タイムラインパネルで、トラックヘッダーをクリックしてネストされているシーケンスを配置しているトラックをターゲット指定します。複数のトラックをターゲット指定する場合、一番上のターゲットトラックを使用して、ネストされたシーケンスを選択します。
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Premiere Pro のタイムラインパネルを使用して、すべてのトラック上の元のソースクリップを同じ状態に保ちながら、ソースモニターに読み込まれたシーケンスを編集する方法について説明します。
ネストされたシーケンス
ネストされたシーケンスは、別のシーケンス内にあるシーケンスです。シーケンス内にシーケンスをネストさせることで、複雑なグループ化や階層化が可能になります。異なるタイムベース、フレームサイズ、およびピクセル縦横比設定の別のシーケンスにシーケンスをネストすることができます。 ネストされているシーケンスは、ソースシーケンスに複数のビデオトラックとオーディオトラックが含まれている場合でも、1 つのリンクされているビデオ/オーディオクリップとして表示されます。
ネストされているシーケンスは、クリップと同様に、選択、移動、トリミング、エフェクトの適用が行えます。ソースシーケンスに対して加えた変更は、そのソースから作成されたネストされているすべてのインスタンスに反映されます。
シーケンスのネスト機能を上手に利用すれば、編集時間を短縮したり、ネスト機能なしでは難しい、または不可能なエフェクトを作成したりすることができます。
シーケンスを再利用する。特に複雑なシーケンスを繰り返す必要がある場合、それを一度作成しておき、必要に応じて何回でも別のシーケンスで利用することができます。
シーケンスのコピーに異なる設定を適用する。例えば、毎回異なるエフェクトを適用してシーケンスを繰り返し再生する場合など、ネストされているシーケンスの各インスタンスに異なるエフェクトを適用できます。
編集の構造を単純化する。多層化された複雑なシーケンスを個別に作成して、それらをメインシーケンスに 1 つのクリップとして追加できます。これにより、メインシーケンス内の複数のトラックを管理する手間が省けるとともに、編集中に間違ってクリップを移動したり、非同期状態にしてしまう可能性が低くなります。
複雑なグループやネストされたエフェクトを作成する。例えば、編集ポイントに適用できるトランジションは 1 つだけですが、シーケンスをネストさせれば、ネストされた各クリップに新しいトランジションを適用して、トランジションの中に別のトランジションを作成できます。または、各ピクチャがネストされたシーケンス内にあり、それぞれがトランジションおよびエフェクトを持った一連のクリップになっているようなピクチャインピクチャエフェクトも作成できます。
シーケンスをネストさせる場合は、以下の点に注意してください。
作業中のシーケンス自体を同じシーケンス内にネストさせることはできません。
16 チャンネルオーディオトラックを含むシーケンスをネストさせることはできません。
ネストされたシーケンスに関係するアクションによっては、処理に時間がかかることがあります。これは、ネストされたシーケンスに多数のクリップへのインスタンスが含まれている場合、Premiere Pro はすべてのコンポーネントのクリップにアクションを適用するためです。
ネストされたシーケンスは、そのソースの現在の状態を常に反映します。ソースシーケンスのコンテンツを変更すると、ネストされたインスタンスシーケンスのコンテンツにも変更内容が反映されます。ただし、コンテンツを変更しても、デュレーションには直接影響ありません。
ネストされたシーケンスクリップのデュレーションは、作成時のソースの長さによって決定されます。これには、ソースシーケンスの最初にある空のスペースも含まれますが、後ろの部分の空のスペースは含まれません。
ほかのクリップの場合と同様、ネストされたシーケンスのインポイントとアウトポイントを設定できます。ネストされたシーケンスをトリミングしても、ソースシーケンスの長さには影響しません。また、ソースシーケンスのデュレーションをインスタンスを作成した後に延長した場合、既存のネストされたインスタンスのデュレーションには影響ありません。ネストされたインスタンスのデュレーションを延長して、ソースシーケンスに追加した素材を表示するには、標準的なトリミング方法を使用します。逆に、ソースシーケンスを短くすると、ネストされたインスタンスにブラックビデオと無音のオーディオが含まれるようになります(ネストされたシーケンスをトリミングする必要がある場合があります)。
シーケンスの別のシーケンスへのネスト
プロジェクトパネルまたはソースモニターからアクティブなシーケンスの適切なトラックにシーケンスをドラッグします。または、クリップを追加するためのいずれかの編集方法を使用します。
ネストされたシーケンスを編集する前にオーディオをレンダリングする必要はありません。
Premiere Pro は選択したクリップをシーケンスから切り取り、新しいシーケンスに送信します。すると、最初に選択したクリップの位置から、新しいシーケンスが元のシーケンスにネストされます。
ネストされたソースシーケンスの使用
ソースシーケンスを現在のシーケンスへと編集する方法をコントロールするには、ソースインジケーターコンテキストメニューの「ネストソースシーケンス」切り替えオプションを使用します。ソースシーケンスを、複数のトラック、編集ポイント、およびトランジション上の個々のクリップを含む現在のシーケンスへと編集するには、オプションをオフに切り替えます。この編集のタイプはコピー&ペースト操作に似ています。ネストされたシーケンスクリップとしてソースシーケンスを現在のシーケンスへと編集するには、オプションをオンに切り替えます。
シーケンスには複数のビデオを含むことができるため、タイムラインのトラックヘッダーのソースインジケーターは、複数のビデオトラックを含むすべてのソーストラックを表示します。シーケンスをソースモニターに読み込む際は、ビデオトラックを選択してタイムラインに対して編集を行うことができます。
ソースシーケンスのトラックは、たとえ空であっても、シーケンスがソースモニターで読み込まれる際にパッチベイでソーストラックとして使用できます。また、ソースシーケンスから他のシーケンスに空のシーケンスを編集しても、ターゲットシーケンスには影響しません。
例
次に、ソースモニターに読み込まれる 3 つのビデオトラックと 4 つのオーディオトラックの例を示します。ソーストラックはタイムラインのソースインジケーター列(左端)に表示されます。
重要事項
- ソースインジケーターは並べ替えることができます。Premiere Pro では、通常のクリップの場合と同様に最新の配置(パッチ順序)が記憶されます。
- Premiere Pro では、ソースモニターに読み込んだシーケンス内のすべてのソーストラックが表示されます。
- クリップを任意のトラックに配置できるように、ドラッグ編集中はトラックターゲットが無視されます。
- ネストされたシーケンスクリップを含むシーケンスをソースモニターに読み込むことができます。別のシーケンスへと編集する場合、シーケンスはネストされたシーケンスクリップのままになっています。
- ソースクリップ内のエフェクトやトランジションは、クリップと一緒にコピー先のシーケンスにコピーされます。
ネストされたシーケンスのソースの表示
ネストされたシーケンスクリップをダブルクリックします。ネストされたシーケンスがアクティブなシーケンスになります。
ネストされているシーケンスのソースフレームの表示
ネストされているシーケンス内のクリップを表示して編集などの操作を行う場合、目的のフレームが表示された状態でソースシーケンスをすばやく開くことができます。
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タイムラインパネルで再生ヘッドをドラッグして、オリジナルのシーケンスで表示したいフレームに合わせます。
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Ctrl + Shift + F キー(Windows)または Shift + T キー(Mac OS)を押して、タイムラインパネルでソースシーケンスを表示します。ネストされているシーケンスで指定したフレームに再生ヘッドが移動します。
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再生ヘッドが置かれているクリップをダブルクリックして、ソースモニターでクリップを開きます。