合計送信件数
Adobe Acrobat Sign に関するレポート出力時の各種ステータスや、トランザクション消費について説明します。
トランザクションは、Adobe Acrobat Sign PSLT または Adobe Acrobat Sign 追加利用条件 で定義されています。
契約書が受信者に送信されることで、トランザクションは消費されます。キャンセルや期限切れを迎えた契約書についても消費対象です。
レポートでは様々な情報を確認できますが、トランザクション消費数を算出することも可能です。
レポートの出力方法は、レポートの作成と実行 をご参照ください。出力することで、以下の情報を確認することが出来ます。
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トランザクション消費数の総量 |
キャンセルまたは拒否 |
キャンセル、拒否された契約書の数 |
処理中 |
処理中の契約書の数 |
完了 |
完了した契約書の数 |
期限切れ |
署名することなく期限切れを迎えた契約書の数 |
一意の送信者 |
このアカウント内で何人が送信を行っていたかというもの |
より詳細なデータを確認する場合は、「レポートデータを書き出し」をクリックし、CSV ファイルをダウンロードします。
様々な情報を確認出来ますが、トランザクション消費数に着目する場合は「契約状況」を参照します。
消費対象のステータスは以下の 4 点です。
トランザクション消費対象のステータス
- In Process (処理中)
- Expired (期限切れ)
- Canceled (キャンセル)
- Completed (完了)
レポートにはトランザクション消費外のデータも含まれます。
受信者に送信されていない契約書はトランザクションを消費しません。
トランザクション消費対象外のステータス
- Authoring(送信することなく下書きとして保存した文書)
- FORM_PROTOTYPE(作成したライブラリテンプレート)
- ABANDONED_BEFORE_SEND(「下書き」からキャンセルした文書)
- PREFILL(事前入力者が未処理の文書)
注意点
レポートデータから確認可能な情報(合計送信件数)と、実際のトランザクション消費数が一致しない場合があります。以下の 2 点が該当します。
1. 送信者自身が唯一の署名者(自己署名)である場合、「合計送信件数」にはカウントされるが、実際のトランザクション消費数にはカウントされない。
2. Web フォームで認証が有効になっている場合、「合計送信件数」には認証された場合のみカウントされるが、実際のトランザクション消費数には文書が送信された時点でカウントされる。
この点から「合計送信件数」では正確なデータを出力できない場合があります。
現時点では、「合計送信件数」をもとに参照する必要がありますが、段階的に廃止予定であり、新機能の開発を進めています。
Adobe Acrobat Signでは、ユーザーと製品を紐づけるユーザーライセンスのほかに、使用するトランザクション数を決めて契約するトランザクションライセンスがあります。
トランザクションライセンスでは、Admin Console からトランザクションに関する情報を確認することができます。
Admin Console 内上部の [製品] タブをクリックしご確認ください。
Q. 一括送信をした場合、トランザクションはどのように消費されますか?
トランザクションは 1 件の契約書が送信されるごとに 1 ライセンス消費します。
そのため、一括送信の受信者として指定した人数分のライセンスを消費します。
Q. 自己署名を行っていますが、正確なトランザクション消費数を把握する方法はありますか?
自己署名を行った文書は、レポートデータには Completed (完了)として残るため、合計送信件数にはカウントされてしまいます。
正確なトランザクション消費数を把握するには、出力した合計送信件数から、以下に該当する文書の数を除外する必要があります。
- 「契約状況」が Completed であり、「受信者 1 の役割」が “ SIGNER ”もしくは ” FORM_FILLER ” かつ、「受信者 2」以降が存在しない。
Q. 合計送信件数と、出力したレポートデータの列の数が異なるのはなぜですか?
合計送信件数には、基本的にトランザクション消費対象の文書のみ出力されます。
レポートデータはトランザクション消費対象外の文書も含まれるため、文書の数は異なります。