QuickTime エラーのトラブルシューティング(After Effects)

この情報は、米国アドビシステムズ社が提供しているブログ記事「troubleshooting QuickTime errors with After Effects」をもとにローカライズして作成したものです。

注意:

2016 年 4 月、Apple 社は QuickTime for Windowsのサポート終了を告知し、アンインストールが推奨されています。詳細については、以下の情報を参照してください。

QuickTime Windows版のサポート終了について

https://blogs.adobe.com/creativestation/video-apple-ends-support-for-quicktime-windows

Windows 版 QuickTime について

https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/cq04220418.html

内容 (What's Covered)

この文書では、Adobe After Effects における QuickTime 関連の問題に対処する方法について説明しています。

After Effects の使用時に、以下のような問題が発生することがあります。

  • 「"QuickTime is not installed on your system."(QuickTime がシステムにインストールされていません。)」
  • 「"You have at least one output module template that refers to a missing output plugin."(見つからない出力プラグインを使用する出力モジュールテンプレートが最低でも 1 つ必要です。)」
  • MediaCore の初期化中に強制終了するかまたはフリーズする。

A. QuickTime のインストール

システムに QuickTime がインストールされていることを確認してください。必要な QuickTime のバージョンは以下のとおりです。

  • After Effects CS6 : QuickTime 7.6.6
  • After Effects CS5 : QuickTime 7.6.2

注意 : QuickTime X は対象外です。

QuickTime は以下の Apple 社 Web サイトからダウンロードできます。

必要なバージョンの QuickTime がインストールされていても問題が発生する場合は、以下のトラブルシューティングを行ってください。

B. QuickTime との TCP 通信

After Effects は QuickTime と通信する際、Adobe QT32 Server というコンポーネントを使用しますが、After Effects と Adobe QT32 Server の通信が遮断されることにより、QuickTime がインストールされていないと報告されている可能性があります。After Effects は TCP を使用して QuickTime と通信しますが、一部のファイアウォールソフトウェアやセキュリティソフトウェアにより、通信が遮断されることがあります。

この問題に関する詳細については、起動時のスプラッシュスクリーンに「Media Core を初期化しています」と表示されたままフリーズする(After Effects CS5.x/CS6 | Premiere Pro CS5.x/CS6) を参照してください。

セキュリティ関連のソフトウェア以外(FileMaker など)により、必要なポートが占有され、同様の問題が発生することもあります。そのような事例も確認されていることから、不要なプログラムは全て終了してから、After Effects で作業を行うことを推奨しています。

C. importer コンポーネントの問題

QuickTime が起動時に読み込む importer コンポーネントに問題があると、QuickTime の初期化に失敗し、その結果 After Effects が QuickTime を認識できなくなることがあります。何らかの AVI importer またはコーデックを Mac OS 上で使用している場合、問題の原因となっている可能性があります。サードパーティ製の AVI コーデック(DivX など)無効化してから、After Effects を起動してください。

以下の弊社ユーザーフォーラム(英語)では、情報交換が行われています。

URL : http://forums.adobe.com/message/2808379#2808379

D. 環境設定の問題

環境設定フォルダーのアクセス権に問題がある場合、または環境設定が破損している場合、After Effects と QuickTime が正常に通信できない可能性があります。

環境設定および環境設定フォルダーへのアクセス権を初期化するには、以下の操作を行います。

  1. After Effects を終了します。
  2. 以下のフォルダーを削除します。
    Windows : C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\After Effects\<バージョン>
    Mac OS : Macintosh HD/Users/<ユーザー名>/Library/Preferences/Adobe/After Effects/<バージョン>
  3. After Effects を起動します。

E. プロセッサーによる問題

コンピューターに多数のプロセッサーが搭載されている場合(ハイパースレッディングによる仮想プロセッサーも含む)、QuickTime の処理が失敗することがあります。通常この問題は、QuickTime に含まれる H.264 Exporter コンポーネントによって発生します。

この問題に対処するには、ハイパースレッディングを無効にするか、または QuickTime が利用するプロセッサーの数を減らします。詳細については、以下の文書の解決方法を参考にしてください。

書き出しを行うと強制終了するか「ムービーのコンパイルエラー」が発生する(Windows 版 Premiere Pro CS6)

追加情報 (Additional Information)

上記の対処を行っても問題が改善されない場合は、弊社ユーザーフォーラムで情報を検索するか、または質問を投稿してください。サポートアドバイザが参加しているため、有効な回答を得られる可能性があります。

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