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デザインシステムの Creative Cloud ライブラリ への移行

警告 :

リンクされたアセットによる作業

リンクされたアセットワークフロー(ローカルドキュメントとクラウドドキュメントの間でカラーや文字のスタイル、コンポーネントを再利用する機能)は、2021 年 9 月でサポートが終了します。今後、XD のドキュメント間でリンクされたアセットを公開および共有するには、Creative Cloud ライブラリが唯一の手段となるため、2021 年 9 月までに既存のデザインシステムを Creative Cloud ライブラリに移行することをおすすめします。

2021 年 9 月からの変更点

  • クラウドドキュメントをリンクしてアセットを再利用することができなくなります。 
  • アセットをリンクしている既存のローカルおよびクラウドドキュメントが、アセットに編集が加えられたときに更新を伝達しなくなります。 
  • ライブラリに公開されていないコンポーネントをコピーして貼り付けると、コンポーネントのリンクされていないコピーが作成されます。 
  • XD のドキュメント間でリンクされたアセットを公開および共有するには、Creative Cloud ライブラリを使用するのが唯一の方法となります。

Creative Cloud ライブラリが代替となるのはなぜですか?

ドキュメント間でアセットをリンクする機能が導入され、ドキュメント間で変更を同期しながらコンポーネントを再利用できるようになりました。ただし、デザインシステムには、コンポーネント以外のものも存在します。デザインシステムには様々な種類のアセットがあり、チームの誰もが使いやすく、貢献しやすいように整理されています。デザインシステムが成熟し、チームが成長して、プロジェクトの複雑さが増すにつれ、チームは大規模で一貫したエクスペリエンスを構築するために、より堅牢なソリューションを必要とするようになります。

アドビはお客様のチームがこの目標を達成できるよう、XD に Creative Cloud ライブラリを導入しました。ライブラリを使用することで、構築したデザインシステムで、コンポーネント以外のものも共有できるようになります。

機能

リンクされたアセット

Creative Cloud ライブラリ

複数のドキュメント間でリンクされたコンポーネント

サポートあり

サポートあり

リンクされたアセットに対するカラーや文字スタイルのリンクをサポート

サポートあり

サポートあり

オーディオファイルやその他のアセットタイプのリンク

サポートなし

サポートあり

ユーザーに表示権限や編集権限を付与してデザインシステムに招待

サポートなし

サポートあり

誰でもコピーや使用ができるようにデザインシステムを公開

サポートなし

サポートあり

ライブラリへの変更を公開する際に更新ゲーティング

サポートなし

サポートあり

グループとトークンを使ってデザインシステムを整理

サポートなし

サポートあり

デザイントークンとコードヒントで、デザインと開発を連携

サポートなし

サポートあり

チームで共有できるライブラリの作成

サポートなし

サポートあり

Photoshop や Illustrator などの他の Creative Cloud アプリのアセットの再利用

サポートなし

サポートあり

リンクされたアセットを Creative Cloud ライブラリに移行する方法

既存のリンクされたアセットを Creative Cloud ライブラリに移行するには、いくつかのステップを踏む必要があります。移行プロセスを開始する前に、これについてチームに確実に伝え、この期間中にソースドキュメントや利用中のドキュメントに編集を加えないように徹底することが重要です。デザインシステムの移行は、わずか数分で完了します。

  1. ソースドキュメントをクラウドドキュメントとして保存します

    リンクされたアセットのソースドキュメントがローカルドキュメントの場合、そのソースドキュメントをクラウドドキュメントとして保存する必要があります。ライブラリの公開は、クラウドドキュメントからのみ行うことができます。ソースドキュメントが既にクラウドドキュメントの場合は、ステップ 2 に進みます。

  2. ライブラリを公開できるようにドキュメントを準備します

    ライブラリを公開する前に、クラウドドキュメントに、別のローカルドキュメントやクラウドドキュメントのコンポーネントのコピーが含まれていないことを確認します。含まれている場合は、ライブラリを公開する前に、ローカルコンポーネントに変換するか削除します。これにより、公開されるライブラリは、複数のドキュメントを参照するのではなく、1 つのドキュメントのアセットが含まれるようになります。

  3. ライブラリマネージャーにアクセスします

    ドキュメントアセットパネルで公開アイコンをクリックして、ライブラリマネージャーを開きます。ここでは、デザインシステムを公開したり、ドキュメントに編集を加えてライブラリを更新する場合に更新をプッシュしたりすることができます。

  4. ライブラリを公開します

    公開」ボタンをクリックすると、カラー、文字スタイル、コンポーネント、オーディオファイルなどのドキュメントのアセットをはじめとする、すべてのドキュメントアセットが含まれたライブラリが作成されます。

    ライブラリの公開
    ドキュメントアセットパネルから移動して、ライブラリマネージャーから公開

    アセットの数によっては、初回のライブラリ公開には数分かかる場合があります。ライブラリの公開が終了すると、ライブラリマネージャーの進捗状況インジケーターに表示されます。ドキュメントがライブラリとして公開されている間、他の編集者がそのドキュメントをアクティブに更新しないように注意してください。

  5. 他のユーザーがライブラリを使用して貢献できるように招待します

    ライブラリを公開した後は、他のユーザーをメールアドレスによって指定し、表示権限または編集権限を付与して招待することができます。このドキュメントのリンクされたアセットをそれまで使用していたユーザーを必ず招待してください。

    表示権限を持つユーザー

    表示権限を持つユーザーを招待すると、そのユーザーはライブラリを使ってアセットを再利用することができます。ライブラリを変更することはできません。 

    編集権限を持つユーザー

    編集権限を持つユーザーを招待すると、そのユーザーはライブラリを使用したり、編集したりすることができます。ライブラリを編集するには、ユーザーがライブラリとクラウドドキュメントへの編集アクセス権を持っている必要があります。編集するためには、必ずユーザーをクラウドドキュメントに招待してください。

  6. ライブラリへの招待を承諾します

    前のステップでライブラリに招待されたユーザーは、メールまたは Creative Cloud デスクトップアプリでライブラリについて通知されます。招待を承諾すると、XD からライブラリにアクセスできるようになります。以前このドキュメントからリンクされたアセットを使用していたユーザーは、ライブラリへの招待を承諾する必要があります。そうでない場合、リンク切れを示す赤いバッジでアセットが表示されます。招待を承認すると、ライブラリが同期されます。初回の表示には数分かかります。ユーザーが招待を承諾すると、リンクされているすべてのアセットが自動的に新しいライブラリに再リンクされます。

  7. デザインシステムをテストします

    リンクされたアセットがライブラリに正常に移行されたかどうかを簡単な操作で確認するには、これらのリンクされたアセットを含むドキュメントを開きます。そのドキュメントのユーザーがそのライブラリへの招待を承諾すると、リンクされたアセットが新しいライブラリを参照します。そうでない場合は、リンク切れを示す赤いバッジが表示されます。 

    次に、ライブラリの編集権限を持つユーザーに、変更を加えてライブラリに更新を公開するように依頼します。他のユーザーのライブラリパネルに更新情報が表示されれば、デザインシステムにライブラリが設定されています。

リンクされたアセットの Creative Cloud ライブラリへの移行(ビデオ)

既存のリンクされたアセットを Creative Cloud ライブラリに移行するための一連の手順をビデオでご紹介します。

アセットに赤いバッジが表示されています。なぜですか?

アセットに赤いバッジが付いている場合は、リンクが切れていることを示します。以下の手順で解決することができます。

  • ライブラリ(以前のリンクされたアセットのソースドキュメント)の所有者から、新しいライブラリの使用に招待されていることを確認します。 

  • 必ずライブラリへの招待を承諾します。招待を承諾すると、リンクが自動的に解決され、アセットがライブラリにリンクされます。招待は、メールまたは Creative Cloud デスクトップアプリケーションで確認してください。

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