ウィンドウ上部から「エキスパート」をクリックして、エキスパート編集モードにします。
この文書では、Adobe Premiere Elements 14 でオーディオを編集する方法について説明します。
Premiere Elements では、ボリュームレベルの調整やオーディオのフェードアウト、またはエフェクトの適用など、さまざまなオーディオ編集を行うことができます。
A. ボリュームの調整
Premiere Elements では、ボリュームグラフやボリュームエフェクトを使用して、ボリュームの調整を行うことができます。
A-1. オーディオメーターでの全般的なボリュームレベルの確認
オーディオメーターには、クリップ再生時の全般的なボリュームレベルが表示されます。クリッピング (スタッカートのようなひずみ)が発生した場合などに、オーディオメーターでムービーを再生させて確認します。
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タイムライン上部左側で「オーディオ表示を表示」を選択して、オーディオ編集用タイムラインを表示します。
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タイムライン右側にオーディオメーターが表示されます。再生ボタンをクリックして、クリップを再生します。オーディオメーターが動きはじめます。
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オーディオメーターが最大値に達した場合、該当するクリップのボリュームを下げる必要がありま す。
A-2. エキスパートビュータイムラインでのボリュームの調整
エキスパートビュータイムラインのオーディオトラックでクリップのボリュームを直接調整できます。ボリュームグラフを上下にドラッグして、クリップ間でボリュームレベルを合わせたり、完全にミュートすることができます。
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ウィンドウ上部から「エキスパート」をクリックして、エキスパート編集モードにします。
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オーディオトラックが縮小表示になっている場合は、三角印をクリックして開きます。
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オーディオトラックのクリップに水平に表示されている黄色の線(ボリュームグラフ)の上にカーソルを移動します。線を上下にドラッグし、クリップ全体のボリュームレベルを調整します。
ドラッグするとデシベルレベルが表示されます。正の数を指定するとボリュームは大きくなり、負の数を指定するとボリュームは小さくなります。
A-3. 調整パネルでのボリューム調整
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ウィンドウ上部から「エキスパート」をクリックして、エキスパート編集モードにします。
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タイムラインパネルで、ボリューム調整を行うクリップをクリックして選択します。
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ウィンドウ右端から「調整」をクリックして、調整パネルを開きます。
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調整パネルから「ボリューム」をクリックします。
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クリップボリュームのスライダーを動かしてボリュームを調整します。
A-4. クリップの入力レベルの調整
クリップの元のボリュームが高すぎたり低すぎたりする場合は、出力レベルを調整する前に入力レベル(ゲイン) を変更します。ただし、録音したときのオーディオのレベルが低すぎると、ゲインを上げてもノイズだけが強調されてしまいます。最高の結果を得るためには、 ひずみが発生しない程度の高いボリュームレベルでオーディオを録音することをお勧めします。調整する前の状態で、ピーク値がオーディオメーターパネルの 0 ~ -6db の範囲になるようにすることで優れた録音結果を得られます。0 dB を超える状態で録音すると、クリッピングが発生します。
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ウィンドウ上部から「エキスパート」をクリックして、エキスパート編集モードにします。
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タイムラインパネルで、調整を行うクリップをクリックして選択します。
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クリップ/オーディオオプション/オーディオゲイン を選択します。
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オーディオゲインウィンドウで、次のいずれかの操作を行い、「OK」をクリックします。
- ゼロ値をクリックし、ゲイン値を入力します(0 dB はクリップの元のゲインに相当します)。
- 「ノーマライズ」ボタンをクリックして、小さすぎるゲインを自動的に上げるか、大きすぎるゲインを自動的に下げます。Premiere Elements では、クリッピングを発生させずに最大ゲインに到達するのに必要な値が表示されます。
B. 速度の調整
オーディオの速度を速めたり遅めたりすることができます。速度を変更するには、「タイムストレッチ」を使用します。
オーディオクリップまたはオーディオ付きのクリップの再生速度を変更した場合、再生速度に合わせてオーディオの音程も変化します。「タイムストレッチ」では、「オーディオのピッチを維持」オプションを選択することで、変更後の速度でも元の音程を維持できます。
タイムストレッチ
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ウィンドウ上部から「エキスパート」をクリックして、エキスパート編集モードにします。
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タイムラインパネルで、調整を行うクリップをクリックして選択します。
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クリップ/タイムストレッチ を選択します。
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タイムストレッチ ウィンドウで速度を指定し、「OK」をクリックします。
注意:「オーディオのピッチを維持」にチェックを入れると、速度を変更しても元の音程を維持することができます。
C. Premiere Elements 付属のオーディオエフェクト
Premiere Elements には、オーディオエフェクトが用意されています。オーディオエフェクトを使用して、残響効果の追加や、音程の微調整など、オーディオに特殊な表現を付加することができます。
詳しくは、以下の文書をご覧ください。
D. オーディオミキサー
オーディオミキサーでは、スライダーで関連するボリュームを調整できるので、音楽がバックに流れる会話もはっきりと聞き取れます。オーディオミキサーを使用して、プロジェクト内の個別のオーディオトラックのボリューム、バランス、またはその両方を調整できます。一度に複数のオーディオトラックを再生する場合、重要な音声が聞こえなくなることがあります。オーディオミキサーでは、オーディオを再生しながら個別のオーディオトラックのボリュームとバランスを調整できるため、重要なオーディオを確実に聞こえるようにすることができます。
詳しくは、以下の文書をご覧ください。
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