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SAP SuccessFactors 用 Adobe Sign:Cloud Foundry インストールガイド

概要

SAP SuccessFactors 用 Adobe Sign:Cloud Foundry インストールガイド』では、Adobe Sign を SAP SuccessFactors と統合する方法を説明します。SAP Success Factors は、クラウドベースの人材管理ソフトウェアおよびタレントマネジメントスイートです。

SuccessFactors 用 Adobe Sign 統合により、SAP BTP Cloud Foundry 環境を介して、SucessFactors 上の Adobe Sign 機能が拡張されます。これには、Recruiting Management(RCM)用統合が含まれ、ユーザーは SuccessFactors 内から 1 名の受信者宛てにオファーレターを送信できます。署名済み文書は、候補者プロファイルに保存され、署名は、電子メール通知を介して発生します。

SAP BTP Cloud Foundry 環境を介して SAP SuccessFactors 用 Adobe Sign をインストールおよび使用するには、次の手順を実行する必要があります。

Adobe Sign SAP SuccessFactor インストールで一般的な問題のトラブルシューティング方法を学びます。

SAP SuccessFactors システムの登録および設定

SAP SuccessFactors システムを登録および設定するには、次の手順を実行する必要があります。

SuccessFactors アプリケーション用 Adobe Sign のデプロイ

SAP SuccessFactors 用 Adobe Sign の設定が完了したら、Adobe Sign アプリケーションをデプロイする必要があります。次の手順に従って、アプリケーションをデプロイします。

  1. デプロイメントアーカイブをダウンロードし、コンテンツをローカルフォルダーに抽出します。

  2. 任意のエディターを使用して manifest.yml ファイルを編集してから、<company> を自分の会社名に、<api> をコックピット内で見つかった、API の詳細に置き換えます。

    サンプルファイルの詳細:

    <company> = 10384

    <api> = eu10.hana.ondemand.com

    applications = # AdobeSign application

    name = AdobeSign--10384

    memory = 1024M

    timeout = 300

    routes = route: adobesign10384.cfapps.eu10.hana.ondemand.com

    cloud-foundry-env

  3. #AdobeSign application に次のサービスが使用されていることを確認します。

    - sap_hcmcloud_core_odata

    - xsuaa

    - destination

    - connectivity

    注意:

    ユーザー資格情報を保持するための HANA データベースが作成されている場合は、manifest.yml ファイルで「#」を削除して「hana_adobe」サービスを有効にします。

  4. 次のように、#Application Router に xsuaa サービスのみが使用されていることを確認します。

    - xsuaa

  5. manifest.yml ファイルの行の先頭にある「#」を削除することで、次のパラメーターを有効にします。

    • SF_OPERATOR_AS_APPROVER:このパラメーターは、承認者ワークフローの従業員補充依頼エンティティで使用可能なタイプ「JobRequisitionOperator」の「property name」をマップします。承認者の電子メールアドレスは、署名の作成(送信)ページの「受信者」セクションに役割とともに自動的に入力されます。
    • SF_OPERATOR_AS_CC:このパラメーターは、CC ワークフローの従業員補充依頼エンティティで使用可能なタイプ「JobRequisitionOperator」の「property name」をマップします。オファーレターが候補者に送信されると、指定されたオペレーターが通知を受信するように、署名の作成(送信)ページの CC フィールドにこのオペレーターの電子メールアドレスが自動入力されます。
    • JOB_APP_STATUS_LABEL_FOR_OFFER_REJECTED:このパラメーターは、候補者がオファーレターを辞退した場合に、デフォルト値の「辞退済みオファー」とは異なっている求人応募ステータスを自動的に更新します。

    パラメーター値の例:

    • SF_OPERATOR_AS_APPROVER:sourcer
    • SF_OPERATOR_AS_CC:hiringManager
    • JOB_APP_STATUS_LABEL_FOR_OFFER_REJECTED:辞退済みオファー
    注意:

    これらのパラメーターの使用方法について詳しくは、『SAP SuccessFactors 用 Adobe Sign:Recruiting:採用ガイド』を参照してください。

    manifest.yml ファイルで次のパラメーターを有効にして、SalesFactors 用 Acrobat Sign パッケージをデプロイします。

  6. manifest.yml ファイルを同じフォルダーに保存します。

    このファイルは、後でデプロイメントに使用されます。

  7. 次のように、Cloud Foundry コマンド行インターフェイスをダウンロードし、インストールします。

    1. SAP 開発ツールに移動します。
    2. 「SAP BTP Command Line Interface (btp CLI)」で、ご使用のオペレーティングシステム用の SAP BTP Command Line Interface ファイルをダウンロードします。
    install-sap-btp-command-line-interface

  8. CF コンソールを開き、次のように BTP アカウントに接続します。

    1. cf api <api 名> を実行します。ここで、<api 名> はコックピットから確認できます。
    2. サブアカウントへの認証のための cf login を実行します。
    cf-login

  9. cf push -f <PATH_TO_APP_MANIFEST> を実行してアプリケーションをデプロイします。

    execute-cf-push

デプロイメントが完了したら、コックピットをチェックして、次の 2 つのアプリケーションが実行されていることを確認します。

  • Adobe Sign アプリケーションエンドポイント - SAP SuccessFactors タイルおよびテンプレートを設定するために使用されます。
  • Adobe Sign アプリケーションの ルーターエンドポイント - SAP SuccessFactors テンプレートボタンを取得するために使用されます。
space-dev-applications

注意:

SalesFactors 用 Acrobat Sign v3.0.0 パッケージをデプロイした後で、manifest.yml ファイルでパラメーターを作成または更新するには、User-Provided Variables に移動してから、「Edit」を選択してパラメーター値を変更するか、「Create Variable」を選択してパラメーターを追加します。完了したら、アプリケーションを再起動します。

ユーザーが指定した変数にアクセスできるアプリケーションダイアログ

SuccessFactors のプロビジョニング

署名済みオファーレターを保存するためのフィールドの追加

署名済みオファーレターを保存する新しいフィールドを採用担当者ページ(求人応募ページ)に追加するには、次の手順に従います。

  1. プロビジョニングアプリケーションを開き、従業員補充依頼と応募テンプレートをダウンロードします。

    add-field

  2. フォームに新しいフィールドを表示するには、補充依頼応募テンプレートで新しいフィールド定義を追加します。

    <field-definition id="adobeSignAttachment" type="multiattachment" required="false" custom="true" public="false" readOnly="false" anonymize="false" forward-intact="false" sensitive="false"> 

     <field-label mime-type="text-plain"><! [CDATA[Adobe Offer Signed]]></field-label> 

    <field-description><! [CDATA[Adobe Offer Signed]]></field-description> 

    </field-definition>

  3. 単一ステージ実装または複数ステージ実装方式に基づいて、フィールド権限を追加します。
    以下に、単一ステージ実装の権限の例を示します。

    provisioning-add-field-permission

  4. プロビジョニングのテンプレートをアップロードし、変更を確認します。

  5. 手順テキスト

オファーレターを保存するためのボタンの追加

オファーレターを採用担当者ページに保存するためのボタンを追加するには、次の手順に従います。

  1. プロビジョニングアプリケーションを開き、言語パックを書き出します。

    プロビジョニングのソースファイルの例を参照してください。

    export-lang

  2. 言語を選択してから、「Download default labels」を選択します。

    次に示すように、調整が必要な CSV ファイルがダウンロードされます。

    add-button-1

  3. 更新された言語パック(.csv)をプロビジョニングに読み込みます。

    プロビジョニングにアップロードする言語パックファイルの例を参照してください。

    add-button-2

候補者プロファイルのオファーレター用のフィールドの作成

  1. 次の行を追加することで、「候補者プロファイルのテンプレート」XML を変更します。

    フィールドの定義:

    <field-definition sensitive="false" anonymize="false" custom="true" required="false" type="text" id="cust_offerLetter">

    <field-label mime-type="text-plain"><! [CDATA[Documents ]]></field-label>

    <field-label lang="en_GB" mime-type="text-plain"><! [CDATA[Offer Letter]]></field-label>

    <field-label lang="en_US" mime-type="text-plain"><! [CDATA[Offer Letter]]></field-label>

    <field-description><! [CDATA[Offer Letter ]]></field-description>

    <field-description lang="en_GB"><! [CDATA[Offer Letter]]></field-description>

    <field-description lang="en_US"><! [CDATA[Offer Letter]]></field-description>

    </field-definition>

    フィールドの権限:

    <field-permission type="read"><role-name><! [CDATA[Candidate]]>

    </role-name><country><! [CDATA[*]]></country><source><! [CDATA[Internal]]></source>

    <field refid="cust_offerLetter"/>

    (…)

  2. 次の手順を使用して、レポート可能なカスタムフィールドを設定します。

    1. プロビジョニングレポート可能なカスタムフィールドを設定の順に移動します。
    2. XML ファイルで定義したカスタムフィールドに入力します
    3. 拡張フィールドのマッピングを保存」を選択します。
    4. 既存のデータを同期」を選択します。

    カスタム候補者レポートフィールドを追加または変更している場合、このオプションにより、すべてのレポート可能なデータが更新されます。

オファーレターテンプレートの変更

オファーレターテンプレートを変更するには:

  1. 管理者資格情報を使用して SAP SuccessFactors にログインします。

    offer-letter-admin-center

  2. Admin CenterRecruiting に移動します。

    manage-offer-letter-templates

  3. Manage Offer Letter Templates」を選択します。

  4. 開いたページで、該当するオファーレターテンプレートを選択してから、「Edit」を選択します。

  5. 上部のツールバーから、画像アイコンを選択して、新しい画像を追加します。

    toolbar-edit

  6. 「Image Properties」を設定するには、「Image Info」タブを選択し、次の詳細を入力します。

    • 「Width」の値を 100% に設定
    • 「高さ」の値を 117 に設定
    • URL アカウント固有の Image URL に設定
    アカウント固有の画像 URL を特定する方法を学ぶ

  7. 「Link」タブを選択し、URL フィールドにアカウント固有の Link URL を入力します。次に、「Target」ドロップダウンを Same Window(_self) に設定します。

    画像のプロパティ

SuccessFactors 管理者タイルを追加

Adobe Sign Admin タイルを SAP SuccessFactors に追加するには:

  1. 管理者資格情報を使用して SAP SuccessFactors にログインします。

  2. Manage Home Page[Add Custom Tile を選択します。

    add-custom-tile

  3. 開いたダイアログで、次のようにタイルプロパティを設定します。

    • General:
      • Tile Name:AdobeSign
      • Description:free text
    • Tile:
      • Type:Static
      • Tile:Adobe Sign
      • Icon:sap-icon://account(必要に応じて、その他の適切なアイコンを選択できます)
    • Navigation:
      • Target:URL
      • Open Link in a new Window/Tab - オンにされています。
      • URL:SAP BTPアプリルーターから次の形式で生成された、Java アプリの URL リンクを追加します。
        https://***.cfapps.***.hana.ondemand.com/AdobeAdminRecruiting
      • URL の例:https://adobesignWeb10384.cfapps.eu10.hana.ondemand.com/AdobeAdminRecruiting
    • Assignments:
      • インスタンスのセクションを、RBP コンセプトで設定された該当する User Groups に設定する必要があります。

SAP Basic Authentication Destination で指定されている採用ユーザーおよび API ユーザーの OData 権限セットを確認する

次の OData 採用権限が SAP Basic Authentication Destination で指定されている採用ユーザーおよび API ユーザーに割り当てられていることを確認します。割り当てられていない場合は、次の OData 採用権限を付与します。

Odata 権限の確認

Acrobat Sign に接続する

管理者タイルが設定されたら、Adobe Acrobat Sign グループまたはアカウント管理者は、次の手順に従って SAP SuccessFactors を Adobe Acrobat Sign に接続する必要があります。

  1. SAP SuccessFactors インスタンスにログインします。

  2. Home に移動してから、Adobe Sign タイルを選択します。

    SAP SuccessFactors を Adobe Acrobat Sign に接続

  3. 開いたログインページで、アカウント管理者の電子メールとパスワードを指定し、「ログイン」を選択します。

    SAP SuccessFactors を Adobe Acrobat Sign に接続

  4. 表示される権限ダイアログで「アクセスを許可」を選択し、権限を付与して接続を確立します。

    SAP SuccessFactors を Adobe Acrobat Sign に接続

    接続が確立されると、確認メッセージが表示されます。

    SAP SuccessFactors を Adobe Acrobat Sign に接続

求人応募ステータスの変更(オプション)

次の手順を使用して、求人応募プロセスで新しいステータスの「同意済みオファー」を追加できます。

  1. プロビジョニング/応募者ステータスの設定ベースを編集に移動します。

  2. 表示されるダイアログで、次の操作を行います。

    • 種類」を「処理中」として設定します。
    • ステータス名」に「同意済みオファー」と入力します。

    新しいステータスが、インスタンスで利用可能な任意のステータスセットに追加できるようになります。

    SAP SuccessFactors 用 Adobe Acrobat Sign:求人応募ステータスの変更

  3. プロビジョニング応募者ステータスの設定新規追加に移動します。

    新しく作成したステータスセットはシステムステータスで設定され、ベースからパイプラインにステータスをさらに追加できます。

    SAP SuccessFactors 用 Adobe Acrobat Sign:求人応募ステータスの変更

  4. 採用プロセスでステータスを使用するには、「応募者ステータスの設定の編集」に移動し、ステータスセットを編集して「デフォルト」に設定します。

    SAP SuccessFactors 用 Adobe Acrobat Sign:求人応募ステータスの変更

  5. 新規追加」を選択し、候補リストからステータスとして「同意済みオファー」を選択し、必要なオプションをすべて設定します。

    SAP SuccessFactors 用 Adobe Acrobat Sign:求人応募ステータスの変更

    SAP SuccessFactors 用 Adobe Acrobat Sign:求人応募ステータスの変更

    SAP SuccessFactors 用 Adobe Acrobat Sign:求人応募ステータスの変更

トラブルシューティング

以下に、SAP SuccessFactors 用 Acrobat Sign の設定および使用時に発生するよくある問題をいくつか示します。

Adobe Sign 管理者タイルの選択時の接続エラー:この統合を SuccessFactors で使用するには、Adobe Sign の有料サブスクライバーである必要があります。

この問題は、アカウントまたはグループ管理者が Adobe Sign にアクセスできない場合に発生します。Adobe Sign 管理者タイルを通じて Adobe Sign と SAP SuccessFactors の間の接続を確立するために使用されるユーザーが、Adobe Sign のアカウント/グループ管理者であることを確認します。

Adobe Sign トラブルシューティングインターフェイス

Adobe Sign を使用して「送信」を選択する際のオファーレターのエラー:Adobe Sign に接続してください。

このエラーは、SuccessFactors と Adobe Sign の間の接続が確立されていない場合に発生します。Adobe Sign アカウント/グループ管理者資格情報で Adobe Sign 管理者タイルにログインして、Adobe Sign との接続を確立してから、オファーレターを候補者に送信します。

Adobe Sign 管理者タイルを選択した際のエラー:redirect_uri に無効なドメインが存在します

無効なドメインエラーを解決するには、次の手順に従います。

  1. コックピットで、サブアカウントに移動し、ServicesInstances and Subscriptions を選択します。

  2. Instances」で、「Authorization & Trust Management Service」のアイコンを選択し、「Update」を選択します。

  3. Parameters」セクションで、次の JSON をアップロードします。ここで、<router-App-url> は、SAP BTP アプリルーターから生成された Java アプリに固有のリンクに置き換える必要があります。

    例えば、ルーターアプリケーション URL が次の場合:https://adobesignWeb10384.cfapps.eu10.hana.ondemand.com

    次の JSON の「redirect-uris」キー値ペアは、次のようになります:"redirect-uris": ["https://adobesignWeb10384.cfapps.eu10.hana.ondemand.com/**"]

    JSON テンプレート
    {

       "xsappname": "extension-app",

       "tenant-mode": "dedicated",

       "oauth2-configuration": {

           "redirect-uris": [

               "<<router-App-url>>/**"

           ]

       }

    }

  4. Update Instance」を選択します。

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新規ユーザーの場合