Adobe PDF ファイルの読み込み

Adobe Portable Document Format(PDF)は、ベクターデータとビットマップデータの両方を表示できる汎用ファイル形式です。開くコマンド、配置コマンド、ペーストコマンドおよびドラッグ&ドロップ機能を使用すると、PDF ファイルから Illustrator にアートワークを読み込むことができます。

  • Illustrator CC の 2018 年 3 月(バージョン 22.1)リリース以降では、PDF の Illustrator への読み込みに「開く」コマンドを使用します。PDF 読み込みオプションダイアログボックスを使用して、Illustrator ドキュメントで PDF の 1 つのページ、特定のページ範囲、またはすべてのページをリンクされたまたは埋め込まれたページとして開くかどうかを指定します。
  • 選択した「リンク」オプションとともに配置コマンドを使用して、PDF ファイル(ドキュメントが複数ページで構成される場合は PDF ファイルの 1 ページ)を 1 つの画像として読み込みます。リンクされたアートワークは変形ツールを使用して編集できますが、アートワークの各構成オブジェクトを選択して編集することはできません。
  • PDF の内容を編集する場合は、配置コマンドで「リンク」オプションの選択を解除します。Illustrator には、PDF ファイル内のアートワークの各構成オブジェクトが個別に読み込まれるので、構成オブジェクトごとに編集することができます。
  • ベクターオブジェクトやビットマップ画像、テキストなどの選択した構成オブジェクトを PDF ファイルから読み込むには、ペーストコマンドまたはドラッグ&ドロップ機能を使用します。

注意:Illustrator ドキュメントでアートワークのカラーマネジメントを行っている場合、埋め込まれた PDF はドキュメントの一部であるため、プリンターへの送信時にカラーマネジメントが実行されます。一方、リンクされた PDF の場合、ドキュメントでカラーマネジメントを行っても、リンク配置されたアートワークのカラーマネジメントは行われません。

Adobe PDF ファイルの読み込み

Illustrator CC の 2018 年 3 月リリースで導入

Illustrator でファイル開くコマンドを使用して Adobe PDF ファイルを開く場合は、読み込むページを指定します。1 つのページを開くことも、特定のページ範囲またはすべてのページを開くこともできます。PDF 読み込みオプションダイアログボックスには、ページ範囲オプションがあります。読み込む前に、このダイアログボックスでページのサムネールを表示できます。

PDF 読み込みオプションダイアログボックス

A. ページのプレビュー B. サムネールを表示するページ番号を指定 C. ページ範囲の読み込み D. すべてのページの読み込み E. リンクされたファイルの読み込み 

  1. In Illustrator で、ファイル開くを選択します。

  2. 開くダイアログボックスで、PDF ファイルの名前を選択し、「開く」をクリックします。

  3. PDF 読み込みオプションダイアログボックスで、次のいずれかの操作を行います。

    • 特定のページを開くには、「範囲」を選択してから、ページ番号を指定します。
    • ドキュメント全体を開くには、「すべて」を選択します。

    注意:

    リンクされたまたは複数ページの PDF を読み込むときに、新規ドキュメントを作成します。埋め込みの単一ページの PDF を読み込むときに、「保存」コマンドを使用して元の PDF を更新するか、「別名で保存」コマンドを使用して新しいドキュメントを作成できます。

  4. PDF ファイルのページをリンクとして開くには、最適なパフォーマンスを得るために PDF ページをリンクとして読み込みチェックボックスをオンにします。

    注意:

    • すべて」を選択して全体の PDF を読み込んだ場合、デフォルトでこのチェックボックスはオンになり、ページがリンクとして開きます。
    • 読み込むページの範囲を指定した場合、デフォルトでこのチェックボックスはオフになり、ドキュメントにページが埋め込まれます。
  5. OK」をクリックして続行します。

    注意:

    キャンバスサイズを超える複数ページの PDF を開くと、次のエラーメッセージが表示されます。利用可能な描画領域外であるため、PDF ファイルを完全に開くことができませんでした。

    OK」をクリックして続行できます。

Adobe PDF 配置オプション

ファイル配置コマンドを使用して Adobe PDF ファイルを配置する場合は、読み込むページを指定します。また、以下のトリミングオプションを選択して、アートワークをトリミングする方法も指定します。

バウンディングボックス

PDF ページのバウンディングボックス、つまり、ページマークも含めて、ページ上の全オブジェクトを囲む最小限の領域を配置します。

アート

クリップアートなど、PDF ファイルの作成者が配置可能なアートワークとして作成した長方形の領域だけを配置します。

切り抜き

Adobe Acrobat によって表示または印刷される領域だけを配置します。

刈り込み

トリムマークが存在する場合、印刷工程で実際にカットされる最終的なページの領域だけを配置します。

裁ち落とし

裁ち落とし範囲が存在する場合、すべてのページ内容をクリップする領域だけを配置します。ページを印刷物の製造環境で出力する場合に便利な設定です。プリントされたページでは、裁ち落としの外側にページマークが表示される場合があることに注意してください。

メディア

ページマークも含んだ、元の PDF ドキュメントの物理的な用紙サイズ(たとえば A4 の用紙サイズ)の領域を配置します。

Adobe PDF ファイルのモノトーン、ダブルトーン、トリプルトーン画像の読み込み

Adobe PDF ファイルからアートワークを読み込む場合、Illustrator では作成できないデータを取り込む可能性があります。このような画像は非ネイティブ画像と呼ばれ、モノトーン、ダブルトーン、トリプルトーンの画像などがあります。透明部分を分割・統合コマンドを使用して特色を維持することにより、非ネイティブ画像を Illustrator 内で生成することもできます。

注意:

Illustrator では、Illustrator 以外の形式の画像の情報を保持できるため、様々な状況に対応できます。例えば、色分解を作成して出力を行う場合に、リンクされた PDF ファイルの特色情報を保持できます。

レイヤーパネルとアピアランスパネルの初期設定では、非ネイティブ画像は <画像> と表示されます。非ネイティブ画像は、選択、移動、保存および基本的な変形(拡大・縮小、回転、歪みなど)を行うことはできますが、 構成オブジェクトを個別に選択して編集することはできません。また、リキッドツールで編集する場合は、作業前にラスタライズする必要があります。

非ネイティブ画像を Illustrator オブジェクトに変換するには、オブジェクトラスタライズを選択します。

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