フィルターの種類と適用方法 (Photoshop Elements 14)

内容 (What's Covered)

この文書では、Adobe Photoshop Elements でフィルターを適用する方法、およびフィルターの種類について説明します。

A. フィルターの適用方法

画像にフィルターを適用するには、フィルターギャラリー、フィルターメニュー、効果パネルのいずれかを利用します。

フィルターは、表示されているアクティブなレイヤーまたはレイヤー内の選択された部分に適用されます。フィルターを適用する画像が大きい場合は、フィルターが適用されるまでに時間がかかることがあります。フィルターギャラリーまたは効果パネルを利用すると、フィルターの効果の例や、フィルター適用後のプレビューを参照できるので効率的です。 

A-1. フィルターギャラリー

  1. Photoshop Elements を起動し、スタートアップ画面で「写真の編集」を選択します。

  2. ファイル/開く から編集する画像を開きます。

  3. 画像の一部にのみエフェクトを適用する場合は、選択ツール等で適用範囲を作成しておきます。

  4. フィルター/フィルターギャラリー を選択します。

  5. フィルターギャラリー ダイアログボックスで、適用するフィルターのサムネイルをクリックし、プレビュー画面を見ながら、フィルターごとのオプション設定を調整します。

  6. 「OK」をクリックすると、画像にフィルターが適用されます。

A-2. フィルターメニュー

  1. A-1. の手順 1. ~ 手順 3. を行います。

  2. フィルターメニューから適用するフィルターを選択します。

  3. フィルターによって、即適用されるもの、フィルターギャラリーと同様の画面が表示されて設定を行うもの、独自のウィンドウが表示されて設定を行うものがあります。

    オプション設定のウィンドウが表示された場合は、設定を行い、「OK」をクリックします。

    ※ フィルターギャラリーから適用できるフィルターについては、オプションメニューから「フィルターギャラリーを自動的に表示」を選択すると、適用する際にフィルターギャラリーダイアログボックスが表示され、オプション設定を行うことができます。

  4. 画像にフィルターが適用されます。

A-3. 効果パネル

  1. A-1. の手順 1. ~ 手順 3. を行います。

  2. ウィンドウ上部から「エキスパート」をクリックして、エキスパート編集モードにします。

  3. ウィンドウ右下部から「効果」をクリックして、効果パネルを表示します。

  4. ウィンドウ右上部で「フィルター」をクリックします。

  5. 必要に応じてカテゴリーで絞り込み、適用するフィルターを画像にドラッグします。

  6. 画像にフィルターが適用されます。

B. フィルターの種類 

Adobe Photoshop Elements には、100 種類以上のフィルターが用意されています。フィルターを使用すると、モザイクタイル効果、照明効果、3D 効果などの特殊効果を画像に適用することができます。フィルターによっては、写真に写っているゴミを取り除いたり、レタッチすることができます。

B-1. 色調補正 (6 種類)

画像内のピクセルの明るさ、色、グレースケールの範囲および色調を変更できます。カラーピクセルをモノクロに変換することもできます。

※ 色調補正はフィルターメニューから適用します。

B-2. アーティスティック (15 種類)

従来の画材に描いた絵画のような効果を再現し、ユニークな視覚効果を生み出します。例えば、粗いパステル画フィルターで、カンバス上にパステル画の再現をしたり、ラップで画像にプラスチックの光沢を与えたりすることができます。

※ 「エッジのポスタリゼーション」は、効果パネルからは適用できません。

B-3. シャープ (1 種類)

隣接するピクセル間のコントラストを強調し、ぼやけた画像をシャープにします。

※ シャープは、効果パネルからのみ適用できます。

B-4. スケッチ (17 種類)

画像にテクスチャを加えて 3D 効果を作るためによく使用されます。スケッチフィルターは、画像に美術作品や手描きのようなタッチを与える場合に便利です。

※ 「グラフィックノベル」、「コミック」、「ペンとインク」はフィルターメニューからのみ適用できます。

B-5. テクスチャ (6 種類)

実物のようなリアルな感じや奥行きを与えたり、自然な概観を加えることができます。

B-6. ノイズ (5 種類)

カラーレベルをランダムに分布させて、ノイズ (ピクセル) の追加や削除を行います。ノイズフィルターでは、独特のテクスチャを作成したり、ほこりや傷などの問題のある部分を画像から削除したりすることができます。

※ ノイズは、フィルターギャラリーからは適用できません。

B-7. ピクセレート (7 種類)

カラー値の近いピクセルを凝集させて、境界のはっきりした画像や選択範囲を作成します。

※ ピクセレートは、フィルターギャラリーからは適用できません。

B-8. ブラシストローク (8 種類)

さまざまなブラシのタッチやインクのストロークを利用して、絵画やファインアートのような効果を出すことができます。画像に粒状の処理、ペイント、ノイズを加えたり、テクスチャを適用して点描効果を出すフィルターがあります。

B-9. ぼかし (9 種類)

選択範囲や画像をやわらかな印象にする効果があります。ぼかしフィルターを使用すると、境界線と影付き部分のくっきりとしたエッジに隣接しているピクセルのカラー値が平均化されて、滑らかな効果が加えられます。リタッチする場合に便利です。

※ ぼかしは、フィルターギャラリーからは適用できません。
※ 「ぼかし(レンズ)」は、フィルターメニューからのみ適用できます。

B-10. 表現手法 (9 種類)

ピクセルの置き換えや、画像のコントラストを強調して、選択範囲に印象派の絵画のような効果を加えます。

※ フィルターギャラリーからは、「エッジの光彩」のみ適用できます。
※ 「ソラリゼーション」は、フィルターメニューからのみ適用できます。

B-11. 描画 (4 種類)

画像内に 3D オブジェクト、雲模様、光の屈折パターンやシミュレートされた光の反射を作成します。3D 区間でオブジェクト操作や 3D オブジェクト (立方体、球体、円柱など) の作成を行うこともできます。

※ 描画はフィルターギャラリーからは適用できません。
※ 「テクスチャ効果」は、フィルターメニューからのみ適用できます。

B-12. 変形 (13 種類)

画像を幾何学的にゆがめ、3D などの立体的効果を作り出します。変形フィルターを使用すると大量のメモリが必要になる可能性があります。

※ 「置き換え」は、フィルターメニューからのみ適用できます。
※ フィルターギャラリーからは、「ガラス」、「波の波紋」、「光彩拡散」のみ適用できます。

B-13. その他 (5 種類)

独自のフィルター効果の作成、フィルターによるマスクの変形、画像内の選択範囲のスクロール、迅速な色補正などを行うことができます。

※ その他は、フィルターギャラリーからは適用することができません。
※ 「オフセット」は、効果パネルからのみ適用できます。
※ 「スクロール」は、フィルターメニューからのみ適用できます。

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