この文書では Illustrator の調子が悪いときに最初に行っていただきたい対処方法をご紹介します。
以下のような問題が発生した場合、この文書の対処を行うことで改善される可能性があります。
- Illustrator が起動しない、起動に時間がかかる。
- 動作が重い / 遅い。フリーズする。
下記の対処方法で解決しない場合や、特定のエラーメッセージが表示される場合は、別の解決方法の文書が用意されていることがあります。
アプリケーションの利用には、必要システム構成を満たしている必要があります。Illustrator の最新バージョンの必要システム構成を参考に、ご利用の端末が必要システム構成の以下項目を満たしているかご確認ください。
- OSバージョン(Windows~, macOS~ など)
- プロセッサー(Intel~, AMD~ など)
- 搭載メモリ/RAM(~GB)
- グラフィックカード/グラフィックプロセッサー/GPU(VRAM~GB, 機能レベル12対応)
必要システム構成の確認方法が分からない場合、必要システム構成を満たしているか確認する方法(Windows /macOS) をご確認ください。
もし必要な要件を満たしていない場合、以前のバージョンの Creative Cloud アプリのインストール を参照し、製品のバージョンダウンも検討してください。
Creative Cloud デスクトップアプリに更新やトラブルが生じることで Illustrator の問題につながる場合があります。
Creative Cloud のライセンスに関するトラブル全般の対処 をお試しください。
アプリに不具合が生じているとき、バックグラウンドで動いているプログラム(プロセス)が影響している場合があります。その際、アドビ関連のすべてのプロセスを終了し、再起動することにより不具合を解消できる可能性があります。
すべてのアドビ関連プロセスの終了方法 を参考にアドビ関連のプロセスを終了し、Illustrator が正常に起動するかお試しください。
上記の作業がうまくいかない場合、PC本体の再起動を行ってください。
Illustrator の画面表示や再描画など、GPUドライバーに関連する問題が発生している場合は、「グラフィックプロセッサーを使用」オプションの有効/無効を切り替えます。
GPUを無効にした場合「アニメーションズーム」と「リアルタイム描画と編集」の機能が使用できなくなる為ご注意ください。
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開いている画像を全て閉じます。
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編集(Windows)/Illustrator(macOS)メニューから環境設定/パフォーマンスを選択します。
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「グラフィックプロセッサーを使用」のチェックをはずすか、またはチェックを入れ、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
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再度画像を開き、問題が再現するか確認します。
オプションを無効にして問題が解決した場合
- GPUドライバーをアップデートします。アップデート後、「グラフィックプロセッサーを使用」オプションは有効に戻します。無効のままにしている場合、機能に制限がかかるためご注意ください。
参照:Illustrator での GPU パフォーマンス
オプションを無効にしても問題が解決しない場合
- GPUドライバー以外の原因が考えられるため、他の対処を試します。
- GPUドライバーをアップデートします。アップデート後、「グラフィックプロセッサーを使用」オプションは有効に戻します。無効のままにしている場合、機能に制限がかかるためご注意ください。
Illustrator の環境設定ファイルを再作成することによって、環境設定ファイルの破損が原因で発生する問題を解決することができます。
環境設定ファイルを再作成すると、アプリケーションの設定が初期化されます。
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ご使用中のOSに合わせて以下のフォルダを開き、フォルダ内の「Adobe Illustrator 環境設定」ファイルをデスクトップなどに移動するか、名前を変更します。
- Windows-64bit
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Illustrator <バージョン> Settings\ja_JP\x64
- Windows-32bit
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Illustrator <バージョン> Settings\ja_JP\x86
- macOS
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Preferences/Adobe Illustrator <バージョン> Settings/ja_JP
- Windows-64bit
設定全体を再作成した場合、設定が初期化されます。
再作成にて解消するも、一部設定をもとに戻したい場合は以下文書を参考に必要設定のファイルを再作成前のフォルダーから、再作成後のフォルダーへ複製・または移動ください。
システムに多数のフォントがインストールされている場合や、Adobe Fonts で多数フォントをアクティベートしていると、動作が不安定になることがあります。
「L. フォントのトラブルシューティング」 を参考にコンピュータにインストールされていて使用していないフォントを減らす(システムのフォントフォルダからのフォントファイルの退避する)、アプリ起動時に何も起動してこない。またはスタート画面でフリーズしてしまう際の対処 を参考に、使用していない Adobe Fonts のフォントを無効化します。
macOS 10.15以降、macOSのセキュリティ設定が強化されたために、ファイルが保存できない、アプリケーション自体が起動しないなどの問題が生じる場合があります。macOSでアドビ製品のフルディスクアクセスを許可 をお試しください。
オペレーティングシステムが起動時に読み込むバックグラウンドのサービスやプロセス、及びウイルス対策ソフトウェアなどの常駐アプリケーションの影響により、問題が発生する場合があります。
以下の文書を参照し、これらのサービスやプロセスを無効にした状態で問題が改善するか確認します。
ご利用の環境によっては、無効にすることでコンピューターの動作に大きな影響を及ぼすサービスもあります。
企業や団体でご利用の場合は IT 管理のご担当者様、個人でご利用の場合はパソコンの製造・販売元へあらかじめ問い合わせの上、お試しください。
ご利用中のセキュリティソフトウェアの一時停止の手順につきましては、当該セキュリティソフトウェアのベンダー様へご確認ください。
セキュリティソフトの競合が原因でアプリケーションに問題が発生した場合 Illustratorが起動しない事象について を参考に対象のフォルダーにセキュリティの例外設定を行うことで問題が改善する可能性があります。
ユーザーアカウントの権限が不足している場合やアカウントの破損により、必要なファイルへのアクセスが妨げられ、アプリケーションの動作に影響することがあります。管理者権限の付いた新規ユーザーアカウントを作成し、作成したアカウントで同様の問題が再現するかお試しください。
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新規ユーザーアカウントの作成方法(Windows / macOS) を参考に、PCに管理者権限を持つユーザーアカウントを新規作成します。
注意:お勤め先など、PCやネットワークに制限がかかっている場合、お勤め先の管理者権限を持つ方にご相談いただくことを推奨します。
ドメインネットワークなどで作業している場合は、ローカルに管理者アカウントを作成してPCにログインし、問題が再現するか確認します。
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新規ユーザーアカウントでは、問題が再現しなかった場合
- これまで使用していたユーザーアカウントに要因があると考えられます。新規ユーザーアカウントでの利用をご検討ください。
注意:既存のユーザーアカウントを引き続き利用したい場合は、特定のユーザーアカウントで予期しない問題が発生する場合のトラブルシューティングを参照ください。
新規ユーザーアカウントでも問題が再現する場合
- アカウント以外が原因の可能性が高いため、元のアカウントに改めてログインし他の対処を試します。
システムに多数のフォントがインストールされている場合、あるいはフォントに関する問題が発生している場合は、フォントユーティリティを使用するか、手動で使用しないフォントを無効にし、フォントリストファイル「AdobeFnt*.lst」を再作成することが有効です。以下の操作を行います。
Illustrator 以外の Adobe アプリケーション用フォントキャッシュを削除した場合も、各アプリケーションの次回起動時にフォントリストファイルが再作成されます。
追加情報
フォントリストは以下の場所にあります。
Windows:C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Adobe\TypeSupport
Mac OS:Macintosh HD/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Caches/Adobe/TypeSupport
削除するファイル
- AdobeFnt_OSFonts.lst:OS にインストールされているフォントのリストです。
- AdobeFnt_CommonFonts.lst :common フォルダにインストールされているフォントのリストです。
- AdobeFnt_CMaps.lst :OS にインストールされている CMaps ファイルのリストです。
破損しているフォントにアクセスすると、システムエラー、フリーズ、または表示に関する問題が発生する可能性があります。フォントのトラブルシューティングを行い、破損しているフォントを特定します。
問題が再現する場合
フォントの破損が問題の原因ではありません。上記手順で停止したフォントをすべて元に戻し、使用可能にします。
問題が再現しない場合
以下の文書を参照して、お使いのWindowsコンピュータに搭載されているグラフィックカードのドライバーを最新版にアップデートします。
ディスクアクセス権が正しくない場合、あるいは破損している場合に問題が発生することがあります。「ディスクユーティリティ」を使用して、ディスクアクセス権の検証および修復を行います。
アクセス権を修復するには、ディスクユーティリティを使用します。以下の操作を行います。
- Finder で、移動/ユーティリティを選択します。
- 「ディスクユーティリティ」をダブルクリックします。
- 「First Aid」タブをクリックします。
- チェックするボリュームを選択して、「ディスクのアクセス権を検証」ボタンをクリックし、検証します。
- 不正なアクセス権が設定されていた場合には、「ディスクのアクセス権を修復」ボタンをクリックし、修復します。
ユーザーアカウント制御(UAC)機能を無効にして問題が解決するか確認します。ユーザーアカウント制御機能に関する詳細については、Microsoft 社 Web サイトを参照してください。
このセクションの手順を行うことによってユーザーアカウント制御(UAC)が無効になります。ユーザーアカウント制御は、システムに影響を及ぼす可能性のある予期しない動作が実行されるのを防ぐための機能です。ユーザーアカウント制御を無効にすることによって、これらの通知は無効にされます。ユーザーアカウント制御(UAC)に関する詳細については、Microsoft 社 Web サイトを参照してください。
Wacom デバイスをご利用の場合には、以下の文書のトラブルシュートをお試しください。
既知の問題を探す
現在報告されている Illustrator の既知の問題と最新の対応状況 をご確認ください。
アドビコミュニティを活用する
アドビコミュニティで質問を投稿すると、ユーザーや他のクリエイターの方たちがその問題やお悩みを一緒に考えて解決してくれます。Illustrator フォーラム はこちら。