注意:

2015 年 6 月リリースの Premiere Pro CC より、ベクトルスコープと波形モニターが新しい Lumetri スコープに置き換えられました。詳しくは、Lumetri スコープを参照してください。

Premiere Pro には、ベクトルスコープ波形モニター(YC 波形、YCbCr パレードおよび RGB パレード)が備わっています。これらは、放送規定に適合したビデオプログラムを出力する場合や、カラー補正などを感覚的に調整する場合に役立ちます。

ビデオの制作会社やプロダクションでは、必ずと言っていいほど波形モニターベクトルスコープを使用して、高い精度でビデオのレベル確認が行われています。特に色と明度は、重要な基準となっています。

ベクトルスコープは、色相彩度を含むビデオ信号のクロミナンス(色構成要素)を測定します。ベクトルスコープには、ビデオの色情報が円形のチャートで表示されます。

従来の波形モニターは、ビデオ信号の明度(ルミナンス構成要素)を測定するのに便利です。Premiere Pro では、波形モニターでクロミナンス情報も表示できます。波形モニターには、ルミナンスとクロミナンスの情報がグラフのように表示されます。グラフの横軸は、左から右に向かうビデオ画像に対応します。縦軸では、ルミナンスレベルを波形で示します。また、オプションでクロミナンスレベルも示されます。

スコープの表示

ベクトルスコープ、YC 波形、YCbCr パレードおよび RGB パレードスコープを個別に表示することも、リファレンスモニター、プログラムモニターまたはソースモニターでまとめて表示することもできます。

  1. マスタークリップとシーケンスクリップのどちらに対するスコープを表示するかに応じて、次のいずれかの操作を行います。
    • プロジェクトパネル内のクリップをダブルクリックします。

    • タイムラインパネルで、目的のシーケンス内に再生ヘッドを配置します。

  2. (オプション)タイムラインパネル内のクリップを選択した場合は、ウィンドウメニューから「リファレンスモニター」を選択します。
  3. リファレンスモニター、プログラムモニターまたはソースモニターのメニューから、次のいずれかを選択します。

    すべてのスコープ

    ベクトルスコープ、YC 波形、YCbCr パレードおよび RGB パレードスコープが 1 つのモニターに表示されます。

    ベクトルスコープ

    ビデオ内のクロミナンスを参照するためのベクトルスコープが表示されます。

    YC 波形

    ルミナンスとクロミナンス情報を参照するための波形モニターが表示されます。

    YCbCr パレード

    ルミナンス(Y)と色成分(Cb と Cr)の差異情報を含むスコープが表示されます。

    RGB パレード

    ビデオ内の赤、緑および青の構成要素を示すスコープが表示されます。

    ベクトルスコープ/YC 波形/YCbCr パレード

    ベクトルスコープ、YC 波形、YCbCr パレードスコープが 1 つのモニターに表示されます。

    ベクトルスコープ/YC 波形/RGB パレード

    ベクトルスコープ、YC 波形、RGB パレードスコープが 1 つのモニターに表示されます。

ベクトルスコープ

ベクトルスコープには、カラーホイールに似た円形のチャートが表示され、ビデオのクロミナンス情報が示されます。彩度は、チャートの中央から外に向かって表示されます。彩度の高い鮮やかな色の場合は、チャートの中央から離れたパターンになり、モノクロ画像の場合は、チャートの中央に点が表示されます。画像の特定の色(色相)により、方向(パターンの角度)が決まります。小さなターゲットボックスは、彩度が 100 %のマゼンタ、ブルー、シアン、グリーン、イエローおよびレッド(カラーバーのテストパターンで表示)が表示される場所を示します。NTSC ビデオでは、クロミナンスレベルがこれらのターゲット領域を超えないようにしてください。

ベクトルスコープ
ベクトルスコープ

A. ターゲットボックス B. 画像のプロファイル 

ベクトルスコープには、次のコントロールがあります。

照度

パターン表示の明度を調整します。ビデオ出力信号は変更されません。

75%

初期設定の位置です。Premiere Pro と同様に標準の 75 %明度バーが使用されているビデオ入力の確認に使用します。

100%

ビデオ信号クロミナンスの全範囲を表示します。100% 明度バーが使用されているビデオ入力に使用します。

YC 波形

YC 波形には、ビデオクリップ内の信号の強さがグラフで表現されます。グラフの横軸はビデオ画像(左から右へ)に対応しており、縦軸は信号の強さを表す IRE(Institute of Radio Engineers)という単位で示されます。

YC 波形では、緑の波形でルミナンスの情報が示されます。明るいオブジェクトでは波形(明るい緑色の領域)は上向きになり、暗いオブジェクトでは下向きになります。米国の NTSC ビデオ規格では、ルミナンスレベルは 7.5 ~ 100 IRE に制限されています(「標準放映規定」とも呼ばれます)。日本の NTSC ビデオ規格では、ルミナンスレベルは 0 ~ 100 IRE に設定されています。通常、ルミナンスとクロマは同等の値になり、7.5 ~ 100 IRE の範囲で均等に分布されます。

また、YC 波形では、青い波形でクロミナンス情報を表現します。クロミナンス情報は、ルミナンスの波形の上に重なって表示されます。

YC 波形でルミナンス情報とクロミナンス情報の両方を表示するか、ルミナンス情報だけを表示するかを指定できます。

YC 波形
YC 波形(クロマコントロールが有効)

A. IRE 単位 B. 信号の構成要素の範囲 

YC 波形には、次のコントロールがあります。

照度

波形表示の明度を調整します。ビデオ出力信号は変更されません。

設定(7.5 IRE)

アナログビデオの最終的な出力信号に近い波形を表示します。このオプションを選択解除すると、デジタルビデオ情報が表示されます。

クロマ

ルミナンス情報に加えて、クロミナンス情報も表示します。このオプションを選択解除すると、ルミナンス情報だけが表示されます。

YCbCr パレード

YCbCr パレードスコープには、ルミナンスのレベルとビデオ信号内の色成分の差異チャンネルを表す波形が表示されます。1 つのグラフ内に複数の波形が並んで表示されます。

照度コントロールでは、波形の明度を調整します。ビデオ出力信号は変更されません。

注意:

Cb と Cr は、デジタルビデオ信号内の色成分の差異チャンネルです。Cb は青からルミナンスを引いた値、Cr は赤からルミナンスを引いた値です。Y はルミナンスを表しています。

YCbCr パレードスコープ
YCbCr パレードスコープ

A. 値 B. Y(ルミナンス)波形 C. Cb 波形 D. Cr 波形 E. 信号の構成要素の範囲 

RGB パレード

RGB パレードスコープには、クリップ内の赤、緑および青チャンネルのレベルを示す波形が表示されます。1 つのグラフ内に複数の波形がパレード(行進)のように並んで表示されます。このスコープは、クリップ内で色の構成要素がどのように分布しているのかを確認する場合に便利です。各カラーチャンネルのレベルは、0 ~ 100 のスケールを使用して相対的に測定されます。

照度コントロールでは、波形の明度を調整します。ビデオ出力信号は変更されません。

RGB パレードスコープ
RGB パレードスコープ

A. 値 B. R 波形 C. G 波形 D. B 波形 E. 信号の構成要素の範囲 

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