Adobe Premiere Elements を起動します。
プロジェクト設定によって、ビデオおよびオーディオのプロジェクトアセットのプロパティが指定されます。例えば、これらのアセットの形式(AVCHD)、ソース(ハードディスクまたはフラッシュメモリビデオカメラ)、縦横比(標準またはワイドスクリーンビデオ)などが指定されます。また、プロジェクト設定によって、プロジェクトのフレームレート、オーディオサンプルレート、開始フィールド(奇数フィールドまたは偶数フィールド)、ビット数も指定されます。
新しいプロジェクトを開始すると、Adobe Premiere Elements はプロジェクトプリセットを適用します。プロジェクトプリセットは、あらかじめ構成されたプロジェクト設定をまとめたものです。プロジェクトの初期設定のプリセットは、コンピューターにインストールされたバージョンの Adobe Premiere Elements でテレビ方式用に使用できます。
NTSC(National Television Standards Committee)は、北米、南米、カリブ海諸国、日本、韓国および台湾のテレビ方式です。
PAL(Phase Alternating Line)は、ヨーロッパ、ロシア、アフリカ、中東、インド、オーストラリア、ニュージーランド、南太平洋諸国、中国およびアジアのその他の地域のテレビ方式です。
プロジェクトの開始後はプロジェクトのプリセットを変更できないので、プロジェクトのプリセットを選択する前にソースフッテージの形式を確認してください。
Web ビデオのストリーミングなど、出力に低めの画質を設定する場合は、プロジェクト設定を変更せずに、書き出しの設定を変更してください。
ムービークリップをエキスパートビュータイムラインに追加すると、クリップのプロパティに合わせて、プロジェクト設定がバックグラウンドで自動的に変更されます。クリップのプロパティには、次元、fps、ピクセル縦横比、フィールド順序などがあります。
Adobe Premiere Elements のプロジェクトプリセットの初期設定は、カメラ、DVD ディスク、携帯電話など、一般的なソースのメディアに対応しています。
使用可能なプリセットのリストから選択できますが、カスタムプリセットを作成することはできません。プロジェクトのプリセットを選択できるのは、プロジェクトの作成時のみです。プロジェクトの作成後に、そのプロジェクトのプリセットを変更することはできません。
新しいプロジェクトの開始時にプロジェクトのプリセットを選択するには、新規プロジェクトダイアログボックスの「設定を変更」をクリックし、フッテージに合わせてプリセットを選択します。
プロジェクトのプリセットと一致しないプリセットを持つムービークリップをエキスパートビュータイムラインに追加すると、メッセージが表示されます。「はい」をクリックすると、プロジェクトの設定が変更され、使用可能な最も近いプリセットが使用されます。詳しくは、「柔軟なシーケンス設定の変更」を参照してください。
初期設定では、Adobe Premiere Elements は、プログラムのインストール時に指定したテレビ方式向けの AVCHD 形式のプリセットを使用します。別の形式、テレビ方式、またはフレーム縦横比でプロジェクトを作成するには、新しいプリセットを選択します。
選択したプリセットが初期設定のプリセットになり、別のプリセットを選択しない限りすべての新規プロジェクトに適用されます。プリセットを一時的に選択した場合は、使用後にそのプリセットを変更してください。
Adobe Premiere Elements を起動します。
編集するフッテージの形式および方式と一致するプリセットを選択します。
プロジェクトの作成後は、プロジェクト設定に対して実行できる変更は、表示関連の軽微な変更のみです。
プロジェクトを作成した後で、編集モードやプレビューファイルの形式を変更することはできません。
プロジェクトプリセットには、「一般」、「キャプチャ」、「ビデオレンダリング」の 3 つのカテゴリのプロジェクト設定が含まれています。プロジェクトの開始後は、フレームレート、フレームサイズ、縦横比など、ほとんどの設定を変更できなくなります。ただし、設定を見直して、プロジェクトに追加するメディアに合わせて調整することは可能です。
コンピューター、キャプチャカード、ハードウェアバンドルなどサードパーティの製品には、カスタムプリセットが含まれている場合があります。詳しくは、サードパーティの取扱説明書を参照してください。
NTSC プリセットは NTSC 規格に準拠しています。各ビデオフレームは 525 本の水平線から構成され、29.97 フレーム/秒で表示されます。標準 NTSC プリセットは縦横比が 4:3 のフッテージに適用されます。ワイドスクリーン NTSC プリセットは縦横比が 16:9 のフッテージに適用されます。
PAL プリセットは PAL 規格に準拠しています。各ビデオフレームは 625 本の水平線から構成され、25 フレーム/秒で表示されます。
一般設定(編集/プロジェクト設定/一般)は、プロジェクトの基本的な特性を制御します。これらの特性には、ビデオの処理に使用する編集モード、フレームサイズ、縦横比、、時間のカウント方法(時間表示形式)、再生設定(タイムベース)などがあります。これらの設定は、プロジェクトで最も一般的なソースメディアに合わせて設定されます。例えば、フッテージのほとんどが DV である場合は、DV の再生編集モードを使用します。これらの設定を無計画に変更すると、ビデオの品質が劣化する場合があります。
一般設定には、次のオプションがあります。
編集モード
プロジェクトのテレビ方式と形式を指定します。タイムベース、フレームサイズ、ピクセル縦横比、フィールド、サンプルレートのプレビュー設定は変更できません。これらの設定は、編集モードによって決まります。
注意:編集モードの設定は、最終出力の設定ではなく、ソースメディアの仕様を表します。出力の設定は、プロジェクトを書き出すときに指定してください。
タイムベース
各編集の時間位置の算出に使用する時間区分を指定します(PAL の場合は 25、NTSC の場合は 29.97 になります)。
再生設定
このボタンは、DV プリセットを使用した場合、DV 編集モードを使用した場合、または追加の再生機能を提供するプラグインをインストールした場合に使用可能になります。DV 編集モードの場合、このオプションはプレビューを再生する場所を指定します。サードパーティ製のプラグインの再生設定については、開発元の取扱説明書を参照してください。
フレームサイズ
プロジェクト再生時のフレームのピクセル数を指定します。多くの場合、プロジェクトのフレームサイズはソースメディアのフレームサイズと一致します。再生速度の低下を修正するためにフレームサイズを変更することはできません。ただし、再生設定を変更することはできます。その場合、モニターを右クリック(Mac OS では Control キーを押しながらクリック)し、「再生設定」を選択します。出力のフレームサイズを変更するには、書き出し設定を変更します。
ピクセル縦横比
ピクセルの縦横比を設定します。ビデオ形式(PAL または NTSC)によってこの比率が決まります。ビデオと異なるピクセル縦横比を使用すると、ビデオのレンダリングおよび再生時に映像が変形することがあります。
フィールド
優先フィールドを指定するか、各フレームの 2 つのインターレースフィールドを描画する順序を指定します。
時間表示形式
プロジェクト全体にわたって表示される時間の形式を指定します。時間表示オプションは、ビデオおよびモーションピクチャフィルムの規格と対応させます。DV NTSC ビデオの場合は、「30 fps ドロップフレームタイムコード」を選択します。DV PAL ビデオの場合は、「25 fps タイムコード」を選択します。
タイトルセーフエリア
タイトルのセーフゾーンとして設定するフレーム端の領域を指定し、ピクチャを拡大してもタイトルの端がテレビ画面から切れないようにします。モニターでセーフマージンボタンをクリックすると表示される十字マーク付きの長方形は、タイトルセーフゾーンを示します。タイトルには、アクションよりも広いセーフゾーンを設定する必要があります。
アクションセーフエリア
アクションのセーフゾーンとして設定するフレーム端の領域を指定し、ピクチャを拡大してもアクションがテレビ画面から除外されないようにします。モニターでセーフマージンボタンをクリックすると表示される長方形は、アクションセーフゾーンを示します。
サンプルレート
プロジェクトのプリセットで使用するオーディオサンプルレートを指定します。一般に、サンプルレートを高くするとプロジェクトの音質が高くなりますが、ディスク消費量が多くなり、処理時間も長くなります。高音質のサンプルレートでオーディオを録音し、その録音時のサンプルレートでオーディオをキャプチャしてください。
表示形式(オーディオ)
オーディオの時間表示の単位(オーディオサンプルまたはミリ秒)を指定します。初期設定では、時間はオーディオサンプル単位で表示されます。ただし、オーディオの編集時には、ミリ秒を使用してサンプルレベルの精度で時間を表示することができます。
キャプチャ設定(編集/プロジェクト設定/キャプチャ)は、ビデオとオーディオをデッキから直接転送する方法を制御します(キャプチャ設定以外の環境設定は、キャプチャ操作には影響しません)。
ビデオレンダリング設定は、エキスパートビュータイムラインからビデオを再生するときに Premiere Elements が使用する画質、圧縮設定および色深度を制御します。
ビデオレンダリング設定を使用するには、編集/プロジェクト設定/ビデオレンダリングを選択します。ビデオレンダリング設定には、次のオプションがあります。
最大 bit 数
プロジェクトで使用するビット数が低くても、Premiere Elements では最大 32 bit の処理が可能です。このオプションをオンにすると精度は高くなりますが、パフォーマンスは低下します。
ファイルの形式
プレビューのビデオの形式を指定します。
圧縮
Premiere Elements でムービーのプレビュー生成時に適用されるコーデック(圧縮/解凍方式)を指定します。コーデックはプロジェクトのプリセットで定義されています。コーデックは DV 規格に適合する必要があるので、変更できません。
注意:クリップにエフェクトを適用しない場合、またはクリップのフレームや時間に関する特性を変更しない場合は、再生時にクリップの元のコーデックが使用されます。フレームの再計算が必要となる変更を加えた場合には、ここで指定されるコーデックが適用されます。
静止画像の最適化
プロジェクトで静止画を効率的に使用するには、このオプションを選択します。例えば、30 fps のプロジェクトでデュレーションが 2 秒の画像を使用できます。Premiere Elements では、デュレーションが 1/30 秒のフレームを 60 個作成するのではなく、2 秒のフレームを 1 個作成します。静止画を適切に再生できない場合は、このオプションの選択を解除してください。
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