Adobe アプリケーションを閉じます。
Adobe アプリケーションを使用中に、特定のユーザーアカウントで予期しない問題が発生する場合の対処方法について説明します。
新規作成したユーザーアカウントでは問題が発生せず、特定のユーザーアカウントでのみ、以下のような問題が発生する場合はこの文書のトラブルシューティングを行ってください。
- アプリケーションが起動しない
- 不正なコマンドが実行される
- エラーメッセージが表示される
開始する前に
本文書に記載のタスクの実行を開始する前に、システムドライブのバックアップを作成してください。
これらのタスクはユーザーアカウントのコントロールダイアログボックスを初期化することがあり、その場合、続行する許可を求められます。 ダイアログに表示される説明をよく読み、続行するかどうかを決定してください。 ダイアログボックスで取り消しを選択すると、そのタスクは続行できません。
本ドキュメントのタスクの中には、非表示のフォルダについて言及しているものがあります。 デフォルトでは、Windows エクスプローラーは非表示のフォルダは表示しません。 非表示のフォルダーを表示するには、「非表示のファイル、フォルダー、ファイル名拡張子を表示 | Windows XP、Vista、Windows 7」を参照してください。
アカウントに固有な不測のビヘイビアーには、さまざまな原因があります。 本文書では最も一般的な原因のみを取り上げています。 ユーザーアカウントのトラブルシューティングについてさらに援助が必要な場合は、ご使用のコンピューターの製造元に連絡するか、または Microsoft のサポート Web サイト(https://support.microsoft.com/ja-jp)を参照してください。
本文書に記載のタスクの実行を開始する前に、起動ディスクのバックアップコピーを作成してください。
本文書に記載のいくつかの手順を実行すると、Finder で認証ウィンドウが表示されます。認証ウィンドウが表示されたら、管理者ユーザーアカウントのユーザー名とパスワードを入力してから「OK」をクリックします。
アカウントに固有な不測のビヘイビアーには、さまざまな原因があります。 本文書では最も一般的な原因のみを取り上げています。 ユーザーアカウントのトラブルシューティングの詳細については、Apple サポートにお問い合わせください。
解決策
問題が発生するユーザーアカウントでコンピューターにログインし、以下の操作を順番に行います。
Windows
ユーザーアカウントに、以下のフォルダーに対する読み取り/書き込みアクセス許可があることを確認します。
- C:\Program Files\Adobe
- C:\Program Files\Common Files\Adobe
- C:\Program Files (x86)\Adobe
- C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe
- C:\ProgramData\Adobe
- C:\Users\\AppData\Roaming\Adobe
- C:\Users\\AppData\Roaming\com.adobe.
- C:\Users\\AppData\Local\Adobe
- C:\Users\\AppData\LocalLow\Adobe
- C:\Users\\AppData\Local\VirtualStore\Program Files\Common Files\Adobe
Adobe アプリケーションでは、ユーザーのカスタム設定は環境設定ファイルに保管されます。 ユーザーアカウントごとに独自の環境設定ファイルがあります。
Adobe アプリケーションが特定のユーザーアカウントでだけ不測のビヘイビアーを示す場合、そのアプリケーションの環境設定ファイルの 1 つが破損していることが考えられます。 Adobe アプリケーションで破損していない環境設定ファイルを作成するには、その環境設定ファイルが入っているフォルダの名称を変更します。
たとえば、Adobe Premiere Pro CS4 では、環境設定ファイルは「4.0」という名称のフォルダーに保存されます。このフォルダーは、C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Pro にあります。Adobe Premiere Pro CS4 で環境設定ファイルを再作成するには、「4.0」フォルダの名前を変更します(「Old 4.0」など)。
通常、Adobe のアプリケーションでは、環境設定ファイルとフォルダは次のいずれか、または両方に保存されます。
- C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe
- C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Adobe
Adobe アプリケーションの中には、追加の環境設定ファイルを他の場所に保存するものもあります。 たとえば、Adobe Premiere Pro CS4 では、追加の環境設定ファイルは「Styles and Layouts」という名前のフォルダーに格納されます。このフォルダーは、C:\Users\[ユーザー名]\Documents\Adobe\Premiere Pro\4.0 にあります。
トラブルシューティングしている Adobe アプリケーションの環境設定ファイルが入るフォルダーの正確な名称と場所は、www.adobe.com/jp/support で確認します。「環境設定」という用語に該当するアプリケーションの名前とバージョンを付け加えて、サポートナレッジベースを検索します。 このとき 、 「システムエラーまたはフリーズ」文書や検索結果にリストされるその他の文書に注目します。
Adobe アプリケーションの環境設定ファイルを再作成するには、以下の手順を実行します。
-
-
Adobe アプリケーションの環境設定フォルダーの名前を変更します。
-
Adobe アプリケーションを開始します。 アプリケーションは破損していない環境設定ファイルを作成します。
環境設定ファイルを再作成したら、問題の再現を試みます。
問題が再現すれば、環境設定ファイルの破損が原因ではありません。 該当する Adobe アプリケーションに対する、ユーザーアカウントのカスタム設定を復旧するには、新しい環境設定フォルダーを削除します。 次に、名称を変更したフォルダーを元の名前に戻します。
問題が発生しなくなれば、破損した環境設定ファイルがその原因でした (ユーザーアカウントには、前の環境設定ファイルに関連するカスタム設定はありmせん)。
Adobe アプリケーションの中には、一時ファイルにデータを保管するものがあります。 Adobe アプリケーションは、アカウント固有の一時ファイルが大きくなり過ぎたり、古くなったり、破損したりすると予測できないビヘイビアーを示すことがあります。
一時ファイルを削除するには、 「ディスククリーンアップ」ユーティリティを使用します。 ディスククリーンアップユーティリティを使用して一時ファイルを削除する(Windows 7 および Vista)を参照してください。
デフォルトでは、 「ディスククリーンアップ」ユーティリティは直近の 7 日間以内にアクセスされたことのある、アカウント固有の一時ファイルは削除しません。 一時ファイルを徹底的に削除するには、一時フォルダの内容を手動で削除します。
免責事項:一時フォルダーの内容を手動で削除した場合、Adobe 以外によるアプリケーションに悪影響が出ることがあります。この追加タスクを実行することを選択した場合には注意してください。 Adobe では、一時フォルダー内のファイルを手動で削除したことによって生じる問題には対応していません。
アカウントの一時フォルダーの内容を手動で削除するには、以下の手順を実行します。
-
すべてのアプリケーションを閉じます。
-
スタート/すべてのプログラム/アクセサリを選択し、「コマンドプロンプト」を右クリックします。表示されたメニューから「管理者として実行」を選択します。
-
コマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを下に表示されるとおり正確に入力します。入力したら Enter キーを押します。
del %temp%\** /s /q
メモ: del はファイルの削除コマンドです。%temp%\** は、アカウントの一時フォルダーに、すべてのファイルを表すワイルドカード文字を加えた「環境変数」の組み合わせです。/s は、任意のサブフォルダー内のすべてのファイルを含めるようにコマンドを拡張します。/q は、削除するファイルごとに表示される確認のプロンプトを省略します。
-
削除されたファイルのリストは、コマンドプロンプトウィンドウに表示されます (リストには削除できなかったファイルも含めることができます。 「Access is denied(アクセスが拒否されました)」または「The process cannot access the file because it is being used by another process.(プロセスはファイルにアクセスできません。他のプロセスが使用しています。)」というメッセージが表示されることもあります。 このビヘイビアーは正常です)。
-
コマンドプロンプトウィンドウを閉じます。
一時ファイルを削除した後、該当の Adobe アプリケーションを開き、問題の再現を試みます。
依然として問題が起こる場合は、次のタスクに進みます。
スタートアップ項目とは、ユーザーアカウントにログインしたとき自動的に開くアプリケーションまたはドキュメントのことです。 Adobe アプリケーションがあるアカウントで不測のビヘイビアーを示すとき、そのアカウントのスタートアップ項目が正しく機能していない、破損している、またはそのアプリケーションと互換性がないといったことが考えられます。
ユーザーアカウントのスタートアップ項目のどれかがその Adobe アプリケーションで問題を起こしているかどうか確認するためには次の手順を実行します。
-
Windows のエクスプローラーで、C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
に移動します。 -
以下のいずれかの操作を行います。
- スタートアップフォルダーが空、またはスタートアップフォルダーがない場合、このアカウントにはアカウント固有のスタートアップ項目はありません。 この手順の残りの部分は飛ばして、タスク 4 に進みます。
- スタートアップフォルダーに少なくとも 1 項目ある場合、デスクトップにフォルダーを作成します。 新しいフォルダーに「Holding Folder」という名前を付けます。
-
スタートアップフォルダーの全項目を、作成した Holding Folder に移動します。
-
スタート/ログオフを選択します。
-
同じアカウントにログオンします。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
依然として問題が発生する場合は、アカウント固有のスタートアップ項目が原因ではありません。 Holding Folder のすべての項目を C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup に戻すことができます。 タスク 4 に進みます。
問題が発生しなくなった場合は、アカウント固有のスタートアップ項目が原因です。 問題を起こしているスタートアップ項目を正確に識別するには、次の手順を実行します。
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Adobe アプリケーションを閉じます。
-
1 つの項目を Holding Folder から C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup に戻します。
-
スタート/ログオフを選択します。
-
同じアカウントにログオンします。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。 以下のいずれかの操作を実行します。
- 依然として問題が発生する場合は、手順 1 ~ 5 を繰り返します。
- 問題が発生しなくなった場合は、最後に再度有効にしたスタートアップ項目が原因です。 その項目をスタートアップフォルダから取り除き、そのスタートアップ項目の発行元に連絡して、更新したバージョンが利用できるかどうか確認します。 残りのすべての項目を Holding Folder から C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup に戻します。
トラブルシューティングを行っているアカウントが管理者アカウントであり、かつネットワークドメイン上にない場合のみ 、 このタスクを完了します。
Adobe アプリケーションの環境設定ファイルおよびアカウント固有のデータファイルがあるフォルダに対して、アカウントが完全な読み/書きアクセスを持っていない場合、アカウント固有のエラーが起こる可能性があります。 icacls コマンドを使用して、アクセス設定をリセットできます。 次のいずれかの操作を行います。
-
すべてのアプリケーションを閉じます。
-
スタート/すべてのプログラム/アクセサリを選択し、「コマンドプロンプト」を右クリックします。表示されたメニューから「管理者として実行」を選択します。コマンドラインウィンドウが開きます。
-
コマンドラインウィンドウで、次の各コマンドを表示どおりそのまま入力します。 各コマンドの後に Enter キーを押します。
重要:各コマンドで、それぞれのスイッチ -- /T、/C、および /grant -- の前後にスペースを入力します。
icacls "%userprofile%\AppData\Local" /T /C /grant "%username%":F
icacls "%userprofile%\AppData\Roaming" /T /C /grant "%username%":F
icacls "%userprofile%\AppData\Local" /T /C /grant system:F
icacls "%userprofile%\AppData\Roaming" /T /C /grant system:F
-
コマンドラインウィンドウを閉じます。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
依然として問題が起こる場合は、次のタスクに進みます。
免責事項:このタスクでは、Windows レジストリを変更する必要があります。レジストリには、コンピューターまたはアプリケーションにとって重要なシステム関連情報が格納されています。 レジストリを変更する前に、バックアップコピーを作成します。 アドビ システムズ社は、不適切なレジストリの変更が原因となって生じる問題のサポートを提供しません。 Windows のレジストリやレジストリエディタの詳細は、Microsoft のサポート Web サイト(https://support.microsoft.com/ja-jp)を参照してください。
-
すべてのアプリケーションを閉じます。
-
「開始」をクリックします。 「検索の開始」ボックスに regedit と入力して、Enter キーを押します。レジストリエディタが表示されます。
-
レジストリエディタの左のペインで、以下のレジストリキーを探して選択します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe.
-
ファイル/書き出しを選択します。
-
レジストリファイルのエクスポートダイアログボックスで、「エクスポート範囲」の下の「選択された部分」を選択します。バックアップレジストリキーの名前と場所を入力し、「保存」をクリックします。
-
Adobe キーを右クリックして「削除」を選択します。
-
キーの削除の確認ダイアログで、「OK」をクリックします。
-
レジストリ エディタを閉じます。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
問題が依然として再現するのであれば、レジストリキーの破損が原因ではありません。 Adobe キーのバックアップコピーを復元するには、以下の手順を実行します。
-
すべてのアプリケーションを閉じます。
-
「開始」をクリックします。 「検索の開始」ボックスに regedit と入力して、Enter キーを押します。レジストリエディタが表示されます。
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レジストリエディターで、ファイル/インポートを選択します。
-
レジストリ ファイルのインポートダイアログで、前の手順で保存したバックアップキーの場所に移動します。 ファイルを選択して、「開く」をクリックします。
特定のユーザーアカウントのみに影響するディスクの破損により、そのアカウントで Adobe アプリケーションが動作しなくなることがあります。
システムのハードドライブを修復するには、「ハードディスクの修理とデフラグ(Windows 7 および Vista)」を参照してください。
ドライブを修復した後、該当の Adobe アプリケーションを開き、問題の再現を試みます。 依然として問題が起こる場合は、次のタスクに進みます。
依然として特定のアカウントでアプリケーションが不測のビヘイビアーをする場合は、不測のビヘイビアーが発生しないアカウントにすべての個人ファイルをコピー(または移動)します。 この新規アカウントを通常のアカウントとして使用します。
個人ファイルを新規のユーザーアカウントにコピーすることについて援助が必要なときは、コンピューターの製造元に連絡してください。 または、Microsoft のサポート Web サイト(https://support.microsoft.com)に移動してください。
Mac OS
ユーザーアカウントに、以下のフォルダーに対する読み取り/書き込みアクセス許可があることを確認します。
- /Applications/Adobe
- /Applications/.AdobePatchFiles (非表示、Go / Go to Folder コマンドを使用)
- /Applications/Utilities/Adobe
- /ライブラリ/Application Support/Adobe
- /ライブラリ/Preferences/com.adobe
- /Users/[ユーザー]/ライブラリ/Application Support/Adobe
- /Users/[ユーザー]/ライブラリ/Caches/Adobe/
- /Users/[ユーザー]/ライブラリ/Caches/com.adobe
- /Users/[ユーザー]/ライブラリ/Preferences/Adobe
- /Users/[ユーザー]/ライブラリ/Preferences/com.adobe
アクセス許可を付与したら、変更内容を適用するため、ユーザーアカウントからログアウトし、ログインし直するか、またはマシンを再起動します。
Adobe アプリケーションでは、ユーザーのカスタム設定は環境設定ファイルに保管されます。 ユーザーアカウントごとに独自の環境設定ファイルがあります。
Adobe アプリケーションが特定のユーザーアカウントでだけ不測のビヘイビアーを示す場合は、そのアプリケーションの環境設定ファイルの 1 つが破損していることが考えられます。Adobe アプリケーションで、破損していない環境設定ファイルを作成するには、現在の環境設定ファイルの名称を変更します。Adobe アプリケーションの中には、フォルダー内に複数の環境設定ファイルを格納するものもあります。これらのアプリケーションでは、フォルダーの名前を変更できます。
Adobe アプリケーションの中には、フォルダーとスタンドアロンファイルの両方に環境設定を保存するものもあります。例えば、Adobe Photoshop CS4 では、com.adobe.Photoshop.plist という環境設定ファイルと Adobe Photoshop CS4 Settings という環境設定フォルダーの両方が使用されます。Photoshop CS4 で破損していない環境設定ファイルを作成するには、これらの項目の両方の名前を変更します。例えば、それぞれ、Old com.adobe.Photoshop.plist と Old Adobe Photoshop CS4 Settings と名前を変更します。
通常、Adobe アプリケーションでは、環境設定ファイルとフォルダーは以下のいずれかに保存されます。
- /Users/[ユーザー名]/ライブラリ/Preferences
- /Users/[ユーザー名]/ライブラリ/Preferences/Adobe
- /Users/[ユーザー名]/ライブラリ/Application Support/Adobe
重要: Apple では、Mac OS X 10.7 のリリースでユーザーライブラリフォルダーを(デフォルト)非表示にしました。アドビ関連のトラブルシューティングを実行する際に、非表示のライブラリフォルダー内のファイルにアクセスする必要がある場合は、非表示のユーザーライブラリファイルにアクセスする方法を参照してください。
Adobe アプリケーションの中には、追加の環境設定ファイルを他の場所に保存するものもあります。 例えば、Adobe Premiere Pro CS4 では、Layouts、Settings、および Styles というフォルダーに追加の環境設定ファイルが保存されます。これらのファイルは、/Users/[ユーザー名]/Documents/Adobe/Premiere Pro/4.0 にあります。
トラブルシューティングの対象である Adobe アプリケーションの環境設定ファイルとフォルダーの正確な名称と場所を確認するには、www.adobe.com/jp/support をご覧ください。「環境設定」という用語に該当するアプリケーションの名前とバージョンを付け加えて、サポートナレッジベースを検索します。このとき、「システムエラーまたはフリーズ」文書や検索結果にリストされるその他の文書に注目します。
Adobe アプリケーションの環境設定ファイルを再作成するには、以下の手順を実行します。
-
Adobe アプリケーションを終了します。
-
Adobe アプリケーションの環境設定ファイルとフォルダーの名前を変更します。
-
Adobe アプリケーションを開きます。アプリケーションは環境設定ファイルを作成します。
環境設定ファイルとフォルダーを再作成したら、問題の再現を試みます。
問題が再現すれば、環境設定ファイルの破損が原因ではありません。 ユーザーアカウントのカスタム設定を復元するには、新しい環境設定ファイルとフォルダーを削除します。次に、名称を変更した項目をすべて、元の名前に戻します。
問題が発生しなくなれば、破損した環境設定ファイルがその原因でした ただし、以前の環境設定ファイルに関連付けられたカスタム設定は失われます。
Mac OS では、フォントはすべてのユーザーアカウント向けにインストールすることも、特定のユーザーアカウント向けのみにインストールすることもできます。アカウント固有のフォントファイルは、/Users/[ユーザー名]/ライブラリ/Fonts にあります。
Adobe アプリケーションが特定のアカウントでのみ不測の動作をする場合、その原因は当該のアカウントにのみインストールされているフォントファイルが破損している可能性があります。
Mac OS X に同梱されている Font Book アプリケーションを使用して、アカウント固有のフォントをすべて一時的に無効にします。アカウント固有のフォントを無効にしたら、Adobe フォントキャッシュファイルを検索して削除します。次の操作を実行します:
-
開いているすべてのアプリケーションを終了します。
-
通常、サードパーティ製のフォント管理ユーティリティを使用してフォントを有効または無効にしている場合は、そのユーティリティを一時的に無効にします。手順については、そのマニュアルを参照してください。
-
Font Book を開きます。(デフォルトでは、Font Book は Applications フォルダーにあります。)
-
Collection 列で、「User」を選択します。以下のいずれかの操作を実行します。
- Font 列が空の場合は、このユーザーアカウントに対してアカウント固有のフォントはインストールされません。このタスクの残りの作業をスキップして、タスク 3 に進みます。
- 少なくとも 1 つのフォントが Font 列に表示される場合は、編集/「User」を無効化を選択します。
-
Finder で、ファイル/検索を選択します。最前面の Finder ウィンドウの上部に、検索オプションが表示されます。
-
検索オプションを次のように設定して、Adobe フォントキャッシュファイルを検索します。
- Mac OS X v.10.4.x:検索オプションの一番上の行で、「ホーム」を選択します。2 番目の行で、2 つのポップアップメニューから「名前」および「先頭文字」を選択します。次に、「先頭文字」の右にあるテキストボックスに AdobeFnt と入力します。
- Mac OS X v.10.5.x 以降:検索オプションの一番上の行で、引用符で囲まれたユーザーアカウント名を選択します。2 番目の行で、2 つのポップアップメニューから「名前」および「先頭文字」を選択します。次に、「先頭文字」の右にあるテキストボックスに AdobeFnt と入力します。
-
検索結果において、AdobeFnt で始まり、.lst で終わる名前のファイルをすべて削除します。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
依然として問題が発生する場合、その原因はアカウント固有のフォントではありません。Font Book を開き、Collection 列で「User」を選択し、編集/有効を選択して、アカウント固有のフォントを再度有効にします。次に、タスク 3 に進みます。
この問題が発生しなくなれば、原因はアカウント固有のフォントです。問題の原因となっているフォントファイルを正確に特定するには、以下の手順を実行します。
-
Font Book を開きます。
-
Collection 列で、「User」を選択します。
-
Font 列で、無効なフォントのいずれかを選択します。
-
編集/[フォント名] を有効にするを選択します。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。 以下のいずれかの操作を実行します。
- 依然として問題が発生する場合は、Adobe アプリケーションを終了してから、手順 3 〜 5 を繰り返します。
- 問題が発生しなくなった場合は、直前に再度有効にしたフォントが原因です。問題のフォントは無効にしておきます。または、問題のフォントを削除し、フォントパブリッシャーに問い合わせて、代替フォントファイルを入手します。
Adobe アプリケーションは、キャッシュファイルと呼ばれる一時データファイルを作成することがあります。ユーザーアカウントのキャッシュファイルが過剰にたまったり破損したりすると、Adobe アプリケーションが不測のビヘイビアーを示すことがあります。
次の操作を実行します:
-
すべての Adobe アプリケーションを終了します。
-
Finder で /Users/[ユーザー名]/ライブラリ/Caches に移動します。
-
Caches フォルダーで、Adobe フォルダーを削除します。
-
Caches フォルダーで、トラブルシューティングしている Adobe アプリケーションの名前になっている他のフォルダーをすべて削除します。
-
Caches フォルダーで、トラブルシューティングしている Adobe アプリケーションのコンポーネントの名前になっている他のフォルダーをすべて削除します。例えば、Photoshop CS4 のトラブルシューティングを行う場合、Caches フォルダー内の Adobe Camera Raw フォルダーも削除します。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
依然として問題が起こる場合は、次のタスクに進みます。
ログイン項目とは、ユーザーアカウントにログインしたとき自動的に開くアプリケーションまたは文書のことです。(自動ログインを有効にしている場合は、コンピューターの起動時に自動的に開きます。)ログイン項目の中には、開いた後に非表示になるものもあります。Adobe アプリケーションが特定のアカウントで不測のビヘイビアーを示すとき、そのアカウントのログイン項目の 1 つが正しく機能していない、破損している、またはその Adobe アプリケーションと互換性がないといったことが考えられます。
ユーザーアカウントのログイン項目のいずれかがその Adobe アプリケーションで問題を起こしているかどうか確認するには、以下の手順を実行します。
-
「アップルメニュー/ログアウト [ユーザー名] 」を選択します。
-
確認ダイアログで「ログアウト」をクリックします。しばらくしてログインウィンドウが表示されます。
-
ログインウィンドウで、トラブルシューティングしているユーザーアカウントの名前を選択します。
-
「パスワード」テキストボックスにユーザーアカウントのパスワードを入力します が、 Return キーは押さず、まだ「ログイン」をクリックしないでください。
-
Shift キーを押したまま、「ログイン」をクリックします。Dock が表示されたら、Shift キーを離します。 ログアウト(またはコンピューターを再起動)するまで、ログイン項目は無効です。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
依然として問題が発生する場合は、ログイン項目が原因ではありません。ログアウト(アップルメニュー/ログアウト [ユーザー名])することによって、ログイン項目を再有効化します。続いて、Shift キーを押し下げずに、同じアカウントにログインします。次に、タスク 5 に進みます。
問題が発生しなくなれば、ログイン項目が原因です。問題の原因となっているログイン項目を正確に特定するには、以下の手順を実行します。
依然として問題が発生する場合、その原因はアカウント固有のフォントではありません。Font Book を開き、Collection 列で「User」を選択し、編集/有効を選択して、アカウント固有のフォントを再度有効にします。次に、タスク 3 に進みます。
この問題が発生しなくなれば、原因はアカウント固有のフォントです。問題の原因となっているフォントファイルを正確に特定するには、以下の手順を実行します。
-
アップルメニュー/ログアウト [ユーザー名] を選択します。
-
同じアカウントに再度ログ イン します。Shift キーを押したままにしないでください。
-
Apple メニュー/システム環境設定を選択します。
-
システム環境設定ウィンドウで、「アカウント」をクリックします。
-
ウィンドウの下部にある南京錠アイコンがロックされている場合は、アイコンをクリックして認証します。
-
トラブルシューティングを行う対象のユーザーアカウントを選択します。
-
「ログイン項目」タブをクリックします。
-
現在のログイン項目のリストを作成します。
-
ログイン項目を選択し、Delete キーを押します。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。 以下のいずれかの操作を実行します。
- 依然として問題が発生する場合は、Adobe アプリケーションを終了してから、手順 9 と 10 を繰り返します。
- 問題が発生しなくなった場合は、直前に削除したログイン項目が原因です。最新版の入手可能性については、そのログイン項目の発行元にお問い合わせください。他のログイン項目の復元についても、システム環境設定のログイン項目領域にアイコンをドラッグして行います。または、ログイン項目に関連付けられたアプリケーションを再インストールします。
トラブルシューティングを行っているアカウントが管理者アカウントで、そのアカウントにパスワードがある場合にのみ、このタスクを完了します。
Mac OS X ボリューム上のすべてのファイルとフォルダーには、Unix スタイルの所有権とアクセス許可の設定があります。この設定によって、ファイルまたはフォルダーにアクセスできるユーザーアカウントと、アクセスできないアカウントが決まります。
Adobe アプリケーションは、そのライブラリフォルダー(またはサブフォルダー)のアクセス設定が破損していたり、正しく制限されていない場合、特定のアカウントで不測のビヘイビアーを起こす可能性があります。この設定を修正するには、Unix コマンド chmod と chown を使用します。次の操作を実行します:
-
Finder で、移動/ホームを選択します。最前面の Finder ウィンドウは、ユーザーアカウントの Home フォルダーに移動します。その Finder ウィンドウのタイトルの名前を書き留めます。この名前は、ユーザーアカウントの「短い ユーザー名 」です。 (この短い ユーザー名 はステップ 3 を完了するのに必要です。)
-
ターミナルアプリケーションを開きます。ターミナルアプリケーションは、デフォルトでは、/Applications/Utilities にあります。
-
以下のコマンドのいずれかをテンプレートとして使用して、実際のコマンドをターミナルウィンドウに入力し、Return キーを押します。(コマンドの最後で Return キーを押すと、パスワードプロンプトが表示されます。ユーザーアカウントのパスワードを入力し、もう一度 Return キーを押します。パスワードの各文字を入力すると、アスタリスクなどで表示されます。このビヘイビアーは正常です)。
重要:以下の各コマンドはテンプレートであり、入力する実際のコマンドではありません。入力する実際のコマンドでは、手順 1 で特定した短いユーザー名を username と置き換えます。短いユーザー名はすべて、小文字で入力します。(Mac OS X v10.4.x では、短いユーザー名をコロンで区切って 2 回入力します。Mac OS X v.10.5.x では、短いユーザー名の後にコロンと staff を入力します。)
Mac OS X v.10.4.x のテンプレートコマンド:
sudo chown -R username :username ~/ライブラリ
Mac OS X v.10.5.x のテンプレートコマンド:
sudo chown -R username :staff ~/ライブラリ -
以下のコマンドを正確に入力し、Return キーを押します。
sudo chmod -R 700 ~/Library
-
ターミナルを終了します。
-
Adobe アプリケーションを開いて問題の再現を試みます。
依然として問題が起こる場合は、次のタスクに進みます。
特定のユーザーアカウントにのみ影響を与えるディスクの破損については、Adobe アプリケーションで、その特定のアカウントにおいて不測のビヘイビアーを示す原因になる可能性があります。
コンピューターに付属の Mac OS X インストールディスクをお持ちの場合は、以下の手順を実行します。上記のディスクをお持ちでない場合は、ターミナルに fsck コマンドを入力して、起動ディスクを修復できます。あるいは、サードパーティ製のディスク修復ユーティリティを使用することもできます。fsck コマンドの使用手順については、Apple サポート Web サイトの記事 TS1417 を参照してください。サードパーティ製のディスク修復ユーティリティの使用手順については、当該ユーティリティのマニュアルを参照してください。
-
Mac OS X インストールディスクをコンピューターの光学ドライブに挿入します。
-
Apple メニュー/再起動を選択します。
-
スタートアップチャイムが聞こえたら、キーボードの C キーを押し続けます。
-
スタートアップウィンドウに進捗バーが表示されたら、C キーを離します。
-
Mac OS X インストーラーで言語の選択を促すダイアログが表示されたら、使用する言語を選択します。
-
インストーラーメニューが使用可能になったら(画面左上)、インストーラー/ディスクユーティリティを選択します。
-
ディスクユーティリティで、左側にある起動ディスクを選択します。
-
右側の「First Aid」 を クリックします。
-
「ディスクの修復」をクリックします。
-
修復プロセスが終了して、ディスクエラーを修正したと表示された場合は、手順 9 を繰り返します。修復プロセスが終了してもエラーの検出レポートが表示されない場合は、Adobe アプリケーションを開いて、問題の再現を試みます。
依然として問題が起こる場合は、次のタスクに進みます。
特定のアカウントにおいてアプリケーションが不測のビヘイビアーを示す場合は、すべての個人ファイルを新しいユーザーアカウントにコピー(または移動)することをお勧めします。その後、その新しいアカウントを通常のアカウントとして使用します。
個人ファイルを新しいアカウントにコピーする方法については、Apple サポートにお問い合わせください。