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Final Cut Pro 7 および Final Cut Pro X からの XML ファイルの読み込み

プロジェクト、選択済みクリップ、または Final Cut Pro (FCP) 7 および Final Cut Pro (FCP) X から書き出した選択済みシーケンスの読み込み方法について説明します

Final Cut Pro X からの移行

Final Cut Pro X では、Premiere Pro では認識されない .fcpxml ファイルが書き出されます。

FCP X ファイルを Premiere Pro に取り込むには、Final Cut Pro X から生成される .fcpxml ファイルを、Premiere Pro が読み込める標準の .xml ファイルに変換するコンバーターツールが必要です。

XtoCC ツール を使用してこの変換を実行することをお勧めします。

プロセスの概要を簡単に説明します。

  1. FCP X プロジェクトを XML ファイルとして書き出します。詳しくは、Final Cut Pro のドキュメントを参照してください。

  2. XtoCC ツールを使用して、XML ファイルを Premiere Pro で読み取ることができる形式に変換します。詳細情報は、XtoCC ドキュメントを参照してください。

  3. Premiere Pro で、ファイル > 読み込みを選択します。XML ファイルを参照し、「開く」をクリックします。

    Final Cut Pro X プロジェクトのすべての要素が Premiere Pro に読み込まれるわけではありません。 

    ここでは、変換されるものと変換されないものについて簡単に説明します。

    サポートされている要素とサポートされていない要素を網羅したリストについては、XtoCC ドキュメントを参照してください。

    要素

    変換されるもの

    変換されないもの

    クリップ

    • イベントクリップ:すべてのマスタークリップを含む、イベントの名称がついたビンが作成され、また、各キーワード、お気に入りまたは拒否の範囲の名称がついたビンが、これらの範囲を表すサブクリップを含めて作成されます。キーワードのメモは、サブクリップのログの注釈フィールドに追加されます。
    • 間隔クリップ:間隔クリップはトラックの空の領域になります。
    • 複合クリップ:複合クリップはシーケンスになり、プロジェクト内の複合クリップはネストされたシーケンスになります。
    • 同期されたクリップ:同期されたクリップは結合されたクリップに変換されます。

    マルチカメラクリップは、アクティブな角度を含む折りたたまれたクリップになります

    プロジェクト

    プロジェクトについては、プライマリストーリーライン内のビデオクリップおよび静止画がトラック V1 のクリップになります。プライマリストーリーライン内のオーディオクリップは、トラック A1 のクリップになります。接続されたクリップとセカンダリストーリーラインのクリップは、より大きい番号のビデオおよびオーディオトラックに追加されます。

    プライマリストーリーラインのすぐ下にビデオクリップが結び付けられている場合は、ビデオクリップはトラック V2 のプライマリストーリーラインのクリップの下にあるトラック V1 となり、下位のビデオクリップは、大きい番号のビデオトラックの無効クリップになります。

     

    タイムコード

    プロジェクトの開始タイムコードとその設定が維持されます。

    マーカー

    • 未完成のタスクマーカーは赤いマーカーに変換されます。
    • 完成したタスクマーカーは、緑のマーカーになります。
    • チャプターマーカーは黄色のマーカーになります。

     

    オーディオ

    • オーディオ音量とパンおよびクリップ全体の各キーフレームは、すべてのオーディオトラックに追加されます。
    • オーディオレベルのキーフレームを使用して、フェードインおよびフェードアウトハンドルが再作成されます。 
    • オーディオボリュームとパンおよび各オーディオコンポーネント上のキーフレームは、それぞれの適切なオーディオトラックに追加されます。

     

    エフェクトとトランジション

    • クロスディゾルブ、ズーム、フラッシュ、レンズフレア、ブラックホール、反転、ページカール、波紋、スウィング、キューブ、Doorway、正方形、スター、バンド、中央、チェッカー、クロック、グラデーション、割り込み、Letter X、ワイプトランジションは同等のものに置き換えられます
    • 他のトランジションがクロスディゾルブになります
    • オーディオトランジションがクロスフェードになります

    • カスタム設定は変換されません。トランジションには初期設定が適用されます
    • トランジションの設定

    ブレンドモード

    減算、比較 (暗)、乗算、追加、比較(明)、スクリーン、オーバーレイ、ソフトライト、ハードライトおよび
    差描画モードは、等価の合成モードになります

    その他の描画モードはサポートされていません

    テキスト

     

    タイトルは、元のテキストが含まれているテキストタイトルになります。ビルドが複雑なタイトルによっては、テキストのタイトルに順序がないことがあります。

    速度

    一定の速度変更が維持されます。

    キーフレームの速度の変化は、元のクリップのデュレーションを維持しクリップの平均速度を使用する、一定の速度変化に変換されます。

Final Cut Pro 7 から XML プロジェクトファイルを読み込む

Final Cut Pro から、プロジェクト全体、または選択したクリップを XML ファイルとして書き出したシーケンスを読み込めます。Premiere Pro では、ビンとクリップの構造と名前は Final Cut Pro ソースプロジェクトと同じになります。また、Premiere Pro は、Final Cut Pro ソースプロジェクトのシーケンスマーカー、シーケンス設定、トラックのレイアウト、ロックされているトラック、シーケンスタイムコードの開始点を保持します。テキストは、Final Cut Pro Text ジェネレーターから Premiere Pro タイトルに読み込まれます。

注意:

Final Cut Pro のネイティブプロジェクトファイルを読み込むことはできません。読み込めるのは、Final Cut Pro から書き出された XML ファイルだけです。Premiere Pro から Final Cut Pro の XML ファイルを書き出すことができます。Premiere Pro から変換されたエフェクトは、Final Cut Pro XML ファイルから読み込まれたエフェクトと同じです。

Final Cut Pro XML ファイルから変換された Premiere Pro の項目のリストについては、Final Cut Pro クリップデータFinal Cut Pro エフェクトとトランジションFinal Cut Pro 合成モードおよび Final Cut Pro マルチクリップを参照してください。また、詳しくは、Richard Harrington、Robbie Carman および Jeff Greenberg による PDF「Appendix D: Working with Final Cut Pro from the Editor's Guide to Premiere Pro」を参照してください。

Final Cut Pro から XML ファイルを読み込む

  1. Final Cut Pro から XML ファイルを書き出します。詳しくは、Final Cut Pro のヘルプを参照してください。
  2. Final Cut Pro でソースプロジェクトを閉じます。
  3. Premiere Pro で、ファイル/読み込みを選択します。
  4. XML ファイルを参照し、「開く」をクリックします。

Final Cut Pro からプロジェクトを書き出して Premiere Pro に読み込むシンプルな XML ワークフローについて、このビデオチュートリアルが公開されています。

Final Cut Pro クリップデータ

Final Cut Pro の説明、シーン、テイク、ログの注釈フィールドのクリップデータは、Premiere Pro のメタデータフィールドに同じ名前で表示されます。

Final Cut Pro エフェクトとトランジション

Premiere Pro では、Final Cut Pro ソースプロジェクトの基本モーションエフェクトと不透明度エフェクト、およびモーションキーフレームと不透明度キーフレームは保持されます。また、Premiere Pro では、次の表に従って Final Cut Pro エフェクトとトランジションを変換します。

テーブル 1.Final Cut Pro ビデオエフェクトの変換

Final Cut Pro エフェクト

Premiere Pro エフェクト

クロップ

クロップ

8 点ガベージマット

8 点ガベージマット

4 点ガベージマット

4 点ガベージマット

ブラー(ガウス)(Final Cut Pro のチャンネル選択がアルファ+RGB の場合)

ブラー(ガウス)

luma キー

luma キー

色補正(3 ウェイ)

色補正(3 ウェイ)

テーブル 2.Final Cut Pro ビデオトランジションの変換

Final Cut Pro トランジション

Premiere Pro トランジション

ホワイトアウト

ホワイトアウト

カラーブレンド・ディゾルブ

暗転

エッジワイプ

ワイプトランジション(Premiere Pro でサポートされている 8 方向のうち、一番近い方向にワイプするもの)

その他のビデオトランジション

クロスディゾルブ

テーブル 3.Final Cut Pro オーディオエフェクトの変換

Final Cut Pro オーディオエフェクト

Premiere Pro オーディオエフェクト

オーディオレベルの値とキーフレーム

オーディオクリップのボリュームの値とキーフレーム

オーディオのパンの値とキーフレーム

トラックのパンの値とキーフレーム

ローパス・フィルタ

ローパス

ハイパス・フィルタ

ハイパス

バンドパス・フィルタ

バンドパス

テーブル 4.Final Cut Pro オーディオトランジションの変換

Final Cut Pro オーディオトランジション

Premiere Pro オーディオトランジション

クロスフェード(直線的に +0dB)

コンスタントゲイン

クロスフェード(曲線的に +3dB)

コンスタントパワー

その他のトランジション

コンスタントパワー

 

Final Cut Pro 合成モード

Premiere Pro では、Final Cut Pro ソースプロジェクトの基本モーションエフェクトと不透明度エフェクト、およびモーションキーフレームと不透明度キーフレームは保持されます。Premiere Pro では、次の表に従って Final Cut Pro 合成モードを変換します。

Final Cut Pro モード

Premiere Pro モード

通常

通常

追加

覆い焼き(リニア)

減算

サポートされません

差の絶対値

差の絶対値

乗算

乗算

スクリーン

スクリーン

オーバーレイ

オーバーレイ

ハードライト

ハードライト

ソフトライト

ソフトライト

比較(暗)

比較(暗)

比較(明)

比較(明)

トラベリングマット - アルファ

サポートされません

トラベリングマット - ルミナンス

サポートされません

Final Cut Pro マルチクリップ

Premiere Pro では、入力数を減らしていない Final Cut Pro マルチクリップを、4 つの入力までマルチカメラのシーケンスに変換します。Premiere Pro では、展開していないマルチクリップを個々のクリップに変換します。

注意:

Premiere Pro では 5 つ以上の入力があるマルチクリップを読み込もうとすると警告が出ます。

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