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Audition

Adobe Audition を使用すると、撮影後の高度な編集技術を活用してオーディオを作成したり、編集したりすることができます。Adobe Audition がインストールされていれば、オーディオクリップまたはシーケンスに「Adobe Audition で編集」コマンドを適用できます。

  • クリップを Audition に送信すると、クリップのオーディオデータをレンダリングして、Audition の波形エディターでオーディオをより詳細に編集することができます。
  • シーケンスを Audition に送信する場合、コンポジションは完全な忠実度で転送され、キーフレーム、エフェクト、エッセンシャルサウンド設定、マーカーおよびメタデータがそのまま保持されます。シーケンスを送信すれば、Audition のマルチトラックエディターでの詳細な調整やミキシング、高度なコンポジション設定が可能です。

Adobe Audition の操作

  1. プロジェクトパネルで、クリップまたはオーディオを含むシーケンスを選択します。タイムラインでクリップを選択することも、プロジェクトパネルでクリップやシーケンスを右クリックすることもできます。

  2. 編集Adobe Audition で編集を選択し、サブメニューからクリップまたはシーケンスを選択します。

  3. Audition でオーディオを編集します。

Adobe Audition でのオーディオクリップの編集

オーディオクリップに「Audition で編集」コマンドを適用すると、クリップがレンダリングされ、新しい Wave ファイルに置換されます。新しいファイルは Audition で直接開くことができます。元のオーディオマテリアルを保持するには、Audition でのオーディオファイル編集時に、オーディオのコピーのみを変更するよう選択します。

Premiere Pro でインとアウトの範囲がマークされている場合、Audition にこれらのマーカーが表示されます。Audition でクリップを編集して保存すると、クリップに加えた変更は Premiere Pro のタイムラインパネルに直接反映されます。オリジナルのシーケンス内のクリップに適用されたエフェクトまたはマーカーは、編集されたクリップでも保持されます。

オーディオは Adobe Audition で何度も編集することができます。「Adobe Audition でクリップを編集」を実行するたびに、Audition で編集を続けられるよう、オーディオクリップがレンダリングされ、新しいクリップに置換されます。

取り消し」コマンドを使用すると、Adobe Audition で編集した抽出済みのオーディオクリップが削除されます。

注意:

Audition で編集」コマンドは、Adobe Dynamic Link クリップには使用できません。

Adobe Audition でのシーケンスの編集

Audition でシーケンスを編集」コマンドを適用すると、現在選択されている(オーディオがレンダリングされた)シーケンスが Audition に送信され、合成を続けることができます。このシーケンスは Audition でマルチトラックセッションとして開きます。

Premiere Pro プロジェクトを Audition に送信するには、次の手順に従います。

  1. 編集 > Adobe Audition で編集 > シーケンスを選択します。

  2. Adobe Audition で編集ダイアログが表示されます。

    詳細については、Adobe Audition で編集ダイアログボックスのオプションを参照してください。

  3. OK」をクリックします。

    Premiere Pro では、選択しているシーケンスとそのオーディオクリップのみを含むプロジェクト(インストールしたバージョンによって、XML または Premiere Pro プロジェクト)が作成されます。シーケンスのすべてのオーディオマテリアルが抽出されて保存先パスにコピーされ、ソースプロジェクトに依存しない自己完結型の Premiere Pro プロジェクトが作成されます(「ビデオ :」に「Dynamic Link を介して送信」を選択した場合を除く)。

  4. Adobe Audition で開く」チェックボックスをオンにした場合は、Audition が自動的に起動し、作成されたプロジェクトが開きます。

Adobe Audition で編集ダイアログボックスのオプション

Adobe Audition で編集ダイアログボックスでは、Audition に送信する生成済みプロジェクトの特定のプロパティを設定できます。

Audition へのシーケンスの送信
Audition へのシーケンスの送信

名前とパス

生成されたプロジェクトの名前とパスです(初期設定は Audition に送信するシーケンスの名前)。

選択

シーケンス全体または、シーケンスのインとアウト(選択)ポイントを選択できます。

オーディオハンドル

オーディオハンドルは、クリップの境界外にあるクリップのコンテンツを参照します。シーケンス内のクリップの長さが 10 秒で、オーディオハンドルを 1 秒に設定した場合、前後にそれぞれ 1 秒分のマテリアルが追加された 12 秒のオーディオファイルがレンダリングされます。

ビデオ

  • DV ビデオを書き出す:シーケンス内のビデオを含む 1 つのビデオファイルが Audition にレンダリングされます。
  • Dynamic Link によるビデオ再生:Dynamic Link ビデオ再生機能では、Premiere Pro から Audition にプロジェクトを送信するときに、ビデオをレンダリングすることなく再生できます。「Dynamic Link によるビデオ再生」オプションを使用して Premiere Pro プロジェクトを Audition に送信する場合、Audition 内でそのままの解像度でビデオを表示できます。
  • なし:ビデオは作成されず、Audition で使用することはできません。

Audition への転送情報

Adobe Audition と Adobe Premiere Pro には多数の共通のオーディオエフェクトがあるので、オーディオエフェクトの情報を転送することができます。オーディオエフェクトは、オーディオクリップをレンダリングしなくても、Audition で再びインスタンス化できます。

Audition と Premiere Pro 共通のエフェクトのリストについては、Audition と Premiere Pro 共通のオーディオエフェクトを参照してください。

Audition にないエフェクトの情報を転送する場合は、エフェクトラックにオフラインエフェクトとして追加されます。サードパーティ製エフェクトプラグイン(VST/VST3)の情報も転送されます。Audition にプラグインを読み込んでいる場合、エフェクトは適切にインスタンス化されます。プラグインを読み込んでいない場合、エフェクトはオフラインになります。

オーディオクリップエフェクト

  • 設定を転送:すべてのクリップエフェクト設定を Audition に転送します。
注意:

Audition で使用できないエフェクトは、クリップエフェクトラックにオフラインエフェクトとして追加されます。

  • 転送不可能なエフェクトでクリップをレンダリング:Premiere Pro と Audition で共通でないエフェクトがクリップに含まれている場合、Audition 用 Wave ファイルの作成時に、そのクリップに適用されているすべてのエフェクトをクリップにレンダリングします。
  • すべてをレンダリング:Audition 用のアセットを作成するときに、すべてのクリップエフェクトをクリップにレンダリングします。
  • すべてを削除:Audition 用のアセットをレンダリングする前に、すべてのクリップエフェクトを削除します。

オーディオトラックエフェクト

  • 設定を転送:すべてのトラックエフェクト設定を Audition に転送します。
注意:

Audition で使用できないエフェクトは、クリップエフェクトラックにオフラインエフェクトとして追加されます。

  • すべてを削除:Audition 用のアセットをレンダリングする前に、すべてのトラックエフェクトを削除します。

パンとボリュームの情報

このチェックボックスをオンにすると、パンとボリュームの情報が Audition に転送されます。オフにすると、パンとボリュームの情報はクリップにレンダリングされます。

Adobe Audition で開く

このチェックボックスをオンにすると、Audition が起動し、生成したプロジェクトが Audition で直接開きます。

注意:

このオプションは、Audition をインストールしている場合にのみ有効になります。

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