Document Cloud 署名検証ガイド

この文書では、PDF ファイルに実装されたドキュメント・署名における状況をステータス別に説明しています。PDF を Acrobat で開いた際に表示されるメッセージについて確認したい場合にご確認ください。

警告 :

※本文書は以下文書の翻訳版となります(2022年8月)。

最新情報はこちらをご確認ください。

ステータスとチェックポイント

文書には 2 つのステータスと、2 つのチェックポイントがあります。

ドキュメントステータス

上部のドキュメントメッセージバーにはドキュメントステータスが表示されます。

※ステータスの種類はドキュメントステータス表を参照ください。

署名ステータス

左側の署名欄には、ドキュメントに含まれる各署名のステータスが表示されます。

※ステータスの種類は署名ステータス表を参照ください。

2 つのチェックポイントによるステータスチェック

それぞれのステータスは二つの観点(署名者の Identity・ドキュメントの完全性)によって判定されます。

署名者の Identity チェック

  • 署名者の証明書が信頼されているか(署名者の証明書が、Acrobat/Readerの[環境設定]>[署名]>[ IDと信頼済み証明書 ]のリストから確認できるかどうか)を確認します。
  • 署名時に指定されたタイムスタンプから時間を取得できるか、または証明書の有効期限が切れていないかどうかを確認します。

ドキュメントの完全性チェック

署名された内容が変更されていないか、署名者が許可した方法でのみ変更されているかを確認します。

ドキュメントステータス表

アイ

コン

ドキュメント

ステータス

署名者の IDENTITY チェック

ドキュメントの完全性チェック

認証済み

全ての署名者確認済み。最初の署名が証明署名

ドキュメントが変更されていないか、または許可された変更のみが含まれている。*1

認証済み

全ての署名者確認済み。最初の署名が証明署名。 

再契約x回⇒変更許可⇒契約終了x回

認証済み

証明者は検証済み。以降、署名者1人以上問題がある可能性。

承認署名や署名問題後の無署名(許可)変更。

有効

全ての署名者確認済み。

ドキュメントが変更されていないか、または許可された変更のみが含まれている。*1

有効だが変更

全ての署名者確認済み。

許可された変更が実在し、その後xのサインで再署名された。*1

問題あり

全ての署名者確認済み。最初の署名が証明署名*3,*4,*5,*6

無署名の変更、または問題ありの1人以上の署名。*1,*2

不明

全ての署名者確認済み。最初の署名が証明署名*7

完全性チェックが実行されていません。*7

無効

全ての署名者確認済み。最初の署名が証明署名*8

不正な変更、ドキュメントの破損、ポリシー制限の違反。*1,*9

署名ステータス表

アイ

コン

署名

ステータス

署名者の
 IDENTITY チェック

ドキュメントの完全性チェック

認証済み

認証済み。証明署名

ドキュメントが変更されていないか、または許可された変更のみが含まれている。*1

有効

認証済み。承認署名

ドキュメントに変更なし。

有効だが変更

認証済み。承認署名

許可された変更に署名。*1

問題あり

証明書の検証問題 *3,*4,*5,*6

署名後の無署名変更。*1,*2

不明

完全性チェックが実行されていません。*7

完全性チェックが実行されていません。*7

無効

署名者の証明書が署名時に期限切れまたは失効している。*8

不正な変更、ドキュメントの破損、ポリシー制限の違反。*1,*9

2 種類の署名

証明署名

  • ドキュメントを証明する目的で使用される
  • 1 ドキュメントに付き 1つだけの証明書
  • 最初の署名のみ(追加での署名は不可)
  • ドキュメントにロックがかけられる
  • 署名、フォームに記入、コメントなどのアクションを許可できるよう指定
  • [環境設定]>[セキュリティ(拡張)]から、ドキュメントをセキュリティ特権の場所に指定することができます。

承認署名

  • 承認目的で署名をできますが、ドキュメントを証明する目的では使用しません。
  • 複数の承認者が承認署名をすることができます。

トラブルシューティングガイド

*1 署名欄で変更履歴の確認をします。何に署名されたのかを署名バージョンで確認します。

*2 変更された内容を確認し、署名するか、受け入れるか(そして警告を無視するか)を判断します。

*3 ユーザーが署名を信頼できると判断する場合は、署名者を信頼できるIDにします:証明書を表示し、[信頼]タブを選択し、 [信頼済み証明書に追加]を選択し、信頼レベルを設定します。あるいはトラストアンカーを設定します。

*4 署名の有効期限切れの確認をします。アプリケーションで設定されている検証時間設定を確認するか、署名者に再度署名を依頼します。

*5 証明書の有効性、失効情報、そして関連ポリシーを確認します。

*6 インターネット接続状況の確認、またはサーバーの動作状況を確認します(可能であれば)。

*7ドキュメントを保存します。自動確認をオンにするか、または手動で署名の確認を行います。

*8 署名者に期限有効の証明書で再度署名を依頼します。

*9 ドキュメントに再度署名してもらうよう依頼します:ポリシーの制限やワークフローのセキュリティーを確認します。 

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