内容 (What's Covered)
この文書では、製品の調子が悪いときに最初に行っていただきたい簡単な対処方法をご紹介します。下記の対処方法で解決しない場合や、特定のエラーメッセージが表示される場合は別の解決方法の文書が用意されていることがあります。
A. 環境設定フォルダの再作成
Adobe Premiere Elements 9 の環境設定ファイルを再作成することによって、環境設定ファイルの破損が原因で発生する問題を解決することができます。以下の操作は、問題が発生しているアプリケーションを確認して行ってください。
注意 : 以下の操作を行うと、アプリケーションの設定が初期化されます。
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Premiere Elements または Elements Organizer(整理)を終了します。
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以下のいずれかのフォルダーを開きます。
Premiere Elements で問題が発生している場合 :
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Application Support/Adobe/Premiere Elements
Elements Organizer で問題が発生している場合 :
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Application Support/Adobe/Elements Organizer/9.0/Organizer
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「9.0」フォルダー(Premiere Elements)/「psa.prf」(Elements Organizer)ファイルの名前を「9.0_OLD」(Premiere Elements)/「OLD_psa.prf」(Elements Organizer)に変更します。
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Premiere Elements または Elements Organizer を起動します。起動時に環境設定ファイルが再作成されます。
B. 新規ユーザーアカウントでのログイン
ユーザーアカウントの権限が不足している場合やアカウントの破損によって、必要なファイルおよびフォルダへのアクセスが妨げられることがあります。管理者権限のある新規ユーザーアカウントを作成し、作成したアカウントでアプリケーションを実行します。ドメインネットワークなどで作業している場合はローカルに管理者アカウントを作成してコンピューターにログインし、問題を再現します。ローカルの新規ユーザーアカウントを作成する方法については、以下の弊社技術文書を参照するか、ネットワーク管理者にお問い合わせください。
文書番号 cpsid_83227 新規ユーザーアカウントの作成方法
C. ディスクのアクセス権を修復
ディスクアクセス権が正しくない場合、あるいは破損している場合に問題が発生することがあります。「ディスクユーティリティ」を使用して、ディスクアクセス権の検証および修復を行います。
アクセス権を修復するには、ディスクユーティリティを使用します。以下の操作を行います。
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Finder の [移動] メニューから [ユーティリティ] を選択します。
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「ディスクユーティリティ」をダブルクリックします。
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[First Aid] タブをクリックします。
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チェックするボリュームを選択して、[ディスクのアクセス権を検証] ボタンをクリックし、検証します。
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不正なアクセス権が設定されていた場合には、[ディスクのアクセス権を修復] ボタンをクリックし、修復します。
D. セーフブートの実行
セーフブートとは、Mac OS X をセーフモードで起動するための方法で、起動時やログイン時に読み込まれる項目をすべて無効にします。ユーザーアカウントのログイン項目に設定されている項目や、起動時に読み込まれるアプリケーションやサービスなど必ずしも必要ではない拡張機能を無効することで、問題が解決することがあります。セーフモードで問題が発生しない場合、起動項目のいずれかがシステムエラーまたはフリーズの原因となっていることが考えられます。
セーフブートを実行すると、以下の動作が実行されます。
- 起動ボリュームのディレクトリチェックが強制的に実行されます。
- 必須カーネル拡張機能のみを読み込みます。(項目のうちいくつかは「Macintosh HD/システム/ライブラリ/Extensions」フォルダーに格納されています。)
- 「Macintosh HD/システム/ライブラリ/Fonts」フォルダーに格納されているフォント以外を無効にします。
- 「Macintosh HD/ライブラリ/Caches/com.apple.ATS/<ユーザー ID 番号(501 など)>」フォルダーに格納されているフォントキャッシュをゴミ箱へ移動します。
- すべてのログイン項目を無効にします。
Mac OS X をセーフブートで起動するには、以下の操作を行います。
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すべてのアプリケーションを終了します。
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[アップル] メニューから [再起動] を選択し、「コンピュータを今すぐ再起動してもよろしいですか?」と表示されたら [再起動] をクリックします。
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起動音と同時に Shift キーを押し続け、Apple のロゴマークが表示されたら Shift キーを離します。
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起動画面に「セーフブート」と小さく表示されます。
※ Mac OS X を通常モードで起動するには、Shift キーを押さずにコンピューターを起動します。 -
ユーザーを選択してログインします。
E. セーフブートでの問題の再現
ユーザーアカウントのログイン項目に設定されている項目や、起動時に読み込まれるアプリケーションやサービスなど必ずしも必要ではない拡張機能を無効にした状態で問題を再現します。問題が発生しない場合、起動項目のいずれかがシステムエラーまたはフリーズの原因となっていることが考えられます。
以下の操作を行います。
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すべてのアプリケーションを終了します。
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[アップル] メニューから [再起動] を選択し、「コンピュータを今すぐ再起動してもよろしいですか?」と表示されたら [再起動] をクリックします。
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起動音と同時に Shift キーを押し続け、Apple のロゴマークが表示されたら Shift キーを離します。
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起動画面に「セーフブート」と小さく表示されます。
※ Mac OS X を通常モードで起動するには、Shift キーを押さずにコンピューターを起動します。 -
ユーザーを選択してログインします。
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問題を再現します。
F. 新規カタログを作成(Elements Organizer)
Elements Organizer が使用するカタログと呼ばれるファイルは、写真やビデオなどのメディアファイルがどこに保存されているかを読み込んで記録しています。Elements Organizer のカタログが破損している場合、カタログを新規作成することによって問題を回避できます。
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Premiere Elements または Photoshop Elements が起動している場合は終了します。
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Elements Organizer の [ファイル] メニューから [カタログ] を選択します。
※ Elements Organizer が起動できない場合は、Shift キーを押しながら Elements Organizer を起動します。
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[カタログ] セクションで、カタログを保存する場所を選択します。
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[カタログマネージャー] ダイアログボックス右上部の [新規] ボタンをクリックします。
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[新規カタログの名前を入力] ダイアログボックスが表示されます。カタログの名前を入力して [OK] をクリックします。
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新規カタログが開きます。写真やビデオなどのメディアファイルを取り込みます。
G. 内蔵ハードディスクにプロジェクトを保存
プロジェクトファイルを USB 接続の外付け HDD などに保存して編集作業を行っている場合は、内蔵 HDD へプロジェクトをコピーして作業を行って下さい。
文書番号 cpsid_87406 [基本操作] プロジェクトのバックアップを保存してみよう(Premiere Elements 9)
H. 問題が解決しない場合
上記すべての操作を行っても問題が解決しない場合は、既知の問題として弊社サポートデータベースで文書が公開されていないか検索します。
サポートデータベース URL : http://www.adobe.com/go/support_faq_jp
また、以下の弊社ユーザーフォーラムにおいて、弊社製品を使用しているユーザーから同じような問題が報告されているかを参照することができます。別のコンピューターでも同じ問題が確認できた場合、弊社テクニカルサポートにおいても、問題を再現し検証を行える可能性があります。
日本情報 : http://www.adobe.com/jp/support/forums/
米国情報 : http://www.adobe.com/support/forums/