最終更新日 :
2025年12月2日
Adobe Photoshop を使用して、画質を損なうことなくレイヤーを編集し、リンクまたは埋め込みファイルを簡単に更新する方法を説明します。
スマートオブジェクトでは、Adobe Illustrator や Photoshop で作成されたものを含む、様々な種類の画像データを保存できます。元の画像コンテンツと画質を保持し、永続的な変更を加えることなく変更することができます。
画像を直接ドキュメントに埋め込むか、外部ファイルを参照するリンクされたスマートオブジェクトを作成することができます。ソースファイルが変更されると、Photoshop は自動的にリンクされたコンテンツを更新します。リンクされたスマートオブジェクトは、同じドキュメント内の重複インスタンスとは異なります。リンクされたオブジェクトを使用すると、複数の Photoshop ドキュメント間で 1 つのソースファイルを共有できます。この操作は、多くの web デザイナーにとって馴染みがあり便利です。
スマートオブジェクトのメリット
- 画質を損なうことなくサイズ変更や変形が可能：これらの変更は元のコンテンツに影響を与えないため、画質を損なうことなくレイヤーの拡大・縮小、回転、傾斜、ゆがみ、遠近法の適用、ワープが可能です。
- ベクターアートワークの鮮明さを保持：Illustrator のアートワークなどのベクターデータを使用できます。これを指定しない場合、ベクターデータは Photoshop ではピクセルに変換されてしまいます。
- 画質を損なうことなくフィルターを編集：元の画像を保持しながらフィルターを適用し、必要に応じて編集することができます。
- リンクされたすべてのコピーを更新：1 つのスマートオブジェクトを編集して、リンクされたすべてのインスタンスを自動的に更新します。
- 柔軟性に優れたレイヤーマスクを使用：スマートオブジェクトレイヤーに、リンクが設定または解除されたレイヤーマスクを適用します。
- プレースホルダーを使用してテスト：低解像度のプレースホルダー画像を使用して様々なデザインを試してから、最終バージョンに置換します。
- リンクされたスマートオブジェクトを使用してファイルサイズを縮小：リンクされたスマートオブジェクトは、ファイルを埋め込むのではなく外部ファイルにリンクするため、ドキュメントを小さくすることができます。これは特に大きな画像を使用する際に、プロジェクトを軽量化および高速化するのに役立ちます。
注意：
スマートフィルターを使用してスマートオブジェクトを調整する場合、Photoshop では一時的にフィルター効果をオフにし、変更後に再適用します。
スマートオブジェクトの制限事項
- ピクセルへの変換を避ける：ピクセルに変換するまで、スマートオブジェクトレイヤーでペイント、覆い焼き、焼き込み、コピーを行うことはできません。この解決策として、コンテンツの編集、新しいレイヤーの追加、オブジェクトの複製、またはピクセルベースの編集用のレイヤーの作成を行います。
- ファイルサイズに注意：高解像度の画像や複数のリンクアセットをスマートオブジェクトで使用すると、ファイルサイズが増加し、大規模なプロジェクトの処理が遅くなる可能性があります。
- 異なるファイルサイズの保存を想定：リンクされたスマートオブジェクトは、表示用に統合および拡大・縮小されたバージョンの画像を保存し、場合によってはこのデータが元のファイルよりも大きくなり、容量の削減がごくわずかとなる場合もあります。
