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Adobe RoboHelp を使用した PDF のカスタマイズ

Adobe RoboHelp を使用して、PDF 出力をカスタマイズする方法について説明します。

PDF 出力は書籍の一般的な構造に従っているため、次の要素で構成されています。

  • 前付:前付には、表紙、目次、その他のページ(概要、序文、図表目次、命名規則など)が含まれています。
  • :章は、目次で指定されている順序で配置された個々のトピックです。
  • 後付:後付には、索引、用語集、参考文献、付録、裏表紙が含まれています。

上記の項目に加えて、ページのサイズ(インチまたはセンチメートル)、左右の余白、左右のページで異なるレイアウト、各ページのヘッダーとフッターなどを設定できます。

視覚的な要素以外にも、パスワード、透かし、画像圧縮、フォント埋め込みなどの設定を指定できます。

目次

目次では、PDF の構造が定義されています。 RoboHelp の目次には、オンライン形式と書籍形式の 2 種類があります。オンラインヘルプで目次を使用する場合、トピックのコンテンツは章形式でのみ表示されます。 前付と後付を使用するには、書籍形式の目次を使用する必要があります。

書籍形式の目次の仕組みについては、「目次の作成と管理」を参照してください。

スタイルシート

コンテンツのスタイル設定には、CSS(カスケーディングスタイルシート)が使用されます。CSS をトピックに関連付けることができます。

注意:

トピックには、あらゆるスタイルシートを設定できます。 PDF の生成時には、すべてのスタイルシートが結合されます。 

例えば、トピック A とトピック B にスタイルシート topic_a.css と topic_b.css が設定されている状態で PDF を生成すると、トピック A とトピック B の両方では、topic_a と topic_b の CSS が結合されます。

book.css

目次、索引、用語集が PDF に自動で生成されます。 独自のスタイルを定義して、ページの見た目をカスタマイズできます。book.css ではクラス名を使用できます。

このファイルを取得するには、新しいプロジェクトを作成し、そのプロジェクトからファイルを抽出します。

book.css のスタイル
book.css ファイルのスタイルを表示

必要に応じて、book.css からクラス名をコピーして、独自のスタイルシートファイルに結合できます。各クラスの詳細については、「前付」セクションと「後付」セクションで確認できます。

「クラス」セクション
使用可能なクラス名を表示

PDF 出力プリセット

PDF 出力プリセットには、PDF に関するあらゆる項目がまとめられています。 目次を選択し、コンテンツ固有の設定をセクションごとに指定して、多岐にわたる PDF 設定を定義します。詳細については、「PDF 出力の生成」を参照してください。

前付

前付には、以下のページが含まれています。ブックの目次でページを指定して、順序を決定できます。

表紙

表紙は通常、PDF の最初のページです。標準のトピックとして作成したページを、表紙として目次に追加します。

目次ページ

プロジェクトの目次には、前付の一部として目次ページを含めることができます。 目次ページを含める場合、出力プリセットで指定したプロジェクトの目次に基づいて、目次ページが生成されます。 

ページのレイアウトは変更されません(次の図を参照)。プロジェクトの目次のプロパティパネルで、ページのタイトルを定義できます。定義した後で、book.css内で目次ページに対して定義されているクラスに基づいて、コンテンツのスタイルを設定できます。  

目次の階層は、出力プリセットの「レイアウト」タブで選択したオプションに基づいています。

目次の構造
「レイアウト」タブでの目次の構造を表示

見出しレベルを選択すると、階層は最大で 6 つのレベルになります。 「章」オプションと「トピックタイトル」オプションが選択されている場合、階層は 2 つのレベルに限定されます。 

次の図は、スタイル設定に役立つクラスの関連付けの詳細を示しています。

クラスの関連付けの詳細
クラスの関連付けの詳細を表示

次の図は、スタイル設定に役立つクラスの関連付けの詳細を示しています。

番号 クラス
1 div.pdf-toc-body 
2 h1.pdf-toc-title 
3 a.pdf-toc-level-1 
4 a.pdf-toc-level-2 

 

その他のページ

トピックを「その他のページ」として前付に自由に追加できます。例えば、章が始まる前の部分に、要約や序文などのページを追加できます。 

注意:

生成された目次にページを表示しない場合は、プロジェクトの目次のトピックに対して、「出力で非表示」オプションを有効にします。

出力を非表示
ページを非表示にする


プロジェクトの目次では、前付と後付の間に階層化されたセクションとトピックを作成できます。 

最上位のセクションとトピックがすべて章になります。子のトピックとセクションはすべて結合されて、ページのフラットリストになります

出力プリセットの「レイアウト」セクションには、新規ページで章を開始する方法を管理するためのさまざまなオプションがあります。

ページの開始
章を開始するためのオプション

後付

後付には以下のページが含まれます。ブックの目次でこれらのページを指定し、順序を決定できます。

索引ページ

プロジェクトの目次に、後付の一部として索引ページを挿入できます。プロジェクトで定義されている索引データに基づいて、索引ページが生成されます。 ページのレイアウトは変更されません(次の図を参照)。 

プロジェクトの目次の「プロパティ」パネルで、ページタイトルを定義できます。

ページレイアウト
ページレイアウトを表示

book.css内で索引ページに対して定義されているクラスに基づいて、コンテンツのスタイルを設定できます。 次の図は、スタイル設定に役立つクラスの関連付けの詳細を示しています。

番号 クラス
1 div.book-idx-body 
2 h1.book-idx-title 
3 div.book-idx-unit 
4 div.book-idx-child 
5 p.book-idx-keyword 
6 a.book-idx-link 
7  span.book-idx-name

 

用語集ページ

プロジェクトの目次に、後付の一部として用語集ページを追加できます。出力プリセットで指定したプロジェクト用語集ファイルに基づいて、用語集ページが生成されます。ページのレイアウトは変更されません(次の図を参照)。 

プロジェクトの目次の「プロパティ」パネルでも、ページタイトルを定義できます。book.css内で用語集ページに対して定義されているクラスに基づいて、コンテンツのスタイルを設定できます。 

用語集ページ
用語集ページの表示

次の表は、スタイル設定に役立つクラスの関連付けの詳細を示しています。

番号 クラス
1 div.book-glo-body 
2 h1.book-glo-title 
3 div.book-glo-unit 
4 dp.book-glo-term 
5 p.book-glo-definition 

 

その他のページ

トピックを「その他のページ」として後付に自由に追加できます(例:参考文献や付録など)。上記で説明したように、出力プリセットの後付のページに対して定義された関連するスタイルシートを使用すると、これらのページのスタイルを設定できます。

注意:

生成された目次にページを表示しない場合は、プロジェクトの目次のトピックに対して、「出力で非表示」オプションを有効にします。

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