LMS を使用すると、Adobe Captivate を使用して作成したコンピューターベースのチュートリアルをインターネット経由で配布できます。LMS は、Web ベースのトレーニングを提供、追跡および管理に使用します。

LMS にアップロードするプロジェクトは、SCORM、AICC 規格、または Tin Can API に準拠する必要があります。

SCORM[SCORM]

SCORM(Shareable Content Object Reference Model)とは、再利用できる e ラーニングオブジェクトの作成に使用する一連の仕様です。この仕様は、クライアント(Adobe Captivate など)とホスト(通常は LMS)間の通信を定義します。

SCORM は、米国国防総省の内部組織である Advanced Distributed Learning から配布されています。

AICC

航空産業 CBT 委員会(AICC)標準は、e ラーニング用のコンテンツを開発、配布および評価する方法を定義しています。

Tin Can API Tin Can API(エクスペリエンス API としても知られる)は学習テクノロジーの新しい仕様であり、個人の広範なエクスペリエンスについてデータ収集を可能にします(オンラインとオフライン)。この API は多くのテクノロジーから個人またはグループのアクティビティについて、一貫した形式でデータを取得します。[http://www.tincanapi.com から]。

Adobe Captivate を使用すると、オプションでプロジェクトを SCORM/AICC 準拠にすることができ、またこれらの標準に準拠するのに必要なファイルが作成されます。パブリッシュしたパッケージは LMS に直接アップロードできます。

Adobe Captivate では「詳細な」追跡が可能です。これは、正しい解答および不正解の選択肢の両方が、開発者の出力次第で AICC / SCORM または xAPI を介して報告されることを意味します。また、回答の重み付けが可能です。部分スコアおよび負のスコアを割り当てたり、多肢選択問題に詳細なクイズ応答を使用して、一部の解答または不正解の選択肢についてコンテキストに応じたフィードバックを提供し、コンテキストに応じた修正などのさらなるアクションをトリガーすることもできます。

注意:

Adobe Captivateは、SCORM(1.2 または 2004)、xAPI(Tin Can)または AICC に準拠した任意の学習管理システム(LMS)と組み合わせることができます。

詳細はブログを参照してください。

LMS へのパブリッシュ:ワークフロー

LMS でのパブリッシュ、報告および追跡

LMS でのパブリッシュ、報告および追跡

LMS に報告するプロジェクトの構成

  1. 開いているプロジェクトで、クイズ/クイズ環境設定を選択します。「クイズ報告」のカテゴリが開いた状態で環境設定ダイアログボックスが表示されます。

    LMS 報告オプションを設定するための環境設定ダイアログボックス
    LMS 報告のオプションの構成

  2. 「このプロジェクトの報告を有効化」を選択して、LMS リストのいずれかのオプションを選択します。

  3. LMS リストでその他の標準 LMS を選択する場合、標準リストの次のオプションをどれか指定します。

    SCORM 1.2

    SCORM 1.2 ベースの LMS を使用している場合に選択します。「設定」をクリックして、マニフェストファイルの詳細を指定します。詳しくはマニフェストファイルの作成を参照してください。

    SCORM 2004

    SCORM 2004 ベースの LMS を使用している場合に選択します。「設定」をクリックして、マニフェストファイルの詳細を指定します。詳しくはマニフェストファイルの作成を参照してください。

    AICC

    AICC ベースの LMS を使用している場合に選択します。

    xAPI xAPI または TinCan ベースの LMS を使用している場合に選択します。

  4. コースのステータスを LMS に報告する方法を指定します。

    完了" href="./">
    未完了 --> 完了
    -->

    未完了 --> 完了

    ユーザーがコースを起動すると、コースのステータスを LMS で「未完了」として報告します。完了条件を満たすと、ステータスは「完了」に変化します。

    合格 / 不合格" href="./">
    未完了 --> 合格 / 不合格
    -->

    未完了 --> 合格 / 不合格

    ユーザーがコースを起動すると、コースのステータスを LMS で「未完了」として報告します。完了条件を満たすと、ステータスは合格 / 不合格に変化します。

    ユーザーアクセス

    ユーザーが LMS からコースを起動した場合、コースを問題なく完了しました。

    注意:

    「ステータス表現」フィールドは、AICC または SCORM 1.2 を選択した場合にのみ使用できます。ただし、すべての SCORM 1.2 ベースまたは AICC ベースの LMS でステータスが表示されるわけではありません。

  5. コースの合格および完了条件を指定します。コースのステータスは、ユーザーがこの条件を満たしているかどうかで決定されます。

    スライドビュー

    ユーザーがスライドを一定枚数、または一定のパーセンテージで表示した場合、完了、または合格したとみなされます。

    説明: ブランチのあるクイズの場合、スライドのパーセンテージの条件を指定します。

    クイズ

    クイズのユーザーの成績に基づき、コースを完了、または合格したとみなされます。次のいずれかの条件を指定できます。

    • ユーザーがクイズを受験: クイズの合格、不合格に関係なく、クイズを受験すると、ステータスは「完了」と報告されます。

    • ユーザーがクイズに合格: ユーザーがクイズに合格した場合にのみ、ステータスは「完了」と報告されます。

    • ユーザーが合格または参加最大回数に到達: ユーザーがクイズに合格、または試行をすべて使い切った場合に、ステータスは「完了」と報告されます。例えば、コースに設定された試行回数が 2 の場合および、

      • ユーザーが初めて試行して合格した場合、ステータスは「完了」および「合格」と報告されます。

      • ユーザーが初めて試行して不合格となった場合、参加最大回数にまだ達していないため、ステータスは「未完了」および「不合格」と報告されます。

      • ユーザーがクイズを再受験して不合格となった場合、ステータスは「完了」および「不合格」と報告されます。

      • ユーザーがクイズを再受験して合格となった場合、ステータスは「完了」および「合格」と報告されます。

    注意:

    SCORM 2004 は 2 種類のステータスをサポートします。「合格」と「完了」ステータスです。Adobe Captivate を設定して、この 2 つのステータスを SCORM 2004 ベースの LMS に個別に送信できます。 例えば、合格条件が「クイズに合格する」の場合に、完了ステータスの条件は「スライド表示 100%」とすることもできます。

  6. データを LMS に報告する方法を指定します。

    クイズスコア

    クイズのスコアをパーセンテージ、または得点として報告します。

    インタラクションデータ

    ユーザーが試行した問題およびユーザーの解答など、ユーザーインタラクションデータを報告します。

  7. 「LMS 初期化」テキストフィールドで、Web ブラウザーにコースを読み込み中に、ユーザーに表示するテキストを入力します。

  8. 「詳細」をクリックして以下の高度な設定を指定します。

    各スライドからデータを送信

    各スライドに続きインタラクション詳細を送信します。

    再開用データを送信しない

    ユーザーが休憩した後でセッションを再開すると、プロジェクトから LMS に再開が通知されます。前に中断したページがユーザーに表示されます。このオプションを有効にすると、プロジェクトを再開したときに最初のページがユーザーに表示されます。

    エスケープするバージョンおよびセッション ID

    バージョンおよびセッション ID を、URL エンコーディングされた値に変換する。

    エスケープしない文字

    エスケープするバージョンおよびセッション ID オプションをサポートします。エスケープするバージョンやセッション ID に含まれてはならない文字を指定する。

Adobe Captivate でブックマークを使用する

Captivate では、セルフペース学習は LMS を使用していない場合にのみ機能します。LMS を使用している場合、ブックマークは LMS で設定したものになります。

セルフペース学習環境では、ユーザーが前回中断した場所からプロジェクトの表示を再開できるようにするオプションを設定できます。ステータスフラグは、プロジェクトを閉じた後もリセットされません。次にユーザーがムービーを再生するときには、フラグ付けされていないスライドからプロジェクトの再生が再開されます。

  1. プロジェクト/目次を選択します。
  2. 目次パネルの「設定」をクリックします。
  3. 自分のペースで学習を選択します。

マニフェストファイルの作成

注意:

AICC 準拠の LMS を使用している場合、この節はスキップしてください。

  1. 上部のクイズクイズ環境設定ダイアログから、設定ボタンをクリックします。

    クイズ環境設定ダイアログボックスで「設定」ボタンをクリックし、マニフェストダイアログを開きます
    マニフェストの詳細の環境設定

    マニフェストダイアログボックスが開きます。

  2. コース情報を設定します。

    注意:

    使用している LMS により、マニフェストダイアログボックスのオプションは異なります。

    Adobe Captivate の LMS マニフェストダイアログボックス(SCORM バージョン)
    マニフェストファイルオプション

    ID

    (必須フィールド)ID は LMS で個々のマニフェストを識別するために使用されます。このフィールドには、Adobe Captivate プロジェクトの名前に基づくデフォルトの ID が自動的に追加されます。ID は随時変更できます。ID を変更するには、テキストを選択して新しいテキストを入力します。

    タイトル

    (必須フィールド)LMS を使用してプロジェクトを参照するユーザーに表示されるプロジェクトのタイトルです。このフィールドには、Adobe Captivate プロジェクトの名前に基づくデフォルトのタイトルが自動的に追加されます。タイトルは随時変更できます。タイトルを変更するには、テキストを選択して新しいテキストを入力します。

    説明

    (必須フィールド)LMS に表示される、プロジェクトについての説明のテキストです。このフィールドには、Adobe Captivate プロジェクトの名前に基づくデフォルトの説明が自動的に追加されます。説明のテキストはいつでも編集できます。

    バージョン

    (必須フィールド)同じ ID のマニフェストでも、違ったバージョン番号を使用して複数のマニフェストを区別できます。例えば、プロジェクトを変更した後でアップロードする場合、異なるバージョン番号が使用されます。

    長さ

    (オプションフィールド)学習者がプロジェクトを完了するのに必要な時間。Adobe Captivate は、近似値を使用してこのフィールドをあらかじめ取得します。しかし、プロジェクトがビデオやアニメーションを含むなど、「重い」場合は、この値を変更できます。

    SCO 領域:

    このオプションは、xAPI または TinCan ベースの LMS には適用できません。

    ID

    (必須フィールド)LMS で異なった共有可能なコンテンツオブジェクト(SCO)を識別するために使用されます。Adobe Captivate を使用している場合、SCO は Adobe Captivate プロジェクトを指します。このフィールドには、Adobe Captivate プロジェクトの名前に基づくデフォルトの ID が自動的に追加されます。ID は随時変更できます。ID を変更するには、テキストを選択して新しいテキストを入力します。

    :1 つのコースに複数のプロジェクトを含めることができます。それぞれのプロジェクトが異なる SCO として処理されます。ただし、Adobe Captivate では、1 つのコースで複数のプロジェクトはサポートされません。

    タイトル

    (必須フィールド)このフィールドには、Adobe Captivate プロジェクトの名前に基づくデフォルトのタイトルが自動的に追加されます。タイトルは随時変更できます。タイトルを変更するには、テキストを選択して新しいテキストを入力します。

     

マニフェストファイルが生成されます。マニフェストファイルを参照するには、Adobe Captivate プロジェクトをパブリッシュして、SWF ファイルを作成します。デフォルトの保存場所を使用した場合は、SWF ファイルおよび imsmanifest.xml ファイルが My Documents¥My Adobe Captivate 6 Projects フォルダー(Windows)または /Users/<ユーザー名>/Documents/My Adobe Captivate Projects フォルダー(Mac OS)に保存されます。

作成されるファイル

「SCORM」オプションを使用してプロジェクトの報告を有効にすると、プロジェクトをパブリッシュするときに次のファイルが作成されます。

  • マニフェストファイル このファイルを使用して、Adobe Captivate プロジェクトを LMS に読み込みます。マニフェストファイル imsmanifest.xml には、プロジェクトのメタデータとそのコース構造が含まれています。
  • HTML ファイル LMS から Adobe Captivate プロジェクトを起動します。
  • JavaScript ファイル SWF ファイルと LMS の間のリンクとして機能します。Adobe Captivate は、JavaScript API を使用して追跡データを LMS に送信します。
  • SWF ファイル パブリッシュしたプロジェクトのコンテンツが SWF ファイルに格納されます。その他のサポートファイル(.xsd ファイル)には LMS に必要なその他の情報が格納されています。

ボタンインタラクションの報告

プロジェクトでスコアのインタラクションが正しく設定されていることを確認します(クイズに含まれていること、ポイント荷重比が正しく設定されていることを確認します)。

詳しくは、「報告」のタブを参照してください。

ボタンインタラクションの表示および編集

LMS にパブリッシュする前に、プロジェクト詳細なインタラクションダイアログボックスから、スコアが正しく設定されているか確認することができます。

パブリッシュ前にスコアをチェックするための LMS の詳細なインタラクションダイアログボックス
インタラクションのスコアの確認

スコアにエラーがある場合、そのインタラクションに直接移動して修正することができます。インタラクションをダブルクリックして選択して、プロパティインスペクターアクションパネル上の報告タブから、報告オプションを指定します。

詳しくは、「詳細なインタラクションを使用したオブジェクト情報の編集」を参照してください。

LMS のプレビュー

Adobe Captivate では、学習コンテンツを LMS で確認することができます。この機能で、学習コンテンツ出力が LMS アプリケーションでどのように表示されるか、前もって確認することができます。これは、実際の LMS にコンテンツをパブリッシュする前に、LMS 関連の問題を簡単に修正するのに役に立つ方法です。 

プレビューアイコンをクリックして、ドロップダウンリストからSCORM Cloud でプレビューを選択します。LMS プレビューウィンドウが表示されます。プレビューモードでプロジェクトのデバッグを行うことができます。また、SCORM の通信ログを表示することもできます。

ドロップダウンリストから「SCORM クラウド」を選択すると、LMS プレビューウィンドウが表示されます
LMS プレビューウィンドウ

デフォルトでは、通信ログ画面は最小化されています。ウィンドウ右下隅の をクリックすると通信ログを表示できます。

Adobe Captivate の LMS 通信ログウィンドウ
LMS 通信ログ

コンピューターにテキストのログファイルをダウンロードするには、 をクリックします。

間違えてプレビューモードを閉じてしまった場合は、ポップアップウィンドウで次の 3 つのオプションが表示されます。

  • 結果を取得 - 学習コンテンツ/ クイズコンテンツの結果を確認できます。
  • プレビューを再表示 - プレビューモードに戻ります。
  • 閉じる - プレビューモードを閉じて、サーバーから一時的な LSM プレビューファイルをすべて削除します。 
LMS プレビューファイルのプレビューポップアップウィンドウを再表示します
LMS プレビューの再表示

SCORM の結果ページの例を以下に示します。

Adobe Captivate の LMS SCORM の結果ページ
SCORM の結果ページの例

エキスパートから:Adobe Captivate と LMS プレビュー

エキスパートから:Adobe Captivate と LMS プレビュー
弊社の社内エキスパートによるこちらのビデオでは製品内 LMS プレビュー機能をご覧いただけます。
Dr. Pooja Jaisingh

LMS 用のプロジェクトのパブリッシュ

パブリッシュするファイルを圧縮する場合は、パブリッシュする一連のファイル全体を単一の ZIP ファイルに圧縮します。マニフェストファイルが含まれた ZIP ファイルは、PIF とも呼ばれます。SCORM ガイドラインでは、システム間でコンテンツパッケージを移動する場合、PIF の使用を強制はしていませんが、推奨しています。ただし、一部の LMS では、プロジェクトを PIF としてアップロードする必要があります。いずれの場合も、複数のファイルに比べ 1 つのファイルは簡単に LMS にアップロードできます。

  1. Adobe Captivate プロジェクトを開きます。

  2. ファイル/パブリッシュを選択します。

    出力オプションが指定されたマイコンピューターにパブリッシュダイアログ
    LMS へのパブリッシュ

  3. 別名でパブリッシュのドロップダウンで、HTML5/SWFを選択します。

  4. 「プロジェクトのタイトル」に、ファイル名拡張子(.swf)を付けずに、ファイル名を入力します。

  5. 「フォルダー」に、ファイルを保存するフォルダーへの完全なパスを入力します。または、「参照」をクリックしてフォルダーに移動します。

    デフォルトでは、Zip ファイルが出力オプションとして選択されます。 Adobe Captivate では、Flash(SWF)ファイルおよび HTML ファイルを含む ZIP ファイルを作成して、コース内容を PIF にパッケージ化します。

  6. 「パブリッシュ」をクリックします。

プロジェクトをパブリッシュした後に、ZIP ファイルを LMS にアップロードし、LMS により提供されている URL をユーザーに配信します。

クロスドメイン環境で Adobe Captivate コースへアクセス

Adobe Captivate HTML5 のコースをホストする Web サーバーと LMS が別のドメインにある場合、次の手順を実行してコースを設定します。

  1. AICC ベースの Aobe Captivate コースを HTML5 のコースとしてパブリッシュします。

  2. パブリッシュフォルダーに移動して、ワードパッドまたはメモ帳で index.html ファイルを開きます。

     

  3. 「Uncomment below line to run across domain for HTML5(下の行のコメントを外して HTML5 のドメインで実行する)」というコメントを検索して、このコメントの後ろの行からコメントを外します。

  4. ファイルに変更を保存して、コースを Web サーバーにアップロードします。

サンプルプロジェクトのダウンロード

Captivate と魅力的な学習コンテンツの作成方法の詳細については、次のプロジェクトをダウンロードします。

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