パスワードによるセキュリティの概要

Adobe Acrobat で利用可能なパスワードセキュリティの種類と、PDF 文書を保護する方法について学びましょう。

PDF 文書には、不正アクセスから保護する必要がある機密情報が含まれている場合があります。Acrobat では、パスワードを設定して PDF を保護することができます。パスワードによる保護の利用可能な種類とそれぞれの機能を理解することで、文書へのアクセスを効果的に制御して特定のアクションを制限し、整合性と機密性を確保できます。

パスワードの種類

Acrobat Pro では、PDF ファイルに対して 2 種類のパスワード保護を提供しています：

• 文書を開くためのパスワード：PDF を開いて表示するためにパスワードの入力が必要となり、コンテンツへのアクセスを制限します。
• 権限パスワード：PDF の印刷、編集、コンテンツのコピー、コメントの追加など、特定の機能を制限できます。 

パスワードを使用する利点

Adobe Acrobat でパスワード保護を使用することには、いくつかの利点があります：

• 機密情報への不正アクセスを制限します。
• 受信者が文書に対して実行できる操作を制御します。
• 完成した文書への不要な変更を防ぎます。
• 機密ファイルに追加のセキュリティレイヤーを提供します。

パスワードを使用するためのベストプラクティス

PDF セキュリティの効果を最大限に高めるために、以下のベストプラクティスを使用してください：

• 大文字と小文字、数字、特殊文字を組み合わせた強力で一意のパスワードを使用し、名前や生年月日などの推測しやすい情報は避けます。
• 不正アクセスのリスクを減らすため、複数の文書で同じパスワードを再利用しないようにします。
• パスワードを書き留めたり、電子メールで共有したりせず、パスワードマネージャーに保存します。
• 機密ファイルには文書を開くためのパスワードと権限パスワードを設定し、アクセスを制御し、編集や印刷などのアクションを制限します。
• 権限設定を確認し、受信者に必要な機能のみが有効になっていることを確認します。
• セキュリティを維持するため、頻繁にアクセスする文書や長期的に使用する文書のパスワードを定期的に更新します。
• パスワードを受信者と共有する際は、漏洩や悪用を防ぐため、安全な通信方法を使用します。