この文書では、製品の調子が悪いときに最初に行っていただきたい簡単な対処方法をご紹介します。Illustratorが遅くなったと感じたときにもお試し下さい。下記の対処方法で解決しない場合や、特定のエラーメッセージが表示される場合は別の解決方法の文書が用意されていることがあります。

A. 必要システム構成

Mac OS 版 Illustrator CC(2013)~CC 2017 の必要システム構成については、以下の文書を確認してください。

必要システム構成 | Illustrator

B. 環境設定ファイルの再作成

環境設定ファイルを再作成することによって、環境設定ファイルの破損による問題を解決することができます。

注意:

以下の操作を行うと、アプリケーションの設定が初期化されます。

  1. Illustrator が起動している場合は終了します。

  2. 以下の場所に保存されている「Adobe Illustrator <バージョン> Settings」フォルダーをデスクトップへドラッグ&ドロップします。

    Macintosh HD/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Preferences

     

    ※ 各バージョン用の Settings フォルダー

    • IIllustrator CC (2013)の場合 : 「Adobe Illustrator 17 Settings」フォルダー
    • Illustrator CC 2014 の場合 : 「Adobe Illustrator 18 Settings」フォルダー
    • Illustrator CC 2015 の場合 : 「Adobe Illustrator 19 Settings」フォルダー
    • Illustrator CC 2015.3 の場合 : 「Adobe Illustrator 20 Settings」フォルダー
    • Illustrator CC 2017 の場合 : 「Adobe Illustrator 21 Settings」フォルダー

    注意:

    Mac OS X 10.7 以降、ユーザーライブラリフォルダーは初期設定で非表示にされています。上記フォルダーにアクセスできない場合は、 非表示のユーザーライブラリフォルダーにアクセスする方法(Mac OS X 10.7 以降)を参照してください。

  3. Illustrator を起動します。

上記の操作を行っても問題が改善されない場合、問題の原因は環境設定ファイルの破損ではありません。

環境設定ファイルを復元するには、Illustrator を終了して再作成されたフォルダを削除し、上記手順 2. で移動したフォルダを元に戻します。

C. フォントリストファイルの再作成

システムに多数のフォントがインストールされている場合、あるいはフォントに関する問題が発生している場合は、フォントユーティリティを使用するか、手動で使用しないフォントを無効にし、フォントリストファイル「AdobeFnt*.lst」を再作成します。「AdobeFnt*.lst」ファイルは、Adobe アプリケーションが利用可能なフォントのタイプや保存場所の情報を得るために使用するフォントキャッシュファイルです。

フォントリストファイルを再作成するには、以下の操作を行います。

  1. すべてのアプリケーションを終了します。

  2. Finder で、ファイル/検索を選択します。

  3. ウィンドウ右上の検索フィールドに「adobefnt」と入力し、「名前が一致: adobefnt」を選択します。

  4. 「種類」ポップアップメニューから「その他」を選択します。

  5. 「システムファイル」を選択し、「OK」をクリックします。

  6. 「を含まない」を「を含む」に変更します。

  7. 「AdobeFnt」で始まる拡張子が「lst」のファイルをすべて削除します。

  8. 以下のフォルダを開き、すべての「AdobeFntxx.lst」ファイルを削除します。

    Macintosh HD/ユーザ/<ユーザ名>/ライブラリ/Caches/Adobe/TypeSupport/CS6

    • AdobeFnt_OSFonts.lst
      OS にインストールされているフォントのリストです。
    • AdobeFnt_CommonFonts.lst
      common フォルダにインストールされているフォントのリストです。
    • AdobeFnt_CMaps.lst
      OS に CMaps ファイルのリストです。
  9. コンピュータを再起動します。

  10. Illustrator を起動します。「AdobeFnt.lst」ファイルは起動時に新しく作成されます。

注意:

Illustrator 以外の Adobe アプリケーション用フォントキャッシュを削除した場合も、各アプリケーションの次回起動時にフォントリストファイルが再作成されます。

D. フォントの破損を検証

破損しているフォントにアクセスすると、システムエラー、フリーズ、または表示に関する問題が発生する可能性があります。フォントのトラブルシューティングを行い、破損しているフォントを特定します。

以下の操作を行います。

  1. Adobe Type Manager や Extensis Suitcase などのフォント管理ユーティリティをすべて無効にします。

  2. Finder で 移動/アプリケーション を選択します。

  3. 「Font Book」をダブルクリックします。

  4. Font Book 左側の「コレクション」に表示されているリストから「コンピュータ」を選択します。

  5. 編集/"コンピュータ" を使用停止 を選択します。

    ※ コンピュータのフォントを使用停止にした後も、システムフォントは停止されません。

  6. コンピュータを再起動します。

  7. アプリケーションを起動します。

問題が再現する場合

フォントの破損が問題の原因ではありません。上記手順で停止したフォントをすべて使用可能にします。

問題が再現しない場合

停止したフォントのいずれかが破損している可能性があります。停止したフォントを 1 つずつ使用可能にして、そのつど問題が再現するか確認し、破損しているフォントを特定します。問題の原因となるフォントファイルを特定したら、オリジナルメディアから問題のフォントを再インストールします。

停止したフォントを使用可能にするには、以下の操作を行います。

  1. コレクションセクションで「コンピュータ」を選択し、以下のいずれかの操作を行います。

    • 1 つのフォントを使用可能にする場合 :
      使用可能にするフォントを選択します。
    • すべてのフォントを使用可能にする場合 :
      フォントセクションで任意のフォントを選択し、編集/すべてを選択を選択します。
  2. フォントセクション下部の、空欄のチェックボックスが描かれている「選択したフォントを使用可能にします」ボタンをクリックします。

E. 管理者権限でのログイン

コンピュータにログインしているユーザの権限が十分でない場合、アプリケーションが必要なファイルにアクセスできず問題が発生する可能性があります。アクセス権の制限が問題の原因となっているかどうかを確認するには、管理者権限のあるユーザでログインして問題を再現します。問題が再現しない場合、以前に使用したアカウントのアクセス権が十分ではありません。システム管理者に連絡して、アクセス権を取得してください。

管理者権限のあるユーザとしてログインするには、操作を行います。

  1. アップルメニューから「<ユーザアカウント名>をログアウト」を選択します。

  2. 「すべてのアプリケーションを終了して、今すぐログアウトしてもよろしいですか?」と表示されたら「ログアウト」をクリックします。

  3. ログインパネルが表示されたら、管理者権限のあるユーザを選択します。

  4. 適切なパスワードを入力して、Return キーを押します。

F. ディスクのアクセス権を修復

ディスクアクセス権が正しくない場合、あるいは破損している場合に問題が発生することがあります。「ディスクユーティリティ」を使用して、ディスクアクセス権の検証および修復を行います。

アクセス権を修復するには、ディスクユーティリティを使用します。以下の操作を行います。

注意:

Mac OS X 10.12 Sierra でフォルダーのアクセス権修復が必要になることがあります。以下の文書の手順を参照してください。

Creative Cloud デスクトップアプリケーションが応答しなくなる

注意:

Mac OS X 10.11 El Capitan から、システムファイルのアクセス権は自動的に保護されるようになりました。ディスクユーティリティによるアクセス権の検証や修復は不要です。詳細については、以下の Apple 社 Web サイトを参照してください。

https://support.apple.com/ja-jp/HT201560

  1. Finder で、移動/ユーティリティを選択します。

  2. 「ディスクユーティリティ」をダブルクリックします。

  3. 「First Aid」タブをクリックします。

  4. チェックするボリュームを選択して、「ディスクのアクセス権を検証」ボタンをクリックし、検証します。

  5. 不正なアクセス権が設定されていた場合には、「ディスクのアクセス権を修復」ボタンをクリックし、修復します。

G. セーフブートの実行

セーフブートとは、Mac OS X をセーフモードで起動するための方法で、起動時やログイン時に読み込まれる項目をすべて無効にします。ユーザアカウントのログイン項目に設定されている項目や、起動時に読み込まれるアプリケーションやサービスなど必ずしも必要ではない拡張機能を無効することで、問題が解決することがあります。セーフモードで問題が発生しない場合、起動項目のいずれかがシステムエラーまたはフリーズの原因となっていることが考えられます。

セーフブートを実行すると、以下の処理が実行されます。

  • 起動ボリュームのディレクトリチェックが強制的に実行されます。
  • 必須カーネル拡張機能のみを読み込みます。(項目のうちいくつかは「Macintosh HD/システム/ライブラリ/Extensions」フォルダに格納されています。)
  • 「Macintosh HD/システム/ライブラリ/Fonts」フォルダに格納されているフォント以外を無効にします。
  • 「Macintosh HD/ライブラリ/Caches/com.apple.ATS/<ユーザ ID 番号(501 など)>」フォルダに格納されているフォントキャッシュをゴミ箱へ移動します。
  • すべてのログイン項目を無効にします。

Mac OS X をセーフブートで起動する方法については、以下の弊社技術文書を参照してください。

セーフブートで起動する方法(Macintosh)

H. セーフブートでの問題の再現

ユーザアカウントのログイン項目に設定されている項目や、起動時に読み込まれるアプリケーションやサービスなど必ずしも必要ではない拡張機能を無効にした状態で問題を再現します。問題が発生しない場合、起動項目のいずれかがシステムエラーまたはフリーズの原因となっていることが考えられます。

I. 新規ユーザアカウントでのログイン

ユーザアカウントの破損によって、必要なファイルへのアクセスやファイルおよびフォルダの作成が妨げられることがあります。管理者権限のある新規ユーザアカウントを作成し、作成したアカウントでログインします。

新規ユーザアカウントを作成する方法については、以下の弊社技術文書を参照してください。

新規ユーザーアカウントの作成方法

J. 問題が解決しない場合

上記すべての操作を行っても問題が解決しない場合は、既知の問題として弊社サポートデータベースで文書が公開されていないか検索します。

サポートデータベース URL : https://helpx.adobe.com/jp/support.html#/top_products

また、以下の弊社ユーザーフォーラムにおいて、弊社製品を使用しているユーザーから同じような問題が報告されているかを参照することができます。別 のコンピューターでも同じ問題が確認できた場合、弊社テクニカルサポートにおいても、問題を再現し検証を行える可能性があります。

Illustrator Japan フォーラム

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