この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。
Customization Wizard には、インストールされるファイルの一覧が含まれています。インストールリストのファイルは追加および削除が可能です。ファイルはトランスフォームファイル(.mst)に格納されます。変更内容はすべて EnterpriseFiles テーブルに記録されます。
Files and Folders パネルでは、リポジトリまたはインストール先対象システムで設定済みのマシンからファイルおよびフォルダーを読み込むことができます。インストールリストのファイルは追加および削除が可能で、ファイルのレコードを変更することができます。この機能は主に、新しいバージョンに移行する際に以下のような既存のアセットを活用する際に役立ちます。
- 会社のアドレス帳
- カスタムプラグイン
- フォント
- JavaScript
- テンプレート
- 透かしおよび署名ロゴ
- 墨消しコードセット
注意 : Windows ファイルリストの編集やトラブルシューティングに関する知識や経験が無い場合、弊社では Folders and Files パネルで変更を行わないことを強く推奨します。この機能を誤って使用した場合、システムファイルに重大な問題が発生する可能性があります。サイズの大きいファイルによってトランスフォームのバイナリテーブルが肥大し、インストーラーによる読み込み処理に時間がかかります。
ファイルおよびフォルダーの追加
4 つの作業ウィンドウがあります。左上はソースコンピューターのフォルダー構造で、左下は対象システムにインストールされるファイルのフォルダー構造です。
ファイルまたはフォルダーを追加するには :
- 「Modify」タブを選択します。
- 左上の画面でフォルダーを選択すると、右上にフォルダーの内容が表示されます。
- 右上に、追加するファイルまたはフォルダーが表示されていることを確認します。
- ソースディレクトリでファイルまたはフォルダーを選択し、対象のディレクトリにドラッグ&ドロップします。
追加されたアイテムは赤いアイコンとして表示され、Summary タブに項目別に表示されます。
ファイルの削除
ここで削除したファイルはデータテーブルからエントリが消去されるため、インストールされません。
初期設定のファイルを削除するには :
- 左下の画面でフォルダーを選択します。
- 右下の画面でファイルを右クリックします。
- 「Modify」を選択します。
- Action リストから「Install file」または 「Remove file」を選択します。
- Binary source セクションで、「Browse」を選択し、バイナリーソースファイルを選択します。Binary source セクションでは、File name セクションとは異なるソースファイル名を使用できます。
- 「OK」を選択します。
ファイルの確認およびフォルダーの変更
変更内容を確認
Summary タブでは、インストール先ディレクトリで追加または削除したソースコンピューター上のファイルの一覧を参照できます。
- Summary タブを選択します。追加またh削除したファイルの一覧が表示されます。
- (オプション)ファイルレコードを変更する場合は、ファイル名を右クリックして「Modify」を選択します。「Modify record」ダイアログボックスでファイル名を変更し、リスト内のファイルを追加または削除できます。
使用例:デジタル署名ファイル
Files and Folders でソースコンピューター上のファイルを含むディレクトリを開きます。対象のシステムに既存のファイルをコピーすることができます。インストールリストのファイルは追加と削除が可能で、ファイルレコードを変更することもできます。ウィンドウ上部の既存のインストールから、ウィンドウ下部の Destination Coputer に設定済みファイルをコピーします。
必要なファイルをコピーしてください。パスはアプリケーション、バージョン、およびユーザーによって異なります。例えば Windows の場合、C:\Documents and Settings\<user name>\Application Data\Adobe\Acrobat\<application version>\Security フォルダーから CommonAppDataFolder\Adobe\<application>\<version>\Replicate\Security フォルダーに全ての .acrodata ファイルをドラッグ&ドロップします。acrodata には以下のようなファイルが含まれます。
- addressbook.acrodata: 証明書データを含む信頼済み ID マネージャーを埋め込みます。このファイルは、署名検証用の信頼済みアンカーを発行する際に使用できます。
- directories.acrodata: セキュリティ設定コンソール内のディレクトリサーバーリストを埋め込みます。このファイルは認証リポジトリとしての LDAP サーバーへの接続を設定する際に使用できます。
- appearances.acrodata: 署名の外観を格納します。共有の企業アピアランスが存在する場合を除き、このファイルは使用しないでください。
- security-policy.acrodata: セキュリティポリシーマネージャー内のセキュリティポリシーリストを埋め込みます。このファイルは、共通の文書セキュリティポリシーを発行する際に使用できます。
- addressbook.acrodata: 証明書データを含む信頼済み ID マネージャーを埋め込みます。このファイルは、署名検証用の信頼済みアンカーを発行する際に使用できます。
その他必要なファイルをコピーします。例えば、対象コンピューターの ProgramFileFolder\Adobe\Acrobat\\Acrobat\ を展開し、Security フォルダーを新規作成します。この方法で展開される一般的なファイルは :
- PKCS11 ドライバー : スマートカードを使用する場合、エンドユーザーがセキュリティ設定コンソールから読み込みできるドライバーを発行できます。
- カスタムセキュリティハンドラー : 署名または文書セキュリティ用にカスタムハンドラーを開発した場合、アプリケーションのプラグインフォルダーにインストールしてください。
SignatureLogo.pdf などの一部のファイルは、ユーザーディレクトリ配下に配置する必要があります。透かしまたはロゴを従業員の署名ごとに作成する場合は、作成したロゴを手動でユーザーフォルダー(C:\Users\(user name)\AppData\Roaming\Adobe\Acrobat\(version)\Security)にコピーします。
カスタマイズされたインストーラーは、これらのファイルを適切な場所にコピーします。