Adobe Connect 管理者がユーザーとグループを手動および一括で作成する方法を説明します。また、アカウントセキュリティ向上のためのプロファイルフィールドのカスタマイズ、ログインポリシーおよびパスワードポリシーの設定を行う方法を説明します。
次に示す概要は、ユーザーアカウントを設定する場合に行うワークフローをまとめたものです。
(オプション)ユーザープロファイルフィールドをカスタマイズします。
ユーザープロファイルフィールドは、組織の Adobe Connect ユーザープロファイルの属性です。 姓、名、および電子メールのフィールドは必須で、変更できません。 ただし、その他の定義済みフィールドの追加、新しいフィールドの作成、およびユーザープロファイルにおける順序の変更を行うことはできます。 「ユーザープロファイルフィールドのカスタマイズ」を参照してください。
(オプション)ログインおよびパスワードポリシーを設定します。
設定できるのは、ログインとパスワードのポリシー、パスワードの有効期間、パスワードの形式およびパスワードの長さです。 「ログインおよびパスワードポリシーの設定」を参照してください。
カスタムグループの作成。
Adobe Connect には複数のビルトイングループがあります。「ビルトインアクセス権グループ」を参照してください。 グループを読み込むこともできます。 追加のグループが必要な場合は、Adobe Connect Central でカスタムグループを作成できます。 アカウントに読み込むときにユーザーを追加できるように、最初にカスタムグループを作成することをお勧めします。 「手動によるカスタムグループの作成」を参照してください。
ユーザーとグループを追加します。
Adobe Connect にユーザーとグループを追加するには、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)、カンマ区切り値(CSV)ファイルを使用するか、ユーザーとグループを手動で作成します。
LDAP で取得したユーザーとグループの使用
LDAP 対応の組織では、Adobe Connect がすべてのユーザーデータを組織のユーザーディレクトリから直接取得します。 このデータには、ログイン、名前、電話番号などの情報が含まれます。 この処理は Adobe Connect Central の外部で行われるので、ほとんどの場合新しいユーザーやグループの追加に関する操作は不要です。 LDAP 統合が設定されたら、LDAP で取得されたユーザーやグループを、それぞれの職務機能に応じたビルトイングループに手動で割り当てます。 詳しくは、www.adobe.com/go/connect_documentation_jp の『Adobe Connect の移行、インストールおよび設定ガイド』を参照してください。
CSV ファイルを使用したユーザーとグループの読み込み
CSV ファイルを使用して、多数のユーザーとグループを読み込むことができます。 CSV ファイルにユーザーとグループを書き出すためのユーティリティがディレクトリに存在する場合があります。また、CSV ファイルを作成することもできます。 使用する CSV ファイルは、特定の形式である必要があります。 読み込まれたユーザーとグループは、ユーザーとグループを手動で作成した方法と同じ方法で変更できます。 「CSV ファイルからのユーザーおよびグループの読み込み」を参照してください。
手動によるユーザーとグループの追加
新規のユーザーをビルトイングループに割り当てたり、組織に固有のカスタムグループを作成したりできます。 ユーザーを手動で作成する前にこれらのグループを作成することをお勧めします。 「手動によるユーザーの作成」および「手動によるカスタムグループの作成」を参照してください。
ユーザーをグループに割り当てます。
ユーザーとグループの読み込みまたは作成を行ったら、ユーザーがコンテンツにアクセスし、会議、トレーニング、イベントまたはセミナーを作成するためのアクセス権を設定します。ビルトイングループにはデフォルトのアクセス権があります。ビルトイングループにユーザーとグループを割り当てると、容易にアクセス権を設定できます。個々のユーザーではなくグループで管理する方が、ユーザーアカウントの管理が容易になります。「グループメンバーの追加または削除」を参照してください。
組織のディレクトリの ユーザープロファイルフィールドに合わせて、ユーザープロファイルフィールドを追加します。
ユーザープロファイルフィールドをカスタマイズして、定義済みフィールドの追加、カスタムフィールドの作成、およびフィールドの削除を行うことができます。フィールドを変更する場合、その属性を変更できます。フィールドを必須に指定したり、フィールドの説明を含むコメントを追加したりすることもできます。
同じ名前で複数のカスタムフィールドを作成しないでください。
ユーザプロファイルフィールドのリストが表示されます。[名]、[姓] および [電子メール] は必須フィールドであることを示す赤色のアスタリスク (*) が付けられます。
ユーザープロファイルフィールドの情報がレポートに表示されます。 レポートには、必須フィールドと、ユーザープロファイルをカスタマイズ画面にリストされた最初の 10 フィールドが表示されます。 フィールドを希望の位置に移動するには、「上へ移動」および「下へ移動」ボタンを使用します。
必要に応じて、「コメント」テキスト入力ボックスにコメントを入力できます。 また、このフィールドを必須フィールドにする場合は、「フィールドタイプ」の「必須」チェックボックスをオンにします。
フィールド名を変更します。 変更は可能ですが、削除はできません。
「コメント」テキスト入力ボックスにコメントを入力、変更、または削除します。
「フィールドタイプ」の「必須」チェックボックスをオンまたはオフにします。
組織のポリシーに合わせて Adobe Connect のログインおよびパスワードポリシーを設定します。 設定したポリシーは、すべての Adobe Connect アプリケーションで有効になります。
Adobe Connect Central ウィンドウ上部にある「管理」タブをクリックします。
「ユーザーとグループ」をクリックします。
「ログインおよびパスワードポリシーを編集」をクリックし、必要な値を入力します。
「保存」をクリックします。
ログインポリシー
管理者は電子メールアドレスでのログインをユーザーに許可できます。ログイン情報はすべてのユーザー間で固有である必要があります。
パスワードポリシー
組織のパスワード管理ポリシーを有効にするには、このセクションの設定値を使用します。 管理者は、指定された期間からのパスワードの有効期限、パスワードに使用できる特定文字の要件、パスワードの最小および最大長、これまで使用されていないパスワードの使用を適用することもできます。
デフォルトでは、「古いパスワードの再利用を禁止する」が選択されていません。 管理者はこれを有効にして、古いパスワード追跡数の制限を適切に設定できます。 ユーザーが古いパスワードを再利用すると、ユーザーインターフェイスに指示の含まれた適切なメッセージが表示されます。
「パスワードの再利用」をオフにすると、システムからパスワードの履歴が削除されます。このオプションを使用して、データベースからパスワードの履歴を削除することができます。「古いパスワードの再利用を禁止する」機能をオンにすると、Adobe Connect は過去の履歴が削除された状態で再度開始されます。
会議室パスコード
「会議の主催者がパスコードを適用できるようにする」オプションを有効にすると、会議の主催者は、会議室にアクセスするための英数字パスワード要求を適用できます。 「会議情報の編集」を参照してください。
イベントへのソーシャルログイン
ソーシャルネットワークプロファイルを使用して、ユーザーがイベントに登録し、ログインすることを許可するオプションを選択します。 許可されている場合、イベントの主催者が個々のイベントへのソーシャルログインを制御します。 このオプションは、Adobe Connect でホストされるサービスでのみ使用でき、独自の導入では使用できません。
アカウント管理者がソーシャルアカウントによる登録を無効にした場合でも、既にソーシャルプロファイルを使用して登録済みの出席者は自分のソーシャルプロファイルを使用した認証を継続できます。 ソーシャルプロファイルを使用した新規登録は無効です。
ユーザーを読み込む前に、Adobe Connect に追加するユーザーを含む CSV ファイルを作成しておきます。 作成する CSV ファイルには、次の形式のユーザー情報が必要です。
first-name, |
last-name, |
login, |
email, |
password |
---|---|---|---|---|
Mary, |
Betts, |
mbetts1@mycompany.com, |
mbetts1@mycompany.com, |
private1 |
Robert, |
Blatt, |
rblatt2@mycompany.com, |
rblatt2@mycompany.com, |
private1 |
Ron, |
Bloom, |
rbloom3@mycompany.com, |
rbloom3@mycompany.com, |
private1 |
Charles, |
Bond, |
cbond4,@mycompany.com, |
cbond4@mycompany.com, |
private1 |
Jennifer, |
Cau, |
jcau5@mycompany.com, |
jcau5@mycompany.com, |
private1 |
CSV ファイルの使用法に関するその他のヒントを以下に示します。
ブラウザーに制限があるので、追加するユーザーが多いときは、大きな CSV ファイルを 1 つ作成するよりも、小さい CSV ファイルをいくつか作成することをお勧めします。
ファイルに空白行がある場合、読み込み操作は失敗します。
カンマが含まれる名前は、二重引用符で囲んでください。 例えば、John Doe, Jr. という名前の場合、CSV ファイル内では "John Doe, Jr." と表示する必要があります。
カスタムフィールドの見出しの形式は、x‑field‑id(例えば、x‑45704960)です。 フィールド ID を確認するには、Adobe Connect Central で、管理/ユーザーとグループ/ユーザープロファイルをカスタマイズを選択します。 フィールド名をクリックします。 ブラウザーのアドレスバーで、URL の filter-field-id パラメーターを見つけます。 filter-field-id の値が field‑id です。 例えば、カスタムフィールド「コストセンター」の場合は、filter-field-id=cost-center であり、見出しの形式は x-cost-center です。
注意:XML API 呼び出しの custom-fields または acl-field-list からフィールド ID を取得することもできます。
CSV ファイル内のユーザー情報は、ログインとパスワードのポリシーに注意して作成する必要があります。 例えば、電子メールアドレスがログイン名として使用されている場合、CSV ファイルのログインの値と電子メールの値を同じにする必要があります。 パスワードポリシー(一定の長さ、形式、特殊文字など)がある場合には、CSV ファイルにもそのポリシーが適用されている必要があります。
何らかのエラーが発生した場合、最初の 10 件のエラーが赤色のテキストで表示されます。 (重複ユーザーのログインおよび電子メールについてのエラーは報告されません)。 必要な訂正を行ってから、ファイルを再度読み込み、この手順の操作を繰り返します。
UTF-8 でエンコードされていない CSV ファイルからユーザーを読み込めます。 UTF-8 でエンコードされていないファイルを読み込む場合、読み込む URL の末尾に適切なエンコードパラメーターを追加します。
http://<Adobe Connect Server>/admin/administration/user/import?encoding=sjis
http://<Adobe Connect Server>/admin/administration/user/import?encoding=euc_kr
何らかのエラーが発生した場合、最初の 10 件のエラーが赤色のテキストで表示されます。 (重複ユーザーのログインおよび電子メールについてのエラーは報告されません)。 必要な修正を加え、再度ファイルを読み込みます。
Adobe Connect データベースにグループを読み込むには、グループ読み込みオプションを使用します。 グループ CSV ファイルを読み込むと、新規ユーザーをグループに割り当てることができます。
CSV ファイルを作成するときは、必ず Adobe Connect が使用できる形式になっていることを確認してください。 CSV ファイルに必須の列見出しは、名前および説明です。 Adobe Connect で使用可能なグループ CSV ファイルの例は次のとおりです。
name, description group1, test1 group2, test2
何らかのエラーが発生した場合、最初の 10 件のエラーが赤色のテキストで表示されます。 必要な訂正を行ってから、ファイルを再度読み込み、手順 3 ~ 6 を繰り返します。
新規ユーザーを読み込んで、ビルトイングループまたは以前に作成したグループへ追加するには、このオプションを使用します。 ビルトイングループの名前は、グループ選択用のメニューにデフォルトグループとして表示されます。 グループを手動で作成すると、グループ選択用のメニューにその名前も表示されます。 読み込みオプションを使用して、多数のユーザーを複数のグループに割り当てることができます。
1 つの CSV ファイルから読み込んだユーザーには、1 つのグループしか選択できません。 特定のグループに追加する一連のユーザーごとに異なる CSV を作成します。 これらのユーザーを読み込んでから、これらのユーザーを追加のグループに割り当てたり、グループ全体を他のグループに割り当てたりすることができます。
CSV ファイルに最低限必要なユーザー情報を次の例に示します。 CSV ファイルにその他の情報を追加して、その他のユーザープロパティをあらかじめ設定できます。 作成する CSV ファイルには、次の形式のユーザー情報が必要です。
first-name, |
last-name, |
login, |
email, |
password |
Mary, |
Betts, |
mbetts1@mycompany.com, |
mbetts1@mycompany.com, |
private1 |
Robert, |
Blatt, |
rblatt2@mycompany.com, |
rblatt2@mycompany.com, |
private1 |
Ron, |
Bloom, |
rbloom3@mycompany.com, |
rbloom3@mycompany.com, |
private1 |
Charles, |
Bond, |
cbond4,@mycompany.com, |
cbond4@mycompany.com, |
private1 |
Jennifer, |
Cau, |
jcau5@mycompany.com, |
jcau5@mycompany.com, |
private1 |
CSV ファイルに含まれるグループが Adobe Connect に存在する場合、メッセージがログに記録されます。
手動で作成するグループは、「カスタムグループ」と呼ばれます。
グループはユーザーとその他のグループで構成できます。
メンバーを追加せずにグループを追加するには、「終了」をクリックします。
メンバーを追加するには、「次へ」をクリックします。
複数のユーザーまたはグループを選択するには、Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら、ユーザーまたはグループをクリックします。
個々のメンバーを選択するには、グループ名をダブルクリックします。 元のリストに戻るには、リストの「1 レベル上げる」をダブルクリックします。
リストで名前を検索するには、リスト下部の「検索」をクリックして名前を入力します。
追加済みの名前を削除するには、名前を選択して「削除」をクリックします。
新規ユーザーを追加するときには、ユーザーが Adobe Connect へのログインに使用できる新規パスワードを入力します。このパスワードは電子メールでユーザに送られます。デフォルトでは、最初のログイン後にパスワードを変更するよう求められます。 また、ユーザーに関するオーディオコンファレンス設定を追加することもできます。
ユーザーを作成した後、ユーザーのマネージャーを選択できます。 1 人のユーザーに割り当てられるマネージャーは 1 人だけです。 作成したユーザーがマネージャーの場合は、そのユーザーにチームメンバーを割り当てることができます。 マネージャーは「ホーム」タブの「マネージャーレポート」オプションを使ってチームメンバーに関するレポートデータを表示できます。
このユーザーをグループに割り当てない場合は、手順 11 に進みます。
複数のグループを選択するには、Ctrl キーまたは Shift キーを押しながらグループをクリックします。
個々のメンバーを選択するには、グループ名をダブルクリックします。 元のリストに戻るには、「1 レベル上げる」をダブルクリックします。
リストで名前を検索するには、ウィンドウ下部の「検索」をクリックして名前を入力します。
必要に応じて「検索」をクリックし、「検索」テキストボックスにユーザーの名前を入力して、リスト内の名前を検索します。
複数のユーザーを選択するには、Ctrl キーまたは Shift キーを押しながらユーザーをクリックします。
リストで名前を検索するには、ウィンドウ下部の「検索」をクリックして名前を入力します。
追加済みのチームメンバーを削除するには、これを選択して「削除」をクリックします。チームメンバーをさらに追加するには、手順 5 と手順 6 を繰り返します。
アカウントにログイン