以下の操作を行います。
- Acrobat X / XI : ツール/透かし/透かしを追加 を選択します。
- Acrobat : PDF を編集/透かし/追加 を選択します。
この情報は、米国アドビが提供している情報をもとにローカライズし、作成したものです。日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。
この文書では、開発者用として、プログラムを用いて PDF 内に透かしを設定する方法について説明します。
「透かし」(ウォーターマーク)とは、文書上に表示する画像やパターンで、一般的には文書内容の証明や文書の不正利用を防止するために使用されます。目に見える透かしで不正利用そのものを防止することはできません。しかし、他人の写真やアートワークを自身のものと主張しようとする人を牽制することはできます。
PDF の透かしは、既存ドキュメントの前面または背面に表示されるテキストや画像で、スタンプのように表示されます。たとえば、機密情報が含まれるページに「社外秘」という透かしを適用することができます。複数の PDF に複数の透かしを追加することが出来ますが、それぞれの透かしは個別に追加する必要があります。各透かしを表示するページ、またはページ範囲を指定することができます。
PDF に透かしを追加するには、以下の 3 つの方法を使用します。
以下の操作を行います。
透かしを追加 ダイアログボックスで、透かしのオプションを指定します。
以前のセッションで保存した透かしおよび透かしオプションを再利用するには、「プリセット」プルダウンメニューから選択します。
テキストの透かしを作成するには、「ソース」セクションで「テキスト」を選択し、ボックス内に透かしとして表示するテキストを入力します。必要に応じてテキストの形式を設定します。
画像を透かしとして使用するには「ソース」セクションで「ファイル」を選択し、「参照」ボタンをクリックして画像ファイルを選択します。ファイル内に画像を含むページが複数ある場合は、必要としているページ番号を指定します。
必要に応じて「表示方法」や「配置」セクションで設定を行い、「OK」をクリックして透かしを追加します。
透かしを更新または削除する場合は、以下の操作を行います。
Acrobat SDK には、C++ を使用して透かしを追加するために、2 つの API が用意されています。
void PDDocAddWatermarkFromText ()
この API は、指定したドキュメント内のページ範囲にテキストベースの透かしを追加します。この API の構文は以下のとおりです。
void PDDocAddWatermarkFromText ( PDDoc pdDoc, PDDocWatermarkTextParamsRec* pTextParams, PDDocAddWatermarkParamsRec* pParams );
パラメーターの詳細
void PDDocAddWatermarkFromPDPage ()
この API は指定したドキュメント内のページ範囲に、透かしとして PDPage を追加します。この API の構文は以下のとおりです。
void PDDocAddWatermarkFromPDPage ( PDDoc pdDoc, PDPage pdPage, PDDocAddWatermarkParamsRec* pParams );
パラメーターの詳細
JavaScript で透かしを追加するために、Acrobat では以下の 2 つの API を公開しています。
addWatermarkFromText()
この API は、ドキュメント内の指定したページに、テキストを透かしとして追加します。例えば以下のコードは、現在のドキュメントのすべてのページの中央に、「Confidential(社外秘)」という透かしを追加します。
this.addWatermarkFromText(“Confidential”, 0, font.Helv, 24, color.red);
addWatermarkFromFile()
この API は、ドキュメント内の指定したページに、別に指定したファイルの 1 ページを透かしとして追加します。例えば以下のコードは、現在のドキュメントのすべてのページの中央に、「watermark.pdf」というファイルの最初のページを透かしとして追加します。
this.addWatermarkFromFile(“/C/temp/watermark.pdf”);
他のパラメーターの詳細については、Acrobat SDK のドキュメントフォルダ内にある API Refernces ファイルを確認してください。