Customization Wizard の機能 - Registry

この情報は、米国アドビシステムズ社が提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。

Registry パネルでは、ホストマシンとインストーラーのレジストリを並べて表示することにより、既存のインストール構造を効率的に活用できます。この機能により、既存のインストール設定を新しいインストールに直接反映することができます。インストール内容が高度にカスタマイズされている場合でも、Registry 機能によって作業時間の短縮、エラーの回避、一貫したインストールが実現されます。以下の機能がサポートされています。

  • 元のコンピューターからインストール先のコンピューターに、キーを個別にドラッグ&ドロップ
  • すべての cab ファイル(ディレクトリ)をドラッグ&ドロップ
  • キーまたは cab ファイルの追加、変更、削除
  • デプロイメントの前に変更内容を確認

すべての変更内容は EnterpriseRegistries テーブルに記録されます。テーブルには、以下のフィールドを伴う Action フィールドが含まれます。

  • 0: 記録をスキップし、何もしない
  • 1: エンドユーザーのコンピューターにファイルまたはレジストリ値を追加
  • 2: オリジナルファイルをバックアップし、新しいファイルをエンドユーザーのコンピューターに追加。バックアップファイルの拡張子は「aiwbf」です。
  • 3: バックアップファイルを復元
  • 4: エンドユーザーのコンピューターからファイルまたはレジストリ値を削除

すべてのコントロールは、Adobe の初期設定の値で表示され、対応するテーブルのレコードには値が 0 の Action フィールドが表示されます(レコードが初期設定で存在する場合)。変更を行うと Action フィールドが更新され、必要に応じて新しいレコードが追加されます。

EnterpriseRegistries テーブルの RootKey フィールドでは、以下のように OS の Registry Root が表示されます。

  • -1:ユーザー毎にインストールする場合は HKCU ですが、コンピューター毎にインストールする場合(Acrobat 製品はコンピューターへのインストールのみサポートしています)は HKEY_LOCAL_MACHINE
  • 0: HKEY_CLASSES_ROOT
  • 1: HKCU
  • 2: HKEY_LOCAL_MACHINE
  • 3: HKEY_USERS

レジストリ ワークフローの概要

Customization Wizard のユーザーインターフェースでは、視覚的にレジストリを変更することができますが、一定の制限があります。基本的な変更オプションのみ利用でき、UI は製品の UI と一致しておらず、Customization Wizard の UI から環境設定を変更すると、テンプレートアプリケーションからドラッグ&ドロップした既存のレジストリ設定が上書きされます。

このような理由から、製品の高度な機能に精通しているユーザーの場合、製品そのものの UI から設定を行い、Customization Wizard でその設定を流用してカスタマイズすることもできます。

  1. アプリケーションを新しくインストールするか、またはインストール済みのアプリケーションを使用します。

  2. 編集/環境設定を選択し、Acrobat の UI から必要な設定を行います。

  3. エンドユーザーが設定を変更できないよう、機能をロックします。

  4. Customization Wizard を使用して、変更済みのテンプレートレジストリをインストーラーにドラッグ&ドロップします。個別のキーまたはキャビネット(ディレクトリ)全体をコピーすることもできます。

  5. Summary タブで、変更内容を確認します。

  6. 未設定の環境設定を、Customization Wizard 上で設定します。

キーの追加

既存のレジストリをコピー

主な作業エリアは 4 分割されています。左上にはソースコンピューターのレジストリキーを含むディレクトリツリーが表示されます。左下にはインストーラーが対象システムにインストールするレジストリ構造が表示されます。

  1. 「Modify」タブを選択します。
  2. 左上の画面でディレクトリを選択し、右側にその内容を表示します。
  3. 右上の画面に、追加するキーが表示されているか確認します。
  4. ソースディレクトリからキーを選択し、対象ディレクトリにドラッグします。

新しいレジストリキーを追加

対象のディレクトリに新しいレジストリキーを追加するには、以下の操作を行います。

  1. 「Modify」タブを選択します。
  2. 左下の画面で、必要なレジストリの場所を選択します。
  3. (オプション)新しいフォルダーを作成した場合、右クリックして「New」を選択し、フォルダー名を入力します。追加したアイテムは赤いアイコンで表示され、Summary タブに項目別に表示されます。
  4. 新しいキーを追加する場所を選択します。
  5. 右側の画面で右クリックして「New」を選択し、「<data type> Value」を選択します。
  6. 値の名前を入力します。
  7. 新しい値を右クリックします。
  8. Modify」を選択します。
  9. 必要に応じて、Value Data を設定します。
  10. OK」を選択します。

変更内容はすべて Summary タブで参照できます。

既存の環境設定を編集

Customization Wizard 上の右クリックメニューは、英語版 Windows レジストリエディターで表示される右クリックメニューと同一です。レジストリキーの追加または編集する場合は、以下の操作を行います。

  1. キー名を右クリックします。
  2. 「Rename」(名前の変更)、「Delete」(削除)、「Modify」(変更)を選択します。
  3. 必要に応じて変更し、「OK」をクリックします。

変更内容は Summary タブで参照できます。

変更内容の概要 

Summary タブには、追加、修正、削除されたキーが表示されます。

  1. Summary タブを選択します。レジストリの変更内容一覧が表示されます。
  2. (オプション)キーを変更する場合は、右クリックして「Modify」を選択します。Modify record ダイアログボックスで、キー名の変更、キーの追加と削除が実行できます。

詳細情報

レジストリに関する詳細については、Preference Reference (英語)を参照してください。

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