書き出し設定ダイアログボックスで、「ソース」タブを選択します。
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Adobe Media Encoder の書き出し設定ダイアログボックスで使用できるエフェクト、ビデオ、オーディオおよび公開の設定について説明します。
Adobe Media Encoder は、スタンドアロンアプリケーションとして、および Adobe Premiere Pro、After Effects、Character Animator、Audition、Adobe Animate のコンポーネントとして使用できます。書き出し設定ダイアログでエンコードオプションを設定して、Premiere Pro または After Effects からコンポジションのシーケンスとクリップをレンダリングおよび書き出すことができます。書き出し設定ダイアログを使用すると、ビデオクリップを書き出す前に、フレームレート、解像度、画質など、ビデオクリップのパラメーターを調整できます。
Adobe Media Encoder で書き出し設定ダイアログを開くには、キューパネルでソースビデオの出力を選択し、次のいずれかの操作を行います。
- 出力のコンテキストメニューから「書き出し設定」を選択します。
- 編集/書き出し設定を選択します。
- 出力の形式またはプリセット名をクリックします。
編集/書き出し設定を使用できない場合は、あらかじめキューパネルで出力を選択しておく必要があります。
書き出し設定ダイアログ
書き出し設定ダイアログボックスの左側に、ソースビューと出力ビューを切り替えるタブ付きのビデオプレビューフレームと、タイムコード表示、タイムラインがあります。これらを使用して、任意のフレームに移動してインポイントとアウトポイントを設定し、書き出されたビデオの長さをトリミングできます。書き出す前にソースと出力のプレビューを並べて比較し、色や品質を確認できます。
ダイアログボックスの右側に、使用可能なすべての書き出し設定が表示されます。ここから、書き出し形式とプリセットを選択し、ビデオとオーディオのエンコード設定を調整し、エフェクト、クローズドキャプションやメタデータを追加し、YouTube や Facebook などの一般的なソーシャルメディアサイトに公開できます。
書き出し設定ダイアログボックスの各種エンコードオプションの使用方法について詳しくは、エンコーディングと書き出しを参照してください。
「ソース」ビュー
「ソース」タブには、書き出し設定が適用されていないソースビデオが表示されます。ここで、ビデオを再生し、書き出しのインポイントとアウトポイントを設定できます。「ソース」タブと「出力」タブを切り替えると、書き出し設定がソースメディアに与える影響を簡単にプレビューできます。
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ソースと出力のプレビュー
「比較」タブを使用すると、ソースと出力のプレビューを並べて比較できます。これは、書き出し前に色や品質を確認する場合に特に便利です。
切り抜き設定
ソースビデオを切り抜きして、フレームの一部のみを出力できます。4:3 または 16:9 などの一般的なトリミングの比率から選択するか、切り抜いたフレームのカスタム値を設定します。
ビデオを切り抜きするには次の手順を実行します。
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切り抜きコントロールを有効にするには、左上隅の「切り抜き」ボタンをクリックします。
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次のいずれかを実行します。
- クロップボックスの辺またはコーナーのハンドルをドラッグします。
- 左、上、右、下の値をピクセル単位で入力します。
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切り抜くビデオフレームの縦横比を固定するには、「クロップの縦横比」メニューからオプションを選択します。
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切り抜いたビデオフレームをプレビューするには、「出力 」タブをクリックします。
切り抜き前の画像に戻すには、「クロップ」ボタンをもう一度クリックし、無効にします。
出力ビュー
「出力」タブでは、ソースビデオに適用されている現在の書き出し設定をプレビューします。
ソースの拡大・縮小
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出力設定のフレームサイズがソースのフレームサイズと異なる場合は、ソーススケーリングメニューを使用して、出力されたビデオフレーム内にソースがどのように収まるかを決定します。この設定は、フレームサイズが編集可能な任意の出力形式で使用できます。
「出力サイズをソースに合わせて変更」は、すべての書き出し形式では使用できません。「ビデオ」タブの「ソースの一致」ボタンをクリックするか、または「ソースの一致」プリセットを選択しても、同じ結果を得ることができます。
ソースの回転
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「ソースの回転」オプションを使用すると、様々な出力形式に応じてビデオを回転できます。また、横長と縦長のオプションを使用すると、ビデオの向きを反転することもできます。
タイムラインと時間表示
タイムラインとタイムコードの表示は、ソースパネルと出力ビューの両方のプレビューフレームの下にあります。タイムラインには、現在のフレームを示す再生ヘッド、デュレーションバー、およびインポイントとアウトポイントを設定するためのコントロールが含まれています。
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A. ビデオプレビューフレーム B. インとアウトをマークする C. 時間の長さ D. ソース範囲 E. ズームレベル F. 縦横比補正
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別のフレームをプレビューするには、タイムライン上で再生ヘッドをクリックまたはドラッグします。現在の時間表示にタイムコードを直接入力して、再生ヘッドを特定のフレームに移動することもできます。
書き出し設定
「書き出し設定」の上部では、書き出すビデオの形式を選択し、共通のプリセットのリストから選択できます。詳しくは、Media Encoder のカスタムプリセットの作成を参照してください。
書き出すファイル名を変更し、書き出すメディアの保存先を選択することもできます。ビデオのみのファイルやオーディオのみのファイルを書き出すオプション、およびソースと出力設定の概要も利用できます。
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「エフェクト」タブでは、Lumetri カラー調整、HDR から SDR への変換、画像、テキストとタイムラインのオーバーレイなど、様々なエフェクトを書き出しメディアに追加できます。
「出力」タブに切り替えて、プロジェクトに適用されたエフェクトのプレビューを確認します。
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ビデオ設定
ビデオの設定は、選択した書き出し形式によって異なります。 各形式には、使用可能な設定を決定する固有の要件があります。詳しくは、サポートされているファイル形式を参照してください。
一部のキャプチャカードとプラグインソフトウェアにより、特定のオプションが含まれた独自のダイアログボックスが表示されることがあります。ここで説明しているのとは異なるオプションが表示された場合は、キャプチャカードまたはプラグインのマニュアルを参照してください。
圧縮設定の概要については、圧縮のヒントを参照してください。
オーディオ
オーディオ設定は、書き出し設定ダイアログの「オーディオ」タブにあります。設定は、選択した書き出し形式によって異なります。
マルチプレクサー
H.264、HEVC(H.265)、MPEG などの形式には、ビデオとオーディオのデータを単一のストリームに統合する(「マルチプレクシング」とも呼ばれる)方法を制御する「マルチプレクサー」タブが含まれています。「マルチプレクス」を「なし」に設定すると、ビデオストリームとオーディオストリームは別々のファイルとして書き出されます。
MPEG オプションについて詳しくは、該当する MPEG の仕様(MPEG-4(ISO/IEC 14496)と MPEG-2(ISO/IEC 13818))および ウィキペディアの Web サイトを参照してください。
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キャプション
クローズドキャプションは通常、この機能をサポートするテレビや他のデバイスで、ビデオのオーディオ部分をテキストとして表示するのに使用されます。書き出し設定ダイアログボックス内の新しい「キャプション」タブでは、クローズドキャプションデータを書き出し中に、形式とフレームレートを指定できます。フレームレートのオプションは、書き出し中に選択するファイル形式に依存します。詳しくは、クローズドキャプションデータの書き出しを参照してください。
パブリッシュ
パブリッシュタブを使用して、別のソーシャルメディアプラットフォームにファイルをアップロードできます。Adobe Media Encoder で使用できるシステムプリセットのリストから選択できます。詳しくは、Adobe Media Encoder のパブリッシュ設定を参照してください。
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レンダリングと時間補間設定
XMP メタデータの書き出しと簡略化
メタデータは、メディアファイルに関する説明情報のセットです。メタデータには、作成日、ファイル形式、タイムラインマーカーなどの情報を含めることができます。メタデータの書き出しダイアログから、書き出されるメディアに含める XMP メタデータを選択できます。
メタデータの書き出しダイアログを開くには、書き出し設定ダイアログの右下隅にある「メタデータ」ボタンをクリックします。
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