Adobe Customization Wizard の概要

Adobe Customization Wizard は、Adobe Acrobat のインストーラーパッケージを作成するツールです。このパッケージを使用することにより、組織内の用途に応じてインストーラーをカスタマイズすることができます。また作成したパッケージは、一般的な展開用ソフトウェア(Citrix や Apple Remote Desktop など)を利用して展開することができます。

ユーザーは使用許諾書への同意、シリアル番号の入力、Adobe IDでサインイン、ライセンス認証を回避することができます。主に下記についても設定できます。

  • サイレントインストール、シリアル番号の事前記入、再ブート、マルチ言語対応およびカスタム設定などを用いてインストーラーの動作を最適化。
  • 旧バージョンのReaderおよびAcrobatを削除。
  • エンドユーザー使用許諾契約や製品登録の画面、または起動初期画面などの表示を制限。
  • 本ウィザードのユーザーインターフェイスを使用して、ファイルおよびレジストリレベルの設定を調整するなど、次に示すさまざまな汎用タスクを処理。
  • Adobe DistillerのジョブオプションファイルおよびAdobe PDFファイルプリンターの設定を調整。
  • 電子署名やAdobe LiveCycle Rights Management Serverのセキュリティ設定を調整。
注意:

注意 : Customization Wizard は、エンタープライズの組織内展開で使用可能なインストーラーパッケージを作成するソフトウェアです。展開処理については別途専用のソフトウェアやコマンドラインを使用する必要があります。

注意:

Customzation Wizard のユーザーインターフェースは英語のみですが、Acrobat の各言語版に対応しています。

A. Customization Wizard の入手

Windows版Customization Wizard

Mac版Customization Wizard

注意:

Customization Wizard のバージョンは、作成するパッケージの Acrobat バージョンと同じものを使用する必要があります。Windows の場合はWindows 版 Custimization Wizard、Mac の場合はMac 版 CustomizationWizard をご利用ください。

また、旧バージョンの Acrobat パッケージを作成する場合(Acrobat XI など)は、同じく該当バージョンの CustomizationWizard をご利用ください。

B. インストーラーの入手

ご希望の Acrobat のインストーラーを入手してください。 

一部の非サブスクリプション製品のインストーラは、Licensing Website からダウンロードするか、インストーラーディスクから入手することも可能です。

C. パッケージ作成の流れ

注意:

Customization Wizard では、最初に弊社認証サーバーへ接続して「ライセンス認証(シリアル番号認証)」という作業を行います。 

もしプロキシサーバーなどをご利用でネットワークに制限がある場合、例外設定に下記ページ記載のエンドポイントを追加してください。

Acrobat のライセンス認証に必要なエンドポイントについて  

以下の流れでパッケージをカスタマイズして保存します。

  1. Acrobat インストーラーファイルのダウンロード

  2. Customization Wizard のダウンロード・インストール

  3. Customization Wizard を起動して、.msi(Windows)/.pkg(Mac OS)を開いてカスタマイズ

  4. パッケージの保存

    保存したパッケージは、コマンドラインから実行することも、Citrix や ARD などの展開ツールから実行することもできます。

D. Windows 版 Customization Wizard の画面

Windows 版 Customization Wizard を起動して .msi ファイルを開くと、以下のような画面が表示されます。

Windows版の画面

ユーザー情報(ユーザー名や会社名)、インストール方法(サイレントインストールなど)、各機能の有効 / 無効など、多岐に渡る細かいカスタマイズが可能です。

Transform メニューから「Generate Transform」を選択して .mst ファイル(変換ファイル)を書き出します。msi の実行時に変換ファイルの mst を指定することにより、Customization Wizard の設定が反映されたインストール処理が実行されます。

E. Mac OS 版 Customization Wizard の画面

Mac OS 版 Customization Wizard を起動すると、以下のような画面が表示されます。

Mac版の画面

Mac OS 版は Windows 版とは異なり、パッケージを読み込む前にカスタマイズの指定を行います。エンドユーザー使用許諾の承認、登録の無効化、ブラウザー内の PDF 表示などを指定することができます。

注意:

Mac OS 版 Customization Wizard では、Adobe Reader のパッケージを作成することはできません。

追加情報 (Additional Information)

Acrobat 製品の組織内展開ワークフローについて、詳しくは以下の弊社 Web サイト(英語)を参照してください。

Enterprise Toolkit for Acrobat Products

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