PDF でのビデオ、オーディオ、マルチメディアの再生

ビデオファイルまたはサウンドファイルを再生するには、手のひらツールまたは選択ツールを使用します。ポインターを再生領域に合わせると、ポインターは再生モードアイコン に切り替わります。

PDF からのマルチメディアの保存（Windows）

PDF のマルチメディアファイルを右クリックし、「名前を付けてオーディオを保存」または「名前を付けてビデオを保存」を選択してファイルを保存します。

サポート対象マルチメディアファイル

Adobe Acrobat、Adobe Acrobat Reader またはそれ以前のバージョンを使用して作成された PDF では、以下の形式のマルチメディアがサポートされます。

H.264 圧縮を使用する MP3、MP4、MOV、M4V、3GP、および 3G2 ビデオファイル。H.264 圧縮を使用するファイルを再生するために、H.264 コーデックがコンピューターにインストールされている必要があります。

MP3 および MP4

マルチメディアファイルを、ページ上で再生することや、リンク、しおり、フォームフィールドまたはページアクションから呼び出すことができます。各ファイルには、メディアのアクティベートに使用できる再生領域があります。再生領域は通常、PDF ページに画像または四角形として表示されますが、非表示にすることもできます。 

Acrobat および Reader では、QuickTime、MPEG、ASF、RAM、Windows® Media ファイルなど、旧バージョンの Acrobat で作成された、従来形式のマルチメディアファイルを再生できます。ただし、Acrobat および Reader X を使用して従来形式のマルチメディアファイルを作成することはできません。

マルチメディアの環境設定

次の 2 種類の PDF ファイルについて、マルチメディア環境設定を行う必要があります。

• Acrobat 8 以前のバージョンで作成された PDF ファイル。

• 組み込みのメディアプレーヤーではなく、プラグインまたは外部プレーヤーでの再生が必要なマルチメディアコンテンツを含む PDF ファイル。

これらのファイルを再生するには、メディアプレーヤーを指定する必要があります。

これを行うには、Ctrl + K（Windows）または Command + K（macOS）を押して、「環境設定」を開きます。マルチメディア（従来形式）／プレーヤーのオプションを選択します。

従来形式のメディアコンテンツを実行するプレーヤー（QuickTime、Adobe Player、Windows Media Player または Windows 組み込みプレーヤー）を選択します。

メディアの再生時に、サブタイトルや副音声などの利用可能な特殊機能を表示するかどうかを指定します。複数の言語が使用できる場合に優先するメディアの言語を指定することもできます。

外部プレーヤーの管理

Acrobat および Reader には、オーディオ、ビデオ、またはプレーヤーやプラグインなどの外部リソースを必要とする従来形式のマルチメディアコンテンツなど、ほとんどのマルチメディアファイルを再生できるメディアプレーヤーが内蔵されています。 

Adobe Acrobat または Adobe Acrobat Reader でサポートされているマルチメディアファイルを確認できます。

マルチメディアの信頼性 (従来形式)

Acrobat および Reader 10.1.1 以前では、マルチメディアの信頼性の環境設定を使用して、PDF 文書に埋め込まれたマルチメディアファイルの再生方法を制御できます。自分または信頼できる人が承認した、信頼できる文書でのみマルチメディアを再生することを選択することで、プログラム、マクロ、ウイルスなどからコンピューターが損傷を受けるリスクを軽減できます。

信頼できる文書と作成者の一覧は表示されず、内部的に保存されています。証明済み文書をこの一覧に追加すると、証明済み文書と作成者の証明書が両方とも信頼済み文書の一覧に追加されます。この作成者によって証明されたすべての文書は信頼されていると見なされます。また、信頼済み証明書の一覧にある作成者が作成した PDF も信頼済み文書として扱われることに注意してください。

Ctrl + K（Windows）または Command + K（macOS）を押して「環境設定」を開きます。右パネルから「マルチメディアの信頼性（従来方式）」オプションを選択します。

信頼済み文書に関する権限を設定するか、その他の（信頼済みでない）文書に関する権限を設定するかを選択します。

信頼性管理オプション

このオプションを選択すると、メディアクリップを再生できます。選択した場合、特定のプレーヤーの権限設定を変更できます。また、再生時のメディアの外観を指定するオプションが有効になります。

一覧からプレーヤーを選択し、メニューから次のいずれかのオプションを選択します。

• 常時：ユーザーの確認なしでプレーヤーの使用を許可します。
• 許可しない：プレーヤーの使用を許可しません。
  
• 確認する：プレーヤーを使用するかどうかをユーザーに確認します。このオプションを選択してプレーヤーで特定文書のメディアの再生を許可した場合、その文書は信頼済み文書になります。
  

タイトルバーのないビデオを実行する場合は、このオプションを選択します。タイトルや閉じるボタンは表示されません。

フローティングウィンドウでビデオを再生するときにタイトルバーを表示するには、このオプションを選択します。

ビデオの再生時に自動的にフルスクリーンモードで再生します。フルスクリーン表示は、エンドユーザーのセキュリティ設定と矛盾する場合があります。

信頼済み文書と作成者の現在の一覧を削除します。このオプションを使用すると、以前信頼済みだった文書や以前信頼済みだった作成者が作成した文書に含まれるメディアが再生されなくなります。このオプションは、マルチメディアを含む PDF が開いている場合にのみ有効です。