この文書では、macOS 版 Adobe After Effects CC を使用する際に発生するシステムエラーまたはフリーズの対処方法について説明しています。

システムエラーは、デバイスドライバー、ソフトウェア、およびハードウェア間でのコンフリクト、特定ファイルの破損など、さまざまな要因で発生しま す。After Effects での作業中にシステムエラーが発生した場合も、必ずしも After Effects が原因であるとは限りません。After Effects では多くのメモリやプロセッサパワーを消費するため、潜在的なシステムの問題が表面化する場合もあります。

この文書を最大限に活用するために、以下の作業を順序どおり行ってください。また、行った作業とその結果を、エラーやその他トラブルなども含めて記録しておくことにより、弊社テクニカルサポートにお問い合わせの際、担当者がより適切なサポートを提供できるようになります。

A. 基本トラブルシューティング

このセクションの作業は、最も一般的なシステムエラーの解決に役立ちます。これらの作業を実行する前に、すべての個人用ファイル(作成した After Effects ファイルなど)のバックアップを作成してください。また、システムエラーが発生した場合は、必ずコンピュータを再起動してメモリをリフレッシュしてくださ い。再起動せずに作業を続行すると、別の問題が発生する可能性があります。

注意:

注意 : 以下の一部の作業では、Mac OS の初期設定で非表示になっているユーザーライブラリフォルダーにアクセスする手順が含まれています。詳細については、非表示のユーザーライブラリフォルダーにアクセスする方法(Mac OS X 10.7 以降)を参照してください。

A-1. 必要システム構成

コンピューターが以下の必要システムを満たしていない場合、After Effects は正しく動作しない可能性があります。ご使用のコンピューターが以下のページの必要システム構成を満たしているかご確認ください。

※ コンピューターのシステム情報を確認する方法については、以下の文書をご確認ください。

A-2. アプリケーションのアップデート

Adobe アプリケーションをアップデートすることによって、オペレーティングシステムやデバイスドライバーとの互換性、およびアプリケーションのパフォーマンスな どの問題が改善する場合があります。

アップデートを行うには、ヘルプ/アップデートを選択するか、Creative Cloud デスクトップアプリケーションで Apps タブを開き、After Effects の横に表示される「アップデート」ボタンをクリックします。

A-3. 環境設定ファイルの再作成

After Effects の環境設定ファイルを再作成することによって、環境設定ファイルの破損によるエラーを改善することができます。

注意:

注意 : 環境設定ファイルを再作成すると、アプリケーションの設定が初期状態に戻ります。

環境設定ファイルを再作成するには、以下の操作を行います。

  1. After Effects を終了します。

  2. 以下のフォルダー内に保存されているファイル「Adobe After Effects <バージョン> 環境設定.txt」のファイル名を変更します。(例: Adobe After Effects 15.1 環境設定.old など)

    Macintosh HD/Library/Preferences/Adobe/After Effects/<バージョン>

    注意:

    After Effects CC では、アップデートバージョンごとに環境設定フォルダーが生成されます。(例:15.0、15.0.1、15.1 ・・・)インストールされている最新バージョンのフォルダーを選択してください。

  3. After Effects を再起動します。

上記の操作を行っても問題が改善されない場合、問題の原因は環境設定ファイルの破損ではありません。再作成された環境設定ファイルを削除し、手順 2. で変更したファイル名を元に戻すことで、カスタマイズ設定を復元することができます。

A-4. 新規ユーザーアカウント

問題が発生する際にログインしているユーザーアカウントと同等の権限を持った新規ユーザーアカウントを作成します。新規ユーザーアカウントでログインして問題が解決した場合、既存のユーザーアカウントが破損している可能性があります。

アカウントの作成方法については、以下の文書を参照してください。

新規ユーザーアカウントの作成方法

A-5. ソフトウェアアップデート

macOS のアップデートを行うことにより、パフォーマンスやアプリケーションの互換性の問題が改善される場合があります。macOS をアップデートするには、以下の Apple 社 Web サイトからアップデータを入手するか、App Store から「ソフトウェアアップデート」を選択します。

URL : http://support.apple.com/ja_JP/downloads/

A-6. ビデオカード

Nvidia 社製のビデオカードが搭載されている場合、最新の CUDA ドライバーをインストールする必要があります。CUDA ドライバーに関する詳細については、以下の文書を参照してください。

AMD 社製のビデオカード(Radeon や Fire Pro など)が搭載されている場合、CUDA ドライバーがインストールされていると問題が発生する可能性があるため、CUDA ドライバー関連ファイルをシステムから削除する必要があります。詳細については、以下の文書を参照してください。

A-7. After Effects の再インストール

After Effects が正常に動作しない場合、一旦アンインストールしてから再インストールことで問題が改善される可能性があります。以下の文書を参照し、After Effects CC をアンインストールしてから、再インストールを実行してください。

  1. Creative Cloud アプリケーションのアンインストール手順(Mac OS)
  2. Creative Cloud アプリケーションのインストール手順

B. システムに関するトラブルシューティング

上記セクションの手順を行っても問題が改善しない場合は、以下の操作を行います。

B-1. 問題の原因となるファイルを特定

エラーメッセージの内容から問題の原因となっているファイルが特定できる場合、問題となるファイルが含まれているアプリケーション、または関連するアプリ ケーションを再インストールすることで問題を解決できる可能性があります。プロジェクトに含まれるファイルが原因でエラーが表示される場合は、ファイルを ハードディスクに再度コピーするか、ファイルを作成したアプリケーションでファイルを再作成、または再キャプチャします。システムファイルが原因でエラー が表示される場合は、Apple 社にお問い合わせください。

B-2. サードパーティ製プラグイン

インストールされているプラグインが After Effects の動作に影響を与え、システムエラーやフリーズなどの原因となることがあります。After Effects の「Plug-ins」フォルダから、サードパーティ製のプラグインをデスクトップなどに移動して動作を確認します。

  1. After Effects を終了します。
  2. 以下のフォルダーから、サードパーティ製プラグインをデスクトップなどの別の場所へ移動します。
    Macintosh HD/Applications/Adobe After Effects CC/Plug-ins
  3. After Effects を起動し、問題を再現します。

問題が再現しない場合 :

1 つまたは複数のプラグインが After Effects とコンフリクトを起こしていることが考えられます。After Effects を終了し、1 つずつプラグインを元の場所に戻して問題を再現します。問題の原因となるプラグインが特定できた場合は、プラグインのアップデートについて製造元へお問い 合わせください。

問題が再現する場合 :

サードパーティ製プラグインは正常に動作しています。移動したプラグインを元のフォルダーに戻してください。

B-3. フォントのトラブルシューティング

フォントファイルが破損することにより、アプリケーションの動作に影響を及ぼす可能性があります。以下の文書を参照し、フォントの問題を確認してください。

フォントのトラブルシューティング(Mac OS)

B-4. メモリ(RAM)の最適化

After Effects では、各バックグラウンドプロセスにコンポジションのレンダリングとプレビューの際に使用可能な RAM 容量を設定することができます。設定を確認、変更するには、編集/環境設定/メモリ&マルチプロセッサを選択します。

RAM 使用量を過剰に割り当てることによって、メモリエラー、フリーズ、クラッシュなどの問題が発生することがあります。RAM 使用量を少なくすることで、パフォーマンスが低下しますがメモリに関する問題を回避できる場合があります。メモリ環境設定を最適化する方法についての詳細は、After Effects ヘルプ「メモリとディスク」を参照してください。

B-5. ディスクキャッシュの最適化

レンダリングしたフレームを格納する際に使用可能なメモリが不足している場合、After Effects の設定を変更することでディスクキャッシュファイル(一時的なディスク領域)の使用が可能になります。ディスクキャッシュを有効にする場合は、レンダリン グされたコンポジションのために十分に空き容量のあるハードディスクを指定する必要があります。必要に応じて、ディスクキャッシュに指定するハードディス クから不要なファイルを削除します。

ディスクキャッシュを有効にするには、編集/環境設定/メディア&ディスクキャッシュを選択します。設定の詳細については、After Effects ヘルプ「メモリとディスク」を参照してください。

B-6. マルチプロセス機能の無効化

複数のプロセッサー(CPU)、またはマルチコアプロセッサーを搭載しているコンピューターを使用している場合、After Effects は複数のフレームを同時にレンダリングすることができます。マルチプロセス機能を有効にしている状態でレンダリング中にフリーズまたはクラッシュなどの問 題が発生する場合、ハードウェアまたはメモリに関連した問題が発生している可能性があります。

マルチプロセス機能を無効にするには、以下の操作を行います。

  1. After Effects/環境設定/メモリ&マルチプロセッサーを選択します。
  2. 「複数のフレームを同時にレンダリング」からチェックをはずします。
  3. 「OK」をクリックします。 

マルチプロセス機能についての詳細は、After Effects ヘルプ「メモリとマルチプロセッサーの環境設定」を参照してください。

B-7. アクセス権の修復

管理者アカウントでログインしているにもかかわらず、インストールが正常に完了しない場合、ディスクのアクセス権が破損している可能性があります。アクセス権を修復するには、ディスクユーティリティを使用します。詳細については、以下の文書を参照してください。

ディスクのアクセス権を修復する方法(Mac OS X)

注意:

Mac OS X 10.11 El Capitan から、システムファイルのアクセス権は自動的に保護されるようになりました。ディスクユーティリティによるアクセス権の検証や修復は不要です。詳細については、以下の Apple 社 Web サイトを参照してください。

https://support.apple.com/ja-jp/HT201560

B-8. システムのウイルススキャン

Norton AntiVirus、McAfee AntiVirus など、最新のウイルス対策ソフトウェアを使って、システムのウイルスをチェックします。ウイルスに感染すると、ソフトウェアが破壊され、システムエラーが 発生することがあります。詳細は、ウイルス対策ソフトウェアのヘルプやマニュアルを参照してください。

C. 問題が解決しない場合

上記すべての操作を行っても問題が解決しない場合は、既知の問題として弊社サポートデータベースで文書が公開されていないか検索します。

URL : http://www.adobe.com/go/support_faq_jp

ま た、以下の弊社ユーザーフォーラムにおいて、弊社製品を使用しているユーザーから同じような問題が報告されているかを参照することができます。別のコン ピュータでも同じ問題が確認できた場合、弊社テクニカルサポートにおいても、問題を再現し検証を行える可能性があります。

URL : https://forums.adobe.com/community/international_forums/japanese/after_effects

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