文書、オブジェクト、またはパネル上にポインターを置きます。
このドキュメントでは、Acrobat XI での手順について説明します。Acrobat を使用している場合は、Acrobat ヘルプを参照してください。
ワークスペースの概要
Adobe Acrobat XI は、スタンドアロンアプリケーションとして起動することも、Web ブラウザー内で起動することもできます。ただし、関連する作業エリアにはわずかながらも重要な違いがあります。
メニューバーおよび 2 つのツールバーは作業エリアの最上部に表示されます。スタンドアロンアプリケーションの作業エリアには、文書パネルウィンドウ、ナビゲーションパネル、右側にタスクパネルウィンドウのグループがあります。文書パネルウィンドウには Adobe® PDF が表示されます。左側のナビゲーションパネルは、PDF 内を参照し、PDF ファイルで他のオプションを実行するのに役立ちます。ウィンドウ上部のツールバーでは、PDF に関するその他の操作を実行できます。
Web ブラウザー内で PDF を開くときには、ツールバー、ナビゲーションパネル、タスクパネルウィンドウは使用できません。これらの項目は、ウィンドウの下部にある半透明のフローティングツールバーの Acrobat アイコン をクリックして表示できます。
A. メニューバー B. ツールバー C. ナビゲーションパネル(しおりパネルが表示されています) D. 文書パネルウィンドウ E. タスクパネルウィンドウ
一部の PDF には、文書メッセージバーが表示される場合もあります。PDF ポートフォリオには、専用の作業エリアが表示されます。
スタートアップスクリーン
スタートアップスクリーンは、文書が開かれていないときに文書ウィンドウに表示されるウィンドウです。最近使用したファイルにすばやくアクセス、ファイルを開く、クリック 1 回による各種ワークフローの開始などの操作を行うことができます。
Mac OS では、環境設定を設定して、スタートアップスクリーンをオフにすることができます。Acrobat/Reader/環境設定を選択します。左側の「分類」で、「一般」をクリックします。「アプリケーションの起動」セクションで、「スタートアップスクリーンを表示」を選択解除します。Windows には同様のオプションはありません。
メニューとコンテキストメニュー
一般に、 で作業する際すぐに使用できるように、Acrobat メニューは常に表示しておいたほうが便利です。表示/表示切り替え/メニューバーを選択すれば、メニューを非表示にすることもできます。ただし、メニューを再表示して使用するには、F9キー(Windows)または Shift+Command+M(Mac OS)を押す必要があります。
画面上部に表示されるメニューとは異なり、コンテキストメニューには、使用中のツールや選択に関連するコマンドが表示されます。コンテキストメニューを使用すると、よく使うコマンドをすばやく選択することができます。例えば、ツールバー領域を右クリックすると、表示/表示切り替え/ツールバー項目メニューを選択したときと同じコマンドが表示されます。
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マウスの右ボタンをクリックします。
Mac OS で、2 ボタンマウスを使用していない場合、コンテキストメニューを表示するには、Control キーを押しながらマウスボタンをクリックしてください。
ツールバー
デフォルトツールバー(クイックツールおよび一般的なツール)には、PDF での作業によく使用されるツールおよびコマンドが含まれています。ほとんどの使用可能なツールは、ウィンドウの右側のツールパネルウィンドウに含まれています。すばやくアクセスできるようにツールバーにツールを追加できます。
ツールバーには「作成」ボタン も含まれています。PDF の作成に関連したコマンドのメニューを表示するには、「作成」ボタンの右側の矢印をクリックします。
A. 「作成」ボタン B. クイックツールバー C. 一般的なツールバー D. ページナビゲーションコマンド E. 選択とズームコマンド F. ページ表示コマンド
ツールの上にポインターを置くと、ツールの説明が表示されます。すべてのツールは、表示/ツールメニュー、および表示/表示切り替え/ツールバー項目メニューで名前を確認できます。
クイックツール
ツールパネルウィンドウおよび注釈パネルウィンドウから頻繁に使用するツールをクイックツールバーに追加できます。
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クイックツールバーで、クイックツールをカスタマイズボタン をクリックします。
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次のいずれかの操作をおこないます。
ツールを追加するには、左側のパネルウィンドウ内でツールを選択して、上向き矢印アイコン をクリックします。
ツールを削除するには、目的のアイコンを選択して、削除アイコン をクリックします。
ツールバー内のツールの位置を変更するには、目的のアイコンを選択して、 または をクリックします。
ツールバーのツールをグループ分けしてグループごとに縦線を追加するには、 をクリックします。
ツールパネルウィンドウまたは注釈パネルウィンドウからツールをすばやく追加するには、クイックツールバーの目的の場所にツールのグリップバーをドラッグします。ツールを右クリックして、「クイックツールに追加」を選択することもできます。
一般的なツール
一般的なツールバーにツールを追加できます。
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ツールバーで空のスペースを右クリックします。
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メニューからツールを選択します。
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ツールバーからツールを削除するには、ツールを右クリックして、メニューから選択解除します。
ツールバーの表示および非表示
作業をおこなう際、ツールバーのツールを使用する必要がない場合は、そのツールバーを閉じて作業エリアを広く取ることができます。複数の PDF を開いている場合、それぞれの PDF で異なるツールバーを表示するようカスタマイズできます。PDF を切り替えても異なるカスタマイズの状態は保持されます。
- ツールバーを非表示にするには、表示/表示切り替え/ツールバー項目/ツールバーを非表示(Windows)またはツールバーを隠す(Mac OS)を選択します。
- ツールバーをデフォルト設定に戻すには、表示/表示切り替え/ツールバー項目/ツールバーをリセットを選択します。
すべてのツールバーを非表示にしている場合は、F8 キーを押すことによって、もう一度表示できます。
ツールの選択
選択ツールは、Acrobat を開いたとき、デフォルトではアクティブになっています。これは、このツールが多目的に使用できるためです。
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次のいずれかの操作をおこないます。
ツールバーからツールを選択します。
表示/表示切り替え/ツールバー項目/[toolbar name]/[tool] を選択します。
ズームインツールまたは手のひらツールへの一時的な切り替え
ズームインツールと手のひらツールは、現在選択しているツールを選択解除しなくても使用できます。
- 手のひらツールを一時的に選択するには、スペースバーを押します。
- ズームインツールを一時的に選択するには、Ctrl キーを押しながらスペースバーを押します。
キーを放すと、Acrobat で元のツールが再びアクティブになります。
タスクパネルウィンドウ
ほとんどのコマンドが、アプリケーションウィンドウの右側にあるツール、署名および注釈タスクパネルウィンドウ内にまとめられています。ほとんどのツールが、これらのタスクパネルウィンドウ内にあります。「ツール」、「署名」または「注釈」をクリックすると、それぞれに対応するタスクパネルウィンドウが表示されます。
ツールパネルウィンドウおよび注釈パネルウィンドウに表示されるパネルをカスタマイズできます。
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次のいずれかの操作をおこないます。
パネルの表示を切り替えるには、タスクパネルウィンドウの右上隅にあるパネルの表示切り替えアイコン をクリックします。チェックマークはパネルが表示されていることを示します。
パネルを開き、それをツールパネルウィンドウに追加するには、表示/ツールを選択し、パネルを選択します。
選択した複数のパネルをすべて開いたままにするには、パネルの表示切り替えメニューで「複数のパネルを開くことを許可」を選択します。デフォルトでは、別のパネルを開くと開いているパネルが閉じます。
ツールセット
ツールセットを使用して、よく使用するツールやコマンドにすばやくアクセスできます。ツールセットを使用すると、異なるタイプのタスク(フォームの作成、注釈の追加、法務関係の書類の準備など)に対して必要となるツールやパネルを定義できます。ツールバー内の複数のツールをグループ化して、タスクパネルウィンドウをカスタマイズすると、各タスクで必要なパネルだけが含まれます。他のユーザーとツールセットを共有したり、AcrobatUsers.com から直接ツールセットをダウンロードしたりできます。
ツールセットの作成
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カスタマイズ/新規ツールセットを作成を選択します。
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クイックツールバーをカスタマイズするには、次のいずれかの操作をおこないます。
ツールバーにツールを追加するには、左側のパネルをクリックし、ツールを選択して、ツールバーに追加アイコン をクリックします。
ツールバーからツールを削除するには、目的のアイコンを選択して、削除アイコン をクリックします。
ツールバー内のツールの位置を変更するには、目的のアイコンを選択して、左に移動アイコン または右に移動アイコン をクリックします。
ツールバーのツールをグループ分けしてグループごとに縦線を追加するには、区切り線を追加アイコン をクリックします。
A. クイックツールバー内のツールの並べ替えまたは削除 B. カスタムパネル、説明またはツール間の区切り線の追加 C. ツールまたはパネルの名前変更、並べ替えまたは削除 D. クイックツールバー(上部)またはカスタムツールパネルウィンドウ(右側)に追加
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ツールパネルウィンドウをカスタマイズするには、次のいずれかの操作をおこないます。
カスタムツールパネルウィンドウにパネルを追加するには、左側でパネルをクリックし、ツールパネルウィンドウに追加アイコン をクリックします。
独自のパネルを作成するには、右側のパネルを追加アイコン をクリックします。パネルに名前を付け、「保存」をクリックします。
パネルにツールを追加するには、右側でパネルを選択し、左側でツールを選択して、ツールパネルウィンドウに追加アイコン をクリックします。
パネルからツールを削除するには、目的のアイコンを選択し、削除アイコン をクリックします。
ツールまたはパネルの位置を変更するには、右側でツールまたはパネルを選択し、上向き矢印 または下向き矢印 のアイコンをクリックします。
ツールをグループ分けする水平線を追加するには、区切り線を追加アイコン をクリックします。
説明またはパネル名を編集するには、編集対象を選択して、編集アイコン をクリックします。
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ツールセットが完成したら、「保存」をクリックし、名前を入力して、「保存」をもう一度クリックします。
ツールセットの編集、削除、名前の変更または共有
ツールセットの編集、名前の変更、コピー、削除、並べ替えまたは共有を行うには、ツールセットを管理ダイアログボックスを使用します。一覧内でツールセットを上または下に移動して、カスタマイズメニューに表示される順序を指定できます。「取り込み」および「書き出し」オプションを使用して、ツールセットを自分のワークグループで共有できます。
カスタマイズ/ツールセットを管理を選択します。
ナビゲーションパネル
ナビゲーションパネルは、様々なナビゲーションパネルを表示できるワークスペース内の領域です。様々な機能ツールがナビゲーションパネルに表示できます。例えば、ページサムネールパネルには各ページのサムネール画像が表示され、サムネールをクリックすると文書内のそのページが開きます。
PDF を開いたとき、デフォルトではナビゲーションパネルは閉じています。作業エリアの左側に並んだボタン(ページサムネールボタン やしおりパネルボタン )を使用すると、様々なパネルにアクセスできます。Acrobat が起動していても PDF が開かれていないときは、ナビゲーションパネルウィンドウは表示されません。
ナビゲーションパネルの表示と非表示の切り替え
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ナビゲーションパネルを開くには、次のいずれかの操作をおこないます。
作業エリアの左端に表示されているいずれかのパネルボタンをクリックします。
表示/表示切り替え/ナビゲーションパネル/ナビゲーションパネルを表示を選択します。
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ナビゲーションパネルを閉じるには、次のいずれかの操作をおこないます。
ナビゲーションパネルで現在開いているパネルのボタンをクリックします。
表示/表示切り替え/ナビゲーションパネル/ナビゲーションパネルを非表示を選択します。
PDF の作成者は一部のナビゲーションパネルの内容を調整できるので、それらのパネルを空にすることもできます。
ナビゲーションパネルの表示領域の変更
しおりなどのすべてのナビゲーションパネルは作業エリアの左側に縦方向に表示されます。
ナビゲーションパネルの幅を変更するには、右側の境界線をドラッグします。
異なるパネルを表示するには、ナビゲーションパネルの左側で、パネルのボタンをクリックします。
ナビゲーションパネルのオプション
すべてのナビゲーションパネルの左上隅には、オプションメニュー が表示されます。これらのメニューで使用できるコマンドは、メニュー別に異なります。
一部のパネルでは、そのパネル内の項目を操作するためのボタンも表示されます。このように、パネルによってこれらのボタンは異なり、ボタンが何も表示されないパネルもあります。
文書メッセージバー
文書メッセージバーは、特定の種類の PDF でのみ表示されます。通常、PDF フォーム、署名またはレビュー用に送信された PDF、特別な権限またはセキュリティ制限付きの PDF、または PDF/A 規格に準拠する PDF を開くと、文書メッセージバーが表示されます。文書メッセージバーは、ツールバーエリアの直下に表示されます。文書メッセージバーの表示と非表示を切り替えるには、作業エリアの左側にある ボタンをクリックします。このボタンはメッセージバーの種類によって異なります。
文書メッセージバーには、進行手順やタスクに関連する特別なボタンなどの情報が表示されます。文書メッセージバーは、フォーム用は紫、レビュー用またはセキュリティ警告用は黄色、証明済み PDF、PDF ポートフォリオ、またはパスワードセキュリティや文書に関する制限が設定された PDF を表す場合は青、というように色分けされます。
環境設定
環境設定ダイアログボックスでは、表示、ツール、変換、署名、パフォーマンスに関する設定など、プログラムに関する様々な設定をおこなうことができます。一度おこなった環境設定は、変更するまで有効です。
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編集/環境設定(Windows)または Acrobat/Adobe Reader/環境設定(Mac OS)を選択します。
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「分類」から、変更する環境設定の種類を選択します。
環境設定の復元(作り直し)
「Acrobat 環境設定」フォルダーの復元(Windows)
環境設定の破壊の原因となった問題を取り除くには、「Acrobat 環境設定」フォルダーを復元します。ほとんどの Acrobat 環境設定はレジストリ内に保存されますが、多くの環境設定の問題は、このフォルダー内のファイルベースの環境設定によって生じています。
この解決策により、コラボレーション、JavaScript、セキュリティ、スタンプ、カラーマネジメント、自動入力、Web Capture、Updater のカスタム設定が削除されます。
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Acrobat を終了します。
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Windows エクスプローラーで、「環境設定」フォルダーに移動します。
(Windows 7 または Vista)C:¥Users¥[username]¥AppData¥Roaming¥Adobe¥Acrobat¥[version]
(Windows XP)C:¥Documents and Settings¥[username]¥Application Data¥Adobe¥Acrobat¥[version]
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「環境設定」フォルダーを別の場所に移動します(例えば、C:¥Temp)。
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Acrobat を再起動します。
「Acrobat 環境設定」フォルダーを復元した後も問題が発生する場合は、その問題は「環境設定」フォルダーとは無関係です。カスタム設定を戻すには、手順 2 で移動したフォルダーを元の場所に戻します。次に、「すべてはい」をクリックして、新しい環境設定フォルダーを置き換えます。
「Acrobat 環境設定」ファイルの復元(Mac OS)
環境設定の破壊の原因となった問題を取り除くには、「Acrobat 環境設定」ファイルを復元します。
Acrobat 環境設定ファイルを作り直すと、設定がデフォルトの状態に戻ります。
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Acrobat を終了します。
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次のファイルをユーザ/[Username]/ライブラリ/環境設定フォルダーからデスクトップにドラッグします。
Acrobat WebCapture Cookies
com.adobe.Acrobat.Pro.plist または com.adobe.Acrobat.Pro_x86_9.0.plist
Acrobat Distiller Prefs および com.adobe.Acrobat.Pro.plist(Distiller でのトラブルシューティングの場合)
フォーム(MRUFormsList)、コラボレーション(OfflineDocs)、カラー設定(AcrobatColor Settings.csf)用の環境設定を含む、Acrobat フォルダー
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Acrobat を再起動します。
「Acrobat 環境設定」ファイルを復元した後も問題が発生する場合は、その問題は「環境設定」ファイルとは無関係です。カスタム設定を戻すには、手順 2 で移動したファイルを元の場所に戻します。次に、「‘[ファイル名]’という名前のより新しい項目がすでにこの場所にあります。現在移動中のより古い項目で置き換えますか」という警告に対して「OK」をクリックします。