64 ビット版 After Effects のメモリ(RAM)使用について

メモリとマルチプロセッサーの環境設定

編集環境設定メモリ(Windows)または After Effects環境設定メモリ(Mac OS)を選択することにより、メモリとマルチプロセッサーの環境設定を指定できます。

メモリ&マルチプロセッサーダイアログボックスで設定を変更すると、ダイアログボックス内に表示されているメモリと CPU の割り当て方法と使用方法が動的に更新されます。

「他のアプリケーション用に確保する RAM」環境設定は、「複数のフレームを同時にレンダリング」を選択しているかどうかと関係しています。After Effects マルチプロセッサーカテゴリの設定は、「複数のフレームを同時にレンダリング」が選択されている場合にのみ適用されます。

Todd Kopriva が、アドビ システムズ社の Web サイトで、メモリとプロセッサーの最適な設定に関する情報を公開しています。

他のアプリケーション用に確保する RAM

オペレーティングシステム、After Effects 以外のアプリケーションおよびメモリプールを共有するアプリケーション用の RAM の空き容量を多く確保する場合は、この値を大きくします(After Effects、Premiere Pro、 および Adobe Media Encoder との間で共有するメモリプールを参照)。After Effects と同時に特定のアプリケーションを使用することがわかっている場合は、そのアプリケーションのシステム要件を確認し、そのアプリケーションに最低限必要な RAM 容量にこの値を設定します。オペレーティングシステム用に十分なメモリが確保されているときに処理速度が最大になるため、この値を最低限の基準値よりも低く設定することはできません。

After Effects、Premiere Pro、Prelude、Media Encoder、Photoshop、SpeedGrade および Audition との間で共有するメモリプール

After Effects は、Adobe CC アプリケーションとメモリプールを共有します。これは、メモリ環境設定パネルの上部に表示されているそれぞれのアプリケーションのアイコンで示されます。実行していないアプリケーションのアイコンはグレー表示になります。

メモリバランサーにより、各アプリケーションに割り当てるメモリを動的に管理できるため、RAM がディスクにスワップするのを回避できます。各アプリケーションは、数種類の基本的な情報(必要な最低メモリ量、使用可能な最大メモリ量、現在使用中のメモリ量、優先度)をメモリバランサーに登録します。優先順位には、「低」、「標準」および「高」の 3 つの設定があります。「高」は、現在 After Effects と PremiereProがアクティブなときに割り当てられます。「標準」は、バックグラウンド処理の After Effects とフォアグラウンドで起動する Adobe Media Encoder に割り当てられます。「低」は、Premiere Pro のバックグラウンドサーバーとバックグラウンドの Adobe Media Encoder に割り当てられます。

注意:

メモリプール共有の結果の実例を 1 つ挙げます。例えば、Premiere Pro を起動すると、プレビュー用に After Effects が使用できる容量が減り、Premiere Pro が終了すると、すぐに After Effects 用に RAM が解放され、RAM プレビューのデュレーションが長くなります。

メモリダイアログボックス

メモリダイアログボックスには、搭載されている RAM、現在の RAM 使用量および許容 RAM 使用量に関する情報が表示されます。また、アプリケーションに関連するプロセスの一覧が、複数の列で構成される表に表示されます。この表の内容は、プロセスID、アプリケーション名、最小必要メモリ、最大使用可能メモリ、最大許容メモリ、現在のメモリ、現在の優先度など、各プロセスに関する情報です。

このダイアログボックスを開くには、編集環境設定メモリ(Windows)または After Effects環境設定メモリ(Mac OS)を選択し、環境設定ダイアログボックスの下部にある「詳細」ボタンをクリックします。

コピー」ボタンを使用して、情報をクリップボードにコピーすることもできます。

レンダリングのメモリ(RAM)要件

フレームのレンダリングのメモリ要件(プレビューまたは最終出力用)は、コンポジション内のレイヤーのうち、メモリ消費量が一番多いもののメモリ要件に伴って大きくなります。

After Effects では、コンポジションの各フレームは一度に 1 レイヤーずつレンダリングされます。したがって、使用可能なメモリで特定フレームをレンダリングできるどうかを判断する際は、コンポジションのデュレーションやコンポジション内のレイヤー数よりも、各レイヤーのメモリ要件の方が大きな要因になります。コンポジションのメモリ必要量は、コンポジション内でメモリを最も大量に消費する単独のレイヤーのメモリ必要量に相当します。

次のような条件では、レイヤーのメモリ要件が増加します。

  • プロジェクトの色深度を大きくしている

  • コンポジションの解像度を高くしている

  • 大きいサイズのソースイメージを使用する

  • カラーマネジメントを有効にする

  • マスクを追加する

  • 文字単位の 3D 化を使用する

  • コラップストランスフォームなしでプリコンポーズする

  • 複数のレイヤーに関連する、特定の描画モード、レイヤースタイルまたはエフェクトを使用する

  • 3:2 プルダウン、クロップ、サイズ変更などの出力オプションを適用する

  • 3D レイヤーの使用時に「シャドウ」エフェクトや「被写界深度」エフェクトを追加する

After Effects では、個々のフレームを保存するために連続するメモリブロックが必要です。個々のフレームを別々に断片的なメモリに保存することはできません。非圧縮フレームの保存に必要な RAM の量については、「出力ファイルの保存要件を参照してください。

注意:

必要なメモリを減らし、パフォーマンスを向上するヒントについては、プロジェクトの簡略化による処理速度の改善を参照してください。

メモリ(RAM)の消去

After Effects では、コンポジションの表示やレンダリングに必要なメモリが不足している場合、警告メッセージが表示されることがあります。メモリ不足の警告が表示された場合は、メモリを解放するか、メモリを最も大量に消費するレイヤーに必要なメモリを減らしてからやり直してください。

編集/キャッシュの消去メニューからコマンドを使用してただちにメモリを解放できます。

  • すべてのメモリ
  • イメージキャッシュメモリ
  • すべてのメモリ&ディスクキャッシュ
  • 取り消し
  • スナップショット

大きなプロジェクトには、メモリの消去のほうが高速です。メモリの消去はプロジェクトデータベースを同期しません。プロジェクトデータベースの同期を強制したい場合、Option キー(Mac Os)または Alt キー(Windows)を押して、編集/消去/すべてのメモリを選択します。これは、コンポジションパネルが正しくアップデートできず、消去/すべてのメモリまたはすべてのメモリ&ディスクキャッシュコマンドが使えない場合に使用することができます。

メモリの問題に関するトラブルシューティング

エラー:「現在のフレームをレンダリングするために必要なメモリを割り当てることができません。」

このフレームのレンダリングのメモリ要件を小さくするか、RAM を増設します。

エラー:「[n] MB のメモリを割り当てることができません。」

このフレームのレンダリングのメモリ要件を小さくするか、RAM を増設します。

エラー:「イメージバッファーのサイズ [幅] x [高さ] @ [色深度] bpc([n] GB)が内部制限を超えています。」

このフレームのレンダリングのメモリ要件を小さくします。

注意:

1 つのフレームが占有可能なメモリの最大容量は 2 GB です。

エラー:「メモリの割り当て量 [n] GB が内部制限を越えています。」

このフレームのレンダリングのメモリ要件を小さくします。

注意:

1 回のメモリ割り当ての最大サイズは 2 GB です。

出力ファイルの保存要件

圧縮されていない 1 つのフレームをフル解像度で保存するのに必要なメガバイト数は、次の計算式を使用して求めます。

高さ(pixel)x 幅(pixel)x チャンネル当たりのビット数 / 2,097,152

注意:

2,097,152 という値は、1 メガバイト当たりのバイト数(220)、1 バイト当たりのビット数(8)および 1 ピクセル当たりのチャンネル数(4)による換算率です。

以下にフレームサイズとメモリ要件の関係を何例か示します。ここでは 1 フレームあたりのメガバイト(MB)数で表しています。

  • 8 bpc プロジェクトにおける DV NTSC(720 x 480)フレーム:1.3 MB

  • 8 bpc プロジェクトにおける D1/DV PAL(720 x 576)フレーム:1.6 MB

  • 16 bpc プロジェクトにおける HDTV(1920 x 1080)フレーム:16 MB

  • 32 bpc プロジェクトにおける 4K デジタルカメラ(4096 x 2304)フレーム:144 MB

ビデオは通常、最終出力へのレンダリング時に、エンコード処理により圧縮されます。そのため、1 つのフレームに必要なメモリ量をフレームレートとコンポジションのデュレーションで単純に掛け合わせることでは、最終出力ムービーを保存するのに必要なディスク容量を判断することはできません。ただし、このような計算によって、必要な最大ディスク容量を大まかに知ることができます。例えば、1 秒間(約 30 フレーム)の圧縮されていない標準精細形式の 8 bpc ビデオには約 40 MB のディスク容量が必要です。このデータレートの長編ムービーを保存するには、200 GB 以上のディスク容量が必要です。ビデオのファイルサイズを 1 秒あたり 3.6 MB まで縮小する DV 圧縮を使用した場合でも、典型的な長編ムービーには 20 GB 以上のディスク容量が必要です。

色深度が高くフレームサイズが大きく圧縮率がかなり低い長編フィルムでは、フッテージとレンダリングした出力ムービーにテラバイト単位のディスク容量が必要なこともあります。

キャッシュ:RAM キャッシュ、ディスクキャッシュ、メディアキャッシュ

After Effects では、コンポジションで作業中には、レンダリングされたフレームとソースイメージの一部を一時的に RAM に格納し、プレビューと編集の速度を上げています。レンダリングにほとんど時間がかからないフレームの場合はキャッシュされません。フレームは圧縮されないままでイメージキャッシュに保持されます。

After Effects ではフッテージレベルおよびレイヤーレベルでキャッシュが行われるため、より高速なプレビューが可能です。変更されたレイヤーはプレビュー中にレンダリングされ、変更されていないレイヤーはキャッシュから合成されます。

RAM キャッシュがいっぱいになると、RAM キャッシュ内の古いフレームが、新たに追加されたフレームで置き換えられます。プレビューのためにフレームがレンダリングされるとき、キャッシュがいっぱいになると、イメージキャッシュへのフレームの追加が中止され、RAM キャッシュに格納できたフレームのみを再生し始めます。

タイムライン、レイヤーおよびフッテージの各パネルの時間スケールの緑色のバーは、RAM にキャッシュされているフレームを示しています。タイムラインパネルの青いバーは、ディスクにキャッシュされているフレームを示しています。

レイヤーキャッシュインジケーター

レイヤーキャッシュインジケーターを使用すると、キャッシュされたフレームをレイヤーごとに表示することができます。これは、どのレイヤーがコンポジションにキャッシュされたかを判断するのに役立ちます。

Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac)を押して「レイヤーキャッシュインジケーター」オプションを有効にしてから、タイムラインパネルメニューで「キャッシュインジケーターを表示」を選択します。タイムラインパネルメニューで「キャッシュインジケーターを表示」オプションを有効にする必要があります。

注意:

キャッシュインジケーターを表示すると、パフォーマンスがわずかに下がります。

RAM キャッシュは、After Effects を終了すると自動的に消去されます。

RAMキャッシュの消去または RAM キャッシュとディスクキャッシュの消去を、編集キャッシュの消去メニューから選択できます。

編集/キャッシュの消去/すべてのメモリ&ディスクキャッシュを選択し、すべての RAM キャッシュの内容(既存の「すべてのメモリ」コマンドと同様)とディスクキャッシュの内容(「メディア&ディスクキャッシュ」環境設定の既存の「ディスクキャッシュを空にする」ボタンと同様)の両方を消去します。

大きなプロジェクトでは、After Effects のほうがメモリを高速に消去します。メモリの消去はプロジェクトデータベースを同期しません。プロジェクトデータベースの同期を強制したい場合、Option キー(Mac Os)または Alt キー(Windows)を押して、編集/消去/すべてのメモリを選択します。これは、コンポジションパネルが正しくアップデートできず、消去/すべてのメモリまたはすべてのメモリ&ディスクキャッシュコマンドが使えない場合に使用することができます。

注意:

After Effects の 1 つのバージョンのディスクキャッシュを消去しても、他のバージョンのキャッシュは消去されません。例えば、After Effects CC からディスクキャッシュを消去しても、After Effects CS6 のディスクキャッシュには影響しません。

グローバルパフォーマンスキャッシュ

グローバルパフォーマンスキャッシュは以下で構成されます。

グローバル RAM キャッシュ: 1 つのコンポジションを変更する場合、RAM キャッシュのフレームは自動的に消去されず、変更を取り消したりコンポジションの以前の状態をリストアしたりする場合に再使用されます。RAM キャッシュがいっぱいで、After Effects が新しいフレームをキャッシュする必要がある場合、RAM キャッシュの最も古いフレームは消去されます。
持続的なディスクキャッシュ:After Effects を閉じた後も、ディスクにキャッシュされたフレームを使用できます。

グローバルパフォーマンスキャッシュについて詳しくは、After Effects チームブログのブログ記事After Effects 6 の GPU(CUDA、OpenGL)機能を参照してください。

ビデオ:グローバルパフォーマンスキャッシュ

ビデオ:グローバルパフォーマンスキャッシュ
Brian Maffitt と Total Training によるこのビデオでは、グローバルパフォーマンスキャッシュ機能によりコンポジションの作成にかかる時間を短縮できる点について紹介しています。
Brian Maffitt と Total Training

 

Todd Kopriva と video2brain によるこのビデオでは、グローバルパフォーマンスキャッシュと持続的なディスクキャッシュについて紹介しています。また、これらの機能によりレイヤーのレンダリングと再レンダリングが迅速かつ簡単にできる点についても紹介しています。

注意:

プレビューにはディスクキャッシュは使用されません。これは、キャッシュされたフレームおよびオーディオをリアルタイムで再生しないプレビューのみに使用されます。(詳しくは、プレビューを参照)。

ディスクキャッシュは初期設定で有効になっています。ディスクキャッシュの環境設定について、およびディスクキャッシュを有効または無効にするには、次の操作を行います。

  • 編集環境設定メディア&ディスクキャッシュ(Windows)または After Effects環境設定メディア&ディスクキャッシュ(Mac OS)を選択して、「ディスクキャッシュを有効にする」を選択または選択解除します。

ディスクキャッシュ環境設定では、キャッシュを格納するフォルダーを選択できます。

  • 「フォルダー選択」ボタンをクリックし、「OK」(Windows)または「選択」(Mac OS)をクリックします。

ディスクキャッシュを空にするには

  • 「ディスクキャッシュを空にする」ボタンをクリックするか、または編集メニューから「すべてのメモリ&ディスクキャッシュ」オプションを選択します。

注意:

ディスクキャッシュが有効になっている場合でも、連続したブロックの RAM に各フレームが格納できる状態になっている必要があります。ディスクキャッシュを有効にしても、コンポジションの単一フレームの格納またはレンダリングに対して RAM が不足している場合の助けにはなりません。

ディスクキャッシュで最高の処理速度を得るには、ソースフッテージとは別の物理ハードディスクにあるフォルダーを選択してください。ソースフッテージが保存されているディスクとは異なるドライブコントローラを使用しているハードディスク上のフォルダーが最適です。ディスクキャッシュフォルダーには、可能な限り多くの領域を割り当てた高速なハードドライブまたは SSD をお勧めします。ディスクキャッシュのフォルダーをハードディスクのルートフォルダーにすることはできません。

RAM キャッシュと同様に、ディスクキャッシュには、フレームをキャッシュから取得した方がフレームを再レンダリングするよりも高速である場合にのみフレームが格納されます。

「最大ディスクキャッシュサイズ」の設定では、使用するハードディスク容量(ギガバイト単位)を指定します。デフォルトのディスクキャッシュサイズがボリュームの合計サイズの 10%、最大 100 GB までに設定されます。

注意:

環境設定メディア&ディスクキャッシュに設定されているサイズに 10 GB 加えた値以上の空き容量があることが確認されます。ディスクキャッシュ用の空き容量が不足している場合には警告が表示されます。

グローバル RAM キャッシュ

グローバル RAM キャッシュには次のようなメリットがあります。

  • 取り消し/やり直しの後に、キャッシュされたフレームが復元されます。
  • レイヤーの表示をオフにして再びオンにした場合など、コンポジションやレイヤーが前の状態に戻される場合、キャッシュされたフレームが復元されます。
  • 隣接フレームだけでなく、タイムラインのどこでも(ループエクスプレッション、タイムリマップ、キーフレームのコピー/ペーストを使用する場合など)、再利用可能なフレームが認識されます。
  • 再利用可能なフレームは、複製されたレイヤーや複製されたコンポジション上に認識されます。
  • キャッシュは、「現在の設定」以外を使用するレンダーキューのレンダリングによって自動的に破棄されることはありません。

Learn by Video によるこのビデオでは、RAM とディスクキャッシュを使用して時間を節約する方法と、バックグラウンドでコンポジションをレンダリングすることにより、作業を再開できるようになるまでプレビューのレンダリングを待つ必要がなくなることについて説明します。

永続的なディスクキャッシュ

プロジェクトを保存した後、プロジェクトを閉じるか、After Effects を終了した後でも、ディスクキャッシュ内のフレームが維持されます。この方法は、永続的なディスクキャッシュと呼ばれます。ディスクキャッシュはセッションの終了時に空になりません。永続的なディスクキャッシュ機能では、ディスクキャッシュに保存されたフレームがセッション間で保持されます。これにより、プロジェクトまたは同じキャッシュフレームを使用する他のプロジェクトを操作する場合に、レンダリング時間を節約できます。

プロジェクトを開いたときに、ディスクキャッシュがスキャンされ、プロジェクト内のフレームに一致するフレームが検索され、それらを使用できます。ディスクキャッシュには、同じセッションまたは以前のセッションで開いたすべてのプロジェクトのフレームが格納されるため、あるプロジェクトのディスクキャッシュされたフレームが、同じフレームを必要とする他のプロジェクトで再利用するために取得されます。キャッシュがスキャンされているとき、タイムラインが青いマークで徐々に塗りつぶされます。

注意:

After Effects の以前のバージョンでは、この機能に必要なすべてのものがディスクに保存されなかったため、永続的キャッシュを使用するには、CS5.5 以前のプロジェクトを再保存してください。

注意:

ロトブラシフレームは永続的にキャッシュされません。

注意:

「ワークエリアをバックグラウンドでキャッシュ」でもフレームを保存するためにディスクキャッシュを使用します。グローバルパフォーマンスキャッシュを使用した処理速度の改善を参照してください。

ビデオチュートリアル:After Effects の最適化による高パフォーマンスの実現

ビデオチュートリアル:After Effects の最適化による高パフォーマンスの実現
シニアプロダクトマネージャー Steve Forde が After Effects を最適化して高パフォーマンスを実現する方法について紹介します。
Steve Forde

ワークエリアをバックグラウンドでキャッシュ

作業を続けながら、コンポジションのワークエリア(または同じか複数のコンポジションの複数のワークエリア)にディスクキャッシュを使用できます。コンポジションを変更しない場合は、特にダウンストリームコンポジションで使用する場合に、バックグラウンドでディスクキャッシュにフレームをレンダリングできます。通常、アプリケーションが、ディスクキャッシュに入れる必要がある、適切な負荷でレンダリングできるフレームを識別しようとしますが、このコマンドによって、それらのフレームが次回に必要になった時に迅速に取り出せるように、ディスクキャッシュに強制的にレンダリングさせます。

  1. バックグラウンドでコンポジションをディスクにキャッシュするには、次の操作を行います。

    編集環境設定メディア&ディスクキャッシュ(Windows)または Premiere Pro環境設定メディア&ディスクキャッシュ(MacOS)で、ディスクキャッシュが有効にされていることを確認します。

    注意:

    最高の結果を得るため、ソースフッテージドライブと異なる高速ドライブ上の大容量のディスクキャッシュを使用してください。SSD ドライブはディスクキャッシュに適しています。

  2. ディスクにキャッシュするフレームのワークエリアを設定します。

  3. コンポジションワークエリアをバックグラウンドでキャッシュを選択するか、キーボードショートカット Ctrl + Enter(Windows)または Cmd + Enter(MacOS)を使用します。

    キャッシュワークエリアをキャンセルするには、コンポジションワークエリアをバックグラウンドでキャッシュをキャンセルを選択します。

プロジェクトがディスク上の一時ファイルに保存され、After Effects のバックグラウンドインスタンスが起動され、それがレンダリングされます。レンダリングの進行状況が情報パネルに表示されます。レンダリングされるフレームは、ディスクキャッシュ内にあるため、青のキャッシュマークで表示されます。レイヤーキャッシュとネスト化したコンポジションは、価値がある(レンダリングするのに十分負荷がかかる)場合にのみディスクキャッシュされます。

同じコンポジションまたは異なるコンポジションのさまざまなセクション、または異なるプロジェクトからのセクションでもキューに入れることができますが、バックグラウンドで一度にレンダリングされるワークエリアは 1 つだけです。

注意:

キューに入れられたワークエリアを変更しても、既存のレンダリングでは前の設定が使用され続けます。青のキャッシュインジケーターは、取り消してその状態に戻るまで、再表示されません。

バックグラウンドで複数のコンポジションをキャッシュするには

  1. キャッシュする各コンポジションにワークエリアを設定します。

  2. プロジェクトパネルでコンポジションを選択します。

  3. 次のいずれかの操作を行います。

    • コンポジションワークエリアをバックグラウンドでキャッシュを選択します。
    • Ctrl + Enter(Windows)またはCmd + Enter(MacOS)を押します。
    • コンテキストメニューから「ワークエリアをバックグラウンドでキャッシュ」を選択します。

     

現在およびすべての保留中のバックグラウンドでキャッシュをレンダリングをキャンセルするには

  • コンポジションワークエリアをバックグラウンドでキャッシュをキャンセルを選択します。

複数のバックグラウンドジョブが実行している場合、メニューコマンドの一部にジョブ数が表示されます。

メディアキャッシュ

ある形式のビデオやオーディオを読み込むと、After Effects ではこれらを処理してキャッシュを作成し、プレビューを作成するときにすばやくアクセスできるようにします。読み込んだオーディオファイルはそれぞれ調整されて新しい .cfa ファイルになり、MPEG ファイルにはインデックスが追加されて新しい .mpgindex ファイルになります。ビデオアイテムやオーディオアイテムはプレビューのたびに処理されないので、メディアキャッシュにより、プレビューのパフォーマンスが大幅に向上します。

注意:

ファイルを最初に読み込んだ場合、メディアが処理されキャッシュが実行される間、速度が遅く感じる場合があります。

データベースには、キャッシュされたメディアファイルへのリンクが保持されます。このメディアキャッシュデータベースは、Adobe Media Encoder、Premiere Pro、Encore および Soundbooth で共有されるので、これらのどのアプリケーションも同じキャッシュファイルを読み書きすることができます。いずれかのアプリケーションでデータベースの場所を変更すると、他のアプリケーションでの場所情報も更新されます。どのアプリケーションにも固有のキャッシュフォルダーがありますが、それらすべてを同一のデータベースが追跡します。

  • 編集環境設定メディア&ディスクキャッシュ(Windows)または After Effects環境設定メディア&ディスクキャッシュ(Mac OS)を選択し、次のいずれかの操作を行います。

    • 該当する「フォルダーを選択」ボタンをクリックして、メディアキャッシュデータベースまたはメディアキャッシュ自体の場所を変更します。
    • 「データベースとキャッシュをクリーン」をクリックして調整およびインデックス済みのファイルをキャッシュから消去し、データベースからそれらのエントリを消去します。このコマンドでは、ソースファイルがないフッテージアイテムに関連するファイルだけが削除されます。

    注意:

    「データベースとキャッシュをクリーン」ボタンをクリックする前に、現在使用しているソースメディアを含むストレージデバイスがコンピューターに接続されていることを確認してください。フッテージがあるストレージデバイスが接続されていなかったため、フッテージがないと見なされた場合、メディアキャッシュ内の関連するファイルが削除されます。その結果、後でこのフッテージを使用するときに、フッテージの再確認またはインデックスの再作成が必要になります。

注意:

「データベースとキャッシュをクリーン」ボタンを使用してデータベースとキャッシュをクリーンしても、ソースファイルがあるフッテージアイテムに関連するファイルは削除されません。最適化されたファイルとインデックスファイルを手動で削除するには、メディアキャッシュフォルダーに移動してファイルを削除します。メディアキャッシュフォルダーの場所は最適化されたメディアキャッシュの環境設定に表示されます。パスが途中で切れている場合は、「フォルダーを選択」ボタンをクリックするとパスが表示されます。

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