Premiere Elements を起動している場合は終了します。
プロジェクトが破損すると、以下のような問題が発生します。
- プロジェクトファイルが開けない
- プロジェクトを開く際にエラーメッセージが表示される
- プロジェクトを開くとアイテムがなくなっている
プロジェクトファイルの破損には様々な原因が考えられます。
A. 初歩的な対処
このセクションでは、Premiere Elements の基本的な設定や操作を見直し、問題の原因を特定、改善する手順を紹介します。以下の作業を行う前に、Premiere Elements で作成したファイルなど、すべての個人用ファイルのバックアップを作成します。また、システムエラーが発生した場合は、必ずコンピューターを再起動してメモリをリフレッシュしてください。再起動せずに作業を続行すると、他の問題が発生することにより、原因の特定が難しくなることがあります。
注意 : トラブルシューティングを始める前に、Premiere Elements の自動保存機能によりプロジェクトが上書きされることを防ぐため、「自動保存」環境設定を変更します。編集/環境設定/自動保存 を選択し、「プロジェクトバージョンの最大数」に「20」と入力します。
A-1. Premiere Elements を先に起動してからプロジェクトを開きます
プロジェクトファイルをダブルクリックして Premiere Elements を起動している場合は、あらかじめ Premiere Elements を起動した状態でプロジェクトを開きます。Premiere Elements を起動して一旦別のプロジェクトを開くか作成してから、ファイル/プロジェクトを開くを選択します。
A-2. プロジェクト固有の問題を特定します
新規プロジェクトを作成してみます。
- 作成できない場合は、プロジェクトではなく Premiere Elements の問題の可能性があります。次の手順に進みます。
- 作成できる場合は、問題となっているプロジェクトが破損している可能性があります。 B-1. と B-2. のトラブルシューティングを行い、プロジェクト固有の問題を解決してください。
A-3. 環境設定のリセット
環境設定とは、 Premiere Elements の動作や設定に関する情報全般のことです。環境設定は、例えば強制終了などの予期しないトラブルによって破損することがあり、環境設定が破損すると Premiere Elements が正常に起動できなくなります。
以下の操作を行い、Premiere Elements の環境設定をリセットしてください。
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- Premiere Elements 14 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\14.0 - Premiere Elements 15 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\15.0 - Premiere Elements 2018 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\16.0 - Premiere Elements 2019 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\17.0
注意:注意 : AppData フォルダーは Windows の初期設定で非表示になっています。AppData フォルダーが見つからない場合には、隠しファイルや隠しフォルダーを表示する方法(Windows) を参照して隠しフォルダーを表示してください。
- Premiere Elements 14 の場合
-
「<バージョン>」フォルダーのフォルダー名を変更します。(例: 16.0.old など)
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Premiere Elements を起動します。
これで起動できた場合、環境設定の破損による一時的なトラブルであったと考えられます。
注意 : 環境設定をリセットするとアプリケーションの設定が初期化されます。編集/環境設定 を選択し、スクラッチディスク設定などを再度設定する必要があります。
環境設定をリセット後も問題が発生する場合、問題の原因は環境設定の破損ではありません。カスタマイズした設定を復元するには、再作成されたフォルダーを削除し、手順 2. で変更したフォルダー名を元の名前に戻します。
A-4. プラグインキャッシュのリセット
プラグインキャッシュとは、Premiere Elements で使用されるすべてのプラグインの状態に関する情報が含まれる Windows レジストリエントリです。プラグインキャッシュファイルの破損によって問題が発生する可能性があるため、プラグインキャッシュファイルを再作成して問題が解決されるかを確認します。
以下の操作を行います。
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すべてのアプリケーションを終了します。
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Premiere Elements を起動します。
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スタートアップスクリーンが表示されたら 「ビデオの編集」をクリックします。
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手順 3. の操作のすぐ後に、Shift キーを押し続けます。
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Premiere Elements が起動したら、Shift キーを離します。Premiere Elements は PluginCache のエントリを自動的に再作成します。
注意 : Premiere Elements はアプリケーションの初回起動時に、インストールされているプラグインに関する情報を保存します。この情報が Windows レジストリに保存されることによって、Premiere Elements の起動時間が短縮されます。Premiere Elements にインストールされている既存のプラグインデータを破棄し、情報を再解析することで、プラグインと新たにインストールされたソフトウェア、またはハードウェアとのコンフリクトを検知することができます。環境設定ファイルにはユーザーの環境設定(例えば、仮想記憶ディスクの場所など)の情報のみが保存され、アプリケーションの情報についてはプラグインキャッシュに保存されます。
B. 回避策または原因の特定
上記のトラブルシューティングで問題が解決しない場合は、以下の操作を行います。
B-1. バックアップファイルを開きます
Premiere Elements は、自動的にプロジェクトのコピーを保存してバックアップを作成します。この機能は初期設定で有効となっています。オリジナルのプロジェクトで問題が発生している場合は、保存されているプロジェクトのバックアップファイルを開きます。Premiere Elements を起動して一旦別のプロジェクトを開くか作成してから、ファイル/プロジェクトを開く を選択してバックアップファイルを開いてください。バックアップファイルには、「Project-1.prel」のようにオリジナルのファイル名に番号が付加されています。付加されている数値の最も大きいファイルが最新のバックアップです。
初期設定では以下の場所にバックアップファイルが保存されています。
- Premiere Elements 14 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Adobe\Premiere Elements\14.0\Adobe Premiere Elements 自動保存 - Premiere Elements 15 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Adobe\Premiere Elements\15.0\Adobe Premiere Elements 自動保存 - Premiere Elements 2018 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Adobe\Premiere Elements\16.0\Adobe Premiere Elements 自動保存 - Premiere Elements 2019 の場合
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Adobe\Premiere Elements\17.0\Adobe Premiere Elements 自動保存
B-2. プロジェクトに読み込んだファイルの問題を確認
プロジェクトで使用している動画、音声、静止画などのファイルが破損することによって問題が発生する可能性があります。破損しているメディアファイルを特定するには、以下の操作を行います。
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Premiere Elements を終了します。
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ビデオ、オーディオ、静止画ファイルなど、プロジェクトのソースとなるファイルをハードディスク上の別の場所に移動します。
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Premiere Elements を起動し、プロジェクトを開きます。
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ファイル「<ファイル名>」はどこにありますか?ダイアログボックスが表示されます。
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「すべてスキップ」ボタンをクリックします。
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プロジェクトに問題が無い場合、すべてのメディアがオフラインの状態で開きます。
メディアファイルのリンクを再設定します。
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リンクの再設定の方法は、メディアオフラインの赤い画面になってしまった時の対処方法 の動画を参照してください。
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Premiere Elements を終了します。保存を確認するメッセージが表示されたら、プロジェクトを上書き保存します。
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Premiere Elements を起動します。正常にプロジェクトが開く場合、再リンクしたファイルに問題はありません。同じ手順を繰り返し、別のファイルを再リンクしてください。
全て問題無く再リンクできる場合、プロジェクトファイルにもメディアファイルにも問題はありませんが、ファイルの取り込みの際に一時的な問題が発生していた可能性があります。
再リンクできないファイルがある場合、そのファイルが問題の原因となっていた可能性があります。ファイルを再作成してからプロジェクトに読み込み直してください。
それでも問題が改善されない場合は、次のセクションに進みます。
C.Premiere Elements の再インストール
Premiere Elements のインストールが正常に完了していない場合、システムエラーやフリーズが発生することがあります。アプリケーションをアンインストールし、再インストールすることによって問題が解決する可能性があります。同じコンピューターに異なるバージョンの Premiere Elements がインストールされている場合は、すべてのバージョンをアンインストールし、使用するバージョンのみを再インストールします。
注意 : Premiere Elements をアンインストールすると、カスタマイズしたしたプロジェクトおよび書き出し用プリセットが削除される場合があります。これらが初期設定の保存先に保存されている場合は、以下のフォルダーからデスクトップなどの異なる場所にあらかじめ移動しておきます。
Premiere Elements 14 の場合
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\14.0\SC\Presets
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\14.0\SC\Workflows
Premiere Elements 15 の場合
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\15.0\SC\Presets
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\15.0\SC\Workflows
Premiere Elements 2018 の場合
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\16.0\SC\Presets
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\16.0\SC\Workflows
Premiere Elements 2019 の場合
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\17.0\SC\Presets
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Premiere Elements\17.0\SC\Workflows
注意 : Windows の初期設定で AppData フォルダーは非表示になっています。隠しファイルや隠しフォルダーを表示する方法については、隠しファイルや隠しフォルダーを表示する方法(Windows) を参照してください。
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すべてのアプリケーションを終了します。
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以下の情報を参照し、Premiere Elements をアンインストールします。
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すべてのバージョンをアンインストール後、以下のフォルダー内に「Adobe Premiere Elements <バージョン>」などPremiere Elements のフォルダーが残っている場合は削除します。
- C:\Program Files\Adobe
- C:\Program Files\Adobe
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ごみ箱を空にしてコンピューターを再起動します。
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再起動後、以下の情報を参照して Premiere Elements を再インストールします。
D. 問題が解決しない場合
上記すべての操作を行っても問題が解決しない場合は、既知の問題として弊社サポートデータベースで文書が公開されていないか検索します。
サポートデータベース URL : https://www.adobe.com/jp/search.html#q=&start=1
また、以下の弊社ユーザーフォーラムにおいて、弊社製品を使用しているユーザーから同じような問題が報告されているかを参照することができます。別のコンピューターでも同じ問題が確認できた場合、弊社テクニカルサポートにおいても、問題を再現し検証を行える可能性があります。
URL : http://forums.adobe.com/community/international_forums/japanese
アドビコミュニティフォーラムをご利用下さい
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