外部メディア書き出しのトラブル対処方法(Mac OS 版 Premiere Elements 2018)

この文書は、Mac OS 版 Adobe Premiere Elements 2018 で DVD などの外部メディアへ書き出す際に発生する問題の対処方法について説明します。

A. 基本的なトラブル対処方法

このセクションでは、最も一般的なシステムエラーの解決に役立ちます。これらの作業を行う前に、作成した Premiere Elements プロジェクトファイルなど、すべての個人用ファイルのバックアップを作成します。

A-1. 必要システム構成の確認

コンピューターが必要システムを満たしていない場合、アプリケーションが正しく動作しない可能性があります。以下のページから、必要システム構成をご確認ください。

最新版 Premiere Elements の必要システム構成

A-2. プロジェクトのファイルサイズ

プロジェクトのファイルサイズが DVD の容量を超えている場合、ディスク書き出しを行うことはできません。警告メッセージが表示され、「書き出しと共有」ボタンが無効になります。標準一層 DVD の場合、2 時間以内が目安となります。標準二層 DVD の場合は 4 時間が目安ですが、トランスコード設定に依存します。

詳細については、Adobe Premiere Elements ヘルプ「DVD への書き出し」を参照してください。

B. プロジェクトのトラブル対処方法

プロジェクトに問題が発生している場合は、以下のトラブル対処方法を行います。

B-1. タイムラインのレンダリング

プロジェクトのタイムラインをレンダリングすることによって、プロジェクト内で使用されているメディアやエフェクトの問題を特定し、改善することができます。

レンダリングを行うには、以下のいずれかの操作を行います。

  • Return キーを押します。
  • タイムラインメニューの「レンダリング」をクリックします。

レンダリングする際に問題が発生している場合、次の操作に進みます。

B-2. テスト書き出しで使用しているオーディオやムービーの問題を特定

ワークエリアバーでタイムラインのクリップを範囲指定し、指定した範囲をファイルとして書き出しを行うことで、問題のあるメディアファイルを特定します。

以下の操作を行い、問題が発生するか確認します。

注意:

MP3 ファイルを BGM に使用している場合、書き出しでエラーが出ることがあります。その場合は他のファイル変換ソフトで AIFF 形式に変換し、差し替えます。

  1. Premiere Elements を起動し、プロジェクトを開きます。

  2. ファイル/別名で保存 を選択し、オリジナルのプロジェクトとは異なるファイル名で保存します。

    (例 : test)

  3. ワークエリアバーで書き出す範囲を指定します。

    ※ 範囲はクリップ単位で指定します。

  4. 「書き出しと共有」をクリックします。

  5. 書き出しと共有ウィンドウが表示されたら、デバイス/コンピューターを選択します。

  6. 「ワークエリアバーの範囲のみ書き出す」にチェックを入れ、ファイル名と保存先を指定したら「保存」をクリックします。

  7. 手順 3. ~手順 6. をすべてのクリップに対して行います。

  8. 問題のあるクリップが必要なものである場合は、そのファイルを再作成(別形式のファイルに変換など)してからプロジェクトに読み込み直します。不要なクリップである場合は、そのクリップを削除した状態で、オリジナルのプロジェクトを上書き保存します。

B-3. ファイルへの書き出し

直接ディスクに書き出さず、一旦ファイルとして書き出します。書き出したファイルを新規プロジェクトのタイムラインに読み込み、そこから DVD に書き出してください。

ファイルを書き出すには、以下の操作を行います。

  1. プロジェクトウィンドウ右上の「書き出しと共有」をクリックします。

  2. 「デバイス」をクリックし、「カスタム」を選択します。

  3. 「詳細設定」をクリックして書き出し設定画面を表示します。

  4. 書き出し設定ダイアログボックスの「形式」プルダウンメニューから「MPEG2-DVD」を選択します。

  5. ファイル名と保存先を指定し、「保存」をクリックします。

  6. Premiere Elements を起動し、新規プロジェクトを作成します。

  7. 保存したファイルをプロジェクトに読み込みます。

  8. 「書き出しと共有」をクリックし、DVD へ書き出します。

ディスクの書き込みが他のアプリケーションでも失敗する場合、DVD ドライブまたは関連するドライバーに問題が発生している可能性があります。ディスクの書き込みが他のアプリケーションでは成功する場合、この文書のトラブル対処方法を続行します。

C. システムのトラブル対処方法

システムに関連した問題が発生している場合は、以下のトラブル対処方法を行います。

C-1. 空のディスクを使用

書き出しには空のディスクを使用してください。既にデータが書き込まれているディスクの場合は、ディスクの内容を消去してから書き出しを行います。

注意:

DVD-RW/DVD+RW ディスクを使用することによって問題が生じる場合があります。ディスクの内容を消去しても問題が改善しない場合は、DVD-R ディスクを使用します。ただし、DVD-R ディスクは書き換えや消去ができないため、書き込みに失敗した場合はディスクの再利用ができません。

C-2. ディスクおよび書き込みドライブの互換性

使用しているディスクの規格やメーカーを変更します。サポートされるディスクの規格は DVD ドライブによって異なり、また特定のメーカーのディスクで DVD ドライブが正常に動作しない場合があります。詳細は DVD ドライブに付属のマニュアルを参照するか、製造元に問い合わせてください。

また、他のアプリケーションから DVD を作成できても、Premiere Elements と互換性が無いために書き出しを行えない場合があります。その場合は、ISO イメージへ書き出しし、ディスクへの書き込み可能なソフトウェアに ISO イメージを読み込んでから、ディスクへ書き込みます。

C-3. ドライブのファームウェアをアップデート

DVD ドライブのファームウェアをアップデートすることで問題が改善される場合があります。ファームウェアのアップデートに関する詳細は、DVD ドライブの製造元に問い合わせてください。

C-4. ビデオカードドライバーのアップデート

ビデオカード製造元の多くは、頻繁にドライバーソフトウェアのアップデートを行っています。ビデオカードドライバーをアップデートしていない場合は、最新のドライバーについてビデオカードの製造元に問い合わせるか、製造元の Web サイトから最新のドライバーをダウンロードしてください。

C-5. 使用しない書き込みドライブの取り外し

複数の DVD ドライブがコンピュータに接続されている場合、コンフリクトを起こしてエラーになる場合があります。一台のドライブのみが接続されている状態でディスクの作成を行い、問題が発生するか確認します。

C-6. ISO イメージへ書き出し

ISO イメージを作成してみます。作成方法は、以下の Premiere Elements ヘルプを参照してください。

DVD、Blu-ray または AVCHD ISO イメージへ書き込み

作成できた場合は、プロジェクトの問題ではありません。C. システムのトラブル対処方法 に進みます。ISO イメージの作成に失敗する場合は、プロジェクトが問題の原因となっている可能性があります。次の操作に進みます。

ディスクの書き込みが他のアプリケーションでも失敗する場合、DVD ドライブまたは関連するドライバーに問題が発生している可能性があります。ディスクの書き込みが他のアプリケーションでは成功する場合、この文書のトラブル対処方法を続行します。

D. 問題が解決しない場合

上記すべての操作を行っても問題が解決しない場合は、既知の問題として弊社サポートデータベースで文書が公開されていないか検索します。

サポートデータベース URL : http://www.adobe.com/go/support_faq_jp

また、以下の弊社ユーザーフォーラムにおいて、弊社製品を使用しているユーザーから同じような問題が報告されているかを参照することができます。別のコンピューターでも同じ問題が確認できた場合、弊社テクニカルサポートにおいても、問題を再現し検証を行える可能性があります。

URL : https://forums.adobe.com/community/international_forums/japanese/premiere_elements

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