Adobe InDesign でアンカー付きオブジェクトがどのように動作し、テキストにオブジェクトを関連付けてリフロー時に位置を維持する方法を説明します。
アンカー付きオブジェクトは、画像、テキストフレーム、シェイプなどのページアイテムをテキスト内の特定の位置に関連付けて、コンテンツのリフロー時に一緒に移動するようにします。これにより、テキストが編集、リサイズ、またはドキュメント内で再配置された場合でも、関連するコンテンツが一緒に保たれます。
アンカー付きオブジェクトの仕組み
InDesign では、アンカー付きオブジェクトをテキストに関連付けるために、オブジェクトが配置される正確な位置に挿入される小さなシンボルであるアンカーマーカーを使用します。このマーカーは基準点として機能します。テキストが別のページまたは段に移動すると、アンカー付きオブジェクトも一緒に移動し、コンテンツとの関係を維持します。
アンカーマーカーはテキスト内で表示可能なスペースを占有しません。ユーザーは、アンカー付きオブジェクトをテキストとともにインラインで配置したり、行の上に配置したり、テキストフレーム、ページまたは余白に対するカスタム位置に配置したりできます。
アンカー付きオブジェクトは、親テキストフレームから回転やスキューなどのプロパティを継承することもでき、フレーム外に配置された場合でも視覚的な一貫性を維持できます。
配置タイプ
InDesign では、レイアウト内でのアンカー付きオブジェクトの動作に応じて、次の 3 つの配置オプションが提供されています。
インライン:オブジェクトをテキストフロー内に配置し、文字のようにベースラインに整列させます。テキストと一緒に移動し、アイコンやシンボルなどの小さなグラフィックに適しています。
行の上:アンカーマーカーを含む行の上に、オブジェクトを独自の領域で配置します。テキストやページに対するアラインメントをコントロールでき、引用文や小さなビジュアルなどの要素に有用です。
カスタム:テキストフレーム、段、ページ、または余白に対して正確な配置を可能にします。このオプションは、より柔軟な配置が必要なサイドバー、コールアウト、または大きな要素に最適です。
アンカー付きオブジェクトの一般的な使用例
アンカー付きオブジェクトは、コンテンツを特定のテキストに紐付けておく必要がある場合に便利です:
- 関連する段落の近くのサイドバーやコールアウト
- 画像とその図番号およびキャプション
- 特定の単語や概念にリンクされたアイコンやシンボル
- 近くのコンテンツに関連付けられた引用文
- 補足情報を含んだマージン注釈
- 説明の位置に揃えられた製品画像
頻繁に編集されるドキュメントにおいて、オブジェクトがテキストと自動的に移動する必要がある場合に特に役立ちます。
テキストフレームプロパティでの動作
アンカー付きオブジェクトは親テキストフレームの変更に応答します。テキストフレームが回転または傾斜されると、アンカー付きオブジェクトはフレームの外側に配置されていても、それらの変形を継承します。アンカー関係に影響を与えることなく、個々のアンカー付きオブジェクトの回転や傾斜を調整することもできます。
テキストフレームのサイズが変更されると、インラインおよび行上オブジェクトはレイアウト内での位置を調整します。カスタムの位置のオブジェクトは、定義された基準点に対する位置を維持します。これにより、アンカーの位置に合わされたまま、ページ上での配置が変更される場合があります。
パス上文字の操作
インラインおよび行上アンカー付きオブジェクトはパス上文字と併用でき、グラフィックがカーブしたパスやカスタムテキストパスに追従できます。カスタム配置オブジェクトは、非長方形パスに対して配置関係が定義されていないためサポートされていません。
従来のリンクとの関係
アンカー付きオブジェクトは、配置されたアセットとともにリンクパネルに表示されますが、ドキュメントの一部です。従来のリンクとは異なり、外部ファイルを参照せず、更新や置き換えはできません。リンクパネルは、ステータスと場所の追跡に役立ちます。
アンカー付きオブジェクトを理解することで、レイアウトが変更されてもコンテンツの位置が保たれる柔軟なレイアウトを維持できます。