概要: Lumetri カラーパネルの HSL セカンダリーコントロール

Premiere Pro CC 2015.3 には、Lumetri カラーパネルに新しい HSL セカンダリーセクションが実装されています。 この機能は、カラーキーまたはルミナンスキーを分離してセカンダリーカラー補正を適用する高精度カラーツールを追加します。

HSL セカンダリーは一般に、プライマリーカラー補正の完了後に使用します。 HSL セカンダリーの目標は、画像全体ではなく、特定の単一の色を正確にコントロールすることです。 単一の色のコントロールは、例えば、色相の飽和曲線全体が限界に達しているときに有用です。 そのため、曲線は下がって放送安全限界を満たします。 もう一つの通常のシナリオには、背景に引き立たせて、または特定の輝度範囲をキーイングして、特定の単一の色を強調することがあります。

HSL セクション内のコントロールの構成を介してワークフローについて説明します。 このプロセスには、キーの設定、続いてキーの最適化、およびカラー補正の適用が必要です。

HSL セカンダリーツールへのアクセス

まず、アプリケーションウィンドウの上部にあるワークスペースバーから選択して、カラーワークスペースに切り替えます。 HSL セカンダリーの作成を開始すると、現在再生ヘッドの下にあるクリップが自動的に選択されてカラー補正効果を適用できるようになります。

Lumetri カラーパネルで、HSL セカンダリーセクションのヘッダーをクリックして開き、個々のコントロールを表示します。 

HSL セカンダリーセクションのオープン

ターゲットカラーを選択する

この特定のショットでは、ピンクのジャケットを分離して、これに一層パンチを効かせます。 このテクニックを使っても画像の残りの部分には反映されません。

ターゲットカラーを選択するには、「カラーの設定」スポイトツールを使用して、ピンクのジャケットを分離します。 スポイトツールをクリックし、モニターのビデオ画像の単一の色をもう一度クリックします。 または、画像から単一の色を選択するのではなく、カラースウォッチ(丸いカラードット)のいずれかをクリックすることができます。 このプロセスで、プリセットカラーが開始点として選択されます。

ジャケットの色を分離すると、色相、彩度および明度の範囲(カラースウォッチの真下にある)にユーザーのカラー選択が反映されます。 

注意:

スポイトツールでカラーを選択する際に、Ctrl/Cmd 修飾キーを押して、大きめのサンプルサイズに切り替えられます。

これで、HSL セカンダリーを作成できる適切な出発点を確保しました。 

ターゲットカラーの選択

マスクの表示、調整および最適化

次に、キー済み(またはマスクした)エリアの調整および最適化を行います。

H/S/L スライダーを操作して、キーをお好みに合わせて調整します。 (色相、彩度、明度の)範囲を操作する際に、このキーが自動的に切り替り、調整された結果が範囲に反映されて表示されます。 このキーを固定させる場合は、キープレビューポップアップメニューの横にあるチェックボックスをクリックします。 キープレビューは、デフォルトでは、「カラー/グレー」に設定され、画像をそのままでも認識できるため、ご使用のキーが適切に表示されます。 また、ドロップダウンを使用して、通常の「ブラック/ホワイト」モードに切り替えることもできます。

範囲全体を移動するには、目的の H/S/L スライダーの中央領域をクリックし、マウスを押しながら左または右に移動します。 スライダーの上部にある三角形を使用して、この範囲を拡大/制限したり、スライダーの下部にある三角形を使用して、選択した範囲をぼかしたりします。

また、色相、彩度および明度の範囲を完全に選択解除することもできます。 選択を解除すると、範囲全体がキーに組み込まれます。 例えば、H および S の範囲の選択を解除すると、ルミナンスキーを素早く調整して明度キーを適用できます。

これらの範囲をリセットするには、スライダーの下にあるリセットボタンをクリックするか、範囲スライダーをダブルクリックします。 

範囲の調整

目的の領域全体がマスクでカバーされるまで、範囲の調整を続けてます(この例のジャケットのように)。 続いて、ノイズ除去とぼかしを追加し、マスクを滑らかに補間します。 

カラー補正の適用

キーを明確に設定できたら、補正セクションのグレーディングツールを使用して、ご使用のキーに分離されたカラー補正を適用します。

デフォルトでは、ミッドトーンカラーホイールが表示されますが、ホイールの真上にあるアイコンをクリックして、従来の 3 ウェイカラーホイールに切り替えられます。

カラー補正の適用

また、温度、色合い、コントラスト、シャープ、および彩度のスライダーがカラーホイールの下に実装されているため、適用した補正を正確にコントロールすることもできます。

上記の例で、彩度スライダーを使用して、ジャケットに一層パンチを効かせ、シャープスライダーを使用して一層引き立たせます。

Lumetri パネルの HSL セクションでは、既存のツールを組み合わせて、撮影されたショットを一層細かにコントロールすることができます。 Lumetri カラーパネルの新しいツールを使用することで、ほんの数回クリックするだけで最適な像を実現できます。

本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

法律上の注意   |   プライバシーポリシー