「サブスクリプションのステータスを確認できません」等のメッセージが表示される

本文書では、Photoshop や Illustrator などの製品起動時に、「サブスクリプションのステータスを確認できません」「エラーコード 20400」「リファレンスコード 109 を使用してください」等のメッセージが表示され、製品を起動できない場合の対処方法を説明します。

主な対象製品

Creative Cloud エンタープライズ版、Creative Cloud グループ版(コンプリートプラン、単体プラン)

事象

Creative Cloud デスクトップでログインを行い、Photoshop や Illustrator などの製品を起動しようとすると、「サブスクリプションのステータスを確認できません」「エラーコード20400」「リファレンスコード 109 を使用してください」等のメッセージが表示され、製品を起動できない場合があります。

事象が発生する可能性のある状況

以下のような状況で、問題が発生する場合があります。
  1. セキュリティ設定のあるネットワーク環境で、インターネット接続に厳しく制限をかけている環境での利用
  2. ウイルス対策ソフト等で、アプリの使用状況を厳しく監視されているコンピュータ
  3. 以前、旧バージョンの製品を利用していたコンピュータで、新たに製品の新バージョンをインストールし、製品の利用を開始しようとしている
  4. アドビ製品を利用のためのライセンス認証方式を変更しようとしている
    例:以前、共有デバイスライセンスで製品を利用していたコンピュータで、新たにユーザーライセンス認証での製品利用に変更して、利用を開始しようとしている。

各種対処方法の実施前の確認事項

対処方法を実施される前に、以下の内容をご確認ください。問題が解消された場合は、それ以上の対処の実施は不要となります。

1. ログインアカウントの確認

  1. 組織の管理者が製品を割り当てしているアカウントで、Creative Cloud デスクトップに正しくログインしているかを確認します。

  2. Creative Cloud デスクトップの右上のログインアイコンから「ログアウト」を選択して、ログアウトします。

  3. 再度ログイン画面からアカウントのメールアドレスを入力してログインに進み、アカウントの種類や組織名を正しく選択してログインしているかを確認します。

  4. 製品を起動して動作を確認します。

2. コンピュータの再起動

  1. Creative Cloud デスクトップの右上のログインアイコンから「ログアウト」を選択して、ログアウトします。

    logout-from-ccda

  2. ログアウト後、Creative Cloud デスクトップの左上の3本線のアイコンから ファイル / Creative Cloud を終了 を選択し、Creative Cloud デスクトップを終了します。

    Creative Cloudを終了

  3. コンピュータを完全に終了し、再度起動します。

  4. Creative Cloud デスクトップから再度ログインを行います。

  5. 製品を起動して動作を確認します。

対処方法

1. セキュリティ設定のあるネットワーク環境で、インターネット接続に厳しく制限をかけている環境での利用で発生した場合

こちらの対処方法の実施には、組織のネットワーク管理者による確認が必要になります

必須エンドポイントへの疎通を許可するホワイトリストの確認

コンピュータを接続しているネットワークにおいて、アドビ製品・サービスを利用するために必須となるアドビの認証サーバーのエンドポイントへのアクセスが許可されている必要があります。

以下のページにある製品・サービス利用の必須エンドポイントが、ホワイトリストへ登録されているかを組織のネットワーク管理者にご確認ください。

2. ウイルス対策ソフト等で、アプリの使用状況を厳しく監視されているコンピュータで発生した場合

こちらの対処方法の実施には、組織のネットワーク管理者による確認が必要になります

ウイルス対策ソフトの停止、またはアンロード

コンピュータに導入されているウイルス対策ソフト等が常駐して行っている監視により、アドビ製品の起動やファイルオープン等の動作が危険と誤検知されてしまい、エラーが排出されて製品の起動が出来ないことがあります。

ウイルス対策ソフトによる監視の影響の可能性を切り分けるため、一度ウイルス対策ソフトの停止、またはアンロードをお試しください。

コンピュータを接続しているネットワークにおいて、アドビの製品・サービスを利用するために必須となるアドビの認証サーバーのエンドポイントへのアクセスが許可されている必要があります。停止、アンロード後も改善が見られない場合には、ウイルス対策ソフトのアンインストールにて事象が改善するかお試しください。

アドビ関連のプロセスの終了

ウイルス対策ソフトのバックグラウンドで動作しているアドビのプログラムがある場合、タスクマネージャーからプログラムを停止させたうえで事象が改善するかご確認ください。
手順の詳細については、以下のページをご確認ください。

常駐ソフト・プロセスの停止

ウイルス対策ソフト以外でも、コンピュータ内のバックグラウンドで常に実行されている何らかのアプリ、プロセス等がアドビ製品の起動に影響していることがあります。
問題の切り分けのために、以下のページをご参考の上、常駐ソフト、プロセスを停止した状態でコンピュータを起動し、事象が改善されるかご確認ください。
改善した場合は、スタートアップで立ち上がる常駐ソフト、プロセスのいずれかとの競合が要因と考えられます。

新規ユーザーアカウントの作成

端末のユーザーアカウントの影響により、トラブルが発生するケースあります。その場合、新規ユーザーアカウントを作成いただき、製品のインストールが可能となるかをご確認ください。手順の詳細については、以下のページをご確認ください。

3. Creative Cloud 2018 以前の製品を利用していたコンピュータで、新たに製品の新バージョンをインストールし、製品利用を開始しようとしている場合

過去バージョンを含む全てのアドビ製品の削除と再インストール

アドビに関する過去バージョンのアプリケーションおよび内部フォルダーをすべて削除し、再度インストールをお試しいただくことで改善するかご確認ください。

注意:

この作業を実行しますと、端末にインストールされている旧製品、及び無償製品含めた全てのアドビ製品が削除されます。

パッケージ(インストーラー)が入手可能な製品のバージョンは、以下のようになります。

  • Creative Cloud エンタープライズ版
    最新バージョンから 2 バージョン前までのバージョン
  • Creative Cloud グループ版
    最新バージョンから 1 バージョン前までのバージョン

    ※ Acrobat は常に最新バージョンのみ入手可能です。

2025 年 4 月現在の場合、Creatove Cloud 2025 リリースから、Creatove Cloud 2023 リリース までのバージョンとなります。詳しくは、こちらのページをご参照ください。

Creatove Cloud 2022 以前の製品につきましては、新規にインストーラーを再作成することはできません。一度削除すると再導入が不可となりますので、ご注意ください。
また、環境設定やプラグインなども削除されますので、あらかじめ安全な場所にそれらをコピーし、バックアップを行った上で実行してください。

以下のページを参照し、1〜5の手順を上から順に実施します。

  1. 作業を開始する前の準備

    一連の作業でアプリケーションフォルダー内に保存されているデータは全て削除されるため、必要な個人用のデータやサードパーティ製のプラグイン等はあらかじめバックアップし保存します。Photoshop など各アプリの環境設定のファイルが削除、初期化されるため、必要に応じて事前にバックアップします。

    各製品の環境設定ファイル等の場所につきましては、以下のページをご参照ください。

    その他の製品につきましては、各製品のヘルプ・ユーザーガイドページ をご参照ください。

  2. 通常のアプリのアンインストールの実行

    Creative Cloud デスクトップの各アプリの 3 点ボタンから、「アンインストール」を選択して実行します。

  3. Creative Cloud Cleaner Tool の実行

    Creative Cloud Cleaner Tool を入手し、手順に沿って実行します。

  4. 関連フォルダーの手動削除

    Cleaner Tool で削除できない情報を、コンピュータから手動で削除いただく手順です。削除もれがあると事象が改善しない場合がありますので、ご注意ください。

  5. Creative Cloud アプリケーションの再インストール

    再インストールは、Admin Console からインストールパッケージ作成し、そちらを使用して実施します。Admin Console でのパッケージ作成、配布は、組織の管理者が行います。パッケージ作成方法は、以下のページをご確認ください。

上記手順実施後も改善が見られない場合

こちらの文書 をご参考に問題の発生しているコンピュータでログ収集ツール(LogCollectorTool)を実行してデスクトップに生成されたログファイル(.zxp)をご用意いただき、アドビサポートまでお問い合わせください。

4. 共有デバイスライセンスから、ユーザー指定ライセンスへの切り替えを行う場合

実施前に Creative Cloud デスクトップを含む、すべての製品を完全に終了していることをご確認ください。

  1. Adobe Licensing Toolkit を利用して、共有デバイスライセンスの解除を行います。

  2. 以下の場所より OperatingConfigs フォルダーを削除します。

    • Windows: C:¥ProgramData¥ Adobe¥OperatingConfigs
    • macOS    : /Library/Application Support/ Adobe/OperatingConfigs

    ※ ProgramData フォルダが見つからない場合には、以下のページを参考に隠しファイルの表示を有効にしてからお試しください。

    ※ 何らかの問題が発生した場合、以下の③、④の手順に従い Creative Cloud デスクトップの再インストールをお試しください。

  3. 以下のアンインストーラーを使用して、アンインストールします。

  4. 組織管理者の方からカスタマイズされたユーザー指定ライセンス用インストーラーを配布されている場合には、そちらのインストーラーを使用してインストールを実行ください。

    ※カスタマイズ指定がない場合には、以下のページ内の「インストール時の問題の手順」から、OS に合ったインストーラーをご使用ください。

上記手順実施後も改善が見られない場合

こちらの文書 をご参考に問題の発生しているコンピュータでログ収集ツール(LogCollectorTool)を実行してデスクトップに生成されたログファイル(.zxp)をご用意いただき、アドビサポートまでお問い合わせください。

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