Premiere Pro のプロフェッショナルな品質のカラーグレーディングツールを使用して、編集タイムラインでフッテージのカラーグレーディングを直接おこなう方法について学習します。

Premiere Pro には、編集タイムラインで直接フッテージをグレーディングでき、プロ品質のカラーグレーディングツールやカラー補正ツールがあります。

カラーツールは Premiere Pro の Lumetri カラーワークスペースで使用できます。これらのツールを使用すると、新しい革新的な方法でシーケンス内のカラー、コントラストおよびハイライトを調整できます。編集作業とカラーグレーディング作業を同時におこなえるので、書き出したり、別のグレーディングアプリケーションを起動したりすることなく、編集タスクとグレーディングタスクを自由に行き来できます。

カラーワークスペースは、経験豊富なカラーリストだけではなく、カラーグレーディングの初心者でも使えるように設計されています。直感的なスライダーとコントロールを使用して、シンプルなカラー補正または複雑な Lumetri Looks を適用できます。また、カーブやカラーホイールなどの高度なカラー補正ツールを使用して、カットの調整やグレーディングの微調整を簡単におこなうことができます。 

カラーワークスペースの設定

Premiere Pro には、カラーグレーディングのタスクをより迅速かつ効率的にするためのあらかじめ設定されたカラーワークスペースがあります。

ウィンドウ/ワークスペース/カラーを選択するか、またはワークスペースの切り替えからカラーを選択します。カラーワークスペースでプログラムモニターの右側に Lumetri カラーパネルが開かれ、プログラムモニターの左側に Lumetri スコープパネルが開かれます。

カラーワークスペースの設定
カラーワークスペースの設定

A. Lumetri スコープパネル B. カーブ、カラーホイールおよびスライダーを調整する Lumetri カラーパネル 

Lumetri カラーパネルでは、カーブ、カラーホイールおよびスライダーの調整などの強力で使いやすいカラーツールがいくつかのセクションに配置されています。Lumetri カラーパネルの各セクションは、カラーワークフローの特定のタスクに特化しています。

Lumetri スコープパネルには、調整に基づくクロマとルミナンスの波形としての様々な分析が表示され、クリップのグレーディングをおこなうときに評価できます。

一般的なカラー補正ワークフロー

  1. カラーワークスペースが設定されていることを確認します。

  2. シーケンス内の目的のクリップに再生ヘッドを置きます。

    Lumetri カラーパネルが開いているときは、自動的にシーケンスメニューから「再生ヘッドの後の選択範囲」オプションが選択されます。クリップの自動選択によって、おこなったカラー調整が選択したクリップに適用されます。

    注意:

    自動クリップ選択は、オーディオトラックでリンクされたオーディオクリップにも適用されます。カラー調整をビデオクリップのみに集中させるには、オーディオトラックのターゲット設定をオフにします。

  3. 「基本補正」セクションを使用して、カラー調整を開始します。

    「基本補正」セクションのコントロールによって、LUT(ルックアップテーブル)の適用と、簡単に使用できるコントロールによる露出や照明への他の技術的な修正がガイドされます。詳しくは、基本カラー補正を参照してください。

  4. 「Creative」セクションを使用して、Look を適用します。その後、調整スライダーを使用してさらに調整できます。

    詳しくは、Look を適用するを参照してください。

  5. 「カーブ」セクションを使用して、「RGB カーブ」や「色相/彩度の曲線」を使用する Look をさらに調整します。

    詳しくは、カーブの調整を参照してください。

  6. カラーマッチセクションを使用して、異なる照明条件で記録された個別のショットが同じシーンに属しているかのように変更し、あるショットから次のショットにカットにしたときに違和感がないようにします。

    詳しくは、ショットのカラーマッチングを参照してください。

  7. より正確なカラー調整のために、カラーホイールを使用してシャドウ、ミッドトーンおよびハイライトを調整します。

    詳しくは、カラーホイールの調整を参照してください。

  8. すべてのカラー調整をおこなった後、高品質のビネットを作成し、ビデオを際立たせます。

    詳しくは、ビネットを適用するを参照してください。

    注意:

    変更前と変更後をすばやく切り替えるには、Lumetri カラーパネルの「バイパスのオン / オフを切り替え」またはエフェクトコントロールパネルの「fx」オプションをクリックします。

基本カラー補正の適用

「基本補正」セクションのコントロールを使用すると、暗すぎるビデオや明るすぎるビデオを補正し、クリップの色相(カラーまたはクロマ)とルミナンス(露出とコントラスト)の両方を調整できます。 

コントロールを調整するには、目的の結果が得られるまでスライダーをドラッグします。または、スライダーの横にあるボックスに特定の値を設定します。現在の値をクリックしてボックスを選択し、新しい値を入力します。

基本カラー補正の適用
基本カラー補正の適用前(左)と適用後(右)

LUT 設定

LUT(ルックアップテーブル)をフッテージのグレーディングの開始点として使用し、詳細なグレーディングのためにその他のカラーコントロールを使用します。

Premiere Pro ではフッテージに適用できるいくつかのプリセット LUT が用意されています。また、保存したカスタム LUT を選択することもできます。

ホワイトバランス

ビデオのホワイトバランスは、ビデオが撮影されていない照明の状態に反映されます。ホワイトバランスを調整すると、ビデオの環境カラーを効率的に向上させることができます。

クリップのホワイトバランスを調整するには、温度と色合いのプロパティを変更します。目的のカラーバランスに達するまで値を微調整するには、スライダーコントロールを使用します。

色温度

色温度スケールを使用して、ホワイトバランスを微調整します。スライダーを左に移動するとビデオが寒色系になり、右に移動すると暖色系になります。

色合い

ホワイトバランスを微調整して、グリーンまたはマゼンタの色合いを補正します。スライダーを左(負の値)に移動するとビデオに緑が加わり、右(正の値)に移動すると、マゼンタが加わります。

トーン

様々なトーンコントロールを使用して、ビデオクリップの階調スケールを調整します。 

露光量

ビデオクリップの明るさを設定します。露光量スライダーを右に移動すると階調値が上がってハイライトが増加し、スライダーを左に移動すると階調値が下がってシャドウが増加します。ビデオが目的の明るさになるまでスライダーを調整します。

コントラスト

コントラストを増減します。コントラストの調整は主にビデオのカラーのミッドトーンに影響します。コントラストを上げると、中間から暗い領域がより暗くなります。同様に、コントラストを下げると、中間から明るい領域がより明るくなります。

ハイライト

明るい領域を調整します。スライダーを左にドラッグすると、ハイライトが暗くなります。右にドラッグすると、ハイライトが明るくなるとともにクリッピング量が最小限になります。

シャドウ

暗い領域を調整します。スライダーを左にドラッグすると、シャドウが暗くなるとともにクリッピング量が最小限になります。右にドラッグするとシャドウが明るくなり、シャドウ部のディテールが再現されます。

白レベル

白レベルを調整します。スライダーを左にドラッグすると、ハイライトのクリッピング量が減少します。右にドラッグすると、ハイライトのクリッピング量が増加します。 

黒レベル

黒レベルを調整します。スライダーを左にドラッグすると、黒のクリッピング量が増加し、シャドウがより純粋な黒に近づきます。右にドラッグすると、シャドウのクリッピング量が減少します。

リセット

すべてのトーンコントロールを元の設定に戻します。

自動

「自動」をクリックすると、階調スケール全体が設定されます。「自動」を選択した場合、階調スケールを最大になり、ハイライトやシャドウのクリッピングが最小になるようにスライダーが設定されます。

彩度

ビデオのすべてのカラーの彩度を均等に調整します。スライダーを左にドラッグすると、彩度全体が減少します。右にドラッグすると、彩度全体が増加されます。

Look を適用

「Creative」セクションでは、カラーの調整中にクリエイティブな範囲を拡張できます。複雑な Lumetri Look を簡単に適用し、直感的なスライダーコントロールを使用して、自然な彩度や彩度などの他のパラメーターを調整できます。

Lumetri カラーパネルには、適用前に Looks プリセットをクリックできる Look プリセットサムネールビューアがあります。プレビューで満足したら、クリップに Look を適用できます。

複数の Look の適用
複数の Look の適用

Look

Look を適用して、ビデオをプロが撮影したフィルムのように見せます。Look 自体を使用することも、カスタムグレーディングの前後に Look を適用することもできます。

また、Creative Cloud ライブラリで使用できる Look を選択することも、モバイルキャプチャアプリケーションの Adobe Hue CC でキャプチャした Look を適用することもできます。Adobe Hue CC について詳しくは、この FAQ ページを参照してください。

Premiere Pro では、エフェクトパネルの「Lumetri プリセット」の下にプリセットのフィルムストックやカメラの見た目があります。

照度

適用した Look の照度を調整します。スライダーを右にドラッグすると適用した Look の効果が増加し、右にドラッグすると効果が減少します。

調整

色あせたフィルム

ビデオに色あせたフィルムエフェクトを適用します。思いどおりの古びた外観になるまで、スライダーを右または左にドラッグします。

シャープ

エッジの鮮明度を調整して、よりシャープな外観のビデオを作成します。スライダーを右にドラッグするとエッジの鮮明度が向上し、左にドラッグするとエッジの鮮明度が低下します。エッジの鮮明度が向上すると、ビデオの詳細がより際立ちます。そのため、不自然にならないように、エッジをシャープにしすぎないでください

注意:

シャープ効果をオフにするには、スライダーを 0 に設定します。

自然な彩度

すべてのカラーの彩度が最大値に近づくにつれてクリッピングが最小化されるように、彩度を調整します。この設定は、彩度が高いカラーへの影響を抑えながら、彩度が低いすべてのカラーの彩度を変更します。自然な彩度を使用すると、肌の色の彩度が過度に上がるのを抑えることもできます。

彩度

クリップ内のすべてのカラーの彩度を、0(モノクロ)~200(彩度 2 倍)の範囲で均等に調整します。

色合いホイール

シャドウ色相調整ホイールおよびハイライト色相調整ホイールを使用して、シャドウとハイライトの色合いの値を調整します。中央が空白のホイールは何も適用されていないことを示します。色合いを適用するには、ホイールの中央をクリックし、ホイールの穴に合わせてカーソルをドラッグします。

色相調整バランス

クリップで過剰なマゼンタまたは緑を調整します。

カラー補正カーブを使用したカラー調整

選択カラーグレーディング(2 分)

RGB カーブの編集

RGB カーブ
RGB カーブ

RGB カーブでは、カーブを使用するクリップ全体のルミナンスと階調範囲を調整できます。 

  • マスターカーブは輝度を制御します。最初は、マスターカーブがまっすぐな白の対角線として表示されます。直線の右上部分はハイライトを表し、左下部分はシャドウを表します。
  • マスターカーブを調整すると、3 つの RGB チャンネルのすべての値が同時に調整されます。また、赤、緑または青のチャンネルの階調値のいずれかのみを選択して調整することもできます。複数の階調領域を調整するには、カーブに直接コントロールポイントを追加します。
  • 曲線を直接クリックして、コントロールポイントをドラッグし、階調領域を調整します。コントロールポイントを上または下にドラッグすると、調整する階調領域が明るくなるか、暗くなります。コントロールポイントを左または右にドラッグすると、コントラストが増加または減少します。
  • コントロールポイントを削除するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながらコントロールポイントをクリックします。

色相、彩度および輝度カーブ

Premiere Pro では、以下のカーブを利用してクリップに様々なカラー調整を加えることができます。

  • 色相 vs 彩度 - 色相範囲を選択し、その彩度レベルを調整します。
  • 色相 vs 色相 - 色相範囲を選択し、その色相を別の色相に変更します。
  • 色相 vs 輝度 - 色相範囲を選択し、輝度を調整します。
  • 輝度 vs 彩度 - 輝度範囲を選択し、その彩度を調整します。
  • 彩度 vs 彩度 - 彩度範囲を選択し、その彩度を増減します。

コントロールポイントを使用したカラーのグレーディング

コントロールポイントを使用して、カラーを調整できます。以下に、コントロールポイントを使用したカラーの調整方法をいくつか示します。

  • カーブを直接クリックして、コントロールポイントを追加します。調整範囲を特定の範囲に制限するには、3 つ以上のコントロールポイントを作成します。コントロールポイントは必要な数だけ追加できます。
  • スポイトツールを使用すると、カーブに 3 つのコントロールポイントを自動的に追加できます。詳しくは、サンプルカラーを参照してください。
  • 中央のコントロールポイントを上または下にドラッグすると、選択範囲の出力値が増加または減少します。例えば、色相 vs 彩度カーブを使用して緑の範囲を選択できます。上にドラッグするとビデオ内の緑の選択範囲の彩度が増加し、下にドラッグすると彩度が減少します。
  • Shift キーを押してコントロールポイントを特定の X 値に固定すると、コントロールポイントが上下にのみ動くようになります。
  • コントロールポイントを動かしている間は、最終結果の判断を助ける垂直バンドが表示されます。これは、最終的にどのような色相になるかを判断するのが難しい色相 vs 色相カーブを使用するときに便利です。例えば、少し赤みを帯びて見えるいくつかのスキントーン値を微調整したいとします。この場合は、色相 vs 色相カーブを使用して赤の範囲を選択します。中央のコントロールポイントを選択すると、垂直インジケーターが表示され、コントロールポイントを下に動かすとカラーが赤からオレンジにシフトして、ちょうど良いスキントーンになることが一目でわかります。
出力範囲の判断を助ける垂直インジケーター
出力範囲の判断を助ける垂直インジケーター

コントロールポイントの削除

  • 単一のコントロールポイントを削除するには、コントロールポイントを選択し、Command キーを押しながらクリックするか(Mac)、Ctrl キーを押しながらクリックします(Windows)。
  • すべてのコントロールポイントを削除してカーブをリセットするには、いずれかのコントロールポイントをダブルクリックします。

サンプルカラー

カラーカーブのタブのいずれかを開いた状態で、スポイトツールをクリックして、プログラムモニター内でカラーをサンプリングします。3 つのコントロールポイントがカーブ上に自動的に配置されます。中央のポイントが、選択したカラーに対応します。3 つの色相カーブの場合、これは選択したピクセルの色相値です。輝度および彩度カーブの場合、このポイントは選択したピクセルの輝度または彩度値に対応するように配置されます。

デフォルトでは、スポイトツールは 5 x 5 ピクセル領域をサンプリングして、選択したカラーを平均化します。スポイトツールを使用して 10 x 10 ピクセル領域より大きい領域をサンプリングするには、Command キー(Mac)または Ctrl キー(Win)を押します。

Premiere Pro のカーブ調整処理のしくみ

Premiere Pro は、カラーをサンプリングする前に、現在の Lumetri エフェクト(追加の Lumetri カラーエフェクトを含む)より前に適用されたエフェクトを処理します。前に適用されたエフェクトがカラーに影響を与える場合は、変更後のカラーがサンプリングされます。現在の Lumetri エフェクトの後に適用されたエフェクトは、カラーをサンプリングする際に考慮されません。 

Lumetri パネルプロセス内のセクション(上から順に「基本」、「クリエイティブ」および「RGB カーブ」)をすべて処理した結果が「色相 / 彩度カーブ」セクションに渡されます。これらのカーブの後に続く Lumetri 関連のセクション(「カラーホイール」、「HSL セカンダリ」、「ビネット」)は、カラーをサンプリングする際に考慮されません。

「色相 / 彩度カーブ」セクションのカーブは並行して処理されるので、これらのカーブはいずれも、「色相 / 彩度カーブ」セクションに渡される時点でのカラー値をサンプリングします。

この動作を示す例:

色相 vs 色相カーブを使用して緑を青に変化させた後、その青を色相 vs 輝度カーブを使用してサンプリングする場合は、カーブの緑セクション(つまり、青ではなく元のカラーのセクション)にコントロールポイントが追加されます。

色相 vs 輝度カーブを編集している間は色相 vs 色相の変化を無視したい場合は、色相 vs 色相カーブの上のチェックボックスをオフにすることができます。

例:色相 vs 彩度

色相 vs 彩度
色相 vs 彩度

このカーブでは、画像内の任意の色相の彩度を選択して編集できます。この例では、このカーブを使用して、画像の彩度を増加させ、女性が青白く見えるようにしています。青い空と光の彩度も増加して、画像全体が暖色系になるようにしています。

例:色相 vs 色相

色相 vs 色相
色相 vs 色相

このカーブでは、ある色相を別の色相に変更できます。上記の例では、このカラーカーブを使用して、女の子のワンピースの色相を変更しています。

また、このカーブを使用すると、カラーの微調整やダイナミックな変更をすばやくおこなうことができます。例えば、黄色を帯びた葉を選択して緑色に変更し、青々とした葉にすることができます。

例:色相 vs 輝度

色相 vs 輝度
色相 vs 輝度

このカーブでは、特定のカラーの彩度を増減できます。上記の例では、淡い青空の色と、水に反射した色の彩度を下げることで、画像にドラマチックな雰囲気を添えています。

注意:

アドビでは、(元の画像の品質が良くない場合は)ピクセル化やアーチファクトを確認できるので、高品質のフッテージを伴うカーブを使用することをお勧めします。

例:輝度 vs 彩度

輝度 vs 彩度
輝度 vs 彩度

このカーブでは、色相ではなく、画像の色調に基づいて画像の彩度を調整できます。この例では、このカーブを使用して、輝度範囲内で青色の彩度をわずかに増加させます。

例:彩度 vs 彩度

彩度 vs 彩度
彩度 vs 彩度

このカーブでは、画像の彩度を選択的に処理できます。上記の例では、このカーブを使用して、彩度が低い同じような青色のイルカの絵に影響を与えることなく、過剰な彩度の青い壁だけ彩度を軽減します。

このカーブを使用するもう 1 つの利点は、彩度が 75%以上になっているすべての要素の彩度を下げることで、ブロードキャストカラーの彩度がリーガルレベルになるようにできることです。

ショットのカラーマッチング

カラーマッチングオプションを使用すると、シーケンス全体の中の 2 つの異なるショットの外観を比較し、単一のシーンまたは複数のシーンでカラーと光量のアピアランスを一致させることができます。

ショットのカラーマッチング
ショットのカラーマッチング

「現在のショット」(再生ヘッドで選択されているクリップ)を一致させるには:

  1. Lumetri カラーパネル(またはエフェクトコントロールパネル)で「カラーホイールとカラーマッチ」タブをクリックします。「比較表示」をクリックして、プログラムモニターで比較表示を有効にします。この表示では、リファレンスフレームを選択して表示し、ショットのカラーを比較できます。

    「カラーホイールとカラーマッチ」タブ
    「カラーホイールとカラーマッチ」タブ
  2. リファレンスとして使用する異なるショットからビデオフレームを選択します。

  3. (オプション)ショットに顔がない場合は、顔検出を無効にします。

    注意:

    顔検出は初期設定で有効になっています。自動カラー補正がリファレンスフレームまたは現在のフレームで顔を検出すると、より大きな比重が顔の領域のカラーに置かれます。 

    この機能では、特に背景に煩雑なカラーがある場合に、スキントーンの画質一致がより高くなります。すべてのフレームを等しく評価する必要がある場合は、無効にできます。 

    顔検出を使用すると、一致の計算にかかる時間がわずかに長くなります。 顔を含まないフッテージを操作している場合は、顔検出を無効にすると、カラーマッチングが速くなります。

  4. 一致を適用」をクリックします。

    カラーホイールと彩度コントロールを使用して Lumetri 設定が自動的に適用され、現在のフレームのカラーがリファレンスフレームのカラーにマッチングされます。

    カラーホイールは(必要な場合は彩度スライダーも)、自動カラーマッチングアルゴリズムを適用した調整結果をすぐに反映します。

  5. 結果に満足できない場合は、別のショットをリファレンスとして使用して、カラーを再度マッチングできます。その場合、前の変更が無効になり、新しいリファレンスショットのカラーとマッチングされます。

注意:

パラメーターが変更されたクリップに既存の Lumetri エフェクトがある場合、それらの設定の一部をリセットする必要があります。

ミッドトーン、シャドウおよびハイライトを調整

ミッドトーン、シャドウおよびハイライトを調整
ミッドトーン、シャドウおよびハイライトを調整

カラーホイールを使用して、シャドウ、ミッドトーンおよびハイライトの強度を調整します。また、ホイールの代わりにスライダーを使用してこれらの調整をおこなうこともできます。

シャドウまたはハイライトの詳細を調整して、他の明るいクリップの領域の明るさを調整できます。補正が必要な領域を分離して、これらの調整を適用することができます。ミッドトーンカラーホイールを使用して、クリップのコントラスト全体を調整します。

  • 中央が空白なホイールは、調整がおこなわれていないことを示します。ホイールの中央をクリックしてホイールの穴を埋めるようにカーソルをドラッグし、必要に応じて調整をおこないます。
  • スライダーコントロールを使用する場合、スライダーを上にドラッグすると値が大きくなり、スライダーを下にドラッグすると値が小さくなります。例えば、シャドウのスライダーを上にドラッグするとシャドウが明るくなり、ハイライトのスライダーを下にドラッグするとハイライトが暗くなります。

ビネットを適用

ビネットを適用すると、エッジでフェードアウトし、中央が明るい外観を実現できます。

ビネットを適用
ビネットの適用前(左)と適用後(右)

ビネットコントロールでは、エッジのサイズ、形、明るさを制御できます。

適用量

画像のエッジの明るさを設定します。ボックスに数値を入力するか、スライダーを移動してクリップの階調を徐々に調整します。

中間点

適用量スライダーによる影響を受ける領域の幅を指定します。スライダーを移動するか、小さい値を入力すると、画像のより大きな部分が影響を受けます。大きい値を入力すると、画像のエッジへの影響が制限されます。

角丸の割合

ビネットのサイズ(角丸の割合)を指定します。負の値を指定するとビネットエフェクトが誇張され、正の値を指定するとビネットの影響が少なくなります。

ぼかし

ビネットのエッジを定義します。小さい値を指定すると、エッジがよりハードでシャープになり、大きな値を指定するとエッジがよりソフトで厚くなります。

調整、リセット、マスク

Lumetri カラーパネルまたはエフェクトコントロールパネルの「エフェクトをリセット」オプションを使用して、すべてのカラー変更をリセットできます。

さらに、エフェクトコントロールパネルのマスクツールを使用して、自由なマスクやシェイプマスクを描画できます。マスクを描画し、基本補正カラーツールを使用してクリップ内の特定の領域を補正できます。あるいは、反転マスク選択を使用して、マスクされた領域をクリップの残りの部分に適用されたカラー補正から除外することもできます。さらに、クリップの複数の領域に適用された複数のカラー調整によって、複数のシェイプマスクを追加できます。

複数の Lumetri カラーエフェクトの作成と編集

Lumetri カラーパネルで複数の Lumetri カラーエフェクトを作成し、重ねることができます。

  1. Lumetri カラーパネルで、「Lumetri カラー」タブをクリックします。

    FX ドロップダウンリストで、「Lumetri カラーエフェクトを追加」を選択して新しいエフェクトを作成します。新しいエフェクトを追加すると、Lumetri カラーという名前の新しい Lumetri カラーが作成されます。

    lumetri_color

    Lumetri インスタンスは、エフェクトコントロールパネルと同じ順序で配置されます(上から下)。現在選択されているインスタンスは青色でハイライト表示され、左側にチェックマークが付きます。

  2. これらのエフェクトの名前を変更して、適切に整理することができます。エフェクトの名前を変更するには、FX ドロップダウンリストから「名前を変更」を選択します。

    エフェクトを削除するには、削除したいエフェクトを選択し(青色でハイライト表示されます)、FX ドロップダウンリストで「消去」をクリックします。

    Lumetri インスタンスがない場合は、「Lumetri カラーエフェクトを追加」オプションのみが有効になります。

    注意:

    エフェクトを削除すると、確認のプロンプトは表示されずにエフェクトが直接削除されます。

Look、LUT および保存したプリセットの書き出し

Look、LUT および保存したプリセットの書き出し
数回のクリックで Look、LUT およびプリセットを保存

Premiere Pro では、様々なプロジェクトやアプリケーションのカラー調整を簡単に保存して再利用できます。すべてのカラーグレーディング情報を .Look ファイルまたは LUT ファイルとして書き出し、Adobe Premiere Pro またはサードパーティのアプリケーションで使用できます。

「Lumetri カラー」ポップアップメニューを選択し、次のコマンドを選択します。

.look の書き出し

カラー調整を .look 形式の Lumetri Look プリセットファイルとして書き出します。

.cube の書き出し

ルックアップテーブルを他のカラーグレーディングアプリケーションに読み込むために、.cube 形式で書き出します。

また、カスタマイズしたカラーエフェクトの設定を、プリセットとして保存することもできます。

「Lumetri カラー」ポップアップメニューを選択し、「プリセットを保存」を選択します。プリセットの保存ダイアログボックスで、プリセットの名前を入力します。必要に応じて、説明を入力します。詳しくは、このヘルプ記事を参照してください。

ハイダイナミックレンジコントロール

Lumetri カラーパネルのハイダイナミックレンジコントロールを使用すると、幅広い範囲のシャドウとハイライトの詳細を調整できます。以下のツールを使用することで、HDR ビデオフッテージに対して繊細なカラー調整をおこない、リッチなディテールを再現できます。

  • HDR の切り替え:Lumetri パネルのグレーディング機能を、0~100 の範囲で調整する SDR モード(初期設定)から、HDR モードに切り替えます。
ハイダイナミックレンジコントロール
  • HDR 白レベルのポイント選択:白ポイントの範囲を 100 より大きく設定して、HDR に適合させます。
HDR 白レベルのポイント選択
  • 鏡面白レベルのコントロール:トーンを特定の HDR 白レベルの値で調整します。例えば、白ポイントが 200 に設定されている場合は、HDR 鏡面反射レベルコントロールを調整したときに、200 を超えるすべての値が変化します。
鏡面白レベルのコントロール
  • 調整可能な RGB カーブ範囲コントロール:シャドウ/ミッドトーン/ハイライトの範囲を調整して、0~-10000 Nit の HDR 範囲を可能にします。
調整可能な RGB カーブ範囲コントロール
調整可能な RGB カーブ範囲コントロール

HSL セカンダリ

HSL セカンダリは、カラー/ルミナンスキーを分離して二次カラー補正を適用するための補助的なカラーツールです。 

HSL コントロールの場所

HSL コントロールを使用するには、Lumetri パネルを開いて、「HSL セカンダリ」セクションを選択します。または、次の方法もあります。

  • Lumetri カラー エフェクトを追加します。
  • エフェクトコントロールパネルを開きます。
  • Lumetri エフェクトの矢印をクリックして展開し、「HSL セカンダリ 」セクションを選択します。

キーを設定する方法

対象範囲を設定するには、「キー」をクリックして矢印を展開し、範囲セレクターコントロールを表示します。 

  1. スポイトツールを使用して、対象範囲を選択/追加/除外できます。スポイトツール(「設定カラー」など)を選択して、サンプリングする色範囲の上にマウスを移動し、クリックして範囲を適用します。Command/Ctrl キーを押したままプログラムモニターの上にマウスポインターを置くと、スポイトツールを 5 x 5 ピクセルの選択に設定できます。 
  2. 色範囲のプリセット(C/M/Y/R/G/B)から色範囲を選択します。

範囲セレクターツールを使用して、範囲を微調整します。範囲全体を移動するには:

  1. 目的の H/S/L スライダーをクリックし、マウスのボタンを押しながら左または右に移動します。
  2. スライダー上部の三角形を使用して範囲を拡大/制限し、下部の三角形を使用して選択をぼかします。 
  3. 色相、彩度、明度の範囲全体を選択解除します。選択解除すると、キーに範囲全体が組み込まれます。 
  4. H と S の範囲の選択を解除すると、明度のキーを適用する輝度の範囲をすばやく調整できます。
  5. ドラッグして、HSL 範囲に色を設定または追加します。

範囲をリセットするには、スライダーの下にあるリセットボタンをクリックするか、または適切な範囲をダブルクリックして単一の範囲をリセットします。スライダーコントロールの下にあるキーオプション(カラー/黒、カラー/グレー、白/黒)を使用して、画像の選択されている範囲を表示できます。キーを反転するには、横にある反転ボタンを使用します。

注意:

  • HSL スライダー、ノイズ除去およびブラーコントロールを調整するときは、プレビューのオン/オフが自動的に切り替わります。これにより、キーを調整するときのプレビューワークフローが簡単になります。 
  • カラーピッカーを使用中、以前に適用した Look はプログラムモニターに表示されたままになるので、既に選択したカラーの管理をおこなうことができます。

補正

補正」セクションに用意されている、カラーホイールなどのグレーディングツールを使用します。デフォルトのカラーホイールは、ミッドトーンコントロールに表示されます。3 ウェイコントロール(Lumetri ホイールセクションなど)に切り替えるには、上部のアコーディオンボタンをクリックします。

HSL セカンダリ
HSL セカンダリ

Lumetri カラーのコントロールサーフェスサポート

Lumetri パネルのグレーディングコントロールを、コントロールサーフェスデバイスにマッピングできます(Tangent デバイス - Elements/Wave/Ripple)。

Tangent コントロールサーフェスのデバイスを設定するには、次のようにします。

  1. Premiere Pro および Tangent Hub ソフトウェアをインストールします(詳しくは、Tangent デバイスのサポート Web サイトを参照してください)。
  2. Premiere Pro で、環境設定を開く/コントロールサーフェスをクリックします。
  3. 「追加」をクリックし、「Tangent」を選択して、PR プロジェクトを保存します。

PR によって、事前設定済みの Tangent コントロールマッピングレイアウトがインストールされます。これは、PR/Lumetri を制御するための良い足掛かりとなります。デフォルトのマッピングには [編集]、[Lumetri - 基本]、[Lumetri - クリエイティブ]、[Lumetri - カーブ]、[Lumetri - ホイール]、[Lumetri - HSL]、[Lumetri - ビネット] のモードがあり、各モードには事前設定済みのコマンドのセットが用意されています。コマンドのマッピングは、必要に応じて Tangent Hub ソフトウェアで手動で変更できます(詳しくは、Tangent のサポート Web サイトを参照してください)。

注意:

サードパーティ製のコントロールサーフェスは、サードパーティの Web サイトからプラグインをインストールすることでもサポートされます。

Lumetri でコントロールサーフェスを使用する方法

Premiere Pro で対応するグレーディングモードに移動するには、Lumetri パネルのセクションを選択します。例えば、Lumetri パネルのホイールセクションを選択すると、コントロールサーフェスのハードウェアがホイールモードにマッピングされ、Creative を選択すると、このモードが変更されて、対応するホイールおよびスライダーがマッピングされます。モードがマッピングされている場合は、コントロールサーフェスデバイスから手動でモードを選択することもできます(つまり Elements)。Lumetri パネルが表示される場合、パネルの UI に対応するセクションが表示されます。手動で別のモードに切り替えるまでは、最後に使用したモードが有効なままとなります。

Lumetri スコープを表示

Lumetri スコープパネル(ウィンドウ/Lumetri スコープ)には、ベクトルスコープ、ヒストグラム、パレード、波形など、サイズを変更できる組み込みのビデオスコープが表示されます。これらのスコープは、クリップのカラー補正を正確に評価するために役立ちます。任意のポイントにおいて、Lumetri スコープパネルで 5 つのスコープのすべてを表示できます。

Lumetri スコープパネルの右下にあるポップアップメニューでは、分析するスコープの性質に応じて、8 ビット、浮動小数または HDR を選択できます。例えば HDR を選択すると、スコープがハイダイナミックレンジのデータ範囲に変化し、0~-10000 Nit の範囲を示すスコープスケールが表示されます。 

Lumetri スコープパネル
Lumetri スコープパネル
Lumetri スコープパネル
Lumetri スコープパネル

ベクトルスコープ

2 つのベクトルスコープから選択できます。

  • ベクトルスコープ HLS:色相、彩度、明るさおよび信号情報を一目で識別できます。
  • ベクトルスコープ YUV:カラーホイールに似た円形のチャートが表示され、ビデオのクロミナンス情報が示されます。

ヒストグラム

各色の強さレベルでのピクセル密度の統計分析が表示されます。

ヒストグラムはシャドウ、ミッドストーンおよびハイライトを正確に評価し、画像全体の階調スケールを調整するために役立ちます。

パレード

ルミナンスのレベルとデジタルビデオ信号内の色成分の差異チャンネルを表す波形が表示されます。RGB、YUV、RGB-白および YUV-白のパレードタイプから選択できます。

例えば、YUV 波形が使いやすい場合は、YUV パレードを使用してカラーやルミナンスを調整できます。一方、赤、緑および青のチャンネルの間の関係を比較する場合、クリップの赤、緑および青のチャンネルのレベルを示す波形が表示される RGB パレードスコープを使用します。

波形

次の波形スコープから選択できます。

  • RGB 波形:すべてのカラーチャンネルの信号レベルのスナップショットを表示するために、オーバーレイされた RGB 信号が表示されます。
  • 輝度波形:IRE 値(–20~120)が表示され、効率的にショットの明るさを分析し、コントラスト比率を測定できます。
  • YC 波形:クリップ内のルミナンス(波形では緑で表示)とクロミナンス(青で表示)の値が表示されます。
  • YC クロマなし波形:クリップのルミナンス値のみが表示されます。

明るさ

次の明るさの設定から選択できます。

  • 明るい = 125%
  • 標準 = 100%
  • グレー表示 = 50%

SpeedLooks Studio Linear Look バンドル

Lumetri クリエイティブ Look プリセットは、SpeedLooks Studio Linear という新しいパッケージに置き換えられました。これらのプリセットは、Rec709/DSLR フッテージ用に最適化されています。新しいプリセットを見つけるには、次のようにします。

  1. Lumetri パネルを開き、「クリエイティブ」セクションを選択します。 
  2. クリエイティブ」セクションで、「Look」ドロップダウンを選択するか、またはサムネールプレビューを使用してあらかじめインストールされている Look プリセットを参照します。
  3. 新しいプリセットには「SL」というラベルが付けられます。つまり、「SL - Clean Fuji A HDR」を選択します。

注意:

以前の SpeedLooks Log バンドル(カメラパッチ + クリエイティブ Look)は Lumetri パネルから削除されました。ただし、従来のプロジェクトでのこれらのプリセットの使用は引き続きサポートされており、Lumetri エフェクトプリセットとして利用可能です。

本作品は Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License によってライセンス許可を受けています。  Twitter™ および Facebook の投稿には、Creative Commons の規約内容は適用されません。

法律上の注意   |   プライバシーポリシー