができます。
写真の縦横比を使用
切り抜く写真の元の縦横比を表示します。「幅」および「高さ」ボックスには、切り抜かれる画像で使用される値が示されます。解像度ボックスでは、画像の解像度を変更できます。
既定のサイズ
切り抜いた写真の既定サイズを指定します。最終的な出力を、写真フレームに収まる特定のサイズにしたい場合は、既定サイズを選択します。
注意:「幅」および「高さ」ボックスで値を指定すると、縦横比メニューは「カスタム」に変更されます。
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画像内で、残す部分をドラッグします。マウスボタンを放すと、切り抜く範囲がコーナーハンドルとサイドハンドルを備えたバウンディングボックス(画像の境界線を囲む四角形)として表示されます。
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(オプション)次のいずれかの操作を行って切り抜き選択範囲を調整します。
- 既定サイズまたは縦横比を変更するには、オプションバーの縦横比メニューから新しい値を選択します。
- 選択範囲を別の位置に移動するには、バウンディングボックスの内側にポインターを置いてクリックしてドラッグするか、矢印キーを使用して選択範囲を移動します。
- 選択範囲を拡大または縮小するには、ハンドルをドラッグします(縦横比メニューから「自由な形に」を選択した状態で、縦横比を固定して拡大や縮小を行うには、Shift キーを押しながらコーナーハンドルをドラッグします)。
- 「幅」と「高さ」の値を入れ替えるには、オプションバーの入れ替えアイコン
をクリックします。
- 選択範囲を回転するには、ポインターをバウンディングボックスの外側に置いてドラッグします(ポインターがカーブした両方向の矢印
に変わります)(モノクロ 2 階調モードでは、切り抜きツールで選択した範囲を回転させることはできません)。注意:切り抜きシールド(画像の周囲の切り抜かれる領域)のカラーおよび不透明度を変更するには、切り抜きツールの環境設定を変更します。Photoshop Elements Editor/環境設定/画面表示・カーソルを選択します。次に、環境設定ダイアログボックスの「切り抜きツール」領域で「シールドカラー」と「不透明度」に新しい値を指定します。切り抜きを実行するときにカラーシールドを表示しない場合は、「シールドを使用」の選択を解除します。
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選択範囲の右下にある緑の確定ボタン
をクリックするか、バウンディングボックスをダブルクリックして、切り抜きを終了します。切り抜き操作をキャンセルする場合は、赤のキャンセルボタン
をクリックするか、Esc キーを押します。
確定ボタンをクリックして、切り抜きを適用
確定ボタンをクリックして、切り抜きを適用
選択範囲の境界線での切り抜き
「切り抜き」コマンドを使用すると、現在の選択範囲の外側の領域を削除できます。選択範囲のサイズに切り抜く場合、Photoshop Elements では画像は選択範囲の境界線を含むバウンディングボックスで切り抜かれます(なげなわツールを使用した選択範囲のように形状が不規則である場合は、選択範囲を含む四角形のバウンディングボックスで切り抜かれます)。選択範囲を指定せずに「切り抜き」コマンドを使用すると、Photoshop Elements では画像が表示されている各辺から 50 ピクセルの位置で切り抜かれます。
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長方形選択ツール
などの選択ツールを使用して、残しておく画像の領域を選択します。 -
イメージ/切り抜きを選択します。
自動切り抜き候補
切り抜きツールと手法は、どの写真編集ワークフローでも基本的な部分です。Photoshop Elements から、切り抜きツールですぐに使用できる 4 つの候補が自動的に表示されるようになったので、ニーズに最も適合する切り抜きを選択できます。4 つの候補のいずれかを選択するか、4 つの候補をすべて却下した後、好きなだけ切り抜きを続けることもできます。
自動切り抜き候補を使用するには:
- Photoshop Elements で写真を開きます。
- 切り抜きツールを選択します。自動候補を表示する 4 つのサムネールが、ツールオプションボックスに表示されます。
- 最適と思われるサムネールをクリックします。ツールオプションでドロップダウンから異なる縦横比を選択すると、さらに多くの候補を見ることができます。
「ツールオプション」ボックスで候補の上にマウスポインターを置くと、その切り抜き候補のプレビューが表示されます。
よりよい結果を得るためのガイドを使用した切り抜き
切り抜きツールでは次のオーバーレイオプションを使用できます。
三分割法
画像を等間隔の線で縦横に三分割して 9 個のパーツに分け、切り抜く部分を決定する際の視覚的な目安を表示します。示された切り抜き候補は確定またはキャンセルすることができます。切り抜きオーバーレイは、オプションバーの「幅」と「高さ」に基づいて決定します。例えば、メインの被写体(木、人物、動物など)を三分割した線のいずれかと一致する水平方向の線の 3 分の 2 の位置に合わせます。
グリッド
画像にグリッドガイドが表示されます。このグリッドを使用して被写体の位置を決めてから画像を切り取ります。
黄金比
黄金比は、写真で被写体の位置決めをするためのガイドラインを提供します。被写体をグリッドに沿って配置するか、グリッドの交点に配置すると、魅力的な画像になります。黄金比では、画像の重要な部分を位置決めすることができます。例えば、グリッド内の同心円でハイライトされた焦点位置にある眼、装飾品、葉などを位置決めすることができます。
グリッドを回転させるには、高さと幅を入れ替えるアイコンを使用します。切り抜きボックスの縦横比によって(高さまたは幅)、垂直または水平方向の反転オプションが表示されます。
ツールオプションバーで、「反転」をクリックして、黄金比グリッドを水平方向または垂直方向に反転させます。黄金比の切り抜きは時計回りまたは反時計回りに回転できます。反転ボタンの動作は、次のとおりです。
- 切り抜きオプションバーの幅の値が高さの値よりも大きい場合は、水平反転ボタンアイコンとして表示されます。
- 切り抜きオプションバーの幅の値が高さの値よりも小さい場合は、垂直反転ボタンとして表示されます。
なし
バウンディングボックスの内側に表示される切り抜きガイドオーバーレイはありません。
遠近法の切り抜きツール
Photoshop Elements 15 の新機能
遠近法の切り抜きツールでは、切り抜き時に画像の遠近法を変更することができます。この機能は、特にキーストーン収差や樽型収差を含む画像に便利です。ゆがみは、被写体を正面からではなく斜めから撮影した場合や、広がりの大きい被写体を広角レンズで撮影した場合に発生します。例えば、高層ビルの写真を地上から撮ると、ビルのエッジどうしの距離が上階ほど短く見えます。
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Photoshop Elements で写真を開きます。
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エキスパートモードに入り、ツールボックスの「選択範囲を変更」セクションで、遠近法の切り抜きツールを選択します。
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切り抜く範囲を指定する際、遠近法を補正したい被写体の周りに選択範囲を描画します。
遠近法の切り抜きツールを使用して描画された選択範囲。 遠近法の切り抜きツールを使用して描画された選択範囲。 -
領域の四隅を使用して、選択範囲のシェイプを変更します。四隅のどれかにマウスポインターを合わせ、ポインターが白に変わったら、その隅をクリックしてドラッグします。
注意:最良の結果を得るには、選択範囲の垂直方向のエッジを、写真に写っている垂直に見えるはずのパターンや被写体に揃えます。
選択範囲のシェイプを変更して、画像内の垂直線に揃えます。 選択範囲のシェイプを変更して、画像内の垂直線に揃えます。 -
(オプション)ツールオプション領域で、幅(W)と高さ(H)と「解像度」のボックスに値を入力します。最終画像が指定された高さ、幅、解像度に変換されます。
遠近法の切り抜きツール オプション 遠近法の切り抜きツール オプション -
をクリックして、遠近法を変換し、画像を選択範囲で切り抜きます。遠近法が補正された最終画像 遠近法が補正された最終画像
型抜きツールの使用
型抜きツールを使用すると、選択したシェイプで写真を切り抜くことができます。選択したシェイプを写真にドラッグしたら、必要に応じてバウンディングボックスを移動したり、サイズを変更したりして選択範囲を指定します。
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型抜きツールを選択します。
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ツールオプションバーにある型抜きポップアップメニューをクリックし、シェイプを選択します。他のライブラリを表示するには、シェイプドロップダウンから別のライブラリを選択します。
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シェイプをダブルクリックして選択します。
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型抜きオプションを設定します。
制約なし
シェイプのサイズに制限がなく目的の大きさに描画できます。
定義比率
シェイプの高さと幅の縦横比を保持して写真を切り抜くことができます。
定義サイズ
選択したシェイプの初期設定のサイズで写真を切り抜くことができます。
固定
指定した高さと幅の値に応じてシェイプを切り抜くことができます。指定した高さと幅の設定から計測値を取り出します。
中心から
シェイプを中心から描画します。
ぼかし
完成したシェイプの縁をどうぼかす必要があるかを決定します。切り抜いた画像の縁をぼかすことによって、縁の周りをフェードアウトして背景に馴染ませることができます。
切り抜き
画像をトリミングし、作成したシェイプが含まれているバウンディングボックスに入れることを選択します。
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画像内をドラッグしてシェイプの境界線を作成し、画像の目的の場所に移動します。
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確定ボタン
をクリックするか、Return キーを押して、切り抜きを終了します。切り抜き操作をキャンセルする場合は、キャンセルボタン
をクリックするか、Esc キーを押します。
カンバスのサイズの変更
カンバスは、画像ウィンドウ内にある、既存の画像の周りのワークスペースです。あらゆる編集が行える画像の領域です。カンバスのサイズは、画像のどのサイドでも、拡大縮小できます。追加したカンバスは、背景レイヤーに現在選択されている背景色で表示されるか(デフォルト)、カンバスサイズウィンドウで選択したカンバス拡張カラーで表示されます。他のレイヤーでは、追加されたカンバスは透明です。
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画像/サイズ変更/カンバスサイズを選択します。
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次のいずれかの操作を行います。
- 「幅」および「高さ」ボックスに新しいカンバスのサイズを入力します。定規ドロップダウンから測定単位を選択します。
- 「相対」を選択し、カンバスのサイズを拡大または縮小する値を入力します(カンバスのサイズを縮小する場合は負の値を入力します)。各辺を 2 インチずつ拡大するなど、指定した量だけカンバスを拡大する場合は、このオプションを使用します。
- 「幅」および「高さ」ボックスに新しいカンバスのサイズを入力します。定規ドロップダウンから測定単位を選択します。
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アンカーアイコン上の矢印をクリックすると、新しいカンバス上で既存の画像を置くべき位置が示されます。
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拡大したカンバスのカラーを変更するには、カンバス拡張カラーメニューから、オプションを選択し、「OK」をクリックします。
画像の角度の補正
手振れにより、画像の位置が正しく揃わない場合があります。例えば、サンセットの写真内の水平線が完全な水平ではない場合があります。Photoshop Elements では、写真の位置を揃え、水平線が完全な水平になるようにすることができます。角度補正ツールを使用すると、画像を垂直または水平方向に整列し直すことができます。また、必要に応じて、角度補正を適用した画像に合わせて、カンバスの切り抜きやサイズ変更を自動的に行うこともできます。
- クイックモードで、角度補正ツール(P)をアクティブにして、水平(表示されている場合)に沿って線を引きます。表示されていない場合は、写真の水平線と思われる線を引きます。
写真が水平になり、選択したオプションに応じて、作成した空白のエッジが自動的に塗りつぶされます。
画像の角度の手動補正
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角度補正ツールを選択します。
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使用可能なオプションボタンから選択します。
サイズに合わせて拡張/伸縮
回転した画像に合わせてカンバスのサイズを変更します。角度補正によって、画像の角が現在のカンバスの外側になります。角度補正した画像に空白の背景領域が現れますが、ピクセルはクリップされません。
背景を削除するように切り抜く
画像を切り抜いて、角度補正後に表示される空白の背景領域を削除します。一部のピクセルがクリップされます。
オリジナルサイズに切り抜く
カンバスを元の画像と同じサイズに保ちます。角度補正した画像に空白の背景領域が現れ、一部のピクセルがクリップされます。
角度補正および切り抜きによる背景の削除 角度補正および切り抜きによる背景の削除 注意:「すべてのレイヤーを回転」オプションが有効になっていると、3 種類の角度補正オプションも有効です。
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「すべてのレイヤーを回転」を選択すると、画像内のすべてのレイヤーの角度補正を行えます。
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画像の角度を補正するには、次のいずれかの操作を行います。
- 水平方向に整列させるには、新しい基準となる水平方向の直線を表す線を画像に描画します。例えば、サンセットの画像が正しく水平になっていないとします。水平方向の直線を水平軸と平行に引きます。
- 垂直方向に整列させるには、開始点をクリックし、Command キーを押しながら、新しい基準となる垂直方向の直線を表す線をドラッグします。例えば、正しく整列していないように見える室内の人物の画像があるとします。Command キーを押しながら、棚や電気スタンドの縦線と平行に、垂直方向の直線を引きます。
- 水平方向に整列させるには、新しい基準となる水平方向の直線を表す線を画像に描画します。例えば、サンセットの画像が正しく水平になっていないとします。水平方向の直線を水平軸と平行に引きます。
画像の角度の自動補正
- 自動的に画像の角度だけを補正してカンバスを切り抜かないようにするには、画像/回転/画像の角度補正を選択します。角度補正した画像に空白の背景領域が現れますが、ピクセルはクリップされません。
- 自動的に画像の角度を補正して切り抜くには、画像/回転/角度補正して切り抜きを選択します。角度補正した画像に空白の背景領域は現れませんが、一部のピクセルがクリップされます。
クイックモードでの画像の角度の手動補正
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角度補正ツールを選択します。
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使用可能なオプションボタンから選択します。
カンバスサイズの維持
回転した画像に合わせてカンバスのサイズを変更します。角度補正によって、画像の角が現在のカンバスの外側になります。角度補正した画像に空白の背景領域が現れますが、ピクセルはクリップされません。
画像サイズの維持
画像のサイズを変更し、角度補正後に表示される空白の背景領域を削除します。一部のピクセルがクリップされます。
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画像の角度を補正するには、次のいずれかの操作を行います。
- 水平方向に整列させるには、水平と考えられる線をエッジに沿って描画します。例えば、電車の画像が正しく水平になっていない場合は、水平方向の直線を電車と平行に引きます。
- 垂直方向に整列させるには、垂直と考えられる線をエッジに沿って描画します。例えば、塔の画像が正しく垂直になっていない場合は、垂直方向の直線を塔と平行に引きます。
- 水平方向に整列させるには、水平と考えられる線をエッジに沿って描画します。例えば、電車の画像が正しく水平になっていない場合は、水平方向の直線を電車と平行に引きます。
空白のエッジを自動的に塗りつぶす
角度補正ツールは、エッジを背景色または透明なピクセルで塗りつぶす代わりに、関連する画像データを使用して、インテリジェントに自動塗りする強化オプションです。
「エッジを自動的に塗りつぶし」オプションは、「拡張または縮小」モードと「オリジナルサイズ」モードでのみ使用できます。線を描画して画像の角度補正を有効にする前に、「エッジを自動的に塗りつぶし」チェックボックスを選択します。線を描画すると、写真のエッジに沿って作成されたすべての隙間は、自動的にインテリジェントに塗りつぶされます。
複数の写真を含むスキャン画像の分割
フラットベッドスキャナーで一度に複数の写真をスキャンした場合、スキャン画像を自動的に写真ごとに分割し角度を補正することができます。これを実行するには、各写真の間に十分なスペースが必要です。
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画像/スキャンした写真を分割を選択します。Photoshop Elements は、画像を自動的に写真ごとに分割して各写真を個別のファイルに保存します。
注意:周囲が白い写真(明るい空、雪など)の場合、スキャナーに写真を配置し、その上に暗い色の紙を載せてスキャンすると、写真が正確に識別されます。