Adobe FrameMaker 10 では、PDF ファイルの読み込みおよび書き出しが可能です。
PDF ファイルの読み込み
FrameMaker では、PDF ファイルを読み込むことが可能です。
ただし、FrameMaker 文書に PDF ファイルを読み込んだ場合、PDF ファイルはグラフィックとして処理されます。そのため、FrameMaker 上で PDF ファイルの編集や加工を行うことはできません。
また、一度に FrameMaker 文書に取り込めるのは、PDF ファイルの 1 ページだけです。PDF ファイルに複数のページが含まれている場合は、[PDF ページの選択] ダイアログックスでサムネールを確認しながら、取り込むページを選択することができます。


注意 : プ ロセスとスポットカラーの両方を表示してプリントすることができます。透明を使用するグラフィックは、PostScript レベル 1 または PostScript 以外のプリンターでは期待どおりにプリントされない場合があります。
PDF ファイルの書き出し
FrameMaker 文書またはブックファイルを Adobe PDF として保存し、配布することができます。PDF ファイルは、Acrobat、Adobe Reader または Adobe PDF ファイルをサポートする任意のアプリケーションで表示できます。FrameMaker 文書を Adobe PDF 形式で保存すると、次の変更が行われます。
- 相互参照とハイパーテキストコマンドは、PDF ファイル内ではリンクになります。
- 構造化文書の場合、PDF 設定ダイアログボックスで指定したエレメントは、PDF ファイル内ではしおりになります。
- ハイパーテキスト警告メッセージは、PDF ファイル内では注意になります。
- ハイパーテキスト URL メッセージは、PDF ファイル内では Web リンクになります。
- その他のハイパーテキストコマンドは、相当する HTML リンクに変換されます。
- PDF 設定ダイアログボックスのしおりパネルで指定した段落は、PDF ファイル内でしおりになります。構造化文書の場合、エレメントタグはしおりになります。
- ボディページで使用されるテキストフローは、PDF ファイル内でアーティクルスレッドになります。
- 「タグ付き PDF を生成」オプションを選択すると、PDF ファイルにタグ付き PDF の情報が格納されます。
- PDF ファイルには作成者名やキーワードなどの文書情報を含めることができます。
FrameMaker 文書を PDF ファイルに変換するには、[PDF 設定] ダイアログボックスでオプションを設定し、文書を PDF 形式で保存します。


追加情報 (ADDITIONAL INFORMATION)
FrameMaker について詳しくは、こちらをご覧ください。