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Dreamweaver での CSS プリプロセッサーの使用

  1. Dreamweaver ユーザーガイド
  2. はじめに
    1. レスポンシブ web デザインの基本
    2. Dreamweaver の新機能
    3. Dreamweaver を使用した web 開発 - 概要
    4. Dreamweaver / よくある質問
    5. キーボードショートカット
    6. Dreamweaver の必要システム構成
    7. 機能の概要
  3. Dreamweaver と Creative Cloud
    1. Dreamweaver 設定と Creative Cloud の同期
    2. Dreamweaver での Creative Cloud ライブラリ
    3. Dreamweaver での Photoshop ファイルの使用
    4. Adobe Animate と Dreamweaver の操作
    5. ライブラリから web 用に最適化された SVG ファイルを抽出する
  4. Dreamweaver のワークスペースとビュー
    1. Dreamweaver ワークスペース
    2. ビジュアル開発のための Dreamweaver ワークスペースの最適化
    3. ファイル名またはコンテンツに基づいたファイルの検索 | Mac OS
  5. サイトの設定
    1. Dreamweaver サイトについて
    2. ローカルバージョンのサイトの設定
    3. Publishing server への接続
    4. テストサーバーの設定
    5. Dreamweaver サイトの設定の読み込みおよび書き出し
    6. リモートサーバーからローカルサイトのルートに既存の web サイトを取り込む
    7. Dreamweaver のアクセシビリティ機能
    8. 詳細設定
    9. ファイル転送に関するサイト環境設定の設定
    10. Dreamweaver でのプロキシサーバー設定の指定
    11. Dreamweaver 設定と Creative Cloud の同期
    12. Dreamweaver での Git の使用
  6. ファイルの管理
    1. ファイルの作成およびオープン
    2. ファイルとフォルダーの管理
    3. サーバーからのファイルの取得とサーバーへのファイルの送信
    4. ファイルのチェックインとチェックアウト
    5. ファイルの同期
    6. ファイルの違いの比較
    7. Dreamweaver サイト内のファイルおよびフォルダーのクローク
    8. Dreamweaver サイトでのデザインノートの有効化
    9. Gatekeeper の脆弱性の悪用を防ぐ
  7. レイアウトとデザイン
    1. レイアウト用ビジュアルエイドの使用
    2. CSS を使用したページのレイアウトについて
    3. Bootstrap を使用したレスポンシブな web サイトのデザイン
    4. Dreamweaver でのメディアクエリーの作成と使用
    5. テーブルを使用したコンテンツの表示
    6. カラー
    7. 可変グリッドレイアウトによるレスポンシブデザイン
    8. Dreamweaver 内の Extract
  8. CSS
    1. カスケーディングスタイルシートについて
    2. CSS デザイナーを使用したページのレイアウト
    3. Dreamweaver での CSS プリプロセッサーの使用
    4. Dreamweaver で CSS スタイルの環境設定を行う方法
    5. Dreamweaver での CSS ルールの移動
    6. Dreamweaver でのインライン CSS の CSS ルールへの変換
    7. Div タグの操作
    8. 背景へのグラデーションの適用
    9. Dreamweaver での CSS3 移行効果の作成および編集
    10. コードのフォーマット
  9. ページコンテンツとアセット
    1. ページプロパティの設定
    2. CSS 見出しプロパティおよび CSS リンクプロパティの設定
    3. テキストの操作
    4. テキスト、タグ、属性の検索と置換
    5. DOM パネル
    6. ライブビューでの編集
    7. Dreamweaver でのドキュメントのエンコード
    8. ドキュメントウィンドウでのエレメントの選択および表示
    9. プロパティインスペクターでのテキストプロパティの設定
    10. web ページのスペルチェック
    11. Dreamweaver での区切り線の使用
    12. Dreamweaver でのフォントの組み合わせの追加と変更
    13. アセットを使用した作業
    14. Dreamweaver での日付の挿入と更新
    15. Dreamweaver でのお気に入りアセットの作成と管理
    16. Dreamweaver でのイメージの挿入と編集
    17. メディアオブジェクトの追加
    18. Dreamweaver でのビデオの追加
    19. HTML5 ビデオの挿入
    20. SWF ファイルの挿入
    21. オーディオエフェクトの追加
    22. Dreamweaver での HTML5 オーディオの挿入
    23. ライブラリ項目の操作
    24. Dreamweaver でのアラビア語およびヘブライ語のテキストの使用
  10. リンクおよびナビゲーション
    1. リンクおよびナビゲーションについて
    2. リンク
    3. イメージマップ
    4. リンクのトラブルシューティング
  11. jQuery Widget と効果
    1. Dreamweaver での jQuery UI Widget と Mobile Widget の使用
    2. Dreamweaver での jQuery 効果の使用
  12. web サイトのコーディング
    1. Dreamweaver でのコーディングについて
    2. Dreamweaver のコーディング環境
    3. コーディングの環境設定
    4. コードカラーリングのカスタマイズ
    5. コードの記述と編集
    6. コードヒントとコード補完機能
    7. コードの折りたたみと展開
    8. スニペットでコードを再利用する
    9. 構文チェックコード
    10. コードの最適化
    11. デザインビューでのコードの編集
    12. ページのヘッドコンテンツの操作
    13. Dreamweaver でのサーバーサイドインクルードの挿入
    14. Dreamweaver でのタグライブラリの使用
    15. Dreamweaver へのカスタムタグの読み込み
    16. JavaScript ビヘイビアーの使用(基本操作)
    17. JavaScript に組み込まれているビヘイビアーの適用
    18. XML および XSLT について
    19. Dreamweaver でのサーバーサイド XSL 変換の実行
    20. Dreamweaver でのクライアントサイド XSL 変換の実行
    21. Dreamweaver での XSLT の文字エンティティの追加
    22. コードのフォーマット
  13. 製品間ワークフロー
    1. Dreamweaver への拡張機能のインストールと使用
    2. Dreamweaver のアプリ内アップデート
    3. Dreamweaver での Microsoft Office 文書の挿入(Windows のみ)
    4. Fireworks および Dreamweaver による作業
    5. Contribute を使用した Dreamweaver サイトでのコンテンツの編集
    6. Dreamweaver と Business Catalyst の統合
    7. パーソナライズされた電子メールキャンペーンの作成
  14. テンプレート
    1. Dreamweaver テンプレートについて
    2. テンプレートおよびテンプレートから作成されたドキュメントの認識
    3. Dreamweaver テンプレートの作成
    4. テンプレート編集可能領域の作成
    5. Dreamweaver でのリピート領域およびテーブルの作成
    6. テンプレートの任意の領域の使用
    7. Dreamweaver での編集可能なタグ属性の定義
    8. Dreamweaver でネストされたテンプレートを作成する方法
    9. テンプレートの編集、更新、削除
    10. Dreamweaver での xml コンテンツの書き出しおよび読み込み
    11. 既存のドキュメントでのテンプレートの適用または削除
    12. Dreamweaver テンプレートでのコンテンツの編集
    13. Dreamweaver でのテンプレートタグのシンタックスルール
    14. テンプレート領域のハイライト表示の環境設定
    15. Dreamweaver でテンプレートを使用する利点
  15. モバイルとマルチスクリーン
    1. メディアクエリーの作成
    2. モバイルデバイス向けのページ方向の変更
    3. Dreamweaver を使用したモバイルデバイス向けの web アプリの作成
  16. 動的サイト、ページおよび web フォーム
    1. web アプリケーションについて
    2. アプリケーション開発のためのコンピューター設定
    3. データベース接続のトラブルシューティング
    4. Dreamweaver での接続スクリプトの削除
    5. 動的ページのデザイン
    6. 動的コンテンツソースの概要
    7. 動的コンテンツのソースの定義
    8. ページへの動的コンテンツの追加
    9. Dreamweaver での動的コンテンツの変更
    10. データベースのレコードの表示
    11. Dreamweaver でのライブデータの入力とトラブルシューティング
    12. Dreamweaver でのカスタムサーバービヘイビアーの追加
    13. Dreamweaver を使用したフォームの作成
    14. フォームを使用したユーザーからの情報の収集
    15. Dreamweaver での ColdFusion フォームの作成と有効化
    16. web フォームの作成
    17. フォームエレメントの HTML5 サポート強化
    18. Dreamweaver を使用したフォームの開発
  17. アプリケーションのビジュアル開発
    1. Dreamweaver でのマスターページと詳細ページの作成
    2. 検索ページと結果ページの作成
    3. レコード挿入ページの作成
    4. Dreamweaver でのレコードの更新ページの作成
    5. Dreamweaver でのレコード削除ページの作成
    6. Dreamweaver での ASP コマンドによるデータベースの修正
    7. 登録ページの作成
    8. ログインページの作成
    9. 許可されたユーザーのみがアクセスできるページの作成
    10. Dreamweaver を使用した ColdFusion のフォルダーの保護
    11. Dreamweaver での ColdFusion コンポーネントの使用
  18. web サイトのテスト、プレビュー、パブリッシュ
    1. ページのプレビュー
    2. 複数のデバイスでの Dreamweaver web ページのプレビュー
    3. Dreamweaver サイトのテスト
  19. トラブルシューティング
    1. 修正された問題
    2. 既知の問題

 

 

Dreamweaver 内で CSS プリプロセッサーのファイルを使用およびコンパイルする方法について説明します。

CSS は、HTML ドキュメントのスタイルを記述するための言語です。CSS プリプロセッサーは、事前に処理された言語で記述されたコードを最も使い慣れた CSS にコンパイルします。事前に処理された言語により、CSS はプログラミング言語に近いレベルに引き上げられます。

具体的には、プリプロセッサーによって、変数、mixin、関数、また CSS では実行できない他の多くの手法を使用することができます。
CSS プリプロセッサーでは、すべてをいったん定義したら、繰り返し再利用できるため、CSS の維持、拡張がしやすくなります。

CSS プリプロセッサーを使用すると、すっきりした方法で簡単に保存できる CSS を作成することもできます。多数の CSS ファイルを参照する Web サイトを作成する場合、Sass などの CSS プリプロセッサーを使用するか、または Compass により、手動によるコーディングやコピー&ペースト操作を削減できます。

Dreamweaver では、組み込みの Ruby Saas コンパイラーを使用して、SCSS、LESS ファイルをコンパイルします。また、Sass ファイルのコンパイルに使用する Compass および Bourbon フレームワークもサポートされます。

LESS は JavaScript ベースであるのに対して、Sass は Ruby ベースです。しかし、これらの言語を理解していなくても問題はありません。また、コマンドラインを使用して、ファイルを CSS にコンパイルする必要もありません。Dreamweaver では、less.js JavaScript ライブラリを使用して、これらのファイルの読み込み時、編集時、保存時にこれらのファイルを CSS に自動コンパイルします。

サポートされているバージョン:

  • Sass:3.4.25
  • LESS : 2.7.2
  • Compass : 1.0.3
  • Bourbon : 4.2.6
  • Bourbon Neat : 1.7.3
  • Bourbon Bitters : 1.2.0

Dreamweaver による CSS プリプロセッサーの処理方法

Dreamweaver による CSS プリプロセッサーの処理方法は、サイトを定義済みであるかどうかによって異なります。サイトを定義する場合、CSS プリプロセッサーを設定し、Dreamweaver 内から Compass および Bourbon フレームワークを使用することもできます。

サイトを定義済みの場合は、サイト固有の CSS プリプロセッサーの設定をおこなうことで、Dreamweaver 内での CSS プリプロセッサーの動作をカスタマイズできます。サイト固有の CSS プリプロセッサーの設定をおこなうと、コンパイルオプションをサイトごとに指定できます。また、Sass ファイルと CSS ファイルの格納場所や各サイトに固有のプリプロセッサーのオプションをカスタマイズすることもできます。

Dreamweaver と CSS プリプロセッサーの使用法について詳しくは、次を参照してください。

Dreamweaver 2017 および CSS プリプロセッサー

Dreamweaver 2017 では、CSS プリプロセッサーのサポートが Dreamweaver に組み込まれています。つまり、Dreamweaver 内で Sass/LESS/SCSS ファイルを操作できます。単純に Ctrl+S または Cmd+S を使用すると、Dreamweaver で CSS を自動的にコンパイルできます。ツールコンパイル (または F9) を選択して、個々の CSS ファイルを手動でコンパイルすることもできます。変更は、このコンパイル済み CSS がリンクまたは添付されているすべての開いている HTML ファイルにも反映されます。

CSS プリプロセッサーの使用時に関連するタスクのワークフローの概要を次に示します。

  • Dreamweaver で Compass または Bourbon を使用する場合は、適切なコンパイラーをインストールします。このインストールは、1 回クリックするだけで実行できます。CSS プリプロセッサーの設定をおこないます。

このコンパイラは、フレームワークファイルのコピーが必要な場合 (Bourbon)、または初期設定の scss ファイルおよび Ruby ベースの設定ファイル (Compass) を生成する場合にのみインストールします。フレームワークファイルのコピーを保存しておくことをお勧めします。オーサリングフレームワークの特定の mixin または関数が後のリビジョンで削除されても、依然としてサイト 内のプリプロセッサファイルにアクセスできます。

  • 自動コンパイルが有効であることを確認します。次に、保存を押して、CSS ファイルを更新します。
  • (オプション) 生成された css を使用しているすべての HTML ページで、ライブビューまたはリアルタイムプレビューに反映される変更を表示します。

Dreamweaver 2015 および CSS プリプロセッサー

dreamweaver 2015 以前のバージョンでは、sass、LESS、および SCSS ファイルを dreamweaver で使用できました。ただし、Dreamweaver アプリケーションの外部で自身でこうしたファイルをコンパイルする必要がありました。
このワークフローは、以下のような手順です。

  1. コンパイラーをダウンロードしてインストールします。
  2. コンパイラーで Sass/LESS/SCSS ファイルを読み取るには、Grunt ジョブ (Gruntfile.js) を設定します。
  3. 別の Grunt ジョブを設定して、ファイルを CSS にコンパイルします。次に、Dreamweaver に取り込みます。

Sass/LESS/SCSS ファイルに変更を加えるたびに、次の手順を実行する必要があります。

注意:

プリプロセッサーを使用して CSS を拡張する方法については、このビデオチュートリアル参照してください。

サイトを定義していない場合は、Sass ファイルと LESS ファイルを手動でコンパイルすることもできます。ただし、Compass および Bourbon フレームワークはサポートされていません。

Dreamweaver で CSS プリプロセッサーを使用する方法

CSS プリプロセッサーの使用時に関連するタスクのワークフローの概要を次に示します。

  1. Dreamweaver でサイトを定義します。コンパイルを試行する Sass ファイルまたは LESS ファイルが、サイトのルートフォルダーに含まれていることを確認してください。サイトが定義済みであり、Sass/LESS ファイルがサイトのルートに含まれている場合は、次の手順に進みます。Dreamweaver サイトの設定について詳しくは、Dreamweaver サイトについてを参照してください。
  2. CSS プリプロセッサーの設定(生成された CSS ファイルの格納場所の定義など)をおこないます。これらの設定はサイトに固有です。詳しくは、サイト固有の CSS プリプロセッサーの設定を参照してください。
  3. Compass や Bourbon などの特定のフレームワークを使用する場合は、それらのフレームワーク用の設定を指定できます。詳しくは、Compass フレームワークの使用または Bourbon フレームワークの使用を参照してください。
  4. Sass ファイルと LESS ファイルの自動コンパイルを設定するか、または手動でコンパイルします。詳しくは、CSS プリプロセッサーのファイルのコンパイルを参照してください。

CSS プリプロセッサーの環境設定の設定

サイトサイトの管理ダイアログを使用して、CSS プリプロセッサーのサイト固有の設定をおこなうことができます。

CSS プリプロセッサーでサイト固有の設定を保持することにより、CSS プリプロセッサーをサイトごとに管理することができます。また、この操作をおこなうことにより、サイトを切り替えるたびに環境設定を更新することなく、サイトごとに CSS プリプロセッサーを制御することもできます。

注意:

初期設定では、全般、およびソースと出力サブセクションの設定が Ruby-Saas フレームワークに適用されます。

Compass の環境設定をおこなうには、CompassセクションのCompass の使用チェックボックスをオンにする必要があります。

CSS プリプロセッサーの一般設定

サイトサイトの管理CSS プリプロセッサーダイアログでは、次に示す CSS プリプロセッサーの一般設定をおこなうことができます。一般設定では、この設定は Saas フレームワークに対して適用されます。

CSS プリプロセッサーの一般設定
CSS プリプロセッサーの一般設定

ファイルの保存時に自動コンパイルを有効にする

CSS プリプロセッサーの自動コンパイルを有効にするには、このチェックボックスをオンにします。このオプションを選択した場合、Sass、LESS、または SCSS ファイルを保存すると CSS ファイルが自動的に生成されます。このオプションを選択しなかった場合は、変更を加えるたびにファイルを手動でコンパイルする必要があります。

LESS オプション

厳密な計算を有効にする

括弧内の計算のみ処理されます。例えば、(100px/25px)は正常に処理されますが、括弧のない 20% + 10%は正常に処理されません。このオプションを無効にすると、ファイル内のすべての計算が処理されます。

厳密な単位を有効にする

このオプションを使用しなかった場合、LESS は計算時に出力単位の推測を試行します。以下に例を挙げます。

.class {
  property: 1px * 2px;
}

この場合は、長さに長さを乗算して面積が求められますが、CSS は面積の指定をサポートしていません。Dreamweaver はユーザーがいずれかの値を長さの単位 ではなく 1 つの値として使用することを前提とします。

厳密な単位を使用すると、Dreamweaver はこれを計算上のエラーと見なし、エラーをスローします。

URL を相対 URL として上書きする

このオプションにより、常に生成されたファイルを基準にして、生成された CSS ファイル内の URL が書き換えられます。 

ソースマップを生成

ソースマップを作成します。ソースマップは、Sass や LESS などの高水準言語と、コンパイル先となる CSS などの低水準言語のギャップを埋めるファイルです。

Sass/SCSS のオプション

出力ファイルのスタイル

CSS 出力ファイルのスタイルを指定します。

  • 入れ子 - 既知のモジュラー構造でコンパイルされた CSS を書式設定します。
  • コンパクト - 「入れ子」または「拡張」よりも使用する容量が少ないコンパクトな構造でコンパイルされた CSS を書式設定します。
  • 圧縮 - CSS をフラット構造で出力します。
  • 拡張 - CSS を拡張形式で出力します。プロパティとルールごとに 1 行を使用します。プロパティはルール内でインデントされますが、ルールがインデントされることはありません。

ソースコメントを作成

CSS コードを生成元の行にマップする出力 CSS ファイルにコメントを作成します。

ソースマップを生成

ソースマップ(Sass や LESS などの高水準言語と、コンパイル先となる CSS などの低水準言語のギャップを埋めるファイル)を作成します。

CSS ソースおよび出力の設定

生成された CSS ファイルの配置場所を定義できるほか、外部エディターにより該当するパスの Sass/LESS ファイルが変更された場合に自動コンパイルが起動する、Dreamweaver の監視対象となるパスを定義できます。

注意:

初期設定では、ソースと出力セクションのオプションが Saas に適用されます。Compass でこのオプションを有効にするには、CompassセクションのCompass の使用チェックボックスをオンにする必要があります。

この設定を変更して Compass をインストールした後は、すべての設定が config.rb に移行されます。後で設定を変更する場合は、config.rb ファイルの設定を直接編集する必要があります。また、サイト設定ダイアログボックスで加えた変更はコンパイルに影響しません。

Compass のソースと出力の設定
Compass のソースと出力の設定

サイトサイトの管理ダイアログでは、次に示す CSS プリプロセッサーのソースと出力の設定をおこなうことができます。

CSS プリプロセッサーのソースと出力の設定
CSS プリプロセッサーのソースと出力の設定

CSS 出力

生成される CSS 出力ファイルの格納場所を指定します。

ソースと同じフォルダー

生成された CSS ファイルをソースの Sass ファイルおよび LESS ファイルと同じフォルダーに保存する場合は、このオプションを選択します。

出力フォルダーを定義

このオプションを選択して、生成された CSS ファイルを保存するフォルダーを指定します。

入力パスのセグメントの置き換え

このオプションを使用すると、「置換元」と「置換先」の文字列を使用してパスの一部を置き換えることができます。例えば、「置換元」が「scss」、「置換先」が「css」という設定では、css パスの SCSS を置換した後に、出力ファイルが同じツリー構造内に配置されます。

ソースフォルダー

サイトのルート内で監視対象のサブフォルダーを指定します。通常、このサブフォルダーにはすべての SCSS ファイルまたは LESS ファイルが格納されます。

一般設定でコンパイルを有効にしている場合は、Dreamweaver によって自動的に CSS プリプロセッサーが起動されます。Dreamweaver では、フォルダー内のファイルが外部から、または Dreamweaver 内で変更された場合、自動コンパイルが起動します。

Compass フレームワークの使用

Compass はオープンソースの CSS オーサリングフレームワークで、Sass を使用して CSS3 スタイルシートを作成できるようにします。

Dreamweaver は Compass に対するサポートを提供します。Compass を使用してスタイルシートを作成する場合は、Dreamweaver 内からそれらのスタイルシートをコンパイルして CSS ファイルを生成できます。

  1. Compass ファイルの使用

    Compass がまだインストールされていない場合は、Dreamweaver 内からインストールできます。

    サイト設定ダイアログボックスで、CSS プリプロセッサーCompassを選択します。Compass の使用を選択し、ファイルのインストールをクリックします。

    Compass ファイルのインストール
    Compass ファイルのインストール

    すべての Compass ファイルと *.rb config ファイルはサイトフォルダー内にインストールされ、ファイルパネルでそれらを参照できます。

    インストールされた Compass ファイル
    インストールされた Compass ファイル

  2. 既存の Ruby ベースの config ファイルを指定

    コンピューターに Compass がインストールされていて、Compass *.rb ファイルが設定済みの場合は、Dreamweaver のサイト設定ダイアログ内で、現在のサイトのルート内にある Compass *.rb ファイルのパスを指定します。

    1. サイト設定ダイアログボックスで、CSS プリプロセッサーCompass を選択します。
    2. 「Compass の使用」チェックボックスをオンにします。
    3. 「Ruby ベースの config ファイルを指定」をクリックし、ファイルの場所を参照して指定します。
    4. 完了したら、「保存」をクリックします。
    既存の Ruby ベースの config ファイルの指定
    既存の Ruby ベースの config ファイルの指定

    注意:

    このファイルは、サイトのルートフォルダーに配置する必要があります。

  3. 設定オプションを手動で指定

    既存の設定オプションがない場合は、手動で構成を指定することもできます。

    1. サイト設定ダイアログボックスで、CSS プリプロセッサーCompass を選択します。
    2. 「Compass の使用」チェックボックスをオンにします。
    3. 「設定オプションを手動で指定」をクリックします。次の構成オプションを指定して、「保存」をクリックします。

    以下のフィールドは自動的に入力されますが、必要に応じて変更できます。

    注意:

    これらのオプションで選択するパスはすべて、サイトのルート内に存在している必要があります。

    HTTP パス

    Web サーバー内で実行する場合のプロジェクトへのパス。デフォルトでは「¥」になります。

    画像ディレクトリ

    画像を保持するディレクトリ。このディレクトリは、project_path を基準とします。

    生成された画像ディレクトリ

    生成された画像を保持するディレクトリ。このディレクトリは、project_path からの相対パスで、初期設定は images_dir の値です。

    フォントディレクトリ

    フォントファイルを保持するディレクトリ。

    相対アセット

    Compass ヘルパー関数が、生成された CSS からアセットへの相対 URL を生成するか、そのアセットタイプの HTTP パスを使用して絶対 URL を生成するかを示します。

  4. サイト/サイトの管理/CSSプリプロセッサーダイアログで「ファイルの保存時に自動コンパイルを有効にする」を選択した場合は、Sass ファイルへの変更を保存するたびに CSS ファイルが生成されます。

    これらの変更はブラウザーウィンドウでもリアルタイムにプレビューできます。変更内容をブラウザーでリアルタイムにプレビューする方法について詳しくは、リアルタイムプレビューを参照してください。

    自動コンパイルを使用しない場合は、次のいずれかの操作をおこなって、CSS ファイルを手動でコンパイルできます。

    • ファイルパネルで、Sass、LESS、または SCSS ファイルを右クリックし、「コンパイル」をクリックします。
    • ツールコンパイルをクリックして、現在のファイルをコンパイルします。
  5. その後、コンパイルされた CSS ファイルをサイト内の HTML ファイルに添付することができます。詳しくは、外部 CSS スタイルシートへのリンクを参照してください。

Bourbon フレームワークの使用

Dreamweaver は Bourbon 製品ファミリーをサポートします。そのため、Bourbon を使用してスタイルシートを作成する場合は、Dreamweaver 内からそれらのスタイルシートをコンパイルして CSS ファイルを生成できます。

サポートされている Bourbon のタイプは次のとおりです。

  • Bourbon - シンプルで軽量な Sass 用の mixing ライブラリ
  • Bourbon Neat - Sass および Bourbon 用の軽量なセマンティックグリッドフレームワーク
  • Bourbon Bitters - Bourbon プロジェクト用の枠組みとなるスタイル、変数および構造

Bourbon フレームワークを読み込むには、コード内に次のいずれかを追加します。

  • @import "bourbon" - Bourbon を読み込みます
  • @import "neat" – Bourbon Neat を読み込みます。
  • @import "base" – Bourbon Bitters を読み込みます。

Dreamweaver はプリプロセッサーのファイルをコンパイルする際に、事前にパッケージ化されたバージョンの Bourbon を使用します。

または、Dreamweaver への今後の更新がコンパイルのワークフローに影響しないように、Bourbon フレームワークファイルをサイトにインストールすることができます。Bourbon フレームワークファイルがサイトにコピーされます。Bourbon は、フレームワークを読み込むすべてのファイルについてコンパイルが起動したときに使用されるフレームワークです。

Bourbon、Bourbon Neat、または Bourbon Bitters ファイルのインストール

Bourbon またはそのいずれかのタイプをインストールするには、

  1. サイト設定ダイアログボックスで、「CSS プリプロセッサー」を選択し、「Bourbon」「Bourbon Neat」または「Bourbon Bitters」を選択します。

  2. 「ファイルをインストール」をクリックして、サイト内の指定されたルートフォルダーにファイルをインストールします。

    Bourbon ファイルのインストール
    Bourbon ファイルのインストール

    すべての Bourbon ファイルはサイトフォルダー内にインストールされ、ファイルパネルでそれらを参照できます。

    インストールされた Bourbon ファイル
    インストールされた Bourbon ファイル

    エラーが発生した場合は、出力パネル(ウィンドウ結果出力)に表示され、ステータスバーのアイコンが赤に変わります。

CSS プリプロセッサーのファイルのコンパイル

次のいずれかの方法で CSS プリプロセッサーのファイルをコンパイルできます。

CSS プリプロセッサーのファイルの自動コンパイルを設定する

Sass ファイルまたは LESS ファイルでおこなわれた変更を自動的にコンパイルして同等の CSS を作成するオプションを Dreamweaver 内で設定できます。生成された CSS を保存する(サイトのルート内の)場所を指定することもできます。

  1. サイト設定ダイアログボックスで、CSS プリプロセッサー一般ファイルの保存時に自動コンパイルを有効にするを選択します。

    自動コンパイルの有効化
    自動コンパイルの有効化

  2. CSS プリプロセッサソースと出力をクリックします。

  3. 生成された CSS ファイルを保存する場所を指定します。次のいずれかのオプションを選択できます。

    ソースと同じフォルダー

    生成された CSS ファイルをソースの Sass ファイルおよび LESS ファイルと同じフォルダーに保存する場合は、このオプションを選択します。

    出力フォルダーを定義

    このオプションを選択して、生成された CSS ファイルを保存するフォルダーを指定します。

    入力パスのセグメントの置き換え

    このオプションを使用すると、「置換元」と「置換先」の文字列を使用してパスの一部を置き換えることができます。

  4. Dreamweaver が追跡する必要のある Sass ファイルまたは LESS ファイルを含むフォルダーを指定します。

    この追跡対象のフォルダー内にあるいずれかのファイルを変更した場合、Dreamweaver ではそのファイルを保存した後に自動的にコンパイルします。

    CSS プリプロセッサーのソースと出力の設定
    CSS プリプロセッサーのソースと出力の設定

    注意:

    Dreamweaver では、外部で(例えば、テキストエディターを使用して)変更したファイルでも監視およびコンパイルします。

コンパイルが正常に完了すると、出力パネル(ウィンドウ結果出力)にメッセージが表示され、ステータスバーのステータスアイコンが緑色の <アイコン> で表示されます。コンパイルされた CSS を開くには、パネル内の成功メッセージをダブルクリックします。

エラーが検出された場合、CSS が正常にコンパイルされていないことが考えられます。ステータスアイコンが赤で表示された場合、出力パネルにすべてのエラーと警告が一覧表示されます。パネル内のエラーメッセージをダブルクリックすると、コード内のエラーが含まれた行にすばやくジャンプできます。CSS ファイルを正常にコンパイルするには、すべてのエラーを解決する必要があります。

注意:

出力パネルは、ワークスペースの下部にドッキングされます。パネルが閉じている場合は、ウィンドウ出力パネルをクリックします。

また、ステータスが赤の場合は、出力パネル(表示/非表示)を切り替えることもできます。

コンパイルされた CSS ファイルを取得したら、Web ページをスタイルシートにリンクできます。CSS プリプロセッサーを変更した場合、対応するコンパイル済み CSS ファイルが自動的に更新されます。Web ページもライブビューで自動的に更新されます。

スタイルシートへの Web ページのリンクについて詳しくは、外部 CSS スタイルシートへのリンクを参照してください。

CSS プリプロセッサーのファイルを手動でコンパイルする

状況によっては(Dreamweaver サイトを定義していない場合など)、CSS プリプロセッサーのファイルを手動でコンパイルできます。

このような場合は、サイト設定ダイアログの CSS プリプロセッサー一般パネルで「ファイルの保存時に自動コンパイルを有効にする」を無効にしてください。

CSS プリプロセッサーを手動でコンパイルするには、ファイルパネルでファイルを右クリックし、「コンパイル」をクリックします。

ファイルパネルでの CSS プリプロセッサーのファイルの手動コンパイル
ファイルパネルでの CSS プリプロセッサーのファイルの手動コンパイル

ツールコンパイルをクリックして、現在のファイルをコンパイルすることもできます。

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クリエイティブカンファレンス

10 月 14 日~ 16 日 マイアミビーチおよびオンライン

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