Acrobat DC のインストールのみを行うには、作成したパッケージフォルダーから、以下のフォルダーを開きます。
<パッケージフォルダー>/Build/Setup/APRO<バージョン>/Adobe Acrobat/
この文書では、Adobe Creative Cloud グループ版またはエンタープライズ版を使用している場合に、Adobe Acrobat DC を Adobe Creative Cloud Packager(CCP) でデプロイする方法について説明します。
Creative Cloud Packager 1.9 以降より、Acrobat DC がパッケージリストに表示されるようになりました。CCP 1.8 以前とは、Acrobat DC パッケージ作成方法、展開方法(例外処理)が異なります。本文書をご参照いただき、各種方法、注意点についてご確認ください。Creative Cloud Packager の更新履歴については Creative Cloud Packager リリースノートを参照してください。
パッケージの使用方法については、以下の文書を参照してください。
Acorbat DC のデプロイに関しては、以下の文書もあわせてご参照ください。
注意 : 旧バージョンの Acrobat がインストールされている Windows 環境で Acrobat DC を展開すると、旧バージョンの Acrobat は自動的にアンインストールされます。
Creative Cloud Packager 1.9.3 以降、Windows 版の Acrobat DC Pro も、メインのフォルダ(Build フォルダ)の Setup.exe からインストールできるようになりました。
Acrobat XI Pro を含んだパッケージビルドをインストールする際は ExceptionDeployer.exe を使ってインストールする必要がありましたが、Acrobat DC ではこのソフトウェアを利用せずにインストールを行います。
Acrobat DC のインストールのみを行うには、作成したパッケージフォルダーから、以下のフォルダーを開きます。
<パッケージフォルダー>/Build/Setup/APRO<バージョン>/Adobe Acrobat/
「Setup.exe」ファイルをダブルクリックして実行します。
「体験版またはサブスクリプションを使用」を選択し、「インストール」ボタンをクリックします。
「シリアル番号を入力してインストール」を選択して、Creative Cloud Enterprise のシリアル番号を入力しても、受け付けられません。
インストールが完了したら、製品を起動せずに「完了」ボタンをクリックします。
パッケージビルドに Acrobat 以外の例外処理が必要なアプリケーションが含まれている場合は、Exception Deployer を Post モードで実行し、インストールを行います。
Exception Deployer の詳細については、下記文書をご参考ください。
アノニマス認証(シリアル番号ライセンス)でビルドした Acrobat DC をインストールした場合は、製品を起動してみます。下図のように、サインインされていない状態で起動するのが正常です。
コマンドプロンプトから Windows インストーラーを使用して、Creative Cloud Packager で作成した Acrobat DC を含むパッケージをサイレントインストール処理するには、以下の手順を行います。
コマンドプロンプト(cmd.exe)を管理者モードで起動します。
初めに Acrobat DC をインストールします。
Acrobat DC のインストーラ(AcroPro.msi)が存在する階層に移動します。一般的には Change Directory(cd)コマンドを利用して、参照先を移動します。
例 : cd <パッケージフォルダー>/Build/Setup/APRO<バージョン>/Adobe Acrobat/
以下のコマンドを実行し、Acrobat DC を Windows インストーラを使ってサイレントインストール処理します。
msiexec/i AcroPro.msi/q
次に、メインの製品をインストールします。
Build フォルダーに移動します。
例 : cd <パッケージフォルダー>\Build
以下のコマンドを実行して、Build フォルダーのメインのインストーラーを Windows インストーラーからサイレントインストール処理します。
msiexec/i <パッケージ名>.msi/q
続けて、Acrobat 以外に例外処理が必要なアプリケーションをパッケージに含んでいる場合は、Exception Deployer を Post モードで実行し、インストールを行います。
Exception Deployer はインストールを行うパッケージフォルダーの Exceptions フォルダー内にあります。Change Directory(cd)コマンドを利用して、参照先を Exception Deployer があるディレクトリまで移動します。
例 : cd <パッケージフォルダー>\Exceptions
Acrobat 以外に例外処理が必要なアプリケーションがパッケージに含まれていない場合は、これ以降の処理を行う必要はありません。
例外処理が必要な製品があるかどうかは、インストールを行うパッケージフォルダの Exceptions フォルダーを開き、中のフォルダーの有無を確認します。フォルダーが存在する場合は、例外処理が必要な製品がそのパッケージに含まれています。
以下のコマンドを実行して、ExceptionDeployer.exe を post モードで実行します。
ExceptionDeployer --workflow=install --mode=post
Exception Deployer の詳細については、下記文書をご参考ください。
ExceptionDeployer.exe を post モードで実行する際、Exceptions フォルダーに含まれる Acrobat DC(APRO<バージョン>ja_JP)が再度インストール処理されているかのように出力されますが、Exception Deployer の仕様により、既に Acrobat DC がインストールされている場合は、インストール処理はスキップされます。
b-2. の流れをバッチ処理としてスクリプト化する事で、自動処理が可能です。
今後、弊社より一連の処理を行うバッチファイルを提供予定ですが、取り急ぎ必要な場合は以下の手順を行います。
このバッチファイルでは、Acrobat DC をインストールすることができます。Acrobat XI Pro をインストールする場合は、既に提供されているバッチファイルを利用してください。
ダウンロードした Zip ファイルを解凍し、バッチファイル(installDC.bat)を、作成したパッケージフォルダ内の Build フォルダーと Exceptions フォルダーが存在する場所に保存します。
installDC.bat を右クリックし、管理者として実行します。
今回のスクリプトでは、何がインストールされているか見えない等、使い勝手に問題ありますが、Acrobat DC のインストーラに対応したスクリプト(Windows Batch)としては問題ありません。(※ 下図のように、コマンドプロンプト画面には何も表示されません)
インストール処理の進捗状況を追跡したい場合は、タスクマネージャーを起動し、プロセスタブやリソースモニタから確認してください。
Acrobat DC のインストールが完了すると、自動的にメインのパッケージ(Build フォルダー内のインストーラー)のインストールが開始されます。
続いて、Exceptions フォルダーの製品(例外処理が必要な製品)のインストール処理が始まります。
処理が完了し、パッケージに含まれる製品全てがインストールされます。
上記のバッチファイルは、まだ改良の余地があるスクリプトです。インストール中は完全なサイレントにするのが良い、またはインストール処理のプログレスが見える方がよい等々、ご意見ご要望を是非 こちら までお寄せください。
2、3 度インストールテストをすると、その後インストールできなくなってしまう現象が確認されています。この現象は、恐らくアンインストーラーが正しく情報を削除できていない場合がある事によると考えられます。
この場合、CC Cleaner tool を使ってレジストリ等を掃除することで、環境を復元することができます。何度かインストールテストを行う場合は、製品をアンインストール後、CC Cleaner tool を使用することをお奨めします。
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