統合テキストエンジンの概要

最終更新日 : 2025年12月2日

Adobe Photoshop の統合テキストエンジンにより、各国の言語や文字の高度なテキスト入力を実現する方法について説明します。

統合テキストエンジンとは?

統合テキストエンジンは、様々な言語の文字に必要とされていた、従来のテキストエンジンに代わる最新のテキスト処理システムです。Photoshop 23.0(2021年10月)で導入され、アラビア語、ヘブライ語、インド系文字、日本語、中国語、韓国語など、各国の言語や文字の高度なテキスト入力機能を実現します。

この統合されたアプローチにより、異なる言語を扱う際にテキストエンジンを切り替える必要がなくなり、ワークフローが効率化され、多言語デザインがより簡単になります。

主な機能強化とメリット

テキストシェーピングの改善

統合テキストエンジンでは、オープンソースの HarfBuzz テキストシェーピングエンジンを使用して、アラビア語、ヘブライ語、中国語、日本語、韓国語、ラテン以外の文字で優れたテキストレンダリングを実現します。複数の表記体系において、適切な文字形成、合字、文脈依存代替文字を確実に実現します。

双方向テキストのサポート強化

FriBidi 技術を統合した統合テキストエンジンにより、右から左へのテキストや双方向テキストをより効果的に処理できます。アラビア語やヘブライ語の文字を扱う際にこれは特に有用で、同じテキストブロック内で左から右へ書く言語と混在する場合に特に役立ちます。

テキストレイヤーのプロパティパネルの操作

テキストレイヤーのプロパティパネルは、統合テキストエンジンのすべてのテキスト入力機能にアクセスするための中心的なハブとして機能します。このパネルではオプションが論理的なセクションに整理されているため、必要なテキスト入力コントロールを簡単に見つけて適用しやすくなっています。

様々な文字を扱う際、関連するテキスト入力オプションはこのパネルに自動的に表示されるため、複数のメニューを検索したり、異なるテキストエンジンに切り替えたりする必要がありません。