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出力プレビューダイアログボックスについて
出力プレビューダイアログボックスには、様々な条件で PDF がどのように表示されるかをシミュレートするのに役立つツールやコントロールが用意されています。ダイアログボックスの上部には、文書をプレビューするためのコントロールがいくつかあります。「プレビュー」では、色分解とカラー警告の表示を切り替えることができます。「色分解」を選択すると、ダイアログボックスの下半分にファイル内のインキに関する情報と、インキ総使用量のコントロールが表示されます。「カラー警告」を選択すると、色分解セクションが警告セクションに変わり、インキ警告コントロールに関する情報が表示されます。出力プレビューダイアログボックスで指定したプレビュー設定は、開いている文書にすぐ反映されます。
出力プレビューダイアログボックスの「プレビュー」セクションからオブジェクトインスペクターにアクセスし、文書の内容を検査することもできます。詳しくは、PDF 文書のコンテンツに関する情報の表示を参照してください。
また、出力プレビューからは、インキのすべての機能にもアクセスでき、印刷とプレビューの両方で特色インキの再マッピングができます。プレビュー用のインキのマッピングは、出力プレビューダイアログボックスが開いているときにのみ適用されます。
カラーマネジメントシステム(CMS)の正しく調整された ICC プロファイルでモニターを調整している場合は、画面上に表示される色分解プレビューの色が、最終的な出力結果により近くなります。
出力プレビューダイアログボックスの表示
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右側のウィンドウで「出力プレビュー」を選択します。
シミュレーションプロファイルとプレビューオプションの選択
文書が印刷時にどのように表示されるかをシミュレートするために既存のプロファイルを選択します。
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出力プレビューダイアログボックスで、「シミュレーションプロファイル」からオプションを選択します。
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次のいずれかのオプションを選択します。
オーバープリントをシミュレート
色分解された出力でのカラーのブレンドとオーバープリントをシミュレートします。
黒インキのシミュレート
シミュレーションプロファイルでの黒の指定に基づいて、黒および暗いカラーをシミュレートします。プロファイルで指定されていない場合、黒はモニターで描画できる最も暗いカラーにマッピングされます。
紙色のシミュレート
紙色の上に印刷した場合にカラーがどのように見えるかをシミュレートします。このオプションの選択を解除すると、紙色はモニターの白になります。
ページの背景色を設定
ページの色を表示します。カラースウォッチをクリックして、色を選択します。
変換元のカラースペースでの表示または特定の要素のプレビュー
プレビューに表示するカラーを制限できます。ベタ塗りオブジェクト、画像、スムーズシェード、テキスト、ラインアートなど、特定のエレメントタイプを表示することもできます。ソースカラースペースを選択すると、カラースペース内のオブジェクトのみが表示されます。カラーを制限すると、例えばページに RGB カラーが含まれているかどうか、またはどこで特色が使用されているかなどを確認できるので便利です。
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出力プレビューダイアログボックスで、表示メニューから使用可能なオプションのいずれかを選択します。
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「アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズを表示」を選択して、定義したページボックスをプレビューします。ページボックスの定義については、ページボックスを設定ダイアログボックスについてを参照してください。
色分解のプレビュー
分版とインキ総使用量をプレビューし、印刷物が必要条件を確実に満たすことを確認できます。モニターで色分解を表示すれば、分版を印刷しなくても問題を検出できますが、トラッピング、膜面のオプション、トンボ類、ハーフトーンスクリーンや解像度はプレビューされません。このような設定については、インテグラル校正またはオーバーレイ校正を使用して印刷・出力会社で検証することをお勧めします。
非表示のレイヤーのオブジェクトは、モニター上ではプレビューできません。
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出力プレビューダイアログボックスで、プレビューメニューの「色分解」を選択します。
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次のいずれかの操作をおこないます。
分版を表示するには、各分版名の左側にある空のボックスを選択します。各分版が対応したカラーで表示されます。
分版を非表示にするには、分版名の左側にあるボックスの選択をオフにします。
すべてのプロセスカラーまたはすべての特色の版を一度に表示するには、「プロセス版」または「特色版」のボックスを選択します。
注意:単一のプロセス版または特色版は墨版として表示されます。これによって、黄色などの明るい色の版にあるオブジェクトがより見やすくなります。
インキ総量の確認
使用するインキが多すぎると用紙が濡れた状態になり、乾燥上の問題が起こったり、文書のカラー特性が変化したりします。「領域全体をカバー」では、使用するすべてのインキの割合の合計を指定します。例えば、280 はインキ総使用量 280% を意味します。60C、60M、60Y および 100K のような場合がインキ総使用量 280% に当たります。印刷・出力会社に、使用する印刷機で許容されるインキの最大使用量を問い合わせてください。その後、文書をプレビューし、インキの総使用量が印刷機の制限を超える領域を確認します。問題を見つけた場合は、その領域を Alt キー(Windows)または Option キー(Mac)を押しながらクリックしてコメントを挿入できます。コメントには、インキ総量の詳細が事前入力されます。
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出力プレビューダイアログボックスで、プレビューメニューの「色分解」を選択します。
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以下のいずれかの操作を行います。
サンプルのサイズを設定するには、「サンプルサイズ」リストからオプションを選択します。「指定したピクセル」はクリックするピクセルの値を指定します。「3 ピクセル四方の平均」および「5 ピクセル四方の平均」を選択すると、クリックした領域内での指定したピクセル数の平均値が指定されます。サンプルサイズは、「領域全体をカバー」警告には影響しません。影響するのは、各版の横に表示されるパーセンテージだけです。
文書全体の総量を確認するには、「領域全体をカバー」を選択し、ポップアップメニューから数値を選択するか、割合の値をボックスに入力します。インキ総量が入力した割合を超えている領域がハイライト表示されます。ハイライト表示の色を変更するには、カラースウォッチをクリックして新しい色を選択します。
指定領域の総量を確認するには、文書ウィンドウ上の領域にポインターを置きます。インキ総量の割合は、インキリストの各インキ名の横に表示されます。
注意:「インキ」を使用して一部の特色をプロセスカラーに変換すると、インキ総量を調整できます。
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問題を記録するには、その領域を Alt キー(Windows)または Option キー(Mac)を押しながらクリックします。インキ総量の割合を含むコメントが挿入されます。
背景色の設定
カラー紙に文書がどのように印刷されるのかをシミュレートすることができます。
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出力プレビューダイアログボックスで、プレビューメニューの「色分解」を選択します。
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ダイアログボックス上部の「ページの背景色を設定」オプションを選択し、色を選択します。
カラー警告の表示
出力の問題は、使用する印刷機で文書のカラーを再現できない場合や、誤って文字にリッチブラックを使用した場合に発生します。PDF をハイエンド出力に送る前にこのようなカラー上の問題を診断するには、出力プレビューダイアログボックスの各種カラー警告を使用します。警告の原因となった領域のピクセルが、警告カラーで表示されます。警告カラーには、警告の種類の横のカラースウォッチで指定した色が使用されます。
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出力プレビューダイアログボックスで、プレビューメニューの「カラー警告」を選択します。
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次のいずれか、または両方のオプションを選択します。
オーバープリントを表示
色分解された出力で、オーバープリントがページのどこに表示されるかを示します。印刷の詳細設定ダイアログボックスのカラーパネルで「オーバープリントをシミュレート」を選択すると、コンポジット印刷デバイスに出力したときのオーバープリントの効果も確認できます。このオプションは、色分解の校正で役立ちます。
複数の不透明なカラーが重なり合っている場合、デフォルトでは一番上のカラー以外は色抜きになり、一番上のカラーがその下にある領域全体に印刷されます。オーバープリントによって重なり合う最上位の印刷インキを透明化し、その下のインキを表示することができます。透明化の度合いは、使用するインキ、用紙、印刷方法によって異なります。
リッチブラック
リッチブラックとして印刷される領域を示します。リッチブラックは、プロセスカラーのブラック(K)にカラーインキを混合して不透明度を上げたものです。テキストをグレーではなくブラックに表示するには黒の濃度を上げる必要があるため、リッチブラックは広い領域で使用されます。
「リッチブラックのしきい値」のパーセンテージを入力し、コンテンツをリッチブラックであると診断できるブラックの最小パーセンテージを定義します。この警告のリッチブラックは、ブラックの(カットオフ値に基づいた)パーセンテージであり、ゼロ以外の任意の C、M、または Y の値です。
注意:プレビューで使用される警告カラーを変更するには、スウォッチカラーピッカーからカラーを選択します。
PDF 文書のコンテンツに関する情報の表示
オブジェクトインスペクターダイアログボックスを使用して、画像の解像度、カラーモード、透明度および文書のコンテンツに関するその他の情報を表示します。オブジェクトに関する問題を見つけた場合は、そのオブジェクトを Alt キー(Windows)または Option キー(Mac)を押しながらクリックしてコメントを挿入できます。コメントには、オブジェクトインスペクターによって検出された詳細が事前入力されます。
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出力プレビューダイアログボックスの「プレビュー」セクションで、「オブジェクトインスペクター」を選択します。
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文書ウィンドウ内をクリックし、ポインターを置いたオブジェクトに関する情報を出力プレビューダイアログボックスで表示します。
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問題の領域をメモに記録するには、そのオブジェクトを Alt キー(Windows)または Option キー(Mac)を押しながらクリックします。オブジェクトインスペクターによって検出された情報を含むコメントが挿入されます。
出力プレビューでの複数選択
出力プレビューダイアログが開いているときに、複数のオブジェクトを選択できるようになりました。
複数のオブジェクトを選択するには、Shift + Click キーを使用します。カラー値を含むノート注釈を追加するには、Alt キーを押しながらクリック キー(Windows)または Option キーを押しながらクリック キー(Mac)を使用します。
この機能を無効にするには、編集/環境設定/ページ表示を選択し、「ページコンテンツと情報」セクションの「出力プレビューで Shift を押しながらクリックして複数選択」チェックボックスをオフにします。