インストール手順については、「ColdFusion のインストール」を参照してください。Report Builder をインストールすると、RDS で使用される Windows DLL も登録されます。これらの DLL が正しく登録されなかった場合は、Report Builder の起動時または RDS の使用時にエラーが発生します。
セットアップウィザード
Report Builder を初めて起動すると、セットアップウィザードが開始されます。セットアップウィザードでは、レポートで使用する ColdFusion サーバーのデフォルト設定を定義します。これらの設定には次のものがあります。
- デフォルトの 測定単位:インチ、センチメートルまたはピクセル。
- ColdFusion サーバー。クエリービルダーおよびチャートウィザードからデータベース内のデータにアクセスするときに使用する RDS サーバー (そのサーバーで RDS が有効にする必要があります)。次の情報をセットアップウィザードで入力する必要があります。
- ホスト名または IP アドレス。
- Web サーバーのポート。通常のポート番号は、Web サーバーコネクタを使用する場合は 80、サーバー設定でビルトイン Web サーバーを使用する場合は 8500、ビルトイン Web サーバーと ColdFusion Enterprise インスタンスマネージャで作成されたインスタンスを使用する場合は 8300 です。J2EE サーバーを使用する場合は、J2EE サーバー固有の Web サーバーのポート番号を指定します。
- レポートで使用する ColdFusion サーバーの RDS パスワード。
- ColdFusion サーバーで使用されている Web ルートのディレクトリパス(例えば、C:¥Inetpub¥wwwroot または C:_ColdFusion_¥wwwroot など)。
- ColdFusion サーバーで使用されている Web ルートの URL(例えば、http://localhost または http://localhost:8500 など)。
セットアップウィザードでの設定が完了すると、Report Gallery ダイアログボックスが表示されます。「レポートウィザードの使用」ラジオボタンをクリックすると、レポートの作成ウィザードが起動します。このウィザードで必要な情報を指定すると、完全なレポート定義が自動的に生成されます。
レポートの作成ウィザードの詳細については、Report Builder オンラインヘルプを参照してください。
RDS の設定
レポートを定義する ColdFusion サーバーごとに、RDS サーバーを設定します。RDS サーバーを設定すると、ColdFusion サーバーで定義されたデータソースにクエリービルダーを使用してアクセスできるようになり、 レポートのクエリーフィールドとして使用するデータベース列を選択できるようになります。
RDS サーバーを追加するには
- メニューバーから [編集]-[環境設定] を選択して [環境設定] ダイアログボックスを開きます。
- [サーバー接続] をクリックします。
- ダイアログボックスの左上隅にあるポップアップメニューの横にあるプラス記号 (+) をクリックします。
- [RDS サーバーの設定] ダイアログボックスで、次の情報を指定して [OK] をクリックします。
- 説明:サーバー接続の名前。この名前は、クエリービルダーの左側のポップアップメニューに表示されます。
- ホスト名 :ColdFusion を実行するホスト。localhost または IP アドレスを入力します。
- ポート:Web サーバーのポート番号。デフォルトのポート(80)を使用するか、ColdFusion サーバーのビルトイン Web サーバーのポート番号(デフォルトのポート番号は 8500)を入力します。
- コンテキストルート(J2EE 設定のみ):ColdFusion Web アプリケーションのコンテキストルート(存在する場合)。
- SSL(Secure Socket Layer)を使用して接続:(オプション)SSL セキュリティを有効にします。
- ユーザー名:ColdFusion RDS の場合は不要。
パスワード:RDS パスワード。このパスワードは ColdFusion Administrator で設定します。
注意:ColdFusion Administrator では ColdFusion Administrator パスワードも管理されるので、RDS パスワードと ColdFusion Administrator パスワードを混同しないように注意してください。
- パスワードのプロンプト:ユーザーがクエリービルダーを使用するたびに RDS パスワードを要求するかどうかを指定します。このオプションを選択する場合は、[ユーザー名] フィールドと [パスワード] フィールドを空白にします。
デフォルトの RDS サーバーを指定するには
- メニューバーから [編集]-[環境設定] を選択して [環境設定] ダイアログボックスを開きます。
- [サーバー接続] をクリックします。
- [優先 RDS サーバー] ポップアップメニューから RDS サーバーを選択し、[OK] をクリックします。
クエリービルダーまたはチャートウィザードを開くと、指定したサーバーに自動的に接続します。
ユーザーインターフェイスの使用方法とヒント
Report Builder のワークスペースには、次の領域があります。
- ツールボックス:テキスト、シェイプ、イメージ、サブレポート、グラフなど、レポートに配置される 不変 要素が含まれます。ツールボックス要素を使用するには、要素をクリックした後、 レポート バンド内にドラッグして要素のサイズを定義します。レポートバンドに要素を配置した後は、プロパティパネルを使用して要素の外観と動作を変更できます。
- 整列パネル : Ctrl キーまたは Shift キーを押しながらレポートバンド内の複数の要素をクリックして選択し、適切な整列アイコンをクリックします。Ctrl + A キーを押すと、レポートバンド内のすべての要素を選択できます。
- レポートバンド : レポートバンドに、ツールボックス要素、クエリーフィールド、計算フィールドを配置します。デフォルトのレポートバンドは、 レポート ヘッダ、ページヘッダ、列ヘッダ、ページフッタ、レポートフッタおよび透かしです。デフォルトでは、ページヘッダ、ページフッタ、透かしは閉じられています。これらを展開するには、隣接するいずれかのスプリッタバーをドラッグします。グループのバンドを追加定義するには、[レポート]-[グループ管理] を選択します。
ワークスペースにデータ要素を配置して書式を設定するために使用するパネルには、次の 3 種類があります。
-
- [プロパティ] パネル : 選択したフィールドの表示特性とレポート特性が含まれます。[プロパティ] パネルを表示するには、メインメニューから [ウィンドウ]-[プロパティインスペクタ] を選択します。プロパティの値を変更するには、新しい値を入力または選択して、Enter キーを押します。プロパティの詳細については、Report Builder オンラインヘルプを参照してください。
- [フィールドとパラメータ] パネル : クエリーフィールド、入力パラメータ、計算フィールドに関連する項目が含まれます。[フィールドとパラメータ] パネルを表示するには、メインメニューから [ウィンドウ]-[フィールドとパラメータ] を選択します。追加、編集、および削除の各アイコンを使用して、これらのフィールドを管理します。フィールドを定義した後、レポートバンド内にフィールド名をドラッグすると、フィールドまたはそのラベル (あるいはその両方) を追加できます。
- [レポートスタイル] パネル : レポートに対して定義するスタイルが含まれます。[レポートスタイル] パネルを表示するには、メインメニューから [ウィンドウ]-[レポートスタイル] を選択します。レポートスタイルを管理するには、追加、編集、削除アイコンを使用します。スタイルを定義すると、 レポート内の要素ごとにフォントやフォントサイズなどを指定する代わりに、 複数の要素に対して同じ属性を適用できます。レポートのレイアウト、プラットフォーム、使用可能なフォントなどの条件が変わった場合は、スタイルを変更して、レポート全体に変更を適用できます。また、任意のスタイルをレポートのデフォルトスタイルとして指定できます。特定のスタイルが適用されていない要素にはデフォルトスタイルが適用されます。
表示メニューを使用すると、ツールボックスやパネルウィンドウを表示するかどうかを制御できます。また、ウィンドウのタイトルをクリックすると、 そのウィンドウを切り離して、 画面上の他の領域にドラッグできます。たとえば、3 つのパネルをすべてドラッグして、同じウィンドウに固定できます。パネルを切り替えるには、ウィンドウ上部のタブをクリックします。ツールウィンドウまたはパネルを 再び固定するには、 移動するウィンドウまたはパネルを横または隅にドラッグして、矩形が表示されたらマウスボタンを放します。
詳細については、「一般的なレポート作成作業と方法」およびオンラインヘルプを参照してください。
レポート定義のガイドライン
効果的なレポートを作成するには、ColdFusion Report Builder でレポートを定義する前に、次のことを計画してください。
- レポートデザインの問題 :
- 読者:このレポートを作成する目的は何か。読者は誰か。
- データ:どのようなデータがレポートに必要か。データをどこから入手するか。クエリービルダーを使用する場合でも、レポートにクエリーを渡す場合でも、必要なデータを事前に検討してください。
- グループ化:グループは必要か。必要な場合は、結果セットが適切な順序で返されるように準備し、ソート列に基づいてグループを定義する必要があります。
- 計算フィールド:計算が必要なフィールドはあるか。列の合計を計算するには、計算フィールドを使用します。行ごとに合計を計算するには、SQL を使用します。詳細については、「一般的なレポート作成作業と方法」を参照してください。
- 入力パラメータ:レポートに変数入力は必要か。必要な場合は、入力パラメータを定義し、 run time by using the cfreportparam タグを使用して実行時に値をレポートに渡します。詳細については、「一般的なレポート作成作業と方法」を参照してください。
- データの取得方法 :
- *クエリービルダー
と基本的な SQL*:標準的な選択条件(ソートを含む WHERE 節や通常の選択条件セットなど)のみをレポートで使用する場合や、短時間でレポートを作成する必要がある場合は、このオプションを使用します。この方法では、キャッシングなどの cfquery オプションを指定することもできます。 - クエリービルダーと拡張クエリーモード:ColdFusion クエリーをレポート定義にカプセル化して使用する場合は、このオプションを使用します。このオプションは、 cfdirectory タグ、 cfldap タグまたは cfpop タグでクエリーを渡す場合や、クエリーオブクエリーを使用する場合や、QueryNew 関数を使用してダイナミックにクエリーを構築する場合にも便利です。
- cfreport タグと外部クエリー:レポートで使用する結果セットをより細かく制御する必要がある場合は、このオプションを使用します。たとえば、クライアント側で選択条件をダイナミックに構築するためのフォームをアプリケーションに組み込む場合に使用します。
- 関連する視覚的情報 :
- チャート:詳細については、「チャートの使用」を参照してください。
- サブレポート:詳細については、「サブレポートの使用」を参照してください。
印刷可能レポートでのフォント管理
レポートの外観は、すべてのクライアントプラットフォームとすべてのブラウザで一貫していることが理想的です。ColdFusion はレポート定義のサイズ指定を使用してグラフィックとイメージを処理することにより、自動的にこの一貫性を実現します。ただし、使用可能なフォントは、ブラウザの種類、バージョン、言語、プラットフォームなどによって異なる場合があるため、レポートのフォント表示に影響する場合があります。様々な要因によって レポート表示の 一貫性を維持します。
埋め込みフォント
埋め込みフォントを使用すると、レポート表示の一貫性を維持できます。ただし、レポートにフォントを埋め込むと、ファイルサイズが大きくなります。
出力形式
埋め込みフォントの処理方法は、FlashPaper 形式と PDF 形式で異なります。
- FlashPaper:FlashPaper には常にフォントが埋め込まれるので、レポートは常に適切に表示されます。
- PDF:PDF レポートには、任意でフォントを埋め込むことができます。レポートにフォントを埋め込まない場合は、必要なフォントがクライアントコンピューターに存在していることを確認する必要があります。
サーバーコンピューターとクライアントコンピューターで使用可能なフォント
レポート内のフォントをレンダリングする際の必要条件は、フォントが存在する場所によって異なります。
- サーバーコンピューター:いずれの形式を使用する場合も、レポートで使用されるフォントが ColdFusion を実行するコンピューター上に存在している必要があります。ColdFusion でレポートを正しくレンダリングするには、これらのフォントが必要です。ColdFusion は、Acrobat のビルトインフォントと、標準のフォントディレクトリ ("Windows¥fonts" ディレクトリなど) に存在するフォントを自動的に検索します。通常以外の場所にフォントがインストールされている場合は、ColdFusion Administrator でそれらのフォントを登録する必要があります。これにより、 cfdocument タグと cfreport タグを使用してフォントを検索し、PDF レポートと FlashPaper レポートをレンダリングできるようになります。
- クライアントコンピューター:PDF レポートにフォントを埋め込まない場合、レポート表示の一貫性を維持するには、クライアントコンピューター上にフォントが存在している必要があります。
論理フォントから物理フォントへのマッピング
serif、 sans serif または monospaced などの Java 論理フォントを使用する場合、ColdFusion は cf_root(ColdFusion のインストールディレクトリ)/ cfusion /lib/ cffont .properties ファイルを使用して、これらのフォントを物理フォントにマッピングします(JEE 設定では、このファイルは cf_webapp_root(ColdFusion Web アプリケーションのルートディレクトリ)/WEB-INF/ cfusion /lib ディレクトリにあります)。これらのマッピングは必要に応じて変更できます。また、英語以外のロケールのオペレーティングシステムを使用している場合は、ファイル名の最後に java-locale-code(Java ロケールコード)を追加して、ロケール固有のマッピングファイルを作成できます。英語以外のロケールで実行されていることが検出されると、ColdFusion は最初に cffont.properties.java-locale-code ファイルをチェックします。例えば、中国語ロケールを使用するコンピューターの場合は、ファイル名を「cffont.properties.cn」に変更します。Java ロケールコードの詳細については、Sun の Web サイトを参照してください。
注意:ColdFusion には、日本語ロケール用の cffont.properties. ja ファイルがデフォルトで含まれています。 |
This discussion applies to both the cfdocument タグと cfreport タグについても同様のことが当てはまります。詳細については、Report Builder オンラインヘルプを参照してください。