プロジェクトのオーサリングウィンドウで、標準ツールバーの右上隅に表示されているクイック生成アイコン()をクリックします。
ここでは、PDF 出力を RoboHelp で生成する方法について説明します。 PDF は、出力の印刷と保存をローカルで行い、オンフラインで使用するために適した出力形式です。
PDF 出力を生成すると、複数のユーザーにプロジェクトの出力を配信することができます。Adobe が提供する PDF(Portable Document Format)は、コンテンツの表示、共有、印刷を行うための共通ファイル形式です。 PDF には、様々なアプリケーションやプラットフォームで作成されたコンテンツのフォント、画像、レイアウトが保存されます。 PDF はサイズが小さく、リンクを使用して簡単にナビゲーションできるため、効率的に印刷ワークフローを実行することができます。
PDF 出力を生成するには、Java Runtime Environment(JRE)が必要です。コンピューターで PDF ファイルを表示するには、PDF リーダーが必要です。 詳しくは、RoboHelp 必要システム構成を参照してください。
RoboHelp プロジェクトの出力を生成するには、最初に出力プリセットを作成してから、その出力プリセットの各種設定を構成する必要があります。 PDF 出力プリセットを構成するには、以下の設定を使用します。
出力パス、言語など、基本的な出力設定を指定するには、以下のオプションを使用します。
出力パス:出力の場所を指定します。場所を選択するには、 をクリックします。出力パスがプロジェクトフォルダーのパスに含まれていないことを確認します。
プロジェクトに対する相対パスとして出力パスを保存:有効にして出力パスを参照すると、出力へのパスは絶対パスではなく相対パスになります。
言語:このドロップダウンリストを使用して言語を指定します。選択した言語は、出力内のインデックス、用語集、ハイフネーションルールのラベルに使用されます。ハイフンは、次の行に折り返せるように単語を区切ります。プロジェクト設定で指定した言語を変更する場合に、この設定を指定します。
生成後スクリプト:出力生成後にカスタムスクリプトを実行するには、ドロップダウンリストからスクリプトの .js ファイルを選択します。リストに表示される .js ファイルは、RoboHelp アプリデータのスクリプトフォルダに格納されています。
以下のオプションを使用して、目次、参照先トピック、条件式、変数セット、および展開テキストやドロップダウンテキストなど、コンテンツ関連の出力設定を指定します。
目次:出力に含める目次を選択する場合は、このドロップダウンリストを使用します。このドロップダウンリストには、プロジェクトで使用可能な目次が表示されます。 デフォルトでは、このドロップダウンリストの最初の目次が選択されます。
選択された目次にあるファイルとその参照のセットが、生成された出力に表示されます。前付、後付などの書籍関連機能については、「目次の作成と管理」を参照してください。
参照トピックをすべて含める:目次には含まれていないものの、目次のトピックで参照されているトピックを含めます。 このオプションの選択を解除すると、Word ドキュメント出力で参照されるトピックが除外されます。参照されるすべてのトピックがグループ化され、最後に追加されます。
条件式:出力の条件式を指定する場合は、このドロップダウンリストを使用します。この設定を使用すると、目的の出力タイプや対象ユーザーに応じて、出力内に表示するコンテンツと出力から除外するコンテンツを簡単に指定することができます。選択した条件式を編集するには、をクリックします。条件式を指定しない場合は、ドロップダウンリストで「なし」を選択します。
変数セット:該当する出力で使用する変数セットを指定する場合は、このドロップダウンリストを使用します。プロジェクトのデフォルトの変数セットを使用する場合は、このドロップダウンリストで <デフォルトの変数セット> を選択します。変数セットにより、出力方法に応じて変数を使用することができます。 例えば、顧客と内部ユーザーとで異なる変数セットを使用して出力を生成できます。
展開テキストを含める:PDF 出力に展開テキストを含めるには、このオプションを選択します。このオプションを選択しないと、展開テキストのタイトルのみが出力に含められます。このオプションを選択すると、生成された PDF において、展開テキストは展開された形式で表示されます。
ドロップダウンテキストを含める:PDF 出力にドロップダウンテキストを含めるには、このオプションを選択します。このオプションを選択しないと、ドロップダウンテキストのタイトルのみが出力に含められます。このオプションを選択すると、生成された PDF には、ドロップダウンテキストが表示されます。
タイトル、作成者、件名、キーワードなどのメタデータオプションが、最終的な PDF 出力に含められます。
タイトル:公開する PDF 出力のタイトルを入力します。
タイトル内で変数を使用することができます。タイトル内で変数を使用するには、Ctrl + 1 を押して、ドロップダウンリストで変数を選択して Enter キーを押します。「コンテンツ」タブ/「変数セット」フィールドで設定された変数を選択すると、出力の生成時に、その変数の値が変数セットから取得されます。
作成者:PDF 出力の作成者の名前を指定します。
件名:PDF 出力の説明を指定します。
キーワード:PDF 出力に関連するキーワードのリストを指定します。
ヘッダー、フッター、スタイル設定などの特定のコンテンツを適用するには、以下のオプションを使用します。
マスターページ:このオプションを選択すると、出力内のすべてのトピックに同じマスターページを適用できます。例えば、ヘッダーの内容、フッターの内容、スタイル設定などがあります。
個別のマスターページを指定する:出力内の章とトピック、目次、索引、用語集、前付のトピック、後付のトピックに対して異なるヘッダーとフッターを割り当てるために複数のマスターページを関連付けるには、このオプションを選択します。
最初のページ:最初のページのマスターページを指定します。
すべてのページに適用:偶数ページと奇数ページに最初のページで選択したマスターページを適用するには、このオプションを選択します。偶数ページと奇数ページに別々のマスターページを適用する場合は、このオプションの選択を解除します。
偶数ページ:偶数ページで使用するマスターページを指定します。
奇数ページ:奇数ページで使用するマスターページを指定します。
以下のすべてのパーツに適用:このオプションをクリックすると、以下の他のパーツに同じマスターページが適用されます。
前付と後付のマスターページは、その中の索引、用語集、または表紙には適用されません。それらのマスターページは、それぞれのセクションのトピックに対してのみ使用されます。
個別のマスターページを指定するフィールドを選択していない場合、共通マスターページフィールドで選択されているマスターページに適用される一般的なヘッダーとフッターの設定が表紙を除くすべてのページに適用されます。
ページの仕様(サイズ、方向、余白の設定など)を指定するには、以下のオプションを使用します。
ページサイズ:出力に適したページサイズを選択するには、このドロップダウンリストを使用します。A4、A3、レターサイズなどのオプションを選択することができます。 「カスタム」を選択すると、ページの幅と高さを任意の値 (mm (ミリメートル)、px (ピクセル)、in (インチ)、cm (センチメートル)、pt (ポイント)) で指定することができます。デフォルトでは、RoboHelp はミリメートルを使用します。
方向:ページの向きを選択します (縦または横)。
ページ余白:ページの余白 (mm (ミリメートル)、px (ピクセル)、in (インチ)、cm (センチメートル)、pt (ポイント))を指定します。 をクリックすると、4 辺すべてに異なる余白が設定でき、
をクリックすると、4 辺すべてに同じ余白を適用します。
:ページ上部の余白を指定します。
:ページ左側の余白を指定します。
:ページ下部の余白を指定します。
:ページ右側の余白を指定します。
ページの表示:PDF ドキュメントの特定の初期ビューを設定し、ドキュメントを開いたときの表示方法を指定するには、以下のオプションを選択します。この設定が適用されるかどうかは、PDF ビューアーによります。
ズーム:ドキュメントを開いたときの表示方法を決定するページビューのサイズを変更するには、以下のオプションを選択します。
新しいページでトピックごとに開始:各トピックをドキュメントの新しいページで開始する場合、このオプションを選択します。
章を開始するページ:章を開始するページを新しいページ、奇数ページ、または偶数ページから選択できます。
目次構造
次のオプションを使用して、詳細な印刷オプションを指定します。
アクセス可能な (タグ付き) PDF を作成する:このオプションを選択すると、タグ付き PDF が生成されます。これによりスクリーンリーダーが、文書、ハイパーリンク、ブックマークなどを読み取るようになるため、移動しやすくなります。例えば、表にタグが付いた場合、スクリーンリーダーは行やテキストだけでなく、表を読み取っていることを認識できます。
目次に含まれる PDF の結合:既存の PDF を目次に追加して出力に結合するには、このオプションを選択します。PDF は、目次に表示される場所に挿入され、それに応じてページがインクリメントされます。
安全な PDF を作成:パスワードで保護された PDF を作成するには、このオプションを選択します。有効にした場合、エンドユーザーは、テキストボックスにパスワードを入力するように求められます。
使用フォントを埋め込む:エンドユーザーのコンピューターにインストールされていない可能性のあるフォントを使用する場合に、このオプションを選択します。PDF 出力で使用するフォントは、出力を生成するコンピューターにインストールする必要があります。このオプションを選択すると、使用されているフォントが PDF に埋め込まれ、フォントがこれらのコンピューターにインストールされていなくても、PDF が意図したとおりに表示されます。
マルチメディアファイルを埋め込む:ビデオやその他のマルチメディアファイルを出力に埋め込むには、このオプションを選択します。
開く PDF に安全でない可能性があるアクティブコンテンツ(埋め込まれたマルチメディアの再生、URL アクセスなど)がある場合、セキュリティ警告が表示されます。信頼できる送信者だとわかっている場合、「許可」をクリックして外部コンテンツをダウンロードします。
JavaScript を有効にする:PDF 出力を生成するために使用できる JavaScript コードがある場合は、このオプションを有効にします。
自動ハイフネーションを使用:自動ハイフネーションを有効にすると、行の末尾の単語が文法的に正しい位置で分割されます。
PDF サイズを最適化するためにイメージ圧縮を使用する:画像のサイズを圧縮 / 縮小する場合は、このオプションを選択します。プロジェクトに大容量の画像が多い場合、PDF のサイズを大幅に縮小できます。ただし、圧縮を使用するとイメージの品質が低下します。
カスタム解像度を使用する(ピクセル / インチ):HTML ページでは、エレメントの高さと幅はピクセル単位で計算され、PDF の場合はインチ単位で測定されます。デフォルトでは、96 ピクセルは 1 インチに変換されます。この解像度を変更する場合は、この設定を使用します。大きい値を設定すると、1 インチあたりにより多くのコンテンツが収まり、PDF では小さく見えます。小さい値を設定すると、その逆になります。
透かしを使用する:このオプションを選択すると、出力に透かしを入れることができます。大文字と小文字を自由に組み合わせて、テキストボックスに新しい文字列を入力することができます。
出力は、FTP、SFTP またはファイルシステムに公開できます。出力を公開できるようにするには、まず適切なサーバータイプ用の公開プロファイルを設定します。詳しくは、「FTP、SFTP またはファイルシステム用の公開プロファイルの設定」を参照してください。
公開プロファイルを保存すると、 RoboHelp の公開タブにプロファイルが表示されます。 出力を公開するには、該当する公開プロファイルを選択し、 をクリックします。
初期設定では、選択された公開プロファイルを使用して公開されるのは、前回の公開以降に変更されたファイルのみです。
すべてのファイルを公開するには、「すべてを再公開」を選択し、をクリックします。公開ログを表示するには、出力プリセットパネルで、該当する出力プリセットについて
/「公開ログを表示する」を選択します。
プロジェクトのオーサリングウィンドウで、標準ツールバーの右上隅に表示されているクイック生成アイコン()をクリックします。
クイック生成ダイアログボックスで、PDF 出力プリセットを選択します。
設定を構成するには、以下に示すいずれかの操作を実行します。
出力ビューが表示されます。
出力ツールバーで、「出力プリセット」をクリックします。 出力プリセットパネルで、以下に示すいずれかの操作を実行します。
出力設定の構成方法については、「PDF 出力プリセットの設定」を参照してください。
出力ビューの標準ツールバーの左上隅に表示されている保存アイコン()をクリックして、設定を保存します。
出力プリセットパネルのプリセットを生成アイコン()をクリックします。
次に、出力プリセットパネルで、選択した出力プリセットの横に表示されているプログレスバーを確認します。出力の生成が完了すると、画面の右下隅に成功ダイアログボックスが表示されます。
出力の生成が完了したら、出力プリセットパネルの をクリックして出力を表示します。
オーサリングウィンドウで出力を生成することもできます。 その場合は、ツールバーでクイック生成アイコン()をクリックし、目的の出力プリセットを選択して「生成」をクリックします。
次に、クイック生成ダイアログボックスのプログレスバーを確認します。出力の生成が完了したら、出力プリセットの横に表示されている をクリックして出力を表示します。出力の生成が失敗した場合は、選択した出力プリセットの横に表示されている
をクリックしてエラーログを確認します。
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