コメント(注釈)の機能について (Acrobat)

この文書では、Adobe Acrobat で使用するコメント(注釈)機能について説明します。

Adobe Acrobat でいうコメントとは、PDF に挿入することができるマークアップのことをいいます。コメントは、文書内のどこにでも挿入することができ、スタイルや書式を指定することもできます。コメントを追加するには、コメントおよび描画マークアップツール(コメントパネルウィンドウ)を使用します。

注意:

新しい Acrobat でのコメント(注釈)については 注釈ツールと描画マークアップツールを使用して PDF にコメントを追加 をご参照ください。

A. コメント(注釈)の追加方法

コメント

2021年 9月より、

注釈機能は 「コメント」機能へと名称変更されました。

コメントを追加するには ツール/コメント を選択した後、コメントツールバーから「注釈」や「描画マークアップ」などの追加するコメントツールのアイコンをクリックします。

B. コメント(注釈)の削除

追加したコメント(注釈)を削除するには、選択ツールでノートアイコンをクリックして、Delete キーを押します。または、ノートアイコンを右クリックして、オプションメニューから「削除」を選択しても削除できます。

C. コメント(注釈)の種類

C-1. コメント(注釈)ツール

複数人数で文書で管理する場合や、作成者と校正者との間でやり取りを行う場合に、以下のコメント(注釈)ツールを使用すると便利です。テキスト、スタンプ、添付ファイルなどのさまざまな形で、PDF 文書にコメントを追加することができます。

  • ノートコメント
    ノートコメントは最も一般的に使用するコメント(注釈)です。ノートコメントを使用すれば、文書内の任意のページに、またページ内の任意の位置にコメントを追加できます。ノートコメントを追加すると、ノートコメントアイコンとポップアップウィンドウが表示されます。

  • テキストコメントツール
    PDF 文書の校正にテキストコメントツールを使用すると、修正が必要な箇所を指定することができます。テキストコメントツールでは、テキストのコメントを追加したり、テキストの挿入や置換を指示することができます。

  • スタンプツール
    スタンプツールは、紙の書類にゴム印を押すように、PDF 文書にスタンプを押すことができます。使用するスタンプは、あらかじめ定義されているスタンプのリストから選択する他に、新しく自分で作成することができます。

  • ハイライトツール/下線ツール/取り消しツール
    ハイライトツールは PDF 文書内の任意の部分をハイライト表示します。取り消し線ツールは、任意の部分に取り消し線を、下線ツールは任意の部分に下線を引きます。

  • ファイルを添付
    注釈として任意のファイルを添付します。添付ファイルは PDF 文書に埋め込まれるため、他のコンピュータに移動した場合でも他のユーザが参照することができます。

  • 音声ファイルを添付
    WAV 形式、または AIFF 形式の音声ファイルを注釈として文書に添付したり、音声注釈をマイクから録音して添付することができます。「音声ファイルを添付」ツールを使用するとサウンドレコーダが表示され、録音もしくは添付するファイルの選択を行うことができます。

※ 「録音」ボタンが表示されるのは、録音デバイスが接続されている場合のみです。

  • 鉛筆ツール、消しゴムツール
    フリーハンドで図形を描画することができます。また、消しゴムツールを使用して、鉛筆ツールで描画した箇所を削除することもできます。

C-2. 描画マークアップツール

描画ツールは、線や円などの図形を使用して文書を視覚的にマークアップすることができます。このようなマークアップを描画マークアップと呼びます。また、描画マークアップにはノートを追加することもできます。以下の各種の描画ツールから、目的の視覚効果に合ったツールを選択して使用できます。

  • 長方形ツール、楕円ツール、矢印ツール、線ツール
    単純な図形を作成することができます。

  • 多角形ツール、折れ線ツール
    多角形ツールは、複数の辺から成る閉じた図形を作成することができます。辺を閉じない場合は、折れ線ツールを使用します。

  • 雲型ツール
    雲形の図形を作成することができます。多角形ツールと使用方法は同じですが、図形を描き終えると自動的に辺が曲線に変化します。

  • テキストボックスツール、引き出し線付きテキストボックスツール
    テキストボックス注釈は PDF 文書のどのページにも作成でき、ページのどこにでも置くことができます。テキストボックス注釈は常に文書のページ上に表示され、閉じることはできません。

D. コメント(注釈)の表示方法の変更

釈の色と表示は、変更することができます。新しく設定した表示方法を、そのツールのデフォルトの表示方法として設定することもできます。

注意:

以下の手順では、ノート注釈を例に説明します。コメント(注釈)の種類によりダイアログの内容が異なる場合があります。

  1. 変更するコメントを選択し、右クリックしてメニューから「プロパティ」を選択します。

    注意:

    現在の表示設定をデフォルトに設定する場合は、ここで「現在のプロパティをデフォルトとして使用」を選択します。

  2. プロパティダイアログボックスで、必要に応じて設定を変更します。

  3. 同じ種類のすべてのコメントにこれらのプロパティを適用するには、プロパティダイアログボックスの下部にある「プロパティをデフォルトとして使用」にチェックをいれます。

  4. 「OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

E. コメント(注釈)の環境設定

コメント(注釈)の設定は、編集/環境設定 の「コメント」から行えます。オプション項目については以下の通りです。

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